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2019年4月18日に、北朝鮮が新型戦術兵器の発射実験を行ったと発表しました。
予測されていたミサイルの発射ではないけど、視察するほどの発射実験です。
いったいなんの発射実験だったのか、憶測を読んでいます。
そんな新戦術兵器について情報整理!
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(1)新戦術兵器をめぐる報道を整理する!
北朝鮮の新戦術兵器の発射実験は、実物写真が公開されていません。
図1 視察中のキム委員長
引用URL:https://img0.yna.co.kr/photo/yna/YH/2019/04/17/PYH2019041722810004200_P4.jpg
そのため、ロケットやらSRBMやら多くの推測報道があります。
まずは、今回の報道に関連した各国の探知情報を整理してみましょう。
1.1 ミサイル探知衛星・レーダーは捕捉していない。
報道によると、弾道ミサイル探知を行う衛星やレーダーにて探知をしていないとの報道があります。
弾道ミサイルや長距離ロケットであれば、探知できるはずです。
図2 熱でミサイルを探知するDSP衛星
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/DSP衛星#/media/File:DSP_Phase3.jpg
今回、DSP衛星での探知情報が無かったことから、長距離ミサイルの可能性は消えます。
1.2 電子情報なども探知していない。
米国は、RC-135S「コブラボール」情報収集機を、韓国から飛行させていたようです。
しかし、電子情報等が探知できたとの報道がありませんでした。
図3 RC-135S「コブラボール」
引用URL:wiki
このことから、発信する電子情報が少ない新戦術兵器であった可能性があります。
弾道ミサイル・多連装ロケットなどの可能性はさらに低くなったといえます。
これらのことから技術的側面を考え、新戦術兵器の正体に迫ります!
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(2)技術的側面から推察する新戦術兵器!
北朝鮮の報道と、米国からの情報をすり合わせて、技術的な側面から考えてみます。
2.1 北報道:誘導・飛行の表現から推察
北朝鮮の報道では、戦術誘導兵器の言葉が登場しています。
その中で、「特殊な飛行誘導方式と強力な弾頭」と語っています。
また、「それぞれ異なる目標に対する様々な発射方式」との表記があります。
様々な発射方式があり、誘導が可能な兵器との推察ができます。
2.2 熱源・電子データが探知できなかった
米国などの探知情報では、熱・電子データーでの探知ができない状況でした。
ロケット推進装置ではない可能性が、浮かび上がります。
また、電子データーは車両等からの電波発射が少ない兵器である可能性を示唆しています。
2.3 レーザー測距などが使用された可能性!
電波情報が少ないもので、誘導式となるとレーザーが使用された可能性があります。
ここで、発射式で誘導・レーザー使用として、北朝鮮がまだ保有していない新兵器の可能性として浮かぶものがあります。
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(3)戦車砲発射型の対戦車ミサイルか?!
北朝鮮がまだ保有していない兵器類として可能性が一番高いのが、対戦車ミサイルの可能性です!
北朝鮮陸軍の誘導兵器は、ほとんどない状況です。
そのためミサイル開発技術の転用として、陸上戦力の開発が行われた可能性があります。
3.1 9K112コブラのコピーの実験では?
可能性として一番に挙げるのは、9K112コブラという対戦車ミサイルです。
図4 9K112コブラ対戦車ミサイル
引用URL:https://en.wikipedia.org/wiki/9K112_Kobra#/media/File:9%D0%9C112.jpg
戦車砲発射型の対戦車ミサイルは、北朝鮮は保有していません。
このタイプの新戦術誘導兵器の実験が、実施された可能性があります。
3.2 暴風号?U戦車に搭載して実験か?
発射元として暴風号?U(T-72ベース?)が使われている可能性があります。
図5 暴風号(新型の暴風号?U?)
引用URL:https://img.atwikiimg.com/www6.atwiki.jp/namacha/attach/223/1072/355.jpg
車両用電子機器類も進化している戦車ですので、対戦車ミサイル発射が可能なように改良された可能性があります。
3.3 イラン・ウクライナから技術流入か?
これまで開発できなかったものですが、イラン・ウクライナから技術流入した可能性も否定できません。
今後注目すべき対象でしょう!
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