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2014年07月14日
いちじく
いちじく が、広い葉を広げ、すくすくと、上へ上へと伸びてきました。
いちじくは漢字で 「無花果」 と書きますが、花は実の中で見えないだけ。無いわけではありませんね。
果実を食べる時に、中に赤いつぶつぶがたくさんつまっています。あれが花 なのです。ちなみに、呼び名としては、南蛮柿(なんばんがき)、唐柿(とうがき)、蓬莱柿(ほうらいがき)と書かれていることもあります。
いちじくと人間の付き合いは古く、古代エジプトの壁画にもブドウとともに描かれており、さらには旧約聖書にも登場する歴史ある果物です。あのアダムとイブが裸を隠すのに使ったのもいちじくの葉ですね。
では青葉の季節の無花果の短歌を二首あげておきます。
碇 登志雄の歌 ( 歌集『神幸』より)
無花果の青葉日にけに広がりてワイシャツながら事務をとる朝
無花果の広葉に雨の音ぞする転任辞令机におけば
(碇弘毅記)
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