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2020年11月14日
「睡眠の質」
「睡眠の質」
最初の深い眠り(ノンレム睡眠が2回)に入っているときに、
ストレス緩和、心身再生ホルモンである成長ホルモンが分泌される。
昔は10時から午前2時にかけて分泌されると言われていたが、
最近、上記のことが判明した。
美肌にも繋がり、健康寿命にも直結する。
成長ホルモンは体全体に作用する
成長ホルモン(以下「GH」と略す)は下垂体で作られ、20歳くらいまで多く分泌され、それ以降は低下する。
そして、下垂体で作られたGHは、静脈血に乗って、さまざまな標的器官に運ばれ、次のように作用する。
・脳:思考力、意欲、記憶力を高める作用
・軟骨・骨:正常な軟骨・骨の成長と強固な骨構造、骨量を維持する作用
・心・血管系:心筋の強度・機能を高め、心臓の駆出機能を維持する作用
・免疫系:免疫機能を亢進する作用
・脂肪組織:脂肪代謝を促す作用
・肝臓:糖新生作用の促進、IGF-1産生を促す作用
・腎臓:水、電解質の調節作用
・生殖器系:精巣・卵巣の正常な成長・発達を促進し、生殖機能を維持する作用
GHが不足するとAGHD(成人成長ホルモン分泌不全症)を来し、亢進すると先端巨?症などの疾患を来すためにGHはバランスよく分泌される必要がある。
疲労感、集中力の低下などの日常の症状から疑う
AGHDの主な症状として、疲労感、集中?の低下、うつ状態、皮膚の乾燥、体型の変化、骨量の低下、サルコペニア、脳腫瘍の合併などがある(小児発症では成長障害を来す)。
そして、AGHDの原因としては、脳の腫瘍や頭部外傷、中枢神経の感染症が考えられ、腫瘍によるものが多いという。
診断では、先述の臨床所見のほか、インスリン、アルギニン、L-DOPAなどの負荷によるGH分泌刺激試験の結果と合わせて診断されるほか、同時に重症度も判定される。
治療では、ソマトロピン(商品名:ノルディトロピンほか)などGH補充療法が行われている。
わが国では、1975年から成?ホルモン分泌不全性低身長症の治療にGH補充療法が開始され、1998年にコンセンサスガイドラインができたことで世界的な治療へと拡大した。
AGHDには 2006年から適応となり、現在もさまざまなGH関連疾患への適応が続いている。
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2020年11月11日
咳には風邪薬よりハチミツが効く
咳には風邪薬よりハチミツが効く
風邪の根本的な治療法は今のところないが、
喉の痛みや咳といった風邪の症状をハチミツで和らげられる。
英オックスフォード大学医学部のHibatullah Abuelgasim氏らの
「BMJ Evidence-Based Medicine」8月18日オンライン版から
市販の咳止めシロップや感冒薬および抗アレルギー薬、鎮痛薬などによる
“通常のケア”を受けた成人や小児と比べて、
ハチミツを摂取した成人や小児の方が、咳の重症度や頻度が低かった。
ハチミツは何世紀にもわたり、民間療法として、喉の痛みや咳などの緩和に使われてきた。
Abuelgasim氏らは今回、蜂蜜のこのような症状緩和効果を確認するために、
2007年以降に実施された14件の臨床試験のデータを収集し、分析した。
小児のみを対象としたものは9件で、残りの5件には成人が対象。
解析の結果、蜂蜜は通常ケアと比べて、風邪による諸症状の改善、
特に、 咳の重症度と頻度の軽減と有意に関連 することが明らかになった。
こうした結果についてAbuelgasim氏は、
「今回の研究で対象とした試験のほとんどが、咳症状に対する蜂蜜の効果について検討したものだった。
そのため、得られたエビデンスは、咳症状に対する蜂蜜の有効性を、強力に裏付けるものだといえる」
と説明している。
また同氏は、「ハチミツは基本的に安全な食べ物であるため、
特に、人体に悪影響を与え得る治療の代わりに試してみる価値はある」
と話している。
ただし、1歳未満の子どもには、ボツリヌス症を発症するリスクがあるため、
ハチミツを与えてはならないとしている。
ハチミツが風邪の症状に有効な理由は完全に解明されていないが、
ハチミツには抗酸化物質が含まれており、抗菌作用や抗炎症作用があることなどが、
これまでの研究で示されている。
一方、風邪の症状に対して処方されることの多い抗菌薬は、細菌を殺す作用はあるが、
ウイルスが原因の風邪には効果がなく、有害な影響をもたらす。
「風邪をひいた人が細菌に二次感染した場合などには、
抗菌薬が必要になることもあるが、基本的に、風邪の症状に抗菌薬を処方しても無意味だ」。
なお、実際に風邪でハチミツを使用する場合、
スプーン1杯分をそのまま食べるべきか、あるいは紅茶に混ぜて飲むべきなのかについては、
臨床試験からは明らかにされていないという。
「自分の好きな方法で摂取するのがベスト」と話している。