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2019年05月10日

お母さんありがとう! 母親を本当に喜ばせたい!


母の日2.jpg



いよいよ次の日曜日、5月12日は母の日です。

皆さん、もうプレゼントなどは決まりましたか?
母の日と言えばカーネーションでしょうか。

今日は母の日にまつわる、ちょっと悲しい話をご紹介します。

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アメリカのバージニア州グラフトンに、アンナ・ジャービスという女性がおりました。
彼女の母は南北戦争の兵士を助ける活動に身をささげておりましたが、やがて他界してしまいます。
母親のことが大好きだったアンナ・ジャービスは、その後母を敬う日をつくる活動を始め、それが全国的に広まった結果、1914年アメリカの祝日として「母の日」が制定されました。
カーネーションはアンナの母親が大好きな花でしたので、ここから「母の日にはカーネーションを贈る」という風習が出来上がったのでした。
母の日と言えば、お母さんと一緒に楽しく祝うものというイメージがあるので、亡くなったお母さんのためにつくられたと言うのは、少し意外な感じがしますよね。

もう一つ意外なことに、アンナ・ジャービスは後日、自分で作った母の日を廃止する運動を始めてしまうのです。
心を込めて純粋に母を敬う気持ちで始めた活動が、商業化されてくることがどうしても許せなかったと言うのがその理由です。
既成のグリーティングカードを母に送る行為も非難していたようで、「既成のカードを贈るという事は、世界で一番あなたに尽くしてくれた女性に、手紙を書く時間も惜しむという事だ」と一刀両断にしていたとの事でした。

さらにこのアンナ・ジャービス、実は男性が嫌いだったようで、「アンナ・ジャービス記念館」の館長によると、手紙や日記の中にも恋愛に関する記述は全く見つからなかったとの事でした。
当然のことながら未婚で、自分自身はなんと母親にはならなかったそうです。

さらにさらに驚いたことに、この「アンナ・ジャービス記念館」は超常現象がおこることで有名なスポットなのだとか!
館長のリケッツさんが越してきたころ、ペットの2匹の犬がクローゼットを延々と見続けて動かなかったことがありました。そののちツアーに参加していた2歳の子供がそのクローゼットに駆け込み、誰かと話を始めたとの事。おかしいを思って超常現象の専門家が調べたところ、そのクローゼットにはジャービスの兄、「アロンゾ」がいることがわかり、そのほか数人の子供とジャービスの母、兵士などの魂が記念館の中にいることが分かったそうです。
その結果、テレビに出るくらいの有名な心霊スポットとして知られるようになってしまったのでした。

アンナ・ジャービスの晩年は母の日廃止活動に財産のほとんどをつぎ込み、決して裕福なものではなかったとの事です。



なんだかどんどん、母の日の暖かいイメージから離れてしまいますね。


しかし、アンナ・ジャービスはものすごく純粋な女性だったとも考えられます。
純粋な気持ちで母親を敬う日をつくろうとするあまり、それを利用して利益を上げようとする者に対しては、許せない気持ちでいっぱいだったのではないでしょうか。
男性に対しても「母親は家で食事をつくり、家族にサービスをしていればいい」と思っているような存在として、受け入れられなかったのだと、リケッツ館長は言っていました。
母親および家族に対して尊敬の念をもって、純粋に接しようとする結果だとすれば、すべて納得がゆきます。


我々もいつも当たり前のように食事を作ってくれているお母さんに、この日くらいは純粋に感謝の気持ちを表したいものですね。

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さて、母の日のプレゼントに話を戻します。


実際にプレゼントには何が喜ばれるのでしょうか?

ちょっと面白いデータがあります。
母の日の贈り物ランキングと、母の日にもらってうれしかった物ランキングです。
贈り手が選ぶものと、母親が実際に欲しいものの差が歴然となります。


■ 贈り物ランキング
1. フラワーギフト

2. スイーツ
3. 食事(食事券)
4. 服飾雑貨
5. 洋服
6. アクセサリー
7. 健康グッズ

8. 旅行(旅行券)
9. コスメ
10.リラックスグッズ




■ 嬉しかった物ランキング
1. フラワーギフト
2. 食事(食事券)
3. 服飾雑貨
4. 洋服

5. 旅行
6. スイーツ
7. アクセサリー
8. 健康グッズ
9. 家事に役立つもの
10.リラックスグッズ



母の日3.jpg


「フラワーギフト」は、贈り物ランキングともらってうれしかった物ランキングのどちらでも、二位を大きく引き離してのトップだそうです。さすがですね。
「服飾雑貨」「洋服」「アクセサリー」などもやはり根強い人気ですね。このあたりはどちらもほぼ差はありません。
さてここで「スイーツ」。
送り手側がフラワーギフトに次いで選んでいる(2位)のに、母親はそこまでのボルテージで喜んでいない(5位)のがわかります。
また「旅行」。送り手側はあまり選ばない(8位)のに、母親は「スイーツ」と同じくらい(5位)喜んでいますね。


ここから読み取れるのは、母親は「家族と長い時間楽しみたい」という事を大事にしているのではないでしょうか?
普段一人だけでキッチンで夕食の支度をしており、家族と一緒にテレビも見ることが少ない母親は、家族と一緒に楽しむ時間がまとまって取れると、そこに喜びを感じるような気がします。

「スイーツ」は、確かに見た目華やかでテンションが上がります。
しかし食べる時間はせいぜい10分。女の子であればそのまま1時間くらいおしゃべりもするかもしれませんが、息子などは食べたらさっさと帰ろうとするかもしれません。
外で買った「スイーツ」を自宅でプレゼントする場合などは、一緒に食べない可能性すらあります。
これでは確かに悲しすぎますよね。


「食事」に行くのであれば往復の移動も含めて3時間ほど家族と楽しめます。
まして「旅行」となると、一泊二日もの長時間にわたり家族と過ごせます。


本当の意味で母親をねぎらうのであれば、この「母親と一緒に楽しむ時間」を持つことを考えてみるのが良いかもしれませんね。
贈り物で悩んだらトゥーユー。一見の価値アリ!


母の日4.jpg



アンナ・ジャービスが純粋な心でつくろうとした「母の日」ですが、今では全世界中に広まっています。
商業的要素があるのは否定できませんが、我々が純粋に母親のことを考え、楽しんでもらう良い機会であることも事実です。


今年の母の日はそんなことを念頭に置いて、母親と過ごしてみようと思ったジャックでした。





母の日1.jpg





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