原題:ACROSS THE GREAT DIVIDE 制作:1976年/米 日本公開:1979年1月27日
ストーリー
姉ホリー・スミス(ヘザー・ラトレイ)と弟ジェーソン・スミス(マーク・エドワード・
ホール)は祖父の遺産の土地を相続にオレゴン州へ後見人と旅をしていたが、馬車が壊れ、
さらに後見人が所持金を持ち逃げしてしまい立往生していた。そこにいかさまギャンブル
でシェリフ一行に追われていたザッカライヤ・クープが馬を盗もうと近づいてくる。
姉弟に撃退されたザッカライヤだが、シェリフからの追跡がもうないと知ると、今度は
姉弟を心配して後を付いてくるようになった。いつしか三人一緒に旅するようなった一行
は、熊やクーガ、コヨーテに襲われたり馬を盗まれたりと苦難に会いながらロッキー山脈
を超えてオレゴンへの道を進んで行く。
アドベンチャー・ファミリーシリーズはロバート・F・ローガンとヘザー・ラトレイが出演
している類似作品も含めると5作品あります。制作順に並べると以下の通りになります。
1.公開1977年2月19日
アドベンチャー・ファミリー
原題:THE ADVENTURES OF THE WILDNESS FAMILY(制作1975年)
出演:ロバート・F・ローガン
スーザン・D・ショウ
ホリー・ホルムズ
ハム・ラーセン
※シリーズ第一作
2.公開1979年1月27日
ロッキーを越えて
(ビデオタイトル:「アドベンチャー・ファミリー ロッキーを越えて」)
原題:ACROSS THE GREAT DIVIDE(制作1976年)
出演:ロバート・F・ローガン
ヘザー・ラトレイ
※シリーズではないが、人気の故か3枚組トリロジーDVDにアドベンチャー・
ファミリーの第一作、二作目と共にラインナップされている。
3.公開1979年3月17日
サバイバル・ファミリー(制作1977年)
原題:SHIPWRECK
出演:ロバート・F・ローガン
ヘザー・ラトレイ
※シリーズではないが、ロバート・F・ローガンとヘザー・ラトレイ扮する
父娘が今度は海・無人島でサバイバル。
4.公開1978年7月22日
続アドベンチャー・ファミリー 白銀を越えて
原題:ADVENTURE FAMILY PART2(制作1978年)
出演:ロバート・F・ローガン
スーザン・D・ショウ
ヘザー・ラトレイ
ハム・ラーセン
※アドベンチャー・ファミリーシリーズの正式な第二作。娘のジェニー役は
本作からヘザー・ラトレイに交代。
5.日本劇場未公開
ロッキー・アドベンチャー
(ビデオタイトル 「新アドベンチャー・ファミリー 最後の旅」)
原題:MOUNTAIN FAMILY ROBINSON(制作1979年)
出演:ロバート・F・ローガン
スーザン・D・ショウ
ヘザー・ラトレイ
ハム・ラーセン
※アドベンチャーファミリー第3作。正式な続編なのに日本で発売された
トリロジーDVDには入っていないかわいそうな作品。日本ではDVD
未発売。
この「ロッキーを越えて」はもともとアドベンチャー・ファミリーシリーズではなく、
主役のザッカライヤとホリー、ジェーソン姉弟は家族ではありません。いかさまギャン
ブラーのザッカライヤは旅先で純真なネイティブ・アメリカンにギャンブルを教えてホ
リーを失望させますが、ラストではいかさまギャンブルが姉弟の窮地を救います。そし
てホリーは、相続した土地で牧場を成功させるという大きなギャンブルを行うことを決
意してザッカライヤに一緒に暮らしてやって行こうと誘います。相続した土地に着く前
に映画は終わりますが、おそらく無事にたどり着けたのでしょう
野生動物とのからみが編集で工夫しているところもありますが、多くは合成ではなく
同一画面の中に人と動物が至近距離で撮影されているので緊迫感がありました。クーガ
とザッカライヤが格闘しながら転がって崖から一緒に河に落下したところは驚きました。
いまだったら動物愛護団体が黙っていないかもしれません。(さすがに熊とは実際に格
闘はしていませんでした。)犬のチャリティーがビーバーと一緒に河で泳ぐ姿は楽しか
ったです。
レンタルしたDVDは画面がアナログ時代のTVサイズでした。日本語吹き替えはTV
放送時の短縮版の吹き替えをそのまま使用しているので、放送時にカットされていた部
分はセリフが英語になり、日本語字幕が付いていました。
時代設定は西部開拓時代でも、映画が制作された時代性がどうしても反映されてしま
うところもあり、ネイティブ・アメリカンの集落を一行が訪れた際に、歓待の宴で女性
だけが働いているのを見てホリーが、「差別だわ。全部女性にやらせて。」という男女
の役割の不平等について抗議するセリフが出てきます。しかしそのすぐ後には、自分も
働くことを無言のうちに促されているのではないかと勘違いしたホリーが、日本語字幕
では「私は使用人ではないわ」と拒否していましたが、実際のセリフは奴隷(スレイブ)
という言葉を使っていて、奴隷がいて当たり前の時代に生きている人のセリフと時代性
が違う前述のセリフとつながりに少し違和感を感じました。
ネイティブ・アメリカンの集落以外は、町が一切現れず、全編雄大な自然の中を三人
が旅していきます。大自然に浸りたい方にはお勧めです。
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