私は30歳くらいのとき、初めてそのことを知り、驚き、独学しました。
その後2003年、もう15年前になるんですね。
商業高校で“情報教育アドバイザー”という、何とも微妙な仕事をしていました。
そのとき、商業高校の情報教育現場を見ました。
生徒たちは授業でタッチタイピングを学び、確かタッチタイピングの資格を取っていました。
教えてくれるなんて、独学の私からすれば、うらやましい以外の何物でもないですが、生徒になってみれば、
「ダルい!」
こう思うのでしょうね。(笑)
速い生徒は毎分、150文字入力していました。もちろん、漢字混じりに変換した文章をです。
150 ÷ 60 = 2.5
ということは、毎秒2.5文字ずつ漢字ありの文字を打っていることなんです。
すごいですね。
私はその頃、120文字でした。
今はどれだけ衰えたのか、知れません。
タッチタイピングは、ホームポジションとセットです。
どういうことかというと、キーボードの「F」のキーと「J」のキーには“ぽっち”が付いています。
「F」のキーは左手の人差し指。「J」のキーは右手の人差し指を添えて、
あと、左手なら中指は隣の「D」、薬指は「S」、小指は「A」のキーと、それぞれ添えた状態がホームポジションです。右手も同様に「J]から「;」キーまでです。
ホームポジションはそのまま、上下にずれます。
例えば「Q」と「Z」のキーも左手小指の担当です。
人差し指は少し忙しく、左手なら「F」「R」「V」、そして「G」「T」「B」も受け持ちます。
右手は「J」「U」「M」と「H」「Y」「N」も受け持ちます。
というように、それぞれのキーは受け持つ指が決まっています。
なので、あらかじめ決まった位置に手を置いて、決まった指を動かせば、そこに目的のキーがあるんです。
あとは打つ文字によって、決まった指を動かすだけ。
これがタッチタイピングです。
私はなぜかゴルフのスウィングを思い出します。
ゴルフは初心者のとき、難しくて面食らうもんだと思います。
「止まっているボールを打つのが何でこんなに難しんだ?」
と。
でも、2メートルくらい先にある小さなボールに、1メートル以上あるクラブの先端、しかも約1センチ四方しかないヘッドのスウィートスポットに当てるのですから、難しいんです。
でも、決まったところにあるボールを、決まったスウィングでとらえれば、ボールはきちんと当たるはずだというのがゴルフですから、少し、タッチタイピングに似ていると思います。
話は逸れました。
私が商業高校でタッチタイピングの授業を見てから15年。
今の若い人たちはどれだけタッチタイピングができているのかと思います。
きっとすごいんだろうな、と思っていました。
が、実際はそうじゃなかった。
見ると、会社でも両手の人差し指と中指しか使っていない人が結構います。
でもキーボードは見ていないのだから、一応はタッチタイピングなのでしょう。
私が見たのは商業高校。
だからタッチタイピングも教育が熱心だった。
独学の私からはうらやましく思えた授業でのタッチタイピング。
普通高校ではあまり教育も徹底していなく、生徒たちは時間つぶししていたのでしょうか。
タグ: タッチタイピング
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