2016年06月07日
知恵を拝借!「謎の掛け軸を飾ってみた」
今日はちょっと、いつもと違う記事です。
なんか宣伝とか報告ばっかりでしたから、最近!
実は、美術館とかアート好きが高じて、
大学時代、学芸員資格を取ったわたし。
宝の持ち腐れ感は否めないですが、今でも役立ってますよ!美術館がもっとおもしろくなった!
その時に勉強したことを活かして、
自宅に掛け軸を飾ってみました!
実家に古くからある掛け軸。
197,80年代に知人からもらったらしい
(そのへん誰も確かな記憶がないし、私が生まれるはるか前だし)
わたしが通ってた大学の学芸員課程では、掛け軸や巻物の展示方法、作品の運び方など、
実際に学芸員として働くことを想定して、作品を取り扱う授業が豊富に行われていました。
先生も元学芸員だしね!
掛け軸を飾るには、専用の長い棒を使います!
(2年前の記憶がほとんどないよ…)
利き手じゃないほうで丸まった掛け軸を持ち、ちょっとだけ出して、紐に棒のはしをひっかける。
この棒のはしはY字というか、U字というか、フックみたいなのがついてて、掛け軸についてるひもにひっかけることができます。
掛け軸をもったまま、つるしたいところにひもをひっかけます。
掛け軸から棒を静かにはなします。
そして、利き手じゃないほうに持ってるまるまった掛け軸を、ゆっくりと伸ばします。
これが、正しい掛け軸のかけ方らしいです。
焦りは禁物!ゆっくりやりましょう。
別に棒とか掛け軸専用のものがないのはしかたないけど、作品を守るためにも使ったほうがよいです。
そして、掛け軸をかけてみる。
かなり年季が入ってるし、巻ぐせができてしわしわだし。
しかるべき保存の仕方がなされてなかったのがわかる。
それでも、我が家にありながらこの保存状態は称賛すべきです(何)
ちなみに、作家のサイン?がこちら。
誰なんでしょう?
謎です。
いちおう古い文字の読み方とかもかるーくではありながら勉強しましたが、わかりません。
日本美術史は在学中そんなにまじめに勉強してなかったので、なおさら。
この作家さん知ってる人いませんか?
どなたか、知恵を拝借!
なんか宣伝とか報告ばっかりでしたから、最近!
実は、美術館とかアート好きが高じて、
大学時代、学芸員資格を取ったわたし。
宝の持ち腐れ感は否めないですが、今でも役立ってますよ!美術館がもっとおもしろくなった!
その時に勉強したことを活かして、
自宅に掛け軸を飾ってみました!
実家に古くからある掛け軸。
197,80年代に知人からもらったらしい
(そのへん誰も確かな記憶がないし、私が生まれるはるか前だし)
わたしが通ってた大学の学芸員課程では、掛け軸や巻物の展示方法、作品の運び方など、
実際に学芸員として働くことを想定して、作品を取り扱う授業が豊富に行われていました。
先生も元学芸員だしね!
掛け軸を飾るには、専用の長い棒を使います!
(2年前の記憶がほとんどないよ…)
利き手じゃないほうで丸まった掛け軸を持ち、ちょっとだけ出して、紐に棒のはしをひっかける。
この棒のはしはY字というか、U字というか、フックみたいなのがついてて、掛け軸についてるひもにひっかけることができます。
掛け軸をもったまま、つるしたいところにひもをひっかけます。
掛け軸から棒を静かにはなします。
そして、利き手じゃないほうに持ってるまるまった掛け軸を、ゆっくりと伸ばします。
これが、正しい掛け軸のかけ方らしいです。
焦りは禁物!ゆっくりやりましょう。
別に棒とか掛け軸専用のものがないのはしかたないけど、作品を守るためにも使ったほうがよいです。
そして、掛け軸をかけてみる。
かなり年季が入ってるし、巻ぐせができてしわしわだし。
しかるべき保存の仕方がなされてなかったのがわかる。
それでも、我が家にありながらこの保存状態は称賛すべきです(何)
ちなみに、作家のサイン?がこちら。
誰なんでしょう?
謎です。
いちおう古い文字の読み方とかもかるーくではありながら勉強しましたが、わかりません。
日本美術史は在学中そんなにまじめに勉強してなかったので、なおさら。
この作家さん知ってる人いませんか?
どなたか、知恵を拝借!
2016年05月22日
カラヴァッジョ展/国立西洋美術館/心奪われること間違いない、濃ゆい時間が過ごせました
今日は、こちらについて紹介します。
先週行った、カラヴァッジョ展です!!!
