仕事はうまくいくだろうか、
パートナーは自分を裏切らないだろうか、
お金は足りるだろうか、
ずっと健康でいられるだろうか、
など、
人は様々な不安を抱えて生きています。
人の心をいっぱいにしがちなのが「不安」です。
不安を抱え込みすぎていると、
自分の不安に気づいてくれない周囲の人間や、
不安を何とかしてくれない
パートナーなどに不満をぶちまけるなどしてしまいます。
そこで、まずはこの不安を何とかしましょう。
不安 を感じたら、心に余裕がなくなっていると思って、
次の 対処法 をためしてみてください。
セロトニンの分泌量を増やす
セロトニンの分泌を増やすには、
早寝早起き、
適度な運動、
リラックスしたお風呂タイム
をお勧めします。
不安は「生理現象」
女性の場合、生理前にはセロトニンの分泌量が減ります。
「不安も生理現象のひとつ」と、割り切るのも手です。
「どうして不安になるのだろう?」
「心配でしかたない」
などあれこれと考え、
不安を真正面からじかに受け止めるのではなく、
これはおなかがすいたり、
生理前にお腹がいたくなるのと同じ生理現象なのだ、
セロトニンの分泌量が減っているにすぎないのだ、
と考えるのです。
そう考えれば、不安がさらに不安を呼び、
ますます不安になっていってしまう、
という悪循環を避け、
自分の状態をコントロールしながら、
しんどい時期を
うまく乗り切ることができるでしょう。
不安のとらえ方を変えてみる
たいていの人は
「できれば不安はなくしたい」
と考えるかもしれませんが、
不安は人が生きていくうえで必要な機能 、
ともいえます。
不安があるからこそ、
人は備え、工夫し、努力できる
一面があります。
病気になったらどうしよう、
そうならないために生活習慣を見直す、
会社のリストラ候補になったらどうしよう、
そうならないために精一杯努力する。
退職後に備えて、
副収入の手立てを探す、
などというように。
セロトニンの分泌量が抑えられているのは、
人をあまり能天気にさせないための
脳の働きかもしれません。
不安を箱にしまってしまう
不安を感じたら、
「ああ、私はいま、不安を感じているな」
と自覚してみるのです。
不安をひとつのモノとして、
自分から切り離して
考えてみます。
私は「不安」というモノを
抱えているな、
いろいろ考えるべきことは
あるかもしれないけれど、
とりあえず今はこの「不安」というモノを箱の中に
しまって、
今日は寝てしまおう、
不安になるのは後回しに
しよう、などと考える。
しっかり眠って翌朝その箱を開けると、
不安がなくなっている
場合も少なくありません。
【引用文献】
科学がつきとめた
「運のいい人」
脳科学者 中野 信子 サンマーク出版