怖いもの知らず。
例えば
見知らぬ相手の見た目を本人に言ったり、
「ねえ、なんであの人〇〇なの?」と
思ったことを言葉にします。
親御さんはドキッとしてしまうこともしばしば。
なぜ、小さなお子さんは
思ったことをなんでも言葉に出てしまうのでしょうか?
志向性 (intentionality)
「意識は常に”あるもの”についての意識であり,
その意識の特性」を志向性という。
「〜だと思う」「〜と考える」
といった、自分の心の内を意識することを
一次志向性などといいます。
小さなお子さんは
この一次志向性の状態です。
お菓子などを勝手に食べ、
口の周りにその証拠が残っていたとしても
親から問い詰めに、
「妖精さんが食べて行った」などと、
平気でウソをいいます。
これは、
相手(親)が自分のウソを信じている
(疑うことを知らない)と思っているためです。
これは正常で、
その後、心の理論が育っていくと、
二次、三次志向性と進んでいきます。
「〜だと思う」から「君は〇〇だと感じるんじゃないか?」
と相手の感情を考えられるようになるのは、
5、6歳といわれます。(二次志向性)
さらに、
「つまり私は〜」と相手の思いを汲み取り、
発言するようになります。(三次志向性)
ひとは通常、その先の「だから〜」の四次志向性や
さらに先の五次志向性まで達するといわれています。
(有名な作家たちは六次志向性の持ち主などともいわれるようです)
こどもは正直者?というよりは、まだ発達途上。
相手の思いをくみ取れない状態なので、
躾がなってないわけではありません。
ちなみに、
二次志向性に達しない人を
「自閉症(自閉性障害)」といいますが、
こちらも、育て方が発症の直接的原因ではありません。
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image