現在国立西洋美術館で行われている、
「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」です。
国立西洋美術館、世界遺産認定おめでとうございます。
これを見越して更新を引っ張ってたわけではありません(笑)上野・浅草では「世界遺産にしよう!」という内容のラッピングバスがたくさん走ってましたけれども。
いやはや、おめでとうございます。美術館そのものが世界遺産なっちゃうなんてね。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ。
いやあ、フェルメールの次にあげられるくらい、好きな画家。
わたしの大学生活に影響を与えた画家。
イタリアの研修でたくさん作品を鑑賞して、カラヴァッジョとフェルメール、それぞれの光の操り方についてまとめたレポートを提出して、研修の補助金をいただいたんだっけ。
とても好きな画家なのです。だから、どうしても見に行きたかった。
カラヴァッジョの影響を受けている、いわゆる「カラヴァジェスキ」の作品も興味があります。
中にはイタリアで鑑賞したことあって「2度目まして」の作品もちらほらあるそうで。
先週の旅行の中で、一番の目的ともいえるこの展覧会。
行ってきましたよ!混みぐあいとかも含めてまとめておきます。
ちなみに、その日の超ざっくりとした行程とかハイライトを編集した動画はこちらの記事で紹介してます
https://fanblogs.jp/gotuabroad/archive/52/0
訪れた日…5月11日、平日の正午(11時半過ぎごろ)
チケットブースには列ができていました。チケットだけでも10分並びましたね。
ちなみに、前日に常設展だけ訪れていたので、その時間帯はこんな感じでした↓
たしか午後4時くらいだったと思います。並んでませんね。
開館時間が午後5時半までなので、1時間半でカラヴァッジョ展も常設展も鑑賞する自信がある、またはカラヴァッジョ展OR常設展だけで十分という人にはこの時間帯がおすすめかもしれません。
ちなみに、同時間帯の館内の様子。
人が多めですね。国立西洋美術館はミュージアムショップが入り口にあるので、入り口ずっとこんな混み具合です。
さあ、意気揚々と鑑賞へ入ります。
ちなみに、こちらでも音声ガイド、借りました。
だって人多いから、ぜったいにキャプション(作品の横についてる説明書き)見えないし、人ごみの外からでも展示を楽しめるように。
ナビゲーターは北川一輝。ローマには映画の撮影できたことがあるそう。テルマエ・ロマエの撮影ですね。カラヴァッジョの生い立ちや作風など、カラヴァッジョのイメージを壊さないような、声のトーンを落としつつも凄みのあるナレーションでナビゲートしています。役作りで歯を抜こうとしたり海賊になりたくて商船高等学校に通ったりというエピソードがある北村さんなので、カラヴァッジョの持つ血なまぐさーい、暴力的というかちょっと危険なというか、イメージからはそう外れてないと思う。エキゾチックな顔立ちとか!
解説も、なかなか理解が深まるようなものになってて、役に立ちました。やっぱりカラヴァッジョ作品って技法とか作風もかなり特徴だし、その作品が描かれた背景(人を殺してしまったとか、逃亡したとか、アーティチョーク投げつけちゃったとか)もクローズアップされることが多いので、そういう説明があるともっとこの展覧会、楽しめると思います。
カラヴァッジョの生きざまがうかがえるような資料も、いくつか展示されています。
展示は、風俗画(占い、酒場、音楽)、五感、静物、肖像、光、斬首、聖母と聖人の新たな図像、エッケ・ホモ(ミニセクション)というセクションに分けられていました。いずれも、カラヴァッジョの作品に関係があるということで、各セクションのはじめに、カラヴァッジョ作品が展示されていました。斬首…ってあたりがカラヴァッジョの展示らしい(笑)光も重要な要素です。
カラヴァッジョ作品は、帰属作品含めて計12点展示されています。
その中でも、個人的に注目すべき作品3点と、あとカラヴァッジョ以外の作品で注目すべきものを、ひとつだけ触れます。
≪メデューサ≫ 個人蔵
こちらは、盾です。他の作品が絵画であることに対して、この作品は盾です。これがイチバンの特徴かも。盾に、メデューサの顔が描かれています。メデューサに関してはウィキペディアをご覧ください(何)
まあ簡単に言うと、ギリシア神話に登場する怪物。見たものを全部石に変えてしまう能力を持っています。英雄のペルセウスが、ピカピカの盾にメデューサの姿そのものをうつしている間に首を切り落として退治しました。この作品は、首を切り落とされた瞬間のメデューサが描かれています。自分の姿であっても、人を石にしてしまうんだから、盾にうつった自分を見てメデューサは石になってしまったというのです。
この作品は個人蔵ですが、フィレンツェ・ウフィツィ美術館に一回りも二回りも大きい、同じモチーフを描いた盾があります。今回、展示されたのは、小さめサイズです。サイズはどうであれかなりの迫力。メデューサが息絶えた瞬間を切り出していて、その緊迫感に引き込まれそうになるというか、こっちまで石になりそうだ。メデューサ自身が死んでても、彼女の髪の毛(蛇)はかなり躍動感があります。生きてるよう。
