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短歌文学会
佐賀県鳥栖市に拠点をおく「短歌文学会」を紹介するブログです。短歌の楽しさ・魅力をみなさんと共有できたらと思っています♪管理者は、3代目主宰者の娘であり、文学会会員のaquaです。
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2014年06月09日

紫陽花の歌

雨が続き、街かどのあちこちで紫陽花が咲き始めました。

「短歌文学会」 事務局の庭に植えられている紫陽花もこの通り。
アジサイ
アジサイ



橘諸兄 たちばなのもろえ(万葉集20-4448)
あぢさゐの八重咲くごとく弥(や)つ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ



衣笠内大臣(建長八年百首歌合・「夫木和歌抄」)

飛ぶほたる光みえゆく夕暮になほ色のこる庭のあぢさゐ



ここで祖母・ 碇章枝 のあじさいの歌を一首(姫由理平成8年)

露ふふみし庭の紫陽花つやめくを先づは佛に供へむと切る


アジサイ


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2014年06月08日

事務局だより〜梅、梅、梅

梅

事務局だよりが届きました。

6月5日  短歌文学会 事務局の前畑で梅の収穫をしました。 収穫量22キログラム。 近所に配り、親戚に貰っていただき、我が家では梅干しに、甘酢漬けに、と梅の香りに満ち満ちました。

菅原道真が京都から九州の大宰府に左遷されることになり、愛でていた庭の梅の木に

東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ

と別れを告げると、梅の木は道真の後を慕って一夜にして京都から大宰府に飛んだという伝説が有名です。学問の神様・太宰府天満宮には、 碇登志雄の献梅の木 があります。

梅の実について詠んだ歌をご紹介しますね。


藤原八束 (万葉集巻三)

妹が家に咲きたる花の梅の花実にしなりなばかもかくもせむ


梅


橘 曙覧 (310、岩波文庫『橘 曙覧全歌集』)

雨つつみ日を経てあみ戸あけ見れば標(お)ちて梅ありその実三つ四つ





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2014年06月04日

子を思う歌

栗
これなーんだ?

少し近づいてみます。
栗
尾状の花穂

さらに拡大。
栗
花穂つけねの雌花と、右の方に見えるのが雄花

わかりましたか?

これは、栗の花なんです。

事務局前の大きな栗の木に、今、花が満開です!花の重みで枝が折れるほど。

栗はブナ科の落葉高木。実(み)は食用、材は固く腐りにくいので建築・枕木に利用され、青森県三内丸山遺跡からは直径1メートルもの栗材を使った遺構が発掘されています。

栗は雌雄同株で、ちょうど今(5月末〜6月にかけて)強い香りのある白い長い尾状花序(かじょ)を生じ、花序の基部に雌花、それより先には多数の尾花をつけるのです。

栗というと、有名な 山上憶良 「子を思う歌」 (万葉集)が思い浮かびますね。

子等(ら)を思ふ歌
瓜食(は)めば 子ども思ほゆ 栗食(は)めば まして偲はゆ
いづくより 来たりしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠(やすい)しなさぬ


反歌(はんか)
銀(しろがね)も 金(くがね)も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも

筑前国守(ちくぜんのくにのかみ) 山上憶良

「わが子ほどに大切なものがあろうか」と、こどもへの思いを率直にうたった歌ですね。





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2014年06月01日

事務局だより〜ひめゆり全3輪?満開!

事務局庭のひめゆり
ヒメユリ
3個目の蕾が・・・
ヒメユリ
開きました!!

昨日(2014/5/31)は全国的に暑い日となり、熱射病で病院に運ばれる人も300人を超えた暑い陽射しの中を、ひめゆりは耀(かがよ)うばかりに咲きつづけています。

今日は、姫百合の歌3首を上げます。
(参考)松田修『万葉の花』芸艸堂(1957)

土御門院
庭の面の土さへさくる夏の日にひとり露けきひめゆりの花

香川景樹
傾きて立てるを見れば人知れず物をやおもふひめゆりの花

村田春海
夏の野に誰をやさしと思ふらん葉がくれに咲く姫百合の花


なんだか暑い日の状況も彷彿としてきますね。


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2014年05月31日

事務局だより〜ひめゆり2輪目

ヒメユリ
またまた事務局だよりです。

本日、ひめゆり2輪目の花が開きました!
歌誌『 姫由理 』の1巻1号の1頁を覗いてみよう。
昭和8年2月20日の発行である。

姫由理    (万葉集巻八)     大伴坂上郎女
夏野乃繁見丹開有姫由理乃不所知戀者苦物乎


姫由理を歌ふ  碇登志雄

萬葉の人らの歌ふ姫由理の歌この思ひ心愛しも

人知れずなやみもすなる若き日の心を咲ける姫由理ろかも

姫由理を君もみまさばなどでかもしらへぬこひとなり果つるべき

まをとめの性はかなしもくたら野や草深く生ふる姫百合の花

草深くしげみに咲ける姫由理のしぬびたるこそいろともしくも


ヒメユリ


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2014年05月27日

事務局だより〜ひめゆり開花!

以前、 歌誌「姫由理」の由来をご紹介 したことがありましたね。

一昨日・昨日と蕾に赤みを増してきていた、事務局のお庭にあるヒメユリが・・・
ヒメユリ
今朝、ついに開花!

事務局より「 昨日は午前中が雨、午後から晴れ、陽差しにパワーを得て今朝一気に開いたようだ」とお便りが届きました。
ヒメユリ

日本最古の和歌集「万葉集」におさめられている 大伴坂上郎女 (おおとものさかのうえのいらつめ)という女性歌人の恋の歌を、もう一度見てみましょう。

夏の野の繁みに咲ける 姫百合 の知えぬ恋は苦しきものを(そ)
(巻8-1500)

意味:夏の野の繁みにひっそりと咲く姫百合(ひめゆり)のように、ひっそりと心に秘めた恋は、苦しいものです。

ヒメユリ
花の可愛い姿、咲き振りの可憐さ、そして情熱的な花いろを見ると、 歌を詠んだ万葉人の気持も分かる気がしますね。




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2014年05月23日

事務局だより〜姫由理総会・全国短歌大会記2

昨日に引き続き、姫由理総会・全国短歌大会のご報告です。

午前中の総会に続き、午後は 全国短歌大会

評者を石丸勇氏、村田昭典氏が、詠師を坂井栄子氏が、司会進行を土井敏明氏が務め、和やかにも活発な発言により会は滞りなく進められました。

歌会のあと成績発表が行われ、大会賞に伊藤房子氏、優秀賞に永田奈都恵、石丸勇、古賀留美子、中原幸の各氏選ばれました。

◆全国短歌大会作品抄◆

大会賞

母逝きて三十余年の時経つも手縫ひの半纏未だ捨て得ず
伊藤房子


優秀賞

しらじらと朝焼け色も消えたれば麦生の畑のみどり浮き立つ
永田奈都恵

ひさびさに立ちし茶柱見つめつつ妻と語らふ朝のひととき           
石丸勇

卒業の子ら送らむと春色の花々いけて教室に置く              
古賀留美子

それぞれの国のプライドのせながら今日も変はらぬ地球の自転 
中原幸

短歌総会
(写真は受賞の人々)

表彰式のあと、岩田章氏による吟詠2題をいただき、遠く関東からの参加者もまじえ、懇談ののち名残をおしみつつ散会となりました。

出席者の皆様お疲れ様でした


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2014年05月22日

事務局だより〜姫由理総会・全国短歌大会記1

お待たせいたしました!姫由理総会・全国短歌大会のご報告です。

去る5月18日(日)、 平成26年総会並びに全国短歌大会 が、鳥栖市内の短歌文学会本部会場で開催されました。

短歌総会

当日は 好天に恵まれ、午前11時定刻に開会。碇弘毅主宰の挨拶に続き、姫由理三賞の表彰が行われ、賞状と副賞が手渡されました。

姫由理賞 該当者なし
新春十首詠賞  田口節子氏
競詠年間最優秀賞 土井敏明氏

続いて議事にはいり、平成25年度事業報告、同会計報告、平成26年度事業計画案が事務局から報告・了承されました。

午後の部は、全国短歌大会。

こちらの様子と入賞者の歌は、明日アップしますね


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2014年05月15日

一服

碇登志雄には、茶人としての顔もあり、茶道宋偏流教授として、子女に教えるというお仕事もしてそうです。


碇登志雄の歌

まどかなる茶園の丘の重なりて孤独の雲は流れはじめし

はつ入りの前に捲(ま)きたる水の露松のしづくとなりて春めく

人間の延命の丈は短くて三百年の茶樹なほさびて立つ

三百年の樹齢の茶樹にあたたかき風ありて諸葉の声爽(さわ)立てり


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2014年05月13日

事務局だより〜みどり摘み

今週末5月18日(日)は、年1回の姫由理総会と短歌大会が開催され、会場となっている事務局では、参加者の皆様をお迎えする準備が着々と進められています。

みどり摘み
写真は、事務局庭の松。
伸びた新芽を摘む 「みどり摘み」 という剪定作業も始まりました。


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