私も、小学生の頃、 手塚治虫 センセイのマンガ 「三つ目がとおる」 の 和登さん が、自分のことを 「ボク」 と呼んでいるのを初めて見た時は、 「和登さんって、女の子かと思ったけど、ほんとは男子生徒だったのだろうか」と、しばらく悩んでしまったものでした。
この ボク少女の第一号が登場する作品 につきましては、wikipedia などでは、 横溝正史 センセイの小説 「蜘蛛と百合」 (1936年)とかが挙げられているのですが、 私も色々と古い小説を読み漁っているうちに、新発見をしてしまいました。
なんと、 江戸川乱歩 センセイの小説 「黒蜥蜴」 の中でも、 悪のヒロインの黒蜥蜴は「僕」と言う自称を頻繁に用いていたのであります。全ての自称が「僕」に統一されていた訳ではありませんが、それでも、 彼女もボク女であった 事には違いありません。
「黒蜥蜴」の発表年は1934年ですので、「蜘蛛と百合」よリも僅かに早く、 横溝センセイと乱歩センセイが親しい作家仲間であった 事を念頭に置きますと、って事も考えられるかもしれません。
なお、トーゼンなのですが、私の小説 「無敵探偵活劇 アケチ大戦争」 においても、 黒トカゲは「ボク」を使う女性キャラにと設定しているのであります。
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