実は、ウフィツィ美術館のバージョンは門外不出です。決まりのため、外に持ち出せないので、フィレンツェのウフィツィ美術館まで出向かないと鑑賞できません(こちらは、大学3年の時に鑑賞したことがあります。すごいです。重厚感をひしひしと感じることができます)。今回のバージョンも個人蔵のため、なかなか鑑賞できるチャンスがないと思います。カラヴァッジョの得意とした「緊迫した瞬間を、まるでそのまま切り取ったかのように表現する」、まさにそのものの作品です。
セクションの中で「斬首」に分類されている作品です。この盾の前で、石になってる人たくさんいました。あなたも石になってみてください。
≪ナルキッソス≫ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館所蔵
あの「ナルシスト」という言葉の語源にもなった、ナルキッソスの姿を描いた作品。ナルキッソスは、ギリシア神話に登場する美少年。自分の見た目が大好きで、水面にうつる自分の姿に見とれ、何回もキスしようとするけどできないことを嘆く様子が描かれています。そしてそのまま落ちて水死、という伝説が残っています。この作品では、ひたすらナルキッソスが見とれています。どこか影があるけれど、描かれたナルキッソスはとても儚く、美しいです。美少年。水面にうつる姿も、現実と幻想の狭間をうつろっているように見えます。この作品は、一度ローマの現地で鑑賞したことがあります。2度めましての感動も大きかったです。こういう感動があるから、大好きな作品はただ日本で待ってるだけじゃなくて、ヨーロッパの現地で見ることをおすすめしたいのです。
≪法悦のマグダラのマリア≫ 個人蔵
この展覧会の目玉とも言える作品です。この展覧会が、全世界で初公開となっているからです。人だかりもかなりのものでした。
暗闇から、マグダラのマリアが浮かび上がる様子。ほほを伝う涙…どれも実際に見るべきです。画像じゃわからないことだらけです。放心状態の、マグダラのマリア。見るものを寄せ付けないような高貴さを感じました。これ、カラヴァッジョが殺人を犯した後の作品です。闇の深さは、彼の心の奥底にある何かを表しているのかも…
≪悔悛のマグダラのマリア/アルテミジア・ジェンティレスキ≫ ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館所蔵
これも二度めましての作品なのですが、あまり記憶が…
カラヴァッジョの影響を受けた「カラヴァジェスキ」の作品です。カニャッチという別の作者のものの可能性もあるとかないとか…アルテミジアの作品とすれば、カラヴァッジョの影響を受けた、当時めずらしい女性画家のものということに。マグダラのマリアが暗闇から浮かび上がる感じは、カラヴァッジョの≪法悦のマグダラのマリア≫と共通しています。上半身に何もまとわず、骸骨と鎖を手に意識を手放すマグダラのマリア。やっぱり引き込まれてしまいます。カラヴァッジョは他の画家にどのような影響を与えたのか?という点ではとても興味深かったですね。
とても長くなってしまいましたが…
実際に展覧会でご覧ください。そして、ローマやフィレンツェ、イタリア現地でぜひ見てください。そして、カラヴァッジョに思いを馳せてください。やっぱりローマやフィレンツェで見たカラヴァッジョにはかなわないなーとひしひしと感じました。教会とか人少なくて、高い入場料もとられないから意外と穴場ですよ。
展示の最後に「カラヴァッジョ作品分布図」みたいなの(全世界、カラヴァッジョ作品がどこにあるかがわかる世界地図)があったのですが、あれ、写真とって帰りたかった!ほしかった!コピーでもいい!と思いました。
いつか、カラヴァッジョ作品も、フェルメール作品と一緒に全点踏破したい。そう、目標に書き加えられたのです。
カラヴァッジョ展なのに、12作品しかないって少なくない?
っていう声もあるそうですが、私はそうでないと思ってます。
彼の作品って、極端に少ないわけじゃないけど、そんなに現存してないんですよ。
教会の祭壇に飾られてる作品もいくつかあって、それ展示するのってなかなか難しいし。
その中でも、珠玉の12作品がそろったのはすごいことだと思います。なかなかない機会だと思います。
彼の影響力を感じることができる作品も、一緒に鑑賞できるし。
フェルメールに置き換えてみましょう。12作品も彼の作品が集まるなんて考えられないですよね?そのくらい貴重な機会だと思うんです。カラヴァッジョ作品への理解も深まるし。だから、少ないっていうのはちょっと違うかなーと。
最後、すごく放心状態になってしまった。
法悦のマグダラのマリアさながら…?
常設展ももちろん見てますが、これはまた後日…
インフォメーション↓
日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展
会期:6月12日まで
国立西洋美術館(東京都台東区上野公園7番7号)
開館時間:9:30〜17:30(金曜のみ20:00まで)
入場料:一般1600円(常設展も鑑賞できます)
展覧会公式ホームページ: http://caravaggio.jp/
写真撮影だめですよ!
先週行った、カラヴァッジョ展です!!!
