スコトーマ。
たとえば、あなたが少年と出会うとします。
もし視力に問題がなければ、
恐らくこのように見えるでしょう。
(画像引用 www.foreseehome.com)
しかしそれは 「 脳内で修正された像」 なのです。
あなたの前に来て微笑んだ少年。
あなたが見た 「 本当の像」 はこうです・・・。
(画像引用 www.foreseehome.com)
違います、まあ、落ち着いてください。
たしかに我々は顔を認識できます。
顔だけではありません。
景色でも書面でも、
「視野に入ったものは見える」はずです。
しかし実際は、
「見えない部分を脳が画像処理している」
に過ぎないのです。
下の画像をご覧ください。
(画像引用 ningenshinri.com)
あなたが見たものは「網膜」というスクリーンに映写され、
その情報が視神経を伝わって脳に伝達されます。
赤丸で囲んだ、「視神経乳頭」。
ここは視神経線維が集まって束になっているところです。
こにには網膜がありません。
つまりここだけスクリーンが欠けているので
「盲点」 となります。
「でも今、私この画面見えてるよ!!」
そうですよね、見えるんですよね。
そこが脳のすごいところ。
実は、我々が普段見ている像は
「瞬間瞬間の画像の統合」なのです。
つまり、眼は絶えず振動して
「盲点が存在しないように」
多くの部分情報を脳に送り込みます。
その情報の統合された画像こそ
あなたが今見ている像なのです。
その視覚的盲点のことを医学用語で
スコトーマ (scotoma)
と呼びます。ギリシア語ですね。
ところが。
最近、
スコトーマが心理学用語として用いられる
場面が多くなってきました。
例えば自宅が火事になっているとき、
目の前にハエが飛んでいても気が付きません。
見えてはいるのに、認識されない。
つまり、
「脳は優先順位の低いものをシャットアウトする」
この 心理的盲点 を
スコトーマとよぶようになってきています。
ということで今回の語呂合わせは
「 スコトーマ 」「 盲点 」
で行きたいと思います。
「 酢、後頭!!まぁ 、 盲点 !!」
背後から酢をかけられるイメージでどうぞ。
(想像したくもない)
今日もまた、つまらぬものを憶えてしまった・・・。
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