台湾の鴻海がSHARPを買収しました。
もともとSHARPの経営は大銀行に握られていましたから、大銀行の意向に沿った決定といえます。
SHARPはもともとはSONYと一緒に液晶の事業を進めていましたが、テレビがよく売れて、パネルが足りなくなった時に、SONYにパネルを回さずに、自社のテレビ生産を優先したため、SONYの怒りを買い、SONYという顧客を失いました。
SHARPは他社に比べて技術を大切にする会社です。生産ラインを立ち上げる際には、普通の会社ならライン内で、それぞれの機器を立上げを各製造メーカーが行うのが普通ですが、SHARPはそれを自社で行っていたと聞いています。そういうふうにして、大事にしてきた独自の製造技術が他国のものになってしまうことは非常に残念なことです。
今、関西には関西の経済規模にふさわしい大銀行がありません。東京の大銀行にとっては、しょせん田舎の家電会社に過ぎなかったのでしょう。

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