これらの偽ライダーたちは、 全員、同じ姿形をしています ので、誰がどの場面で倒されたのかが、 分かりにくいと言えば、分かりにくい です。今回、この原作マンガを久々に読み返しましたので、あらためて、じっくりと 11人の偽ライダーの末路を確認してみました。
なお、テキストには、 「石ノ森章太郎デジタル大全」 を用いました。以下に記すページの数字は、いずれも、この「デジタル大全」に準じています。
まず、 第2巻(以下、全てが第2巻)P145から、本郷猛が、 一人めの偽ライダー と対峙します。この時点で、本郷はまだライダーに変身していませんので、かなり苦戦しますが、 サイクロン号の奇襲 で、なんとか反撃に成功します。 偽ライダーNo.1 は、激戦の末、マスクが吹っ飛んで、素顔も露出してしまうハメに。彼は、最後は、 サイクロン号に轢かれただけですが、どうやら、これでダウンした模様です。
P155からは、 本郷と偽ライダーたちのバイク戦 が始まりますが、 偽ライダーのNo.2 は、P157で、 体当たりに失敗して転倒。 さらに、 偽ライダーNo.3とNo.4の二人 も、P159で、 バイクごと、サイクロン号に弾き飛ばされてしまいます。 これらのバイク搭乗者(偽ライダー)たちが 負傷した描写は見当たらないのですが、この三人は、ここで退場したものと考えられます。
P161で、本郷は、 偽ライダーのバイク部隊 に、円状に囲まれてしまいます。P166〜P167の見開きも同じ構図ですが、どちらのコマでも、 偽ライダーは6人しか確認できません。単に、コマの外に、一人、はみ出ていただけの話かも知れませんが。 テレビ版の偽ライダーが6人だった のは、原作マンガのこのシーンにインスパイアされたからのような感じもします。
P168では、 偽ライダーたち は、急に、謎の銃に撃たれてしまいます。 「げっ!?」「ゲッ?」「うわ〜〜っ!!」とそれぞれに悲鳴をあげていて、ここで 3人(No.5、No.6、No.7) が戦闘不能になった見込みです。P169には、明確に 倒された偽ライダー二人の姿 も描かれています。
銃を撃ったのは、本郷側に寝返った 一文字隼人、2号ライダーでした。
P171では、さらに、 一文字に撃たれた偽ライダーたち が、 「ぎゃっ」「くっ」と悲鳴をあげていますが、実際に撃たれたのは、 「ぎゃっ」と叫んだNo.8だけ だったようです。
残った3人の偽ライダー は、自分たちもバイクに搭乗して、 一文字への逆襲 を図りますが、P173で、早くも、 No.9とNo.10の二人 が狙撃されてしまいます。 最後のNo.11 も、P174で、 一文字のサイクロン号の特攻 を受けて、 ガッ、グギという激しい破壊音とともに、倒されてしまいます。
P175の最後のコマは、 偽ライダー部隊の壊滅の図 です。かくて、11人の偽ライダーは、確かに、 一人残らず、始末された 事となるのでした。
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