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2024年03月31日
【初心者必見!!】失敗しない登山靴の選び方
「登山やってみたい!」「今度友人から登山に誘われたんだけど…」「会社(学校)のイベントで登山をすることになってしまった」など登山を始めるきっかけは人それぞれです。
登山に必要なアイテムの中で「登山靴・リュック・レインウェア」が三種の神器とされています。
その中でも「登山靴選び」は様々で、足のトラブルも多く、初心者ほど悩めば悩むほど沼にはまり込むアイテムです。
そこで、登山靴のそもそものとらえ方と種類、また登山に対するタイプ別に選び方をご紹介します。
登山靴は登山をするために必要な機能を付加した靴です。
足を保護する堅牢性、水の侵入を防ぐ防水性、スリップ事故防止のための防滑性などが代表的な機能です。
そのため、お値段もピンキリで高機能な靴は万単位になります。
そこで初心者の大半は
「た、高い!そもそもスニーカーじゃダメ?履き慣れてるんだけど」
と拒否反応を起こします。
結論は
やってやれないことはない!でもスニーカーではリスクが高く、快適さを捨てることになる。
私の知り合いにはワラーチという山岳向けサンダルで登山をする人もいますし、地下足袋最高!という人もいます。ただ、その両者も初心者の時は登山靴でスタートしています。その後、彼らの求める快適さの選択でサンダルや地下足袋に行き着いたということです。
ここでスニーカーに話を戻しますと、
スニーカーにはスニーカーの 快適領域があって、それと履いている本人の 基礎体力と ストレス耐性の掛け合わせで登山ができるかどうかが決まります。
一般的にはスニーカーは舗装路や整備された自然道までが快適領域です。
不整地の登山道では、岩や砂利でスリップしやすく、ぬかるみなどで不快な思いをするばかりか、転倒というリスクも負っています。
そのため、登山初心者はまずは安心材料を得るためにもに登山靴を使うことが推奨されます。
デザインはスニーカーやランニングシューズとほぼ同じです。
くるぶしがむき出しとなっているので足首の可動域が広く動かしやすいつくりになっています。
スニーカーやランニングシューズと異なる点は、アッパーと呼ばれる足の甲全体に防水加工されていたり、つま先部分にラバー加工することで衝撃耐性を高めていたりします。
最も大きき違いはソール(足裏)部分で、ラグという深い溝やスパイク状のパターンで自然道でのグリップ力を高めている部分でしょう。このソールパターンで路上の石や砂、水などを排出しスリップしにくくしています。
また、登山靴の中では、比較的柔らか目でつま先が曲がるので歩行感はスニーカーに近いでしょう。
整備された自然道やアップダウンのきつくない登山道に適しています。また、背負う装備も軽量で足首の負担が少ない行程にも適しています。
7?s以上の重装備で使用できるのは、登山上級者か下半身の筋力がかなり発達した人でしょう。
足首のパッドがくるぶしギリギリを覆うデザインの登山靴です。ハイカットモデルに比べ、足首パッドは薄く、全体的に軽量に作られています。ミドルカットの由来は、足首のあるシューレースフックが1個または2個だけでハイカットモデルより靴高が低いためです。
ソールパターンは様々で、ローカットモデルとほぼ同じものが多く、硬さも柔らか目です。
基本的に日帰り登山が適正領域で、未整備の登山道でもリスクの低い初級者向けコースや超軽量装備での縦走に適しています。
登山初心者がこれから続けるか否か決まっていない場合、最も汎用性のある機能があるモデルなのでおススメです!
足首パッドにボリュームがあり、足全体と足首をしっかりと支えることができるデザインとなっています。the登山靴というデザインです。
高重量装備に対応すべく靴全体に剛性があり、特にソールには シャンクと呼ばれる板状のパーツが内蔵されてつま先は体重をかけてもあまり曲がらないほど硬くなります。
それによって足裏の突き上げによる疲労や、足裏のねじれや傾きによる歩行中のふらつきを抑制する能力が高くなります。
パーツが多い分やや重量が増しますが、実は不整地では下半身が安定するので疲労軽減に効果ありです。
山小屋泊はもちろん、テント泊縦走でその真価を発揮します。
これから続けていきたい初心者やステップアップを望む初級者は1足持っていれば何かと活躍するモデルです。
トレイルランニングという山岳マラソンに適したシューズ。ローカット、ミドルカットの両方のデザインがあるが、圧倒的にローカットが主流。
ローカット登山靴と見た目はほぼ同じですが、重量が圧倒的に軽く仕上がっています。そのため、アウトソールが薄かったり、つま先保護をなくしたりするモデルもあります。また、競技中シューズ内の水分を排出し通気性をアップするため防水性がないモデルも多いのも登山靴との違いです。
ここ数年はトレランシューズの品質の向上とともに、軽量を求めて登山靴から乗り換える人も多くなっています。
厳冬期の雪山登山に適した靴です。見た目はハイカットと同じものが多いですが、靴全体に保温材を内蔵し、12本アイゼンと呼ばれる外付けの雪山登攀用のスパイクが取り付けられるコバがつま先とかかとにあるデザインとなっています。
かかとにだけコバがあり、セミワンタッチと呼ばれる12本アイゼンが取り付けられる登山靴もありますが、大半は保温材がなく厳冬期(12月下旬から2月中旬)では凍傷の恐れがありますので要注意です。
靴を選ぶ基準として重量があります。
軽量を尊重する傾向がありますが、それが本当に正しいでしょうか?
