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2021年02月16日

PENTAX リミテッドレンズとそれ用に開発されたネオクラシックなAPS-CボディKP・・・デジタル全盛期に、数値だけでは語れない『文系カメラ』という新カテゴリーへの果敢(かかん)な挑戦!

 たぶん誰も、こんな言葉でくくってはいないと思うけど、ひと言で表すなら、これがイチバンかなあと、

 文系カメラですか、

 禅宗の世界では、落ち葉ひとつ残さぬよう、ひたすら掃(は)き清めたらええねんけど、これを茶道(さどう)の世界でやったら、カリカリすぎて、逆に嫌がられるそうで、そんなノリが、このレンズとカメラにはあるような気がするんや、

 つまり、禅宗的なのが、数値を追い詰めてカミソリみたいな切れ味を追求したレンズで、文系というか茶道的なレンズは、そこに少しふくみとか遊びを持たすとか、そういうことすか、

 光学性能を数値的に追い込んで、最後に味わいを調整するというよりも、根本的に逆の発想で、味わいという数値化できない部分を、まずいちばん大事なこととしてとらえて、そのあと、じっさい手にした時の大きさや重さもふまえた上で、それに見合う数値的なレンズ性能を決めていくというか、

 ペンタックスには数値的に画質を極めたスターレンズというシリーズがありますけど、リミテッドレンズは、その系統には属さない「レンズの味」を追い求めたシリーズであると、開発者自身が語ってますね・・・つまり、スターレンズではあり得ないような、数値的な甘さをあえて残して設計することもあるんだと、

 補足すると、「レンズの味」だけで無く、手にした時の満足感とか、あつかいやすさとか、所有する喜びとか、見た目の美しさとか、さらには、「味わい」についても、社外のプロカメラマンから助言してもらったりと、そうやって総合的に作られてるんで、想像以上に値段が高くなるのも、そんな背景があってのことらしい、

 そうなると、やはり理系というよりも文系のレンズという印象がより強まりますね・・・数値よりも人間の感性を優先するという、

 リミテッドレンズ用に設計されたKPのボディに、気に入ったリミテッドレンズを付けたりはずしたり、それとなくながめたり、ファインダーのぞいたり、ツマミを回したり、そういう何気ない時間もふくめてのカメラ体験という・・・そういうコンセプトのレンズやカメラっていうのは、じつはペンタックスにあっても初の試みらしい、

この辺のくわしい話が、豊富な作例とともに紹介されています。法外な値が付いていますが、Kindle版ならそこそこの値段で購入できます。

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 写りの結果だけなら、値段も手ごろな入門機に、プラマウントの35?o単焦点レンズをつけるだけで、カリカリにシャープな絵が撮れるし、編集しだいで、高級レンズ風な写りに近づけることもできるし、そういうやり方も、大いにありかと思いますけど、写す前も写した後も、自分の人生を豊かにしてくれるカメラとレンズっていうのは、やはりあこがれますね、

 驚いたのは、レンズキャップまで、フェルトの裏張りがされたアルミ削り出しの工芸品的な作りなんで、家に帰って防湿庫にしまう時に、それをそっとかぶせると、このカメラとレンズですごした1日をふりかえって、しみじみするというか、

 それは極めて文系的な体験すね、

 正直な話、今までレンズキャップをこんな風にもったいぶってかぶせた事なんか、一度も無かったんで、自分でもビックリしてる、

 で、20-40の写りのほうなんすけど、いきなりマイナス面からですか、

 風景写真で細部まで拡大して見ることが多いので気づいたんやけど、40?o(35?o換算60?o)付近は、F8までしぼっても、遠景の両端がぼやける傾向があって、F16までしぼってようやく改善された、

 じゃあ、このレンズの強みは、シャープな遠景撮影というよりも、

 まだ、それほど多く写してないから、断言できひんけど、ズームしても全長がほとんど変わらないので、いつでもレンズ面から約15センチほど寄れるように作られてるのがヒントになってるんかなあ・・・被写体により近づいて、ボケ味を生かしたマクロ的な表現で傑作が撮れそうな気がする、

 そのためにあえて、取り回しの良さを優先して、効果のある長くて大きなフードをやめて、単なるレンズガード程度の小ぶりなフードにしたのかも、

 もともと逆光には強いレンズやし、近寄ったときに、フードの影とか入ったら、それこそ逆効果やもんなあ、

34?o(35?o換算51?o)F4.5 で撮影後、少しだけトリミングしてあります IMGP0399 (1).jpg

レンズ・ボディとも、シルバータイプも用意されていますが、『PENTAX KPオーナーズブック』によると、KPデザイン担当の羽賀正明氏は、ブラックで基本デザインをまとめた後、シルバータイプをデザインされたそうで、ご本人はブラックが好みなそうです。

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posted by なおいのおじさん at 00:44| カメラ
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