そんな中、私は新宿へ出かけた。目的は美味しいラーメンを食べるため。西武新宿駅を出てJRのガード下を抜け小滝橋通りを大久保方面に向かって歩く。この通りは麺屋武蔵、蒙古タンメン中本をはじめ、激ウマラーメン店が軒を並べる超ラーメン激戦区なのである。
数年前、いや十数年前から麺屋武蔵のラーメンが食べたかった。しかし、いつ行っても長蛇の列であったため店に入るのを諦めていた。ところが、今日は列がないではないか。大喜びで店内に初めて入った。
カウンター席のみで照明を少し落としてバーのような店内。席は客で全て埋まっていたので、５分くらい立ったままで待った。私は 角煮と味玉ラーメンの並 を注文した。驚いたことに、並み、中、大、特盛（好きな分だけ食べられる）が、全て並と同じ値段なのだ。
味はあっさりとこってりのどちらかを選ぶことができる。私はこってりを選んだ。席が空いたので座ると待望のラーメンが出てきた。麺はかなり太め、味玉は中の黄身がトロトロだった。角煮はそんなに大きくはないが厚みがあった。そこにネギとメンマが乗っている。スープは醤油で澄んでいて、こってりの割にはスッキリしている。スープも全て完食し幸せな時間だった。 長年の夢が叶った瞬間であった。
孤独と出会いと絆
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