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2016年06月17日

発想の転換!体内の血液量のはかり方


天才外科医「出血が激しい!このままでは・・・!!」
看護師「10リットルくらい出血してます!!」

天才外科医「それは多過ぎ!!この患者の体重は?」
看護師「70kgです!」
天才外科医「 人間の全血液量は、体重の8パーセント だ!」
看護師「つまり、この患者さんの全血液量は・・・」

天才外科医「70kgの8%、つまり約5.6リットルしかないのだ!!」
看護師「さすが先生!もの知りい〜!」
天才外科医「だから10リットルの出血はありえない!」

看護師「でも先生、 何で体重の8%ってわかったの?
天才外科医「それは君、医学の教科書に書いてあるから…」
看護師「じゃあ、教科書に書いた人はどうやって調べたの?」
天才外科医「それはその、そうだ、しぼったんだよ!」

看護師「血を一滴残らず?死んじゃう!」
天才外科医「し、死体からね!もちろん」
看護師「でも一滴残らずは無理だわ!」
天才外科医「うう...だからそれは...」
看護師「先生!しっかりしてよ!どうなの!どうなの!」

患者「まず俺の血を止めろ!!」


・・・ということで。
今日のテーマは、人間の全血液量。

「人間の全血液量は、体重の8パーセント」。
これは、よく知られた公式です。

問題は、
「どうやってそれがわかったのか?」
ということ。

つまり、看護師さんの言うように、
死体から血を一滴残らず絞り出すことは不可能ですし
絞り出した体液から血液だけ抽出することもできないでしょう。

やはり、
「生きている人の全血液量」
を測定せねばなりません。

むむむ、難しそう。

しかし、ある方法を使えば
・被験者に生命の危険を与えることなく
・比較的短時間に
・正確に

血液の総量を測定することが可能なのです。

さあ、考えてみましょう。

今から、
ヒントとなる画像をだしていきます。


ヒント?@ スクロース

sukuro-su


ヒント?A 注射器

ちゅうしゅあ


ヒント?B 液クロマトグラフィーなどの機器

液黒
(画像引用 hyogo-nourinsuisangc.jp)


・・・いかがでしょうか。
では、正解発表です。
全血液量を測定する方法は以下の手順になります。

?@あらかじめ、濃度の分かっている
「スクロース溶液」を一定量、静脈に注射する

?スクロースは短時間に代謝や分解を受けない

?Aスクロースが循環血液中に拡散するまで待つ
?スクロースは徐々に均一な濃度になっていく

?B採血し、スクロースの濃度を測定する


?C元のスクロース濃度と比較し「何倍に希釈されたか」
を計算することで、血液の総量がわかる


実にエレガントな方法です!!

この他にも全血液量をはかる方法は存在しますが
スクロースなどの希釈率から総量を求める方法は
我々一般人にはなかなか思い浮かびません。

ということで語呂合わせしておきましょう。

体重の8% なので

大樹のハチ

看護師「先生!全身をハチに刺された患者さんが!」
天才外科医「出血が激しい!このままでは・・・!!」
看護師「10リットルくらい出血してます!!」
・・・以下無限ループ。



posted by nessy at 00:00| 医学
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