ソフトバンクの孫正義が創業する際、資金の面で後ろ盾となったのがSHARPの副社長の佐々木正氏です。佐々木氏はSHARP内で松下電器(Panasonic)に電子レンジの技術を供与に尽力したり、半導体や液晶の技術をサムスンに流すきっかけを作りました。
佐々木氏は、それでも自社が新しい技術を開発し続けることで技術的な優位性を失うことはない、と考えていたようです。でも結果として、自社の強力なライバルを育てることに手をかすことになり、商売下手なSHARPは後手に回ることになってしまいました。
SHARPが液晶のものつくりに注力しようとした時、これらの技術の流出が他社に対する技術の優位性を失わせ、資金力に劣るSHARPを破たんに導くことになってしまいました。
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