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恋する男たち

恋をしてますか? 男たちさん?


最近、文庫でも単行本でも、数人の作家さんの短中編を集めた本を
多く見かけますね。もちろん、購買意欲をそそる売れっ子さんばかりなので
お得感があります。でも、あんまり大勢で短編ばかりだと読み終わったあと、
もう一度目次を見て、この作家さんはどんな話しだったっけ・・・と
全然思い出せないのもあります。
ありゃ、これはやっつけ仕事じゃない?ってのもあったりして・・・
本の売れ行きが悪いと言われて久しい中、出版社の苦肉の策かな。
CDなんかじゃ前からありますけどね。

そんな中、新潮文庫 「恋する男たち」はなかなか読み応えが
ありました。篠田節子、小池真理子、唯川恵、松尾由美、
湯本香樹実、森まゆみと、そうそうたるメンバーです。
テーマが恋する男だから、いろんな恋する男が登場するわけですが
さすが、全然ありきたりの恋愛モノじゃございません。
これを恋愛と呼んでいいのか・・・
これは恋する男なのか・・・
これぞ、恋よね・・・

そう、さまざまなのです。
しみじみしたり、胸が痛くなったり、想像力をかきたてられたり、
一編一編が味わい深いです。

どれが一番よかった?

そうなの、そう聞かれたらなんて答えよう、ってすごく悩んでいます。

あなたならどれを選ぶのかしら。

空飛ぶ寄生虫


小さな駅裏にある、小さな雑多な古本屋さん。
一体、日に何人のお客さんが来るのだろう。
足を踏み入れて、それほど多くない本をざっと見渡す。
う〜〜〜ん・・・取り立ててコレ!と言ったものは
目に付かない。
店内では大音量のテレビニュースと、扇風機の回る音。

お!!!!

先日も少し取り上げた回虫博士こと、藤田紘一郎先生の本だ!
まえがきを少し読む。
のっけからさなだ虫の話^^
好きですねぇ、センセ。
なんせ自分の体内でさなだ虫を飼い、きよみちゃんと名づけて
こよなく愛し、身をもってその有用性を証明した博士ですもん。

この「空飛ぶ寄生虫」の前に、講談社出版文化賞・科学出版賞受賞作
「笑うカイチュウ」の続編のような本だそう。
輸入感染症にまつわる話題のいくつかを、メディカルエッセイに
まとめた作品とあります。


寄生虫や細菌などとの共生を徹底的に断絶してきた日本人、
とりわけ、無菌国家で育った若者たちがアブナイそうですよ。
今や、世界のどの国の病気でも短時間でいつでも日本に
入ってくるようになりましたからねぇ。
免疫力の低い、無菌ワカモノはどうなる!!

よし!買おう、とレジへ行くと・・・
店番のじぃさん、爆睡中。
すいませーん! すいませーーん! すいませーーーん!
(起きろよ、じじぃ!)
黙って持って帰ろうか、と、チラっと思ったけど
430円で十字架を背負いたくはない。
頼む、じぃさん、起きてくれ、小銭がない、釣りがいるんだ、
1000円置いて立ち去る豪気さは更に持ち合わせていない。
すいませーーーーーん!!!
10回は叫んだな。途中、まさか死んでないよな、とも思ったし。

やっと起きたじぃさん、うへへ・・・と照れ笑い。
ま、庶民的でのどかでよろしい。

ちょっとした話です

今や、サッカーワールドカップの話でもちきりですね。
今まで、サッカーなんて見たこともないという
お年寄りまで、早朝といいますか、深夜といいますか
そんな時間に起きてテレビを点けるのですから
視聴率が上がるのも当然だなぁと思います。

ところで、日本代表の監督さんといえば、岡田さん!
私のアルバイト先のクリニックのドクターが
岡田監督と高校時代、同級生だったそうです^^
大阪でも有名なカシコイ学校です!(偏差値が高いって言うのね)

笑顔の似合わない方ですね、と言えば
高校時代からそうだったらしく、心を許すまでは非常に
無愛想な人で、一旦、打ち解けるとにこやかにフレンドリー。
大抵の人はそうでしょうが、その一線がとても明確な方
なんでしょうね。

男女共学の学校でしたが、浮いた話はなかったなぁ〜〜・・・と
ドクター。ま、そうやろなぁ〜^^;

思うこと。偏差値の高い学校はスポーツも強い。
スポーツ入学なんてあり得ないのに・・・(公立ですから)
天は二物も三物も与えるのです!

藤田博士の紐状な愛情


私は本が好きです。
読むのも、買うのも、ただ眺めてるのも、背表紙を読むだけでも・・・
悲しいかな、ウサギさんのお家並み・・・てかネコさんの額の家屋では
その収納場所は微々たるもの。
なので、読んだ本は人様に押し付けております。
面白いか、面白くないかはアナタ様次第。いかようにも処分なさって下さいと。

でも、どうしても手放せない本というのもありまして
以前にも紹介いたしましたが「へんないきもの」もその1冊です。
きてれつないきものが、イラストと短文で。この文章がなんだかピタ!
っとはまるんですわ^^

第2巻目にはなかなか優れた読み物があります。
免疫アレルギー学、寄生虫学、熱帯医学専門の藤田紘一郎博士に関する
話はとても興味深いものです。
サナダムシで有名なのでご存知の方も多いかと。

サナダムシってすごいんです!
どのようにすごいかは・・・藤田先生の御著書、多々ありますのでどうぞ!
マリア・カラスがサナダムシを体内に飼って何十キロと痩せた話しは
本当で、聞いたことのある方も多いと思います。
モデルさんでもかなり飼ってる方、多いとか・・・
でも、サナダムシには外国産と日本産があるので気をつけて下さい。

寄生虫ね、これは重度のアトピー症やアレルギーにすごい効果が
あるそうですよ。

日本はいまや、清潔志向が病的なくらい、抗菌、脱臭に神経を
尖らせておりますが、菌の中にはなくてはならないものもあって
それをすべて、取り除こうとして、耐性を弱め、アレルギー、
その他の疾患を招いているという事実・・・恐いですねぇ

って、そんなお話しが楽しく分かりやすく書かれています。

そして私は、眠れない夜などに、ミズヒキイカだの、
キロネックスだの、ホシバナモグラだの、ヒラムシだの・・・
なんじゃこれ・・・というへんないきものを眺めながら
安眠につくのです。
良い夢が見られます^^(ウソです・・・)

にゃんちゅ〜の踏み絵

ムシムシ、ジトジト・・・の梅雨でございます。
町を彩る紫陽花が一服の清涼剤

人間だけじゃなく、ネコさんもこの時期は大変でしょう。
なんせ、年中、毛皮をまとってるわけですから

寝てる・・・
にゃんちゅ〜が、おいおい^^; と情けなくなるくらい
無防備に、だらしなく・・・

ちょこっと舌が出てる
ネコをお飼いの方はご存知かと思いますが
緊張感の緩んでる時、ネコは舌を引っ込めるのを途中で放棄し
ピロっと先っちょが出てることがあります。
なかなかマヌケです。

しかもよく見るとハナクソが・・・
ネコもハナクソ出るんだな

う〜〜〜む
かわいくない
オヤジだ・・・

けれど、にゃんちゅ〜を愛する気持ちは揺るがない!

でも、これが人間だったらどうだろう。
百年の恋もさめる!ってもんだろうか
恋人がいたとして、もしその人が、こんな姿で
寝てるところを見ても愛しい!と思えるだろうか

ムズカシイ・・・と、ハナクソつけて舌を出して
だらりんと惰眠をむさぼるにゃんちゅ〜を見て悩むわたし

外は、超曇天・・・

転がる猫に苔は生えない

なんだかなぁ・・・の題名でしょ。

ちょっとあざとい感じもなきにしもあらず、かな。
でもこれは邦題で、原題は
The Cat that Changed My Life 50cats Talk Candidly About
How They Became Who They are

長いですねぇ・・・でもなんとなぁ〜くつかんでいただけましたでしょうか。
作者はブルース・E・カプラン
「ニューヨーカー」誌に風刺画を連載するイラストレーターであり、
人気テレビドラマの脚本家でもある多才な作家。さんだそうです。

4年がかりでアメリカ中を回りながら、猫たちに
きみの人生を大きく変えることになった相手は誰だい?
その理由も教えてもらえるかな?と4万件を超えるインタビューをして
その中からとくに興味深かったものを50件にしぼりこんだのが
この本です。

一つのお話しはとても短い、長くて2ページ
ほとんどが1ページですべてにイラスト付きなんですが・・・
このネコの絵・・・絵がヘタだと公言した私にでも
描けるんじゃないか?と思わせてくれるのです。
でもね、飽きないんですよ、何度見ても、ふ〜ん、なかなかねぇ、って
全部白目のネコの絵に見入ってしまいます。

50のお話しも味わい深いものがあります。
ネコさん、キミ達もいろいろな人生(?)なんだねぇ・・・と。
お気に入りの話はいくつかあるのですが
引越ししてきてから文句ばっかり言ってるネコ。
不平不満のリストは爆発寸前!極めつけのお皿の水で最大にブツブツ。
すると1匹の老ネコが長いこと彼を見つめていて
「たかが水だろうが」と言うのです。
不平不満だらけのネコは自分がものすごくちっぽけで
さもしいネコに思え、あのままいったらとんでもない性格になってた
だろう、って感謝することができるネコになった、というお話。

老ネコの一言が彼の人生を変えたのでした。

たかが・・・ この考え方って応用が実にきくなぁ・・・
と、私もちょっと性格変えよう!

水たまり

ポツポツと雨が・・・
傘はいらないかな、でも持ってるからさそうかな、というくらいの
降り。

水たまりに、街路樹と、ビルが写っていました。
ボワ〜〜っとにじんで、緑色と茶色とグレーが程よくマッチ。
その上を小さいのや、少し大きい雨粒の輪が・・・

きれいだなぁ〜

しばらく見とれていました。
こういうとき、絵心があれば!!と、心底ザンネンでした。
絶対にこの絵を描いたのに・・・

ウロウロとネットサーフィンしていると
本当に素晴らしい絵のブログに出会い、ため息が出ること多いです。
私ときたら、キティちゃんと、ドラエモンの描き分けすらもできない・・・〓
ま、リボンがついてるから、こっちがキティちゃんだろう、って感じ。
悲しいねぇ

ところで、絶対に、水田マリさんっていると思うな。
知り合いに、沢りなちゃんています(大阪弁だね)
標準語だと、沢るなちゃんだね

100万回生きたねこ

ご存知の方も多いと思います。
絵本です。
1977年第1版発行
2004年第78版発行ですって!
すごいですね〜
なので今はもっとかもしれませんね。


作者の佐野洋子さんのファンです。
他にもたくさんの絵本がありますし、エッセイが本当に好きです。
詩人の谷川俊太郎さんの奥様だった時期もあるというのは
少し前に知り、へぇ〜〜!でした。
そう言えば、お二人の共著も数冊あります。

そしてこの「100万回生きたねこ」ですが、あるときは戦争上手の王様、
あるときは船乗りの、あるときはサーカスの手品つかいの、あるときは
泥棒の・・・と、いつも誰かの飼い猫でしたが、ねこは誰のことも好きでは
ありませんでした。
そして初めて、誰のねこでもなく、のらねこに、自分だけのねこに
なったのです。立派なとらねこの自分が大好き!
周りのねこたちも、この立派なとらねこが好きだったのですが
自分以外は好きじゃなかったのです。

でもある日、白いきれいなねこと出会い、二匹の間にかわいい子猫がたくさん
生まれ、初めて自分よりも好きで大切な存在ができました。
子猫たちが巣立っても、白いねこと幸せに暮らしていましたが
白いねこは死んでしまいます。
どんなときでも泣かなかったとらねこは、初めて泣いて、泣いて、泣いて・・・
やっと泣きやんだねこは、白いねこの隣で静かに動かなくなったのです。
それまで、100万回も生きたねこでしたが、もう決して生き返りは
しませんでした・・・というお話し。

絵がいいのです。もしかしたら、あんまり子供うけする絵じゃないかも。

ビジネスマンにお勧めの本というコンセプトの雑誌で
ビジネススキル編、思考・発想法を身につけるという目的で15冊、チョイス
されてる中に入ってるのですよ〜 驚きました!

自分の中に根づいた価値観を尊重して生きることは、より良い思考・発想を
行ううえでの大前提・・・とかあって。

う〜〜ん、なんだかなぁ・・・
前にご紹介した「ぼくを探しに」も入ってました。
選者さん、ちょっと奇をてらいましたね、って感じ。

とにかく、手放せない大好きな絵本です。

フォトショップ

いよいよ梅雨シーズンの到来ですね。
ついこの前、お正月だ!節分だ!って騒いでて
おとついゴールデンウィークだなぁ・・・関係ないけど、って
思ってたところなんですけどねぇ。
年々、時間が過ぎるのが早く感じられますね。

ところで、土、日と若いお嬢さんが、パソコン貸してくれい!と
言ってきました。なんと私のパソコンにはフォトショップが
入っているんですね〜
驚きますね〜
こういうのをまさしく、猫に小判、豚に真珠、宝の持ち腐れ・・・etc
とか申すのでしょう。

なので二日間、皆様の所にお邪魔できずすみませんでした。
二日間、飲んだくれていたわけではないのですよ〜^^;

そしてそのお嬢さんは、動画を作成したのでした。
100枚! 彼女も猫好きさんでモチーフはネコ!
トコトコ歩いてきて、屋根に上って座っていると
鳥が飛んできて・・・となかなかのできばえ〜^^
皆さんにもお目にかけたいので是非、残していってくれい!と
頼んだのですが、イヤだ!と、USBに取り込んでとっとと行って
しまいました。ケチめ!

でも100枚で数分もありません。
アニメってすごいんだなぁ〜〜 パソコンがないときは
セル画でしょ。気の遠くなる作業ですよね。

せっかくのフォトショップ!
私もいっちょ、見事に使いこなしてみよう〜
(いつのことやら・・・)

モモへの懺悔 その8

モモはとってもおじいさんになりました。
デブンとした体型はそのままですが、張りがなくたるんでる。
そして顔は四角くなりました。
私が訪ねて行っても、チラと見るだけで走り寄っては来ません。
でも、触れる機会があれば、ヨシヨシ・・・もういいって、やめろよ!
と、ガブリとすることもなくなりました。
いつまでも触らせてくれます。
飼っていただいてるおじいさんが言うには、日がな一日寝てるそう。
急な階段を駆け上るのはもう無理で、遠回りして広い緩やかな階段を
昇って帰ってくるようになったって。

結局、モモと暮らしたのは5年と少し
もうにゃんちゅ〜と暮らした年月の方が長くなってしまいました。
でも、モモの思い出の方がたくさんです。
昨年の春ごろまで、モモに会えました。それから会っていません。

生きていれば16年、人間の年齢で言えば何歳なんだろう・・・

今でも時々、にゃんちゅ〜のことを、モモと呼んでしまって、
ハっとします。

モモのことを考えるとすぐに自然と涙が出ます。
モモのことを語るとき、涙なしではできません。
もし、私が女優になって、泣くシーンがあれば苦もなくできて
監督さんにほめられる事、間違いありません!(おいおい・・・)

つきなみな言葉
モモはいつまでも私の中で生きている
私が育てて、そして手放してしまったネコ・・・

ごめんね・・・モモ
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