コラム
驚異的な才能が失われたサヴァンの少女
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天才的な絵画の才能を持っていたサヴァンの少女を紹介しよう。
ナディアは知的障害を持っている子供だった。
しかし、3歳の頃にはすでに、卓越した絵画の才能を発揮していた。
下の写真はどれも、7歳までにナディアが描いた絵画である。
その能力は、同じ歳の子供が描いた絵と比べてみると明らかである。
やがて、7歳になった彼女は、自閉症の学校に入学し、そこで言葉の教育を重点的に受けるようになった。
その教育のおかげで、彼女の言語能力は改善した。
しかし、幼い頃に見せていた天才的な絵画の才能はなくなっていったのである。
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ナディアは、言語能力を獲得してから特殊な才能を失ったサヴァンの例である。
ただし、サヴァンが皆、ナディアのようになるわけではない。
訓練によって社会的な能力を身につけても、その特殊能力を失うことなく、社会の中でその能力を有効に
生かすサヴァンも存在する。
サヴァンの少女ナディアが示した絵画の才能
知的障害を持っていたイギリスの少女、ナディア・チョミンは、3歳の頃から天才的な絵画の才能を発揮する
サヴァンであった。
しかし7歳から学校に入学して、言語を習得するとともに、その能力は失われていった。
なお、2点のイラストはどれも、才能が失われる前のナディアが描いた作品である。
参考文献:ニュートン別冊 脳力のしくみ 2014年7月15日発行