先に挙げた種類を重量順に並べると
トレラン≦ローカット<ミドルカット<ハイカット<雪山登山靴
になります。
ではトレランシューズが万能か?というとそうではありませんよね。雪山登山靴がトレランシューズに劣るというわけではありません。それぞれに真価を発揮する領域があります。
軽さが全ての問題を解決するわけではありません。
ちなみにランニングシューズも似たようなことが言えます。
健康維持にジョギングをするためのシューズと1分1秒を競う競技用のマラソンシューズでは つくりが違います。
重量も
マラソンシューズ<ジョギングシューズ
ですが、そのためマラソンシューズは薄く(最近は厚底が主流ですが)、正しい足運びができないと逆に疲れやすかったり足にトラブルが発生したりします。
したがってまだ走り方が定まっていない初心者やファンランを主体とするジョガーは軽量よりはクッション性や快適性を重視してジョギングシューズから始めるのがよいとされています。
午前中だけとかお昼前あたりからスタートして夕方までに帰るなど、おおよそ全体のコースタイムが3時間前後の登山がメインのタイプの方は、
・ローカット
・トレラン
・ミドルカット
がおすすめです。
コースタイムでは、飲料水や食料が少なく装備重量が軽く済むため、足首をはじめ下半身全体の負担が少ないので、軽量で軽快に歩けるローカット系シューズが適正領域です。登山道の難易度を高めたい場合はミドルカットも選択肢に入ります。
早朝から日没まで間、日帰りで山を楽しみたいタイプの方には
・ミドルカット
・ハイカット
※ローカット
がおすすめです。
しっかり日帰り登山の一般的なコースタイムは全体で6〜8時間程度。飲料水は1〜2リットル、食料も1〜2食と行動食を持参し、天候変化に対応した装備も用意するため5〜7?sくらいは背負う感じになります。
登山道も未整備はもちろん急坂のアップダウンもあり得るので、ちょっと体力に自信のない方は下半身の安全かつ安定させるためにミドルカットよりもハイカットがその真価を発揮します。
下半身の筋力がありスタミナもある方なら限定的にローカットもよいでしょう。
山小屋にお泊りする登山ですが、営業山小屋ならベースは日帰り登山装備になります。そこに食事の準備と回数で装備重量が変わります。避難小屋のような管理人のいない山小屋の場合は、宿泊道具(シュラフ、マット、調理器具など)が増えるためかなり重量が増します。
また、宿泊数や縦走といった複数の山頂を経由すれば全行程も長くなりますので装備も増えていきます。
そのため、装備重量は8?s以上でしょう。
おすすめはモデルは
・ハイカット
※ミドル、トレラン(自己責任)
これも安心材料を得るためには断然ハイカットモデルです。ただし、UL(ウルトラライト)スタイルを求める方はリスク計算をした上で軽量のミドルやトレランを使用しています。
おすすめ登山靴は基本山小屋泊タイプと同様ですが、「もっと自然に近づきたい人」や「山小屋の雑魚寝に抵抗がある人」、出発時間を自由にしたい(深夜または超早朝発)人はテント泊が向いています。
ただし、テントという装備が増えるので、装備重量は10?s前後以上になるでしょう。
今回のご紹介した登山靴選びはまだまだ最初の一歩です。
この先は自分の足型に合う木型を使ったブランドを探したり、実際精密に採寸したり、カスタムしたりなど実際に登山するまでやることがあります。(こちらはまた別の機会にお話しします)
失敗しない選び方のポイントは
?@自分の体力を知る
?A自分の山の経験値を知る
?B行きたい山の難易度を調べる
?C?@〜?Bをすり合わせて、自分やりたいの登山タイプを決める
以上を参考に靴選びしてみてください。
レッツ・クライムオーーーーン
登山に必要なアイテムの中で「登山靴・リュック・レインウェア」が三種の神器とされています。
その中でも「登山靴選び」は様々で、足のトラブルも多く、初心者ほど悩めば悩むほど沼にはまり込むアイテムです。
そこで、登山靴のそもそものとらえ方と種類、また登山に対するタイプ別に選び方をご紹介します。
そもそも登山靴は必要?