現在国立西洋美術館で行われている、
「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」です。
国立西洋美術館、世界遺産認定おめでとうございます。
これを見越して更新を引っ張ってたわけではありません(笑)上野・浅草では「世界遺産にしよう!」という内容のラッピングバスがたくさん走ってましたけれども。
いやはや、おめでとうございます。美術館そのものが世界遺産なっちゃうなんてね。
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ。
いやあ、フェルメールの次にあげられるくらい、好きな画家。
わたしの大学生活に影響を与えた画家。
イタリアの研修でたくさん作品を鑑賞して、カラヴァッジョとフェルメール、それぞれの光の操り方についてまとめたレポートを提出して、研修の補助金をいただいたんだっけ。
とても好きな画家なのです。だから、どうしても見に行きたかった。
カラヴァッジョの影響を受けている、いわゆる「カラヴァジェスキ」の作品も興味があります。
中にはイタリアで鑑賞したことあって「2度目まして」の作品もちらほらあるそうで。
先週の旅行の中で、一番の目的ともいえるこの展覧会。
行ってきましたよ!混みぐあいとかも含めてまとめておきます。
ちなみに、その日の超ざっくりとした行程とかハイライトを編集した動画はこちらの記事で紹介してます
https://fanblogs.jp/gotuabroad/archive/52/0
訪れた日…5月11日、平日の正午(11時半過ぎごろ)
チケットブースには列ができていました。チケットだけでも10分並びましたね。
ちなみに、前日に常設展だけ訪れていたので、その時間帯はこんな感じでした↓
たしか午後4時くらいだったと思います。並んでませんね。
開館時間が午後5時半までなので、1時間半でカラヴァッジョ展も常設展も鑑賞する自信がある、またはカラヴァッジョ展OR常設展だけで十分という人にはこの時間帯がおすすめかもしれません。
ちなみに、同時間帯の館内の様子。
人が多めですね。国立西洋美術館はミュージアムショップが入り口にあるので、入り口ずっとこんな混み具合です。
さあ、意気揚々と鑑賞へ入ります。
ちなみに、こちらでも音声ガイド、借りました。
だって人多いから、ぜったいにキャプション(作品の横についてる説明書き)見えないし、人ごみの外からでも展示を楽しめるように。
ナビゲーターは北川一輝。ローマには映画の撮影できたことがあるそう。テルマエ・ロマエの撮影ですね。カラヴァッジョの生い立ちや作風など、カラヴァッジョのイメージを壊さないような、声のトーンを落としつつも凄みのあるナレーションでナビゲートしています。役作りで歯を抜こうとしたり海賊になりたくて商船高等学校に通ったりというエピソードがある北村さんなので、カラヴァッジョの持つ血なまぐさーい、暴力的というかちょっと危険なというか、イメージからはそう外れてないと思う。エキゾチックな顔立ちとか!
解説も、なかなか理解が深まるようなものになってて、役に立ちました。やっぱりカラヴァッジョ作品って技法とか作風もかなり特徴だし、その作品が描かれた背景(人を殺してしまったとか、逃亡したとか、アーティチョーク投げつけちゃったとか)もクローズアップされることが多いので、そういう説明があるともっとこの展覧会、楽しめると思います。
カラヴァッジョの生きざまがうかがえるような資料も、いくつか展示されています。
展示は、風俗画(占い、酒場、音楽)、五感、静物、肖像、光、斬首、聖母と聖人の新たな図像、エッケ・ホモ(ミニセクション)というセクションに分けられていました。いずれも、カラヴァッジョの作品に関係があるということで、各セクションのはじめに、カラヴァッジョ作品が展示されていました。斬首…ってあたりがカラヴァッジョの展示らしい(笑)光も重要な要素です。
カラヴァッジョ作品は、帰属作品含めて計12点展示されています。
その中でも、個人的に注目すべき作品3点と、あとカラヴァッジョ以外の作品で注目すべきものを、ひとつだけ触れます。
≪メデューサ≫ 個人蔵
こちらは、盾です。他の作品が絵画であることに対して、この作品は盾です。これがイチバンの特徴かも。盾に、メデューサの顔が描かれています。メデューサに関してはウィキペディアをご覧ください(何)
まあ簡単に言うと、ギリシア神話に登場する怪物。見たものを全部石に変えてしまう能力を持っています。英雄のペルセウスが、ピカピカの盾にメデューサの姿そのものをうつしている間に首を切り落として退治しました。この作品は、首を切り落とされた瞬間のメデューサが描かれています。自分の姿であっても、人を石にしてしまうんだから、盾にうつった自分を見てメデューサは石になってしまったというのです。
この作品は個人蔵ですが、フィレンツェ・ウフィツィ美術館に一回りも二回りも大きい、同じモチーフを描いた盾があります。今回、展示されたのは、小さめサイズです。サイズはどうであれかなりの迫力。メデューサが息絶えた瞬間を切り出していて、その緊迫感に引き込まれそうになるというか、こっちまで石になりそうだ。メデューサ自身が死んでても、彼女の髪の毛(蛇)はかなり躍動感があります。生きてるよう。
実は、ウフィツィ美術館のバージョンは門外不出です。決まりのため、外に持ち出せないので、フィレンツェのウフィツィ美術館まで出向かないと鑑賞できません(こちらは、大学3年の時に鑑賞したことがあります。すごいです。重厚感をひしひしと感じることができます)。今回のバージョンも個人蔵のため、なかなか鑑賞できるチャンスがないと思います。カラヴァッジョの得意とした「緊迫した瞬間を、まるでそのまま切り取ったかのように表現する」、まさにそのものの作品です。
セクションの中で「斬首」に分類されている作品です。この盾の前で、石になってる人たくさんいました。あなたも石になってみてください。
