これは、横浜市中央卸売市場本場青果部に導入されたものです。物流に縁のない方にいきなり「フォークリフト」の話をしているようかもしれませんが、関係者は興味があるはず。
「水素燃料電池フォークリフト」はその名の通り、燃料として水素を積み、大気中の酸素と反応させる際に発生するエネルギーを電力として取り出すものです。「水素自動車」として実用化されている例があるように、物流現場などで活躍する「車」にも活用されています。
水素燃料電池は稼働時に水以外の排出物がなく、クリーンエネルギーであるほか、深夜の余剰電力や、低品位燃料などを使って水素を製造する事で未利用資源の有効活用が図られ、新しいエネルギー源として開発が進められているものです。
イメージしてもらえるとよいのですが、倉庫内・・・閉鎖空間内では排気ガスの問題があります。特に、冷蔵倉庫で活躍しているバッテリー式フォークリフトに比べると、充電に比べ水素の補充にかかる時間は圧倒的に短くなります。
連続稼働の為の電池交換、充電池のストックや電解液の補充と言った維持管理作業が不要になるというメリットもあります。トヨタL&Fが発売するモデルでは、外部に電源供給が出来るコンセントを装備し、災害時などには簡易電源車としても機能する仕様です。
水素エネルギーの実用化に向けた神奈川県などの実証実験として先行導入された1台。来年度以降、市場内で3台、十県全体では4つの拠点で12台まで増車される予定だそうです。
最近、「健康寿命」という言葉をよく聞きます。私たちが元気に生活する事の出来る期間を長くしようという事ですが、それ以前の「地球」の「健康寿命」も意識したいですね。
普及する事を期待しています。安くなったらうちも導入考えようかな?
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