登山靴は登山をするために必要な機能を付加した靴です。
足を保護する堅牢性、水の侵入を防ぐ防水性、スリップ事故防止のための防滑性などが代表的な機能です。
そのため、お値段もピンキリで高機能な靴は万単位になります。
そこで初心者の大半は
「た、高い!そもそもスニーカーじゃダメ?履き慣れてるんだけど」
と拒否反応を起こします。
結論は
やってやれないことはない!でもスニーカーではリスクが高く、快適さを捨てることになる。
私の知り合いにはワラーチという山岳向けサンダルで登山をする人もいますし、地下足袋最高!という人もいます。ただ、その両者も初心者の時は登山靴でスタートしています。その後、彼らの求める快適さの選択でサンダルや地下足袋に行き着いたということです。
ここでスニーカーに話を戻しますと、
スニーカーにはスニーカーの 快適領域があって、それと履いている本人の 基礎体力と ストレス耐性の掛け合わせで登山ができるかどうかが決まります。
一般的にはスニーカーは舗装路や整備された自然道までが快適領域です。
不整地の登山道では、岩や砂利でスリップしやすく、ぬかるみなどで不快な思いをするばかりか、転倒というリスクも負っています。
そのため、登山初心者はまずは安心材料を得るためにもに登山靴を使うことが推奨されます。
登山靴の種類と特性
?@ローカット(アプローチシューズ)
デザインはスニーカーやランニングシューズとほぼ同じです。
くるぶしがむき出しとなっているので足首の可動域が広く動かしやすいつくりになっています。
スニーカーやランニングシューズと異なる点は、アッパーと呼ばれる足の甲全体に防水加工されていたり、つま先部分にラバー加工することで衝撃耐性を高めていたりします。
最も大きき違いはソール(足裏)部分で、ラグという深い溝やスパイク状のパターンで自然道でのグリップ力を高めている部分でしょう。このソールパターンで路上の石や砂、水などを排出しスリップしにくくしています。
また、登山靴の中では、比較的柔らか目でつま先が曲がるので歩行感はスニーカーに近いでしょう。
整備された自然道やアップダウンのきつくない登山道に適しています。また、背負う装備も軽量で足首の負担が少ない行程にも適しています。
7?s以上の重装備で使用できるのは、登山上級者か下半身の筋力がかなり発達した人でしょう。
?Aミドルカット
足首のパッドがくるぶしギリギリを覆うデザインの登山靴です。ハイカットモデルに比べ、足首パッドは薄く、全体的に軽量に作られています。ミドルカットの由来は、足首のあるシューレースフックが1個または2個だけでハイカットモデルより靴高が低いためです。
ソールパターンは様々で、ローカットモデルとほぼ同じものが多く、硬さも柔らか目です。
基本的に日帰り登山が適正領域で、未整備の登山道でもリスクの低い初級者向けコースや超軽量装備での縦走に適しています。
登山初心者がこれから続けるか否か決まっていない場合、最も汎用性のある機能があるモデルなのでおススメです!
?Bハイカット
足首パッドにボリュームがあり、足全体と足首をしっかりと支えることができるデザインとなっています。the登山靴というデザインです。
高重量装備に対応すべく靴全体に剛性があり、特にソールには シャンクと呼ばれる板状のパーツが内蔵されてつま先は体重をかけてもあまり曲がらないほど硬くなります。
それによって足裏の突き上げによる疲労や、足裏のねじれや傾きによる歩行中のふらつきを抑制する能力が高くなります。
パーツが多い分やや重量が増しますが、実は不整地では下半身が安定するので疲労軽減に効果ありです。
山小屋泊はもちろん、テント泊縦走でその真価を発揮します。
これから続けていきたい初心者やステップアップを望む初級者は1足持っていれば何かと活躍するモデルです。
?Cトレランシューズ(トレイルランニングシューズ)
トレイルランニングという山岳マラソンに適したシューズ。ローカット、ミドルカットの両方のデザインがあるが、圧倒的にローカットが主流。
ローカット登山靴と見た目はほぼ同じですが、重量が圧倒的に軽く仕上がっています。そのため、アウトソールが薄かったり、つま先保護をなくしたりするモデルもあります。また、競技中シューズ内の水分を排出し通気性をアップするため防水性がないモデルも多いのも登山靴との違いです。
ここ数年はトレランシューズの品質の向上とともに、軽量を求めて登山靴から乗り換える人も多くなっています。
?C雪山登山靴
厳冬期の雪山登山に適した靴です。見た目はハイカットと同じものが多いですが、靴全体に保温材を内蔵し、12本アイゼンと呼ばれる外付けの雪山登攀用のスパイクが取り付けられるコバがつま先とかかとにあるデザインとなっています。
かかとにだけコバがあり、セミワンタッチと呼ばれる12本アイゼンが取り付けられる登山靴もありますが、大半は保温材がなく厳冬期(12月下旬から2月中旬)では凍傷の恐れがありますので要注意です。
靴の重量の考察
靴を選ぶ基準として重量があります。
軽量を尊重する傾向がありますが、それが本当に正しいでしょうか?
先に挙げた種類を重量順に並べると
トレラン≦ローカット<ミドルカット<ハイカット<雪山登山靴
になります。
ではトレランシューズが万能か?というとそうではありませんよね。雪山登山靴がトレランシューズに劣るというわけではありません。それぞれに真価を発揮する領域があります。
軽さが全ての問題を解決するわけではありません。
ちなみにランニングシューズも似たようなことが言えます。
健康維持にジョギングをするためのシューズと1分1秒を競う競技用のマラソンシューズでは つくりが違います。
重量も
マラソンシューズ<ジョギングシューズ
ですが、そのためマラソンシューズは薄く(最近は厚底が主流ですが)、正しい足運びができないと逆に疲れやすかったり足にトラブルが発生したりします。
したがってまだ走り方が定まっていない初心者やファンランを主体とするジョガーは軽量よりはクッション性や快適性を重視してジョギングシューズから始めるのがよいとされています。
タイプ別失敗しない選び方
?@短時間ゆるゆるタイプ
午前中だけとかお昼前あたりからスタートして夕方までに帰るなど、おおよそ全体のコースタイムが3時間前後の登山がメインのタイプの方は、
・ローカット
・トレラン
・ミドルカット
がおすすめです。
コースタイムでは、飲料水や食料が少なく装備重量が軽く済むため、足首をはじめ下半身全体の負担が少ないので、軽量で軽快に歩けるローカット系シューズが適正領域です。登山道の難易度を高めたい場合はミドルカットも選択肢に入ります。
?Aしっかり日帰り登山タイプ
早朝から日没まで間、日帰りで山を楽しみたいタイプの方には
・ミドルカット
・ハイカット
※ローカット
がおすすめです。
しっかり日帰り登山の一般的なコースタイムは全体で6〜8時間程度。飲料水は1〜2リットル、食料も1〜2食と行動食を持参し、天候変化に対応した装備も用意するため5〜7?sくらいは背負う感じになります。
登山道も未整備はもちろん急坂のアップダウンもあり得るので、ちょっと体力に自信のない方は下半身の安全かつ安定させるためにミドルカットよりもハイカットがその真価を発揮します。
下半身の筋力がありスタミナもある方なら限定的にローカットもよいでしょう。
?B山小屋宿泊登山タイプ
山小屋にお泊りする登山ですが、営業山小屋ならベースは日帰り登山装備になります。そこに食事の準備と回数で装備重量が変わります。避難小屋のような管理人のいない山小屋の場合は、宿泊道具(シュラフ、マット、調理器具など)が増えるためかなり重量が増します。
また、宿泊数や縦走といった複数の山頂を経由すれば全行程も長くなりますので装備も増えていきます。
そのため、装備重量は8?s以上でしょう。
おすすめはモデルは
・ハイカット
※ミドル、トレラン(自己責任)
これも安心材料を得るためには断然ハイカットモデルです。ただし、UL(ウルトラライト)スタイルを求める方はリスク計算をした上で軽量のミドルやトレランを使用しています。
?Cテント泊登山タイプ
おすすめ登山靴は基本山小屋泊タイプと同様ですが、「もっと自然に近づきたい人」や「山小屋の雑魚寝に抵抗がある人」、出発時間を自由にしたい(深夜または超早朝発)人はテント泊が向いています。
ただし、テントという装備が増えるので、装備重量は10?s前後以上になるでしょう。
まとめ
今回のご紹介した登山靴選びはまだまだ最初の一歩です。
この先は自分の足型に合う木型を使ったブランドを探したり、実際精密に採寸したり、カスタムしたりなど実際に登山するまでやることがあります。(こちらはまた別の機会にお話しします)
失敗しない選び方のポイントは
?@自分の体力を知る
?A自分の山の経験値を知る
?B行きたい山の難易度を調べる
?C?@〜?Bをすり合わせて、自分やりたいの登山タイプを決める
以上を参考に靴選びしてみてください。
レッツ・クライムオーーーーン
2024年03月02日
【登山初心者必見!】モチベーションタイプ別登山の持ち物のまとめ!
登山は登った人にしか見られない絶景やいろいろな達成感が味わえるの魅力です。
「今年は富士山目指して登山を始めよう!」とか「友人に誘われて登山に行くことになったんだけど…」など登山を始めるきっかけは人それぞれ。
だから、モチベーションもかなり差があります。
難易度別におすすめ装備をご紹介するのは当たり前のので、今回は
「モチベーションタイプ別登山三種の神器の選び方」
という切り口で、初心者の登山装備の揃え方をご紹介します。
目次
?@モチベーションの分類
ネガティブ+コスパ重視型
ポジティブ+品質重視型
ポジティブ+コスパ重視型
?Aタイプ別三種の神器のの揃え方
リュック(トレッキングザック)
レインウェア(雨具/カッパ)
?Bまとめ
冒頭にきっかけは人それぞれといいましたが、私は一番最初は会社での付き合いでした。
もともとキャンプは学生のころからやってましたが、登山は「なんであんなに疲れることやってんの?」というようにネガティブなイメージを持ってました。
やむなく仕事上数回登山をしたのですが、その後大ハマりしてしまいました笑
そこで登山モチベーションを
・ネガティブ:仕事(学校)行事で仕方なく、知り合いに付き合いで…
・ポジティブ:趣味として取り組みたい、体力づくりのメニューとして…
以上の2パターンに分類します。
そして、装備に対するモチベーションを
・品質重視型:価格も気になるが、安心して楽しむためには性能や品質が気になる
・コスパ重視型:できるだけ出費は抑えたい、見た目やデザインは二の次
以上の2パターンに設定し、これらを組み合わせて
・ネガティブ+品質重視型
・ネガティブ+コスパ重視型
・ポジティブ+品質重視型
・ポジティブ+コスパ重視型
の4つのタイプに分類します。
このタイプの方の傾向は、
「会社や学校の行事で登山しなくちゃいけないけど、どうせやるならケガしないようにしたい」
「安物買いの銭失いにはなりたくない」
というように、登山に対しては積極性はありませんが、損はしたくないとう傾向にあります。
初期の私はこのタイプでした。
このタイプの傾向は、
「どうせ1回しか使わないから、何でもいい。安ければ安いほどいい」
「これってホントに必要なの?」
と、装備にも関心がありません。
このタイプの傾向は
「登山に興味があり、ちゃんと取り組みたいので機能・品質がしっかりしたもので揃えたい」
「最初は初心者レベルから始めるけど、非日常の絶景を楽しみたいので、それにも対応する装備で揃えたい」
といったようにかなり前のめりに登山に興味を示します。
このタイプの傾向は、
「登山はやってみたいけど、登山用品は想像以上に高いなあ」
「見た目やブランドなどは二の次で、できるだけ出費は抑えたい」
というように、登山には前向きですが意外と登山用品は高価なものが多いので、やや機能や品質を落としても低価格のものを選びがちです。
「登山の三種の神器」はご存じでしょうか。登山をする上で必ず用意するアイテムを指します。
それは
『登山靴』『リュック』『レインウェア』
の3アイテムです。その他重要な装備はありますが、それは別の機会にご紹介します。
そして、これらのアイテムの基本的な選び方は、 山の難易度と 滞在時間によって選びますが、今回は初心者を対象としますので、
○全コースタイム:6時間程度(朝〜日没前)
○難易度:初級者(鎖場、ロープ場が無く、比較的整備された登山道)
○装備重量:5〜7?s(リュック込み)
以上を前提条件として、3種の神器を選びます。
◇ネガティブ+品質重視型
このタイプには、ミドルカットのトレッキングシューズがオススメです。
the登山靴といったようないかついデザインではなく、どちらかといえばランニングシューズに足首パッドをつけたようなデザインです。重量も比較的軽く、やわらかい造りなので履きやすさもあります。
予算に余裕があれば、アッパーにゴアテックス、アウトソールにヴィブラムを使用していれば申し分なしです。
オススメブランドとしては、
コロンビア、メレル、サロモン、KEEN
です。
◇ネガティブ+コスパ重視型
このタイプの選びがちな傾向は、
「普段にも使えるシューズ」
というオーダー。
基本的に登山は非日常を楽しむものなので、コースによっては兼用はリスクが高い。
足首のサポートが低いので捻挫にリスクがあり、ふらつかないように意外と足の筋力が求められます。
これを認識した上で、ローカットモデル(アプローチシューズ)をおすすめします。
見た目はスニーカーとほぼ同じですが、防水性や防滑性はタウン向けシューズより強化されています。
おススメブランドとしては、
コロンビア、メレル、サロモン、KEEN
です。
アウトドアブランドに興味の無い方はレンタルという選択肢もあります
◇ポジティブ+品質重視型
このタイプには、ぜひ先を見据えて汎用性の高いハイカットモデルをおすすめします。
ただし、縦走向けのマウンテニアリングシューズではなく、もう少しソフトなトレッキングシューズを選びましょう。
マウンテニアリングシューズは、靴全体の剛性が高く重量もあります。ゆくゆく岩場のきつい北アルプスでテントを担いで長期縦走をされるときに必要ですが、今回の初心者コースにはオーバースペックです。
ややソフトなトレッキングシューズのほうが汎用性や適応力が高いモデルが多いので、様々な日帰り登山で重宝します。
そして必要な仕様は、ゴアテックスの防水力とヴィブラムソールのグリップ力はマストです。
おススメブランドは、
キャラバン、シリオ、スカルパ
です。
◇ポジティブ+コスパ重視型
このタイプにお勧めもハイカットモデルですが、コストを抑えるために仕様面のランクを落とします。
登山靴の品質を見る上で、最も問われるのは 「防水力」 と 「グリップ力」 です。
そのため、防水加工されていても「ゴアテックスを使ている靴」と「それ以外」に分けられたり、
アウトソールにラグ(深い溝)があるパターンでも「ヴィブラムソール」と「それ以外」に分けられがち。
そして、これらの機能素材のコストは高く、使っていいるものといないものでは2〜3割価格に差が出ます。
つまり、登山靴の安心材料の防水力とグリップ力を以下のように下げることで、選ぶシューズの価格帯を下げます。
・ほぼ完全防水のゴアテックス使用のアッパー→ウォータープルーフ(防水加工)またはウォーターリペレント(撥水加工)表示のアッパー
・ヴィブラムソール→無表示のラバーソール
このように機能を下げても、天候やコースを合わせれば心配なく使えます。
おススメブランドは
コロンビア、KEEN、HI-TECH
です。
※※コスパ重視型の方に注意勧告です※※
コスパを上げる方法として、商品を選ぶ以外に「購入方法を変える」ことがあります。
つまり、 通販やリサイクルショップを利用する 、という方法です。
確かに同スペックのシューズは、通販なら割安になっていたり、メルカリやセカンドストリートなどリサイクルショップならさらにお安く手に入れることも可能です。
ただし、それは 経験者に限る といわせていただきます。
初心者の方には申し訳ありませんが、まだ自分のスタイルが定まっていませんし、性能の良し悪しの判断基準が育っていません。
通販ではサイズ合わせしていませんし、質感や重量感などをリアルに感じられません。
よって、可能なら店舗に行って試着をして決める方法が失敗しにくくなります。
私の経験からすれば、 リアルでもシンデレラフィットすることは非常に少ない
靴が合わなくて、登山中に足を痛めることほど悲しいくてつらいことはありません。
いろいろな店舗やブランドを履き比べて選びましょう。
登山に向いているリュックとそうでないリュックの違いは、
・チェストベルトがある
・ヒップベルトがある
この2点です。
スポーツブランドやカジュアルブランドのデイパックには、チェストベルトが付いているものは少なく、ヒップベルの関しては、ほぼ付いていません。
では、なぜこの2つのベルトが必要なのか?
アップダウンのある不整地な登山道を長時間歩き続ける際に、背負った荷物が不安定に動いてしまうのは非常にストレスになりますし、疲労にもつながります。このストレスを抑えてくれるのが2つのベルトの役割です。
・チェストベルト:ショルダーベルトのずり落ちやずり下がりを抑えます
・ヒップベルト:リュックの前後左右のバタつきを抑え、腰で重量を支えることで肩の痛みを抑えます
以上を踏まえて選んでいきましょう!
◇ネガティブ+品質重視型
日帰りの持ち物からするとリュックの容量は20〜25リットルあたりが妥当です。これは、よく通勤や通学で使われているデイパックの平均的な大きさです。
これを機に疲れにくさを求めるなら、トレッキングブランドのリュックを購入しましょう。
トレッキングブランドのリュックならほぼ先に挙げた2つのベルトはついていますので問題ありません。
ただし、雨天決行の登山や夕立の多い夏季の登山の場合は、リュックの中が濡れないように「レインカバーの有無」を確認しましょう。無い場合は、別売のカバーを購入します。
おススメブランドとしては
ノースフェイス、コロンビア、グレゴリー
です。
◇ネガティブ+コスパ重視型
まずは自分の持っているデイパックを探しましょう。
もしアウトドア系ブランドで2つのベルトが付いていればラッキー。あとはレインカバーの用意だけです。
もし2本のベルトがないデイパックを持っていたなら、登山専門店に行って後付けのチェストベルト購入して下さい。後付けのヒップベルトもありますが、リュックに合わない場合がありますので、今回は我慢してください。
リュックの購入自体避けたい方には、レンタルもあります。
⇒ やまどうぐレンタル屋
◇ポジティブ+品質重視型
このタイプにおススメは、日帰りから宿泊まで対応できる30〜35リットルのモデルです。
私が登山にはまったのは、山小屋宿泊登山の成功体験からです。それまでは日帰り数回でしたが、あるタイミングで誘われて妙高山に泊まりました。コンディションが良すぎて絶景の連続。日帰りでは見られない朝日、夕日、星空。完全にやられました。
登山のだいご味は日帰りではまだ半分です。
ガチで登山をやりたいこのタイプなら汎用性の高いこのサイズです。
30リットル以上のリュックには背面長と言って、使用者の背中の長さとリュックの背面パッドの長さを合わせる必要があります。合わせることでよりフィット感が増し、肩の疲労軽減委つながります。
専門店なら、サイズ合わせだけでなく、重りを入れてリアル体験もできます。
おススメブランドは
グレゴリー、オスプレー、カリマー、ミステリーランチ
です。
◇ポジティブ+コスパ重視型
ガチで登山をしていくなら専門店でのサイズ合わせはマストです。
それを踏まえて日帰りのみに割り切って容量ダウンするか、的を絞って通販で購入するか、です。
リサイクルショップという手もありますが、中古品の場合メルカリでは細部をできないし、リアルのショップでも専門ではないので、パーツの劣化具合や不足は確認できないのであまりお勧めしません。
「山の天気は変わりやすい」
皆さんんも耳にしたことがあると思います。
私も結構雨にやられています。前日や当日に天気予報を確認していても、山頂付近で降られたり、あと少しで下山終了なのに夕立にやられたりしました。
登山中のリスクはいろいろありますが、滑落や道迷いのように派手ではありませんが、
「体が濡れることによる低体温症」
が地味に厄介なのです。
低体温症は冬だけではありません。山では一年中通してあるリスクです。
雨や汗で濡れたままにしていると、乾く前に急激に体温を奪われます。
そこでかなりの疲労感を覚えますが、疲労感で済むか衰弱するかは事前の準備で大きく変わります。
このリスクを回避するためにも、登山にはレインウェアは必ず携帯します。
トレランのレースでは晴れていてもレインウェアを携帯しなかったために失格になるケースもあります。
◇ネガティブ+品質重視型
まずポンチョはNGです。リュックごとカバーできるるのでよさそうですが、ひらひらして枝や岩などに引っかけてしまう危険性があり、また風が強いと行動不能になります。
実はレインウェアは濡れないためだけではなく、防風防寒着の役割があるので、上下セットのモデルがマストです。
最低でも耐水圧10000?oと表示しているものを選びましょう。
◇ネガティブ+コスパ重視型
まずは誰か登山経験者から借りましょう。当てがないからと言ってビニール合羽は絶対NGです。
防水力はありますが、非常に蒸れます。登山は結構な運動量なので相当汗をかきます。ビニール合羽の内側は身体から出る湿気による結露と発汗でびしょびしょです。
これでは、雨で濡れてしまうのと変わりなく着る意味がありません。
さらに防寒着としての機能はゼロですので、低体温症のリスクが高まります。
登山にビニール合羽はダメ!絶対ダメ
ビニール合羽を買うくらいならレンタルして!
やまどうぐレンタル屋
◇ポジティブ+品質重視型
高機能レインウェアはメンテナンス保管状態が正しければ、5年以上は余裕で保ちます。
ですので、先を見るならゴアテックス使用のレインウェアを準備しましょう。間違いありません
おススメブランドは、
マムート、モンベル
です。
◇ポジティブ+コスパ重視型
これも登山靴と同じで、防水力を落として価格を下げましょう。ゴアテックスのレインウェアは大体上下で4〜6万円はしますので、ゴアテックスを使っていないアウトドアブランドのレインウェアを選びましょう。
ここで選び際のポイントですが、
三層構造(3レイヤー)のレインウェアを選べ!
です。
耐久性や防寒性は三層構造のレインウェアなら間違いなしです。
さらに価格を下げる上で一部2.5層というコストカットした物もありますが、内側の防水ラミネートが劣化するとボロボロ剥がれてきたり、加水分解でベトベトになったりします。
予算に合わせ、よく理解した上で選びましょう。
おススメブランドは、
ミズノ、モンベル、コロンビア
です。
いかがだったでしょうか。
アイテムを選ぶ際の基準は人それぞれですし、登山のノウハウ本などでは、コース別や難易度別を基準にしたり、雑誌の登山特集などでは、ブランド別やコーディネイト別などで紹介しています。
今回提示した「モチベーションタイプ」は実は私のアウトドアショップでの経験を下地にしています。
店頭にはメッチャ安い廉価商品から高価な高機能な商品までありました。
その中で、ご来店いただいたお客様にどの商品をコーディネイトしようかと思ったとき、
「このお客様の登山に対する熱量はどのくらいか?」
を探り、要望を引き出し、満足していただけるように努めていました。
廉価品だからダメで高機能だから良いというわけではありません。
人それぞれ予算がありますから…
それに、近年はレンタルという選択肢もありますので、上手に使い分けて装備をそろえましょう。
今回の記事が皆さんのアイテム選びの助けになればいいなと思います。
それでは、レッツ・クライムオーーーーン
「今年は富士山目指して登山を始めよう!」とか「友人に誘われて登山に行くことになったんだけど…」など登山を始めるきっかけは人それぞれ。
だから、モチベーションもかなり差があります。
難易度別におすすめ装備をご紹介するのは当たり前のので、今回は
「モチベーションタイプ別登山三種の神器の選び方」
という切り口で、初心者の登山装備の揃え方をご紹介します。
目次
?@モチベーションの分類
- ネガティブ+品質重視型
?Aタイプ別三種の神器のの揃え方
- 登山靴(トレッキングシューズ)
?Bまとめ
?@モチベーションの分類
冒頭にきっかけは人それぞれといいましたが、私は一番最初は会社での付き合いでした。
もともとキャンプは学生のころからやってましたが、登山は「なんであんなに疲れることやってんの?」というようにネガティブなイメージを持ってました。
やむなく仕事上数回登山をしたのですが、その後大ハマりしてしまいました笑
そこで登山モチベーションを
・ネガティブ:仕事(学校)行事で仕方なく、知り合いに付き合いで…
・ポジティブ:趣味として取り組みたい、体力づくりのメニューとして…
以上の2パターンに分類します。
そして、装備に対するモチベーションを
・品質重視型:価格も気になるが、安心して楽しむためには性能や品質が気になる
・コスパ重視型:できるだけ出費は抑えたい、見た目やデザインは二の次
以上の2パターンに設定し、これらを組み合わせて
・ネガティブ+品質重視型
・ネガティブ+コスパ重視型
・ポジティブ+品質重視型
・ポジティブ+コスパ重視型
の4つのタイプに分類します。
ネガティブ+品質重視型
このタイプの方の傾向は、
「会社や学校の行事で登山しなくちゃいけないけど、どうせやるならケガしないようにしたい」
「安物買いの銭失いにはなりたくない」
というように、登山に対しては積極性はありませんが、損はしたくないとう傾向にあります。
初期の私はこのタイプでした。
ネガティブ+コスパ重視型
このタイプの傾向は、
「どうせ1回しか使わないから、何でもいい。安ければ安いほどいい」
「これってホントに必要なの?」
と、装備にも関心がありません。
ポジティブ+品質重視型
このタイプの傾向は
「登山に興味があり、ちゃんと取り組みたいので機能・品質がしっかりしたもので揃えたい」
「最初は初心者レベルから始めるけど、非日常の絶景を楽しみたいので、それにも対応する装備で揃えたい」
といったようにかなり前のめりに登山に興味を示します。
ポジティブ+コスパ重視型
このタイプの傾向は、
「登山はやってみたいけど、登山用品は想像以上に高いなあ」
「見た目やブランドなどは二の次で、できるだけ出費は抑えたい」
というように、登山には前向きですが意外と登山用品は高価なものが多いので、やや機能や品質を落としても低価格のものを選びがちです。
?Aタイプ別三種の神器の選び方
「登山の三種の神器」はご存じでしょうか。登山をする上で必ず用意するアイテムを指します。
それは
『登山靴』『リュック』『レインウェア』
の3アイテムです。その他重要な装備はありますが、それは別の機会にご紹介します。
そして、これらのアイテムの基本的な選び方は、 山の難易度と 滞在時間によって選びますが、今回は初心者を対象としますので、
○全コースタイム:6時間程度(朝〜日没前)
○難易度:初級者(鎖場、ロープ場が無く、比較的整備された登山道)
○装備重量:5〜7?s(リュック込み)
以上を前提条件として、3種の神器を選びます。
登山靴(トレッキングシューズ)
◇ネガティブ+品質重視型
このタイプには、ミドルカットのトレッキングシューズがオススメです。
the登山靴