≪ナルキッソス≫ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館所蔵
あの「ナルシスト」という言葉の語源にもなった、ナルキッソスの姿を描いた作品。ナルキッソスは、ギリシア神話に登場する美少年。自分の見た目が大好きで、水面にうつる自分の姿に見とれ、何回もキスしようとするけどできないことを嘆く様子が描かれています。そしてそのまま落ちて水死、という伝説が残っています。この作品では、ひたすらナルキッソスが見とれています。どこか影があるけれど、描かれたナルキッソスはとても儚く、美しいです。美少年。水面にうつる姿も、現実と幻想の狭間をうつろっているように見えます。この作品は、一度ローマの現地で鑑賞したことがあります。2度めましての感動も大きかったです。こういう感動があるから、大好きな作品はただ日本で待ってるだけじゃなくて、ヨーロッパの現地で見ることをおすすめしたいのです。
≪法悦のマグダラのマリア≫ 個人蔵
この展覧会の目玉とも言える作品です。この展覧会が、全世界で初公開となっているからです。人だかりもかなりのものでした。
暗闇から、マグダラのマリアが浮かび上がる様子。ほほを伝う涙…どれも実際に見るべきです。画像じゃわからないことだらけです。放心状態の、マグダラのマリア。見るものを寄せ付けないような高貴さを感じました。これ、カラヴァッジョが殺人を犯した後の作品です。闇の深さは、彼の心の奥底にある何かを表しているのかも…
≪悔悛のマグダラのマリア/アルテミジア・ジェンティレスキ≫ ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館所蔵
これも二度めましての作品なのですが、あまり記憶が…
カラヴァッジョの影響を受けた「カラヴァジェスキ」の作品です。カニャッチという別の作者のものの可能性もあるとかないとか…アルテミジアの作品とすれば、カラヴァッジョの影響を受けた、当時めずらしい女性画家のものということに。マグダラのマリアが暗闇から浮かび上がる感じは、カラヴァッジョの≪法悦のマグダラのマリア≫と共通しています。上半身に何もまとわず、骸骨と鎖を手に意識を手放すマグダラのマリア。やっぱり引き込まれてしまいます。カラヴァッジョは他の画家にどのような影響を与えたのか?という点ではとても興味深かったですね。
とても長くなってしまいましたが…
実際に展覧会でご覧ください。そして、ローマやフィレンツェ、イタリア現地でぜひ見てください。そして、カラヴァッジョに思いを馳せてください。やっぱりローマやフィレンツェで見たカラヴァッジョにはかなわないなーとひしひしと感じました。教会とか人少なくて、高い入場料もとられないから意外と穴場ですよ。
展示の最後に「カラヴァッジョ作品分布図」みたいなの(全世界、カラヴァッジョ作品がどこにあるかがわかる世界地図)があったのですが、あれ、写真とって帰りたかった!ほしかった!コピーでもいい!と思いました。
いつか、カラヴァッジョ作品も、フェルメール作品と一緒に全点踏破したい。そう、目標に書き加えられたのです。
カラヴァッジョ展なのに、12作品しかないって少なくない?
っていう声もあるそうですが、私はそうでないと思ってます。
彼の作品って、極端に少ないわけじゃないけど、そんなに現存してないんですよ。
教会の祭壇に飾られてる作品もいくつかあって、それ展示するのってなかなか難しいし。
その中でも、珠玉の12作品がそろったのはすごいことだと思います。なかなかない機会だと思います。
彼の影響力を感じることができる作品も、一緒に鑑賞できるし。
フェルメールに置き換えてみましょう。12作品も彼の作品が集まるなんて考えられないですよね?そのくらい貴重な機会だと思うんです。カラヴァッジョ作品への理解も深まるし。だから、少ないっていうのはちょっと違うかなーと。
最後、すごく放心状態になってしまった。
法悦のマグダラのマリアさながら…?
常設展ももちろん見てますが、これはまた後日…
インフォメーション↓
日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展
会期:6月12日まで
国立西洋美術館(東京都台東区上野公園7番7号)
開館時間:9:30〜17:30(金曜のみ20:00まで)
入場料:一般1600円(常設展も鑑賞できます)
展覧会公式ホームページ: http://caravaggio.jp/
写真撮影だめですよ!
2016年05月15日
綾小路きみまろ/「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」展/東京国立博物館
結構駆け足になりますが、なんせ、会期が15日(日付変わって今日…)ということなので。
本日滑り込みセーフを目指す!という人がいれば、と思って、更新します。
今日は、5月11日に訪れた「東京国立博物館」の特別展、
「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」についての記事です。
入り口からすぐ、この看板が出迎えてくれました。
こちらは東京国立博物館の本館でございます。
んで、こちらが表慶館。
青いドームの建物がちょっとヨーロッパ風です。
こちらでは、もうひとつ行われていた、特別展「黄金のアフガニスタン−守りぬかれたシルクロードの秘宝−」が開催中。
こちらは6月中旬までやっています。
概要はこちら↓
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1765
(チケットは黒田清輝展とは別料金となっていますのでご注意を!)
なかなかこちらも人気でしたよ。
今回はこれらの建物ではなく、
入り口入ってちょっと奥まったところにある、平成館という建物。
こちらはちょっと近代さを感じる建物です。
壁にでかでかと!
やっぱり黒田清輝といえば、この作品なんだよね。
私は黒田清輝の活躍した時代の芸術史をしっかりと勉強してないのですが、それでもこの作品は見たことがあるというほどです。
重要文化財になってる作品もあるし。
会場内は撮影禁止です。
加えて、飲食も禁止です(喉が渇いたのか、マダムが展示室の入り口に戻ってペットボトルのお茶を飲んでたのですが、入り口だろうがちゃんと展示室内なので、注意されてました)
よって、ここからの写真はありません。
展覧会の感想についてつらつら書く前に、
簡単にインフォメーションをまとめておきます。
会場:東京国立博物館 平成館(上野公園内)
会期:5月15日(今日)まで
開館時間:9:30〜18:00(日曜のため)
公式サイト: http://www.seiki150.jp/
料金:一般1600円、大学生1200円、高校生900円、中学生以下無料
ちなみに、この「ぐるっとパス」を提示すれば、一般料金が100円引きの1500円になります。他の美術館も訪れる予定がある人にはお得かも(2000円で販売、2か月間有効)
音声ガイド:520円
(ナビゲーター:綾小路きみまろ)
これが結構衝撃的だったので後程…
平日の午後2時ごろに訪れましたが、
まあ、素敵なマダムたちであふれておりました。
そうなると、展示室もうるさくなりますよね、当然。みなさま絵をみながら、あーだこーだ言ってるわけなので。
おひとり女子にはそれが結構気になるんですよ。昔は全く集中できませんでした。
静かに楽しみたい人だっているんだぜ!ひそひそ声のつもりでもすげーうるさいぞ!
そんな状況のときは、音声ガイドさんにお世話になってます。
ちゃんと静かに、絵と向き合いたいという人におすすめですよ。
今回の旅中でも4回借りました。1つ520円…高いのがネック
この展覧会の音声ガイドのナビゲーターは、
なんと 綾小路きみまろ !
特別展の音声ガイドのナビゲーターさんって、だいたい実力派俳優とか、年齢を重ねて声に渋みが出てきた俳優とか、元宝塚の役者さんとかとか。
それを、解説ナレーターで元アナウンサーの人が足りないとこを補って、聞きやすくしてるというイメージ。
ですが、今回はまさかのきみまろ…
一瞬借りるのが不安になったのですが、興味本位で借りました。
なぜきみまろなのか?
理由は単純。きみまろも黒田清輝も鹿児島出身だから。
まあ言ってしまえばそれまでなんだけど、たぶんターゲットを中高年に完璧にロックオンしてるからかな。
たぶん黒田清輝のファン層もそのくらいが大半なんだろうし。
俳優さんって、名前だけ見てもなかなか思い出せない…誰だっけ?ってなりがちな中高年だけど、きみまろそうならないから?(すごく推測
感想ですが、
普段ああいう漫談してるから、ふざけたナビゲーションしてるのかなと思ったのですが、
意外や意外、お下品さなんてなく、黒田清輝の作品のイメージにあった、穏やかな声の調子で。
展覧会にぴったりでした。
作品や黒田清輝のことになると、ちゃんと的確にナビゲーション。
とても聞きやすかったです。
かつ、単調すぎず、眠くならないナビゲーション。
ナレーションっぽくなりすぎてないので、メリハリあるんです。
ちゃんとあらかじめ本で勉強したり、大学とかである程度勉強してないと、
黒田清輝の活躍した時代の芸術って、作品見てるだけじゃその時代背景とかよくわからないんですよね。
黒田清輝に限らずほかの作品でもそうですが。
それだと、ただ「きれいだなー」で終わってしまうので、勉強にはならない。
絵のそばに書いてあるキャプション(説明書き)に、時代とかモチーフとかモデルのこととか書いてあることもありますが、文字が小さかったりすると、数十センチのところまで顔を近づけてみてる人、結構いますよね。あれかっこ悪くてやりたくないのです…
音声ガイドなら、キャプションの内容だけでなく、ちょっと豆知識や理解をさらに深められる説明もあるので、すごく勉強になるし、鑑賞にすごーく集中できます。
鑑賞中に無駄話に花をさかせているマダムたちにおすすめしたい。音声ガイド聞いてたら、無駄話なんてしてる場合じゃなくなるよ。それ、展示室の外でやってくれ。
きみまろの音声ガイド、おすすめです。
さて、展示についてですが。
黒田清輝の作品が一同に集まる、とても大規模なのものでした。
きみまろのガイドもあれば、黒田清輝のたどった激動の時代の芸術というものが理解できます。
外国に比べて遅れている日本の芸術の制度を発展させようと、奔走した黒田清輝。
彼のオリジナル作品だけでなく、ヨーロッパで修行していた時代の、レンブラント作品の模写。
画家としての技量がうかがえました。
美しい女性の描かれた穏やかな作品がおおかったですが、どれも愛にあふれていた気がした。
超混みですが、癒しの空間です。
加えて、彼が弟子として従事していた恩師、憧れていた画家たちの作品も多数。
どんなものに影響を受けていたのか一目瞭然です。
ラファエル・コラン、ミレー、モネ・・・
一言で「フランスの画家」と言ってしまうのでは、なんだか違う。
ちゃんと勉強してないと、どんな師匠がいたのか?何に影響を受けていたのか?なんてわかりません。
黒田清輝という画家について知るいい機会です。
印象的だったのが、戦災で焼失してしまったという作品の再現。
東京駅の壁画は、当時さながらに360度、下絵や写真などの少ない資料から再現されていました。
どうやって手がけて、どのようなイメージを持って作成したのか…
これも、音声ガイドがあったほうがより理解が深まります。
チケットの図柄にもなってた、「読書」と「湖畔」。
黒田清輝と関係の深い2人の女性がモデルとなっていますが、すごく引き付けられる、魅力的な絵でした。
展覧会の最後を飾る、「智・感・情」。
3人の裸体の女性が、それぞれポーズをとる。背景は金色…
なんか、どうしたらいいのかわからない気持ちになった絵です。
黒田清輝の「日本の芸術をなんとかしてやりたい」っていうありあまったパワー?エネルギーに満ち溢れた絵。
ですが、何か、パワーを感じます。古代の女神っぽさも、神々しさも感じました。
黒田清輝がまだ存命中、一度だけ展覧会に出されて、その後、長らく日の目を見なかったそう。
物議をかもすとかそれ以前に、しまっておきたいというか、しまっておかなくちゃいけないっていうのもわからなくもない。
何かが変わってしまいそうな、強いパワーだったような、気がした。
ちなみに、チケット1枚で、別の建物でやってる総合文化展も見れるのですが、
足早にその場をあとにして、ピクサー展へと行きました
(トイ・ストーリー大好きなんだもん)
ですが、なかなかそちらも充実してそうなので、次こそは…と考えてます
もう、なかなかの充実ぶりでしたよ。
ぜんぶ全力で鑑賞すると、なんかこう、いろんなパワーを受け取ると同時に、いろんなことを考えさせられて、持ってかれるかんじ・・・?
穏やかに、幸せな時間が過ごせました。
まだ1日あるので、ぜひ、訪れてみてください!!!!
2016年05月11日
撮った動画はその日のうちに!撮って出しに挑戦〜東京アート旅2日目〜
今日も間に合った!と信じて(笑)
撮って出し、やります。
昨日の動画はこちら↓
https://fanblogs.jp/gotuabroad/archive/51/0
さあ、今日の動画はこちらです。
盛りだくさんです。
BGMは、安定のOnly Seven Leftです笑
合わせて、ざっくりとした今日の行程を。
11:15ごろ 国立西洋美術館
チケット購入のために並ぶ
11:35ごろ カラヴァッジョ展(混み)
13:00過ぎ 常設展
14:00過ぎ 上野駅近くの一蘭でごはん
14:45ごろ 東京国立博物館で黒田清輝展(混み)
16:45ごろ 東京都現代美術館でピクサー展(若者いっぱい)
18:30ごろ 押上(スカイツリー前)駅下車、スカイツリーを見上げる
日が完全に落ちるのを待つ
19:00過ぎ 再びスカイツリーを見上げる
20:00前 ホテルへ戻る
テレビでカープ戦を観戦(心は広島県民)
せっかくだから江戸前寿司が食べたいけど部屋で食べたい
20:30 ごはんの調達へ
ホテルから徒歩3分のおすしやさんでテイクアウト
21:00前 ホテルへ戻る
動画を編集、ごはん、今に至る
とまあ、こんな感じです。
もちろん、それぞれの出来事についてはまた、ブログで紹介します。お楽しみに!
一蘭のラーメンは、スープが赤く染まる、辛みタレ多めが好み。
2016年05月10日
撮った動画はその日のうちに!撮って出しに挑戦〜東京アート旅1日目〜
滑り込みセーフ!
…だと信じて。
今日から東京に来ています。
2泊3日、ひたすら美術館をかけめぐる。
カラヴァッジョ!カラヴァッジョ!
とか言いながら、カラヴァッジョはたぶん明日です。早起きできたらなっ( ´艸`)
Twitter では宣言済みですが…
この3日間「撮って出し」に挑戦します。
…撮って出し?
撮って出しとは、テレビ業界において、
撮影したものをすぐ編集して(なるべくその日のうちに)すぐ放送するというもの。
ニュース番組などで、旬の情報の鮮度を失わないようにするための方法・言葉です。
この旅は目いっぱい!一生懸命!
と決めてます。
なんでも挑戦。それすらも楽しい!
AD時代には味わえなかったことです。
ということで、自分がどこまでできるのかというチャレンジの意味も込め、
撮って出し、やってみました。
その動画がこちら↓
ちょろっと取れ高足りなくて、ホテルの近くをふらふらしてたら、
足りない分どころか素敵な景色だらけで、かなり尺オーバー。
夜の浅草って素敵ですね。にぎわいはないけど、なんだかノスタルジー。落ち着き。何撮っても絵になるよ。
ということで、夜の浅草の映像がたっぷり入ってます。
あ!美術館ももちろんです。
動画公開にあたり、
今日の旅の行程を超ざっくりと。
13:00過ぎ 損保ジャパン日本興亜美術館(新宿)
14時半ごろ ごはん(新宿)
16時半 国立西洋美術館(時間の都合で常設展のみ)
歩いてホテルへ
18:00 浅草某所ホテル
しばらく動画編集やら休憩やら
21:00 浅草散策
22:15 ホテルへ
そこから動画編集やら休憩やらで今に至る。
それぞれの訪れたスポットについては、また更新します。
(とりあえず動画だけ…)
あ、そうそう!
こんなもん手に入れたよ。
東京都内約70のミュージアムで、コレを提示すると、入場料が全額または一部割引!
使い始めた日から2か月間有効で、2000円。
特典はまちまちですが、行きたい美術館がたくさんあるので、役立ちそうだなーと思い。
これ使ってどのくらいこの旅の資金を節約できるのか、実証してみたいと思います。
それでは、また明日!
2016年04月14日
ヨーロッパと美術館に行きたすぎる結果…東京アート旅に出かけることにした件/屋根裏のカラヴァッジョ
こんな時間ですが、
ちょっとブログ更新しておきたいと思って。
引きこもり生活が続く、現在。
そりゃ会社勤めしてないし、バイトもまだ始めてないので、そうですなあ。
時間はあるので、いちおうほぼ毎日、最低でも夕食は自炊して(これがおひとり女子のずぼら飯)、ほぼ毎日スーパーには出かけて、
その他ハローワークとか病院とか、用事がある時だけ。
という生活です。あとはおうちでパソコンワークしたり、TOEICの勉強とかネット英会話レッスン、ブログの更新とかしてます。
という生活なので、
外に出たいんですよ。
早くバイトだけでも、と思うのですが、失業保険の受給の関係で、今バイトに行けない期間なんですよ(詳しくはネットで調べてください。需要があれば、失業後の申請とか保険とかについて解説したいと思ってます)
就職活動も始めたいのですが、ただいま通院中でして、先生とか支援機関と相談しながらになるかなあと思ってるのです。
あ、いちおう今すぐできる在宅ワーク程度の収入で、名古屋で2〜3か月くらい暮らせる蓄えはあります。今月末には最後の給与も入るし、来月初めからは失業保険も降りるし!
ヨーロッパ行かずに、あんまり無駄遣いしなければそのくらいは暮らせるはずです。そう、ヨーロッパ旅行しなければ…
仕事辞めたらいったん、ドイツ一周とオランダでDareDevilsのライブ楽しむはずだったのに…!ちくせう。
こんな状況だから。
今月末までに、東京の美術館、行きたいところ1泊2日くらいで巡ることにしました。
もちろん安宿(下手したらネカフェかも…)、高速バス利用、食事も観光気分にしない…など、いろいろ制約つきになりそうですが。
それでも行きたい。むしろそういう旅に飢えている。カラヴァッジョが俺を呼んでいる!いい加減竹久夢二美術館に行きたい!トイ・ストーリー大好きなのでピクサー展にも行きたい!その他いろいろ行きたい美術館ありすぎなんですがもう!
ということで、現在、プランニングなうです。
国立西洋美術館のカラヴァッジョ展とか確実に混むので、なるべく平日に行けるようにしたいです。どの時間帯に行けばゆっくりできるんかな。すでに行かれた方、そのへんどうだったか教えていただけると、とてーもたすかります!
あ、そういえば、カラヴァッジョって東京の特別展の件じゃなくて、今すっごく話題になってますよね。
LINEニュースでも取り上げられてたし!
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160413/k10010477331000.html
こちらはNHKのネットニュースですが。
…あれ、「ホロフェルネスの首を切るユーディット」ってイタリア・ローマのバルベリーニ宮で見たよな?
なにを隠そう、これをテーマにレポート書いて、イタリア研修にかかる奨学金補助もらったんだもん。
と思って、NHKが報道している「ホロフェルネスの首を切るユーディット」と、私がローマで見た「ホロフェルネスの首を切るユーディット」を見比べてみると、
題材が同じなだけで、人物の立ち位置や首を切る構図がぜんぜん違いましたとさ。
こちらが私の見た「ホロフェルネスの首を切るユーディット」(ローマ・国立古典絵画館)
こちらが今回、フランスの民家の屋根裏部屋から発見されたという「ホロフェルネスの首を切るユーディット」
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20160413-OYT1T50096.html
(こちらの読売新聞のネットニュースから拝借しました)
全然違う。今回発見されたやつのほうが、おばあさんの凄みがありすぎる気がする…
ユーディットもちょっと大人びた感じがする。
ただ、相変わらずとても凄惨な絵ですね(真顔)
このテーマ、これまでにいろんな画家が題材にして名作を残しているので(たしかクリムトとかも)
たしかカラヴァッジョ、同じ題材で全然雰囲気の違う絵を何枚も残してるし。「リュートを弾く若者」なんて3枚残ってるし。ちょっと絵の感じの違いとかはあっても、若者の雰囲気はほとんど一緒だし。もちろん贋作ではなく。
こんなことがあったので、ぐーんと入場者増えてそう。遠くて諦めてたアート好きな人とかも無理やり都合つけて来てそう。
この屋根裏効果(勝手に命名)、恐ろしや…
価格: 1,836円
(2016/4/14 01:30時点)
たしかコレ読みながら、レポート書いたんだっけ。
懐かしい。こういう本ってあんまりさくさく読めないし、本来つまんなく感じるはずなんだけど、
カラヴァッジョって結構ハチャメチャだし、私と同じ匂い(=変人)を感じたので、彼の作風や人生をたどるのがほんっとに面白くて、すぐ読み終わってしまった一冊です。
これを期に読み直そうかな。
とりあえず失業保険の説明会と病院、(もしやってたら)バイトの日にちや面接とかぶらないようにしないと。
でも、ハローワークのセミナーとか、就職説明会とか、エントリーシート提出とか面接行くとかを1か月に2回以上しないと、保険ちゃんと認めてくれないんだよね…?
その兼ね合いをみながらアート旅とか大丈夫なんだろうか…?
弱気になってちゃだめだ、わたし!ドイツとオランダ旅行も実現させるのよ、わたし!
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