ストーリー
養子に迎え入れたダミアンは悪魔の子だった。その事実を知った養父ロバート・ソーン
は、ダミアンを殺そうとするが果たせずに死んだ。ロバートに悪魔を殺す為の短剣を渡し
た考古学者のブーゲンハーゲンは、異国でそのニュースを知る。ブーゲンハーゲンは、病
気のため、仲間の考古学者に孤児となったダミアンを引き取ったリチャード(ウイリアム・
ホールデン)へ短剣を届けてくれるように頼む。しかし、話を信じられない仲間は承諾し
ない。そこで、証拠を見せるとブーゲンハーゲンは仲間を古代遺跡の発掘現場へ連れてい
く。遺跡に入っていく二人を大きなカラスが見ていた。地下のイガエルの壁画には、ダミ
アンと同じ顔の悪魔が描かれていた。壁画を見て絶句する二人。その時、遺跡が崩れ出し、
二人は生き埋めになってしまった。
7年後、13歳になったダミアンは義理の叔父にあたるリチャード夫妻とその実子であ
るマークと共に幸せに暮らしていた。しかし、ダミアンのことを快く思わない叔母や,7年
前の事件を追っている記者などダミアンも知らぬところで次々と不可解な死を遂げる者が
出て来た。マークと一緒に陸軍幼年学校に入学したダミアンは自分の正体と運命を知り苦
悩する。
オーメンシリーズの第2作目。陸軍幼年学校に入学したダミアンは、悪魔の使徒である
とおもわれる軍曹や叔父の会社の重役に見守られながら自分が悪魔であることを自覚。悩
んだ末、悪魔としての道を歩み始める。という話でした。公開当時から、映画「エクソシ
スト」もそうでしたが、キリスト教に疎い日本人には悪魔の怖さが伝わらないのではない
かという話がありました。自分は劇場ではなくテレビ放送の際に初めてこの映画を観たの
ですが、あまり怖いとは思いませんでした。これ以前に悪魔の力を手に入れた「デビルマ
ン」の漫画を見ていましたが、そちらの方が怖かった気がします。
聖書を読み、自分の頭に悪魔の印である666の文字を見つけて苦悩するダミアン。7
年間一緒に育ったマークを一緒に歩む仲間にと誘いますが、ダミアンの正体を知ったマー
クはこれを拒絶。ダミアンは初めて自分の能力を自覚的に使ってマークを殺してしまいま
す。死んでしまったマークを見て叫ぶダミアンが哀れでした。もう少し猶予を与えても良
かったのではと思いました。
ブーゲンハーゲンの短剣でダミアンを殺そうとするリチャードは、ダミアンを悪魔と信
じず、守ろうとする妻にその短剣で刺し殺されてしまいました。しかし、ダミアンは悪魔
としての自分の味方になってくれるかもしれない育ての母親も焼き殺してしまいます。普
通の人間だったころの思い出を消し去ろうとでもしたのでしょうか。
ホラー映画は多くは低予算のため、無名俳優の出演が多いのですが、本作は、ダミアン
の養父母に、ウィリアム・ホールデン、リー・グラントと有名な俳優が演じています。第
1作「オーメン」のダミアンの父親の役はこれまた有名な俳優グレゴリー・ペックが演じ
ていました。
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