本日は ネタバレあり編です。
こちら、現在8巻まで出ているようですが、4巻までしか読めていないので途中までの感想となります。
★以下、ネタバレあり感想
前回、ネタバレなし編でこの漫画は「人の人生、みんなが主役なんだな」と書いたけど、それについて詳細を。
まず、作品としての主役、ジルベール。
最近読んだ漫画の中で一番気弱な主人公。
彼の性格上、副料理長なんて荷が重すぎるんじゃないかと思ったけど、そんなことなかったね。
任命されたらされたで、副料理長としてどうしたらいいのか考えて、その中で人の名前を覚えることをまず頑張ってた。
とりあえず間違えてもいいから名前を呼んでみるといいよ、というアドバイスをちゃんと守って名前を覚えようと努力してるところとかひたむきで好感持てる。
次にヤン。この人一番好きかも。
愛想がないツンとした性格なのかと思いきや、ちゃんと人のことを見ていて、さっと助けてくれるし、なにより今の性格は、過去に働いていたレストランで仲間に裏切られたからっていう理由に驚いた。
裏切られる前までは、明るくて笑顔を絶やさない人だったとは。
でも、今の職場でジルベールをはじめ、いろいろな人に心を開きつつあるのが良いよね。
リュカ。
最初は「うわー、言葉を文字通りにしか受け取れないタイプなんだな」と苦手だった。
でも、彼にスポットが当たることで、オフの生活なんかも見て、「こういう性格なんだ」と受け入れはじめてる自分がいた。
リュカ自身も、そんな性格を直そうと(直そう、というか周囲とうまくやっていこうと)しているし、周りもリュカを見放すのではなく、リュカに伝わるように話そうとするところが印象的だった。
ディミトリ。
彼の作るスイーツ、めっちゃおいしそう!
こんな繊細そうなスイーツを作るのに怪力キャラ!?と戸惑った。笑
と面白枠なのかと思いきや、真面目に仕事してます。
パティシエになろうと思った経緯もなるほどなと思わされた。
という感じで一見個性が強いメンバーだけど、そんな彼らを雇ったメグレーシェフは、テキトー人間なようでいて人を見る目があるよね。
アパルトマンも住人も素敵。
画家のおじさん、演奏家のおじいさん(お2人の名前がちょっと今出てこない…すまん…)、漫画家のアキオなどなど。
アキオの漫画雑誌社とのエピソードって、実際にありえそうで怖いね。作者の実話だったりして?まさかね。
でもそういうことってありそう。
あ、オーナーのカトリーヌも、メグレーシェフ同様、人を見る目があると思う。
そもそも「一芸入居」っていうのが粋!
そして、謎の人物、マルコ。
最初のほうはこれからジルベールの相棒的な立ち位置になるのかと思いきや、ジルベールが転職するタイミングで自分も辞めて、しばらく退場。その後もふらっと出てきたけど、まだそこまで出番が多くない。
でも、とても気になる存在。
という感じで、惹かれる登場人物が多い。
一見理解しがたい人であっても、その人の立場にたつと共感できるものがある。
これを実生活ではなかなか気が付くことができないけど、この漫画では味わうことができた。
アルティスト、本当に心温まる作品だと思う。
次巻以降も期待して読みます
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