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なぜこの場所に?
と言うようなところにこのお店はあります。
もともと藤沢に住んでいる方は良く知っている村岡トンネル。
藤沢駅北口から大船方面にバス通りを進んだ先にあるこのトンネルの、そのさらに先に「春夏秋冬」はありました。
「春夏秋冬」について周りの評判を聞くと、誰もが口を揃えて「美味しい」と言います。
実際にジャックも人から同じ質問をされ、「凄く美味しいよ!ここは」と言いました。
徒歩だと藤沢駅から10分以上歩かないと到着出来ない「春夏秋冬」。
それでも満席が続く程の、このお店が持つ「魅力」とはなんなのでしょうか?
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初めて「春夏秋冬」にお邪魔したのは2年ほど前でした。
美味しいお店があると言う評判を聞いてはいたものの、中々通らない場所だと言うこともあり何度か行く機会を逃しておりました。
ある日車で村岡トンネルを通った時に、春夏秋冬の事を思い出し、どうしてもその美味しさを確認してみたくなったのでした。
「車だからお酒飲めないな…。でも何か食事出来るものもあるだろう。」
と考えて衝動的に寄ってみることに。
お店に入ってみると、駅から離れているのに満席だったのでびっくりしました。
お店の壁際にちょっとしたカウンター席があり、そこで良ければと言う事でしたので、座らせていただきました。
「実は寄るつもりではなかったんですが、美味しいと言う評判を聞いていたのでどうしても入ってみたくなっちゃったんです。」
と正直に打ち明け、お刺身が食べたい旨相談すると、鯵の良いのが入っているとの事。
それとご飯をお願いして、暫くの間待っていました。
その後出てきたものを見てまたびっくり!
鯵や鯛など様々な種類の刺身が、少しずつですが盛り合わせられていたのでした。
その中には、なんとも美味しそうな中トロまでが。
しかも全てのものが新鮮で、美味しいのなんの。
「凄い美味しいですね…」
大将に御礼を言うと、「わざわざ美味しいと聞いて寄ってくれたんじゃないですか。こちらも色々食べていただきたいんですよ。お代は鯵の分だけで結構ですからね。」
なんとも嬉しい一言でした。
その後お客さんも減ってきたので少しお喋りさせて頂き、「今度は車じゃない時に来てお酒をいただきますね。」と約束して帰ったのでした。
【店舗詳細】こんなところに!?奇跡のおばんざいの「春夏秋冬」
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その後何回かお邪魔して、お酒もちゃんといただき、お料理も様々なものをご馳走になりました。
とにかく何を食べても美味しい、と言うのが感想です!
お刺身は全て新鮮で、歯応え充分でとろける感じが満載ですし、天ぷらは表面がカラッとしているのに中がほっこり、何よりも衣と中身の一体感が凄いです。
行くたびに新たな驚きがあるので、すっかり虜にされてしまったジャックなのでした。
だがしかし!
今日お勧めしたいのは、春夏秋冬の中でも一際「らしい」メニューです。
それはなんとランチメニュー、その名も「おばんざい」。
八種の小鉢がなんとも嬉しい、バラエティ豊かな定食ですね!
肉あり魚あり野菜ありで見ているだけでも楽しくなってしまいます。
その中には「野菜炒め」の様な、普通に晩ご飯に出てくるおかずが取り入れてられており、まさに「おばんざい」と言う名にふさわしい、気取らず素敵な一品となっております。
マグロや帆立のお刺身、ぬたなどのお酒に合いそうな小鉢もちゃんと用意されており、酒飲み心をくすぐられるあたりも嬉しいところですね!
【店舗詳細】こんなところに!?奇跡のおばんざいの「春夏秋冬」
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「おばんざい」と言うのは元々、京都の日常的な家庭料理の事を指します。
お晩菜やお飯菜など、色々な文字を合わせられる事が多いのですが、最も多く使われているのは「お番菜」と言う漢字です。
まだ江戸時代の1849年、関西の料理本「年中番菜録」のタイトルに使われたのが、「番菜」と言う言葉の最も古い記録です。
「年中番菜録」と言うのは、大根など食材ごとに煮物や汁物のレシピがまとめられている、当時の日々の献立に非常に役立っていた本だそうです。
こんな「おばんざい」と言う言葉ですが、不思議な事に京都の方々は滅多に日常生活では使わない様です。
ご年配の方々にも「おまわり」「おぞよ」と言った、今では中々使われなくなった呼び方の方が浸透している様子です。
「おかず」「おまわり」「おばんざい」などの言葉のうち、「おかず」「おまわり」は比較的高級なもので、「おばんざい」は庶民の食事を指す呼称だとか。
100年以上前には奉公人や使用人がいる家が多く、主人は比較的高級な物を食べているのに対し、奉公人は余り物などの野菜を使って作った食事を食べており、これらのことを「おばんざい」と呼んでいたそうですね。
その後食生活が豊かになるとともに、奉公人が減少してゆくと、家庭の中では皆同じ物を食べる様になりました。
そうなった時に「おばんざい」と言う言葉よりも、自然と高級感のある「おかず」と言う言葉の方を選ぶようになっていったのだそうです。
しかし今や全国各地の飲食店で使われている「おばんざい」と言う言葉。
中には「春夏秋冬」の様な名店もありますし、それ以外にも、銀座「はし本のおばんざい」、淡路町「京おばんざいはんなり」など店名に「おばんざい」を使っているお店も多数あります。
庶民の食事の持つ暖かさと、京料理の繊細な出汁の風味を表す言葉として、これからも「おばんざい」は使われてゆくのだと思います。
【店舗詳細】こんなところに!?奇跡のおばんざいの「春夏秋冬」
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如何でしたでしょうか?
駅からは遠いけど、自ずと集まる人を待つ「春夏秋冬」。
ジャックの様に引き付けられた一見さんにも、出来る限りのもてなしを与えてくれました。
そしてこのお店のスタイルを表しているかの様な、美味しくあたたかいランチ「おばんざい」。
もしも足を運んでみたいと思った方が居たら、決して後悔はしないと思います。
是非一度、暖簾をくぐってみて下さい。
さあ今まさに、村岡トンネルをくぐったそこのあなたも。
ホンの少しだけ「春夏秋冬」に寄って、暖かく美味しいひと時を過ごしてみては如何でしょう。
(出来ればお酒も楽しんで頂きたいので、自家用車以外の交通機関をお勧めします)
■ 春夏秋冬 (しゅんかしゅうとう)
住所 :〒神奈川県藤沢市弥勒寺3-1-4
TEL :0466-86-5822
営業時間:11:30〜14:30 17:00〜23:00
定休日 :火曜日
【店舗詳細】こんなところに!?奇跡のおばんざいの「春夏秋冬」
(参考店舗)
「京おばんざいはんなり」
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