一度でもなにかの「依存症」にかかってしまうと、場合によっては人生が狂ってしまうこともある。
長年、様々な依存症患者の相談に応えてきた精神科医の話では、依存症になりやすい人の性質を言い当てるのはなかなか難しいという。
一昔前は、メンタル疾患と「性格」の関係性について調べる研究が多くあり、例えば、うつ病の場合は「真面目、几帳面、完璧主義の人」がなりやすいと言われていた。
逆に「ルーズ、だらしいない、無頓着な人」がうつ病になりづらいとか。
しかし、今はそんなことはなく、だらしない人でもうつ病になる可能性はあるという。
「2020年06月19日
NTT「電話加入権は財産です」が売り文句に7〜9万円で売られていた。今や何の価値もない。 今の常識は、将来常識ではなくなる可能性がある。」「D級ニュースまとめ・記事」
アルコール依存症の場合、依存症者の約3人に1人が依存症の親持ち、依存症の子どもの4人に1人はアルコール依存になるといるという。
ギャンブル依存症においても、遺伝の関係性は指摘されていて、アメリカのミズーリ大学の研究によると、家系にギャンブル依存症患者がいる場合、19%がギャンブル依存症予備軍。
いない場合の発症率は5%のようだ。
20人に1人はギャンブルにドハマりしやすく、3人に1人はハマりやすい遺伝を持っているとの研究結果があり、ギャンブルにハマりやすい遺伝子を持っている人が、たまたまパチンコで大当たりを出して、その快感を知ってしまうと、そこから「パチンコ依存症」の蟻地獄に転落してしまう可能性が高いという。
そして、1度転落してしまうと、そう簡単に元の状態には戻れない。
研究によれば、依存症の発病には「環境」や「性格」よりも、「遺伝」が圧倒的に重要であると考えられているようだ。
わかりやすくいうと病気を発病させる「爆弾」のようなもの。ギャンブル依存の「爆弾」を持っている人が、たまたまパチンコをして「面白い!」と思うと、その爆弾が爆発してし、依存症に陥ってしまう。
たった1回パチンコをしたがために、依存症に陥ってしまうのはこのためで、覚醒剤や危険ドラッグなどの薬物使用も、「たった1回なら大丈夫」と思って、面白半分に手を出す人も同様の理由で依存症に陥ると専門家は説明している。
「依存症に注意したほうがいい人」の特徴は、遺伝子が人間に大きな影響を与える一方で、行動や性格が依存症とまったく関係ないわけではない。
(1)真面目で几帳面なタイプ
依存症の人は「ルーズ」「だらしない」というイメージが強いが、「ルーズ」で「だらしない」から、依存症になるわけではない。
逆に、真面目で几帳面な人ほど注意したほうが、重要で真面目で几帳面で責任感のある人は、仕事も決して手を抜かず、上手に休息をとるのが苦手。
人に迷惑をかけたくないので、仕事や責任、ストレスを自分1人で抱えてしまう。
そういった人ほど依存症だけでなくうつ病リスクも高いので注意が必要と警鐘を鳴らしている。
(2)ストレスを1人で抱えるタイプ
ストレスを1人で抱えやすい人も要注意だ。
「ストレス発散」のはけ口を、お酒やギャンブル、ショッピングなどに求めると、依存症に陥る危険性がある。
リスクを避けるためにも、できるだけ「人に相談する」「悩みを人に明かす」友人や同僚が必要だが、信用できない友人や同僚は言いふらされ、話のネタにされてしまうので、話す相手の選定が必要だ。
(3)ギャンブルや飲酒でストレス発散するタイプ
ストレス発散を目的に「お酒」を飲む人も多い。
お酒を飲んでも、一時的に気分がよくなるだけで、ストレスの発散にはあまり役に立たないと言われている。
飲酒量が増えると、ストレスホルモンが増加されるので、お酒を飲んでストレス発散できたというのは高揚感による思い込みにすぎないという。
もし落ち込むたびに現実逃避するためにお酒を飲んでしまうと、問題は先送りされるだけで、ストレスも飲酒量も増えるばかりだ。
同様にストレス発散や現実逃避を目的に「ギャンブル」「ショッピング」「ゲーム」などを行うのは依存症の近道となってしまう。
ではストレスはどう解消すればいいのか? 睡眠や運動、朝散歩、そして人とのコミュニケーション(つながり)が、依存症リスクのないストレス解消法と言われている。
私、個人の考えでは、コミュニケーションは最小限に抑えるのが、ベストだ。
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