あたりめ。
言わずと知れた、定番の酒のおつまみ。
かたや、
よしず。
漢字で書けば葦簀。
葦(ヨシ)の茎で編んだ、すだれのこと。
涼風をいざなう夏の風物詩。
さてさて、この二つに共通するのは何でしょう。
実は両者には、
「もとは別の名前」
「イメージが悪いので改名」
という共通点があります。
つまり、
「あたりめ」は「するめ」
「よしず」は「あしず」
からの改名です。
なぜ改名が必要なのか?
それは、
「そのままでは縁起が悪い」 」
から。
「するめ」は「目をする」に通じます。
つまり失敗してしまうことを暗示する、ということで
「する目」ではなく「当たり目」と変換したのです。
一方、「よしず」の原料は
「葦(あし)」なので、すだれは本来「あしず」です。
ところが、
「あし」は「悪(あ)し」に通じます。
そこで「あし」を「善(よ)し」に変換。
「よしず」が誕生したわけです。
江戸時代、葦の茂った「葦原」に遊郭が出来ました。
しかし遊郭で「悪し原」はダメだ、「善し原」にしよう‥‥
ということで「吉原」の地名がついたと言われています。
‥‥ということで、縁起を担ぐがテーマの雑学でした。
今日は語呂合わせの必要なし、ですね。
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