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2016年04月26日
新版K式発達検査の診断後における夫とのやりとり
我が子が初めて受けた新版K式発達検査。
cf. 過去記事 「 検査日 」 「 検査について 」 「 結果待ち 」「 結果 」
その時の我が子の様子は、私の気持ちを重くした。
夫は、仕事が忙しく、日付が変わる頃に帰宅する毎日。
病院で、子供と同伴入院することもある私と、
何かを話し合える時間は、限られている。
事前に、最低限の情報を共有するため、
自宅に戻り 食事の作り置き等をしておく際に
B5のルーズリーフにメモ書きし テーブルに置いた。
夫婦間において、大事なことはメールではなく
手書きメモを作成し、それに書き足していくのが
いつの間にか習慣化していたからだ。
検査時の様子、今後の日程。
そして、購入又は注文した書籍名。
その後は、調べた項目と要点。
夫からのコメントは、一度もなかった。
「自閉症」の診断名がついた日の晩、
同じように、メモ書きしておいた。
診断名 ASD。
臨床心理士に所見をもらう日。
そして、注文した書籍の一覧。
翌日、夫名義で注文した書籍の一覧と
いくつかの論文のタイトルがメモに記されていた。
さらに、所見をもらう日の帰宅予定時間が書いてあった。
午後11時だった。
その晩、約1時間にわたり、今後の方針を話し合った。
我が子の療育方針と将来設計 そして、老後のことなど。
もっとも、この時点では
まさか子供全員が自閉症とは思っていなかったが。
漠然とした不安が、形ある課題となり、
幾つかの手を付けるべきことが決まった。
その晩から、 ユニバーサル手話の本 を読み始めた。
「手話を使うことで、共同注意の機会が増加する」と
記載された 論文 があったからだ。
眼が冴えてなかなか寝付けない割に、
本の内容は、頭に入らなかった。
・・・早く眠らなければ。
そう思ったのは、実は夢の中だったのかもしれない。
cf. 過去記事 「 検査日 」 「 検査について 」 「 結果待ち 」「 結果 」
その時の我が子の様子は、私の気持ちを重くした。
夫は、仕事が忙しく、日付が変わる頃に帰宅する毎日。
病院で、子供と同伴入院することもある私と、
何かを話し合える時間は、限られている。
事前に、最低限の情報を共有するため、
自宅に戻り 食事の作り置き等をしておく際に
B5のルーズリーフにメモ書きし テーブルに置いた。
夫婦間において、大事なことはメールではなく
手書きメモを作成し、それに書き足していくのが
いつの間にか習慣化していたからだ。
検査時の様子、今後の日程。
そして、購入又は注文した書籍名。
その後は、調べた項目と要点。
夫からのコメントは、一度もなかった。
「自閉症」の診断名がついた日の晩、
同じように、メモ書きしておいた。
診断名 ASD。
臨床心理士に所見をもらう日。
そして、注文した書籍の一覧。
翌日、夫名義で注文した書籍の一覧と
いくつかの論文のタイトルがメモに記されていた。
さらに、所見をもらう日の帰宅予定時間が書いてあった。
午後11時だった。
その晩、約1時間にわたり、今後の方針を話し合った。
我が子の療育方針と将来設計 そして、老後のことなど。
もっとも、この時点では
まさか子供全員が自閉症とは思っていなかったが。
漠然とした不安が、形ある課題となり、
幾つかの手を付けるべきことが決まった。
その晩から、 ユニバーサル手話の本 を読み始めた。
「手話を使うことで、共同注意の機会が増加する」と
記載された 論文 があったからだ。
眼が冴えてなかなか寝付けない割に、
本の内容は、頭に入らなかった。
・・・早く眠らなければ。
そう思ったのは、実は夢の中だったのかもしれない。
2016年04月09日
我が子が初めて受けた新版K式発達検査の結果
我が子が初めて受けた新版K式発達検査。
cf.「 我が子が初めて受けた新版K式発達検査の結果待ちで 」
「 我が子が初めて受けた新版K式発達検査について 」
「 我が子が初めて発達検査を受けた時のこと 」
指定日に、小児科の診察室に行くと
和やかなムードで、医師が出迎えてくれた。
我が子が、生後直後からお世話になっている先生だ。
診察の度に、少しだけ絵本を読んでもくれる。
子供をとても可愛がって頂いていたし、子供もなついていた。
いつものように ちょっとした雑談をしながら
それが、少しだけ冗長な気がした時 ふと思った。
・・・きっと、悪い話だ。
自然と目を伏せ、うつむくと
先生は、中途半端に雑談を切り上げた。
そして、やや早口な声がした。
「発達検査の結果ですが ・・・」
顔を上げると、先生と目が合った。
「診断名は、自閉症となります。」
その後、先生は淡々と自閉症について簡単に説明し、
我が子の健康が回復したら、
居住地の自治体の療育センターに連絡することや
療育機関は玉石混合なので、よくよく注意すること等を私に告げると、
それきり 口を閉じた。
事前に、それなりに調べていたので、予想はしていた。
けれども、我が子は病弱でさまざまな経験値も圧倒的に低いことから、
「様子見」となることを、どこかで期待していたように思う。
DQを尋ねると、先生は、やや幅を持って答えた。
数値は、DQ70を大幅に下回るものだった。
検査日の状況からすると、
妥当な結果だろう。
知的障害という言葉が頭を駆け巡る一方で
ちゃんと教えれば、なんとかなるのではないか
そんな思いも 密かに生まれていた。
しかしながら、その根拠は、
体調が良いときに、何度か見せる機敏な反応や
何かを思いついた時の目の強さなど、
取るに足らないものだった。
診察室を出る前に、すでに気持ちは固まっていた。
・・・急がなければ。
この時期よりも もっと早く
病弱な我が子が発達検査を受けるの
容易なことではなかっただろう。
我が子にとっては、 比較的早い時期に
この先生に、私の療育への意欲を削がない形で
自閉症と診断してもらったことは
私達親子にとって、非常に幸運だった。
療育は早いに越したことはないからだ。
診察室を出てすぐ、スマホから 自閉症の入門書 を購入した。
cf.「 我が子が初めて受けた新版K式発達検査の結果待ちで 」
「 我が子が初めて受けた新版K式発達検査について 」
「 我が子が初めて発達検査を受けた時のこと 」
指定日に、小児科の診察室に行くと
和やかなムードで、医師が出迎えてくれた。
我が子が、生後直後からお世話になっている先生だ。
診察の度に、少しだけ絵本を読んでもくれる。
子供をとても可愛がって頂いていたし、子供もなついていた。
いつものように ちょっとした雑談をしながら
それが、少しだけ冗長な気がした時 ふと思った。
・・・きっと、悪い話だ。
自然と目を伏せ、うつむくと
先生は、中途半端に雑談を切り上げた。
そして、やや早口な声がした。
「発達検査の結果ですが ・・・」
顔を上げると、先生と目が合った。
「診断名は、自閉症となります。」
その後、先生は淡々と自閉症について簡単に説明し、
我が子の健康が回復したら、
居住地の自治体の療育センターに連絡することや
療育機関は玉石混合なので、よくよく注意すること等を私に告げると、
それきり 口を閉じた。
事前に、それなりに調べていたので、予想はしていた。
けれども、我が子は病弱でさまざまな経験値も圧倒的に低いことから、
「様子見」となることを、どこかで期待していたように思う。
DQを尋ねると、先生は、やや幅を持って答えた。
数値は、DQ70を大幅に下回るものだった。
検査日の状況からすると、
妥当な結果だろう。
知的障害という言葉が頭を駆け巡る一方で
ちゃんと教えれば、なんとかなるのではないか
そんな思いも 密かに生まれていた。
しかしながら、その根拠は、
体調が良いときに、何度か見せる機敏な反応や
何かを思いついた時の目の強さなど、
取るに足らないものだった。
診察室を出る前に、すでに気持ちは固まっていた。
・・・急がなければ。
この時期よりも もっと早く
病弱な我が子が発達検査を受けるの
容易なことではなかっただろう。
我が子にとっては、 比較的早い時期に
この先生に、私の療育への意欲を削がない形で
自閉症と診断してもらったことは
私達親子にとって、非常に幸運だった。
療育は早いに越したことはないからだ。
診察室を出てすぐ、スマホから 自閉症の入門書 を購入した。
2016年03月31日
我が子が初めて受けた新版K式発達検査の結果待ちで
我が子が初めて受けた新版K式発達検査。
小児科医師の診断日を待つ間、新版K式発達検査や乳幼児健診について調べていた。
cf.「 我が子が初めて受けた新版K式発達検査について 」
「 我が子が初めて発達検査を受けた時のこと 」
我が子は、全ての乳幼児健診で「問題なし」とされていた。
実際には「あれもできない」「これもできない」と問題だらけで
母子手帳のコメント欄(母親が記載する)は、不安が満載だ。
「発達は個人差があるので、問題ない」と言われても
なぜか拭いきれなかった一抹の不安。
・・・どうして、あの時 自分で調べなかったのだろう。
簡単に手に入れた本を読めば読むほど、
「発達障害の予兆」が出ていたことは明白だった。
小児科医師の診断日を待つ間、新版K式発達検査や乳幼児健診について調べていた。
cf.「 我が子が初めて受けた新版K式発達検査について 」
「 我が子が初めて発達検査を受けた時のこと 」
我が子は、全ての乳幼児健診で「問題なし」とされていた。
実際には「あれもできない」「これもできない」と問題だらけで
母子手帳のコメント欄(母親が記載する)は、不安が満載だ。
「発達は個人差があるので、問題ない」と言われても
なぜか拭いきれなかった一抹の不安。
・・・どうして、あの時 自分で調べなかったのだろう。
簡単に手に入れた本を読めば読むほど、
「発達障害の予兆」が出ていたことは明白だった。
我が子が初めて受けた新版K式発達検査について
我が子は、初めての新版K式発達検査を受けた後、
案の定、体調を崩して しばらく寝込んだ。
(cf.「 我が子が初めて発達検査を受けた時のこと 」)
しかし、母親としては、受けて良かったと思った。
そして、遅まきながら、我が子が受けた検査が何だったのか
それにより、何がわかるのかを できる範囲で手を尽くして調べた。
( 注:以下、私見を含む )
新版K式発達検査とは 下記の3つの領域から、包括的な個人の発達を捉えるための検査であり、日本人の一般的発達過程に合わせて作られた日本独自の検査だ。
(1)姿勢-運動領域
粗大運動を中心とする運動に必要な身体発達の度合いを見る
(2)認知-適応領域
手先の巧緻性や視知覚の力など、視覚的な処理と操作の力を見る
(3)言語-社会領域
言葉の他に、大小や長短など、抽象的な概念や数概念を含む対人交流の力を見る
そして、検査結果の数値からDQ(発達指数)が算出され、
これにより、被検査者の能力が推量されることになる。
◎検査方法と内容
検査用紙は6枚(年齢別)。
1枚当たりに、数十項目の検査課題が記されている。
基本的には、被検査者の生活年齢で「できることが期待される」課題からスタートし、
課題のクリアとともに、課題の難易度も上がる。
そして、課題がクリアできなければ、その課題は終了。
原則として、同じ検査道具を使用する課題は連続して行うようすすめられているが、
課題実施の順序には、ほとんど決まりがない点が特徴。
全ての検査項目を実施しなければならないわけではないので、
テンポよく進めれば、実施時間は約30分ほど。
被検査者の状況に合わせて、検査を柔軟に展開できる一方、
現場で検査を組み立てる必要が生じる点で、
検査者に、高い専門性や技量が要求されるだろう。
そして、 検査者に最も必要なのは、行動観察の力だ。
この力は、 検査の実施 及び 検査結果を解釈し所見を書く上で 極めて重要な要素となる。
【役に立った参考書籍】
→新版K式発達検査の具体的な検査内容や検査用紙の記入法等が記されている。
→行動観察のポイントがまとめられている。具体的には、課題に取り組む様子から、どのようなことが言えるのか等が記されている。
◎DQ(発達指数)の基本的な考え方
DQ100が平均的な値とされ、DQ100から数値が離れるほど稀なケースとされる。
具体的には、DQ80以上〜DQ120未満であれば、数値上ではほぼ平均的な水準。
◎DQ算出の計算式
発達年齢÷生活年齢×100(小数点以下は繰り上げ)
結果待ちまでの間に、気づいた。
・・・今回の所見次第では、次回の発達検査を受ける場所を選ばないと。
この検査は、検査者の検査技能、行動観察力及び所見を書く能力により
所見の読み手に対して、被検査者のイメージが大きく異なる可能性があると考えたからだ。
案の定、体調を崩して しばらく寝込んだ。
(cf.「 我が子が初めて発達検査を受けた時のこと 」)
しかし、母親としては、受けて良かったと思った。
そして、遅まきながら、我が子が受けた検査が何だったのか
それにより、何がわかるのかを できる範囲で手を尽くして調べた。
( 注:以下、私見を含む )
新版K式発達検査とは 下記の3つの領域から、包括的な個人の発達を捉えるための検査であり、日本人の一般的発達過程に合わせて作られた日本独自の検査だ。
(1)姿勢-運動領域
粗大運動を中心とする運動に必要な身体発達の度合いを見る
(2)認知-適応領域
手先の巧緻性や視知覚の力など、視覚的な処理と操作の力を見る
(3)言語-社会領域
言葉の他に、大小や長短など、抽象的な概念や数概念を含む対人交流の力を見る
そして、検査結果の数値からDQ(発達指数)が算出され、
これにより、被検査者の能力が推量されることになる。
◎検査方法と内容
検査用紙は6枚(年齢別)。
1枚当たりに、数十項目の検査課題が記されている。
基本的には、被検査者の生活年齢で「できることが期待される」課題からスタートし、
課題のクリアとともに、課題の難易度も上がる。
そして、課題がクリアできなければ、その課題は終了。
原則として、同じ検査道具を使用する課題は連続して行うようすすめられているが、
課題実施の順序には、ほとんど決まりがない点が特徴。
全ての検査項目を実施しなければならないわけではないので、
テンポよく進めれば、実施時間は約30分ほど。
被検査者の状況に合わせて、検査を柔軟に展開できる一方、
現場で検査を組み立てる必要が生じる点で、
検査者に、高い専門性や技量が要求されるだろう。
そして、 検査者に最も必要なのは、行動観察の力だ。
この力は、 検査の実施 及び 検査結果を解釈し所見を書く上で 極めて重要な要素となる。
【役に立った参考書籍】
→新版K式発達検査の具体的な検査内容や検査用紙の記入法等が記されている。
→行動観察のポイントがまとめられている。具体的には、課題に取り組む様子から、どのようなことが言えるのか等が記されている。
◎DQ(発達指数)の基本的な考え方
DQ100が平均的な値とされ、DQ100から数値が離れるほど稀なケースとされる。
具体的には、DQ80以上〜DQ120未満であれば、数値上ではほぼ平均的な水準。
◎DQ算出の計算式
発達年齢÷生活年齢×100(小数点以下は繰り上げ)
結果待ちまでの間に、気づいた。
・・・今回の所見次第では、次回の発達検査を受ける場所を選ばないと。
この検査は、検査者の検査技能、行動観察力及び所見を書く能力により
所見の読み手に対して、被検査者のイメージが大きく異なる可能性があると考えたからだ。
2016年03月29日
我が子が初めて新版K式発達検査を受けた時のこと
我が子達は、揃って病弱だった。
多少の発達の遅れは、病床にあるからで、
健康が回復すれば、そのうち追いつくだろう。
今思うと、飽きれるほど、呑気に構えていた。
「ちょっと、発達検査をしてみようか」
小児科医師に促され、第1子が初めての新版K式発達検査を受けた。
体力的に、イスに座り続けるには やや厳しかった。
病床期間も長く、圧倒的な社会経験不足から、検査室への入室時よりかなり緊張していた。
結果として、実力の7割も出せなかったかもしれない。
けれども、同伴していた私は確信した。
・・・これは、何か変だ。
見たこともない「型はめ」や「スイッチ系のおもちゃ」、そして 初めての指示行動など
確かに、本人にとって 全てのハードルが高かったと思う。
しかし、「できる」「できない」ではなく、そこに至る過程を観察した時
嫌な気配のする「違和感」や「足りなさ」を感じた。
その「足りなさ」は、ただの「発達の遅れ」なのか?
体調や経験値などで、簡単に可変するものなのか?
心の底で、「たぶん違う」と答えは出ていた。
では、その「違和感」や「足りなさ」は何なのか。
頑張った我が子を ねぎらう言葉もそこそこに
身体を固くしながら、診断までの時を過ごした。
多少の発達の遅れは、病床にあるからで、
健康が回復すれば、そのうち追いつくだろう。
今思うと、飽きれるほど、呑気に構えていた。
「ちょっと、発達検査をしてみようか」
小児科医師に促され、第1子が初めての新版K式発達検査を受けた。
体力的に、イスに座り続けるには やや厳しかった。
病床期間も長く、圧倒的な社会経験不足から、検査室への入室時よりかなり緊張していた。
結果として、実力の7割も出せなかったかもしれない。
けれども、同伴していた私は確信した。
・・・これは、何か変だ。
見たこともない「型はめ」や「スイッチ系のおもちゃ」、そして 初めての指示行動など
確かに、本人にとって 全てのハードルが高かったと思う。
しかし、「できる」「できない」ではなく、そこに至る過程を観察した時
嫌な気配のする「違和感」や「足りなさ」を感じた。
その「足りなさ」は、ただの「発達の遅れ」なのか?
体調や経験値などで、簡単に可変するものなのか?
心の底で、「たぶん違う」と答えは出ていた。
では、その「違和感」や「足りなさ」は何なのか。
頑張った我が子を ねぎらう言葉もそこそこに
身体を固くしながら、診断までの時を過ごした。