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posted by fanblog
2021年05月24日
勉強の意義
その時は本当に「的確だなぁ〜」「さすが!」と思ってしまう。事実、マジですごい。
しかしながら。
人生のことや自分のこととなると、まるでど素人な人が多い。
「60で定年を迎えたら何をするだろうなぁ〜」「仕事がなくなるのは大変だ、だからキツくても耐えるんだ」「安定した仕事で、堅実に働くのが一番」「お金が欲しいから、俺は所長を目指し、そして達成した」。
この時代においてもなお、さも全人類における最適解を見出しているかのような顔で語る彼ら。
しかしよく考えると、当然と言える。
彼らはその育ちや立場上、そもそも時代的な背景もあって、今の世の中のように独立や積極的な挑戦をしようという考えにはなりにくかった。
働けば働くほど上手く行ったし、将来も明るかった。
だから、疑うことをしなかったのだろう。
優秀なサラリーマンとして誠心誠意会社に尽くす、
即ち「人生を会社とその仕事や関係者に投資した」わけだ。それもかなり莫大な投資。
俺からすると、そう思えば彼らの考えも分からなくもない。
そりゃ、例えば金融商品なんかでお金を思いっきり投じたら無論リターンがくることを期待するし、そうでなければ虚しいばかり。
彼らにとってそれは「時間」。
もう二度ともどらない、人生を投資したリターンが欲しいのだろう。
けど多分、彼らの思うリターンは訪れることはないだろう。
彼らがモデルとした、当時の引退者や豊かな大人たちの生き方は、この時代には実現できない。
疑わずに信じ続けた、ある意味子供のように純粋な心は、時代という波に飲まれて荒んでいくだけだ。
俺は何ができるか?
今の仕事において、彼らのアドバイスは俺にはかなり大きな力を持つ。
でもそれは「彼らが投資した結果得たリターンを借りている」ようなもの。
彼らが人生を投じた今の仕事、今の会社の情報を、ただ少し分けてもらっているだけ。
ならば俺は、逆に積極的に会社の外の情報を手に入れ、彼らにちぎって渡すことはできそうだ。
朝のスピーチの番に、読んでる本を紹介するとか?
価値観もバックグラウンドも、信じるものも違う相手に理解を求めることはできない。
でも「彼らのリターンを借りた」ならば、俺なりのやり方で「俺のリターンから返す」ことはできそうだ。
自己投資が、あくまでも今の自分が全うすべき一番の目的。
ただ、その間どんなに仕事が嫌だとしても、そこで働く同僚や上司、それを支えてくれる人もいるわけで。
これがあからさまなパワハラセクハラ横行やブラック企業なら「辞めてやる!」で片付くけど、その真逆と言わんばかりに人がいいのが今の会社。
せめて、なんらかの恩返しはしておかなきゃ、向こうも向こうで割に合わないだろうな。