「世界妖怪図鑑」 を見て、一番エロく感じたのが、 フランケンシュタインの死美人のスチール写真 ならば、同シリーズの 「日本妖怪図鑑」 こちらのイラストでした。
逆さ吊りのイケニエ女が、何やら、乳房まで露出しており、 子供心に 「こりゃあ、この女の人は、間違いなく全裸で、下半身もモロ出しになっているに違いない!」 と、そんな事を想像しながら、エロい気持ちでワクワクしてしまったのです。言わば、 妄想によって生じるエロさですね。
タネを明かせば、このイラストは、 月岡芳年の浮世絵 「奥州安達が原ひとつ家の図」 (1885年)を模写したものであり、原画では、このイケニエ女は、 下半身は赤い腰巻をつけており、妊娠中で、腹は鞠のように膨れておりました。 幼い頃の私の想像とは、全くの大違いです。
日本の鬼ババアつながりで、もう一つ、話をさせていただきますと、やはり、私が小学生の時に読んだ本で、 「世界の名作怪奇館 日本編」 (講談社)に、 全裸娘が全裸婆アに絡まれていると言う絵 が載っていました。 芥川龍之介の 「石河岸の妖婆」 という話の挿絵です。 児童書なのに、なぜ、この裸のシーンを挿絵に選んだのだろう 、と言うのが、当時の私の真っ当な感想でした。
この絵も、今となっては、 エロ懐かしくて、再見したいなあとは思っているのですが、この本には、現在、 古書でもベラボウな値段がついており 、とても手を出せそうにはありません。
「anuritoさんのエロ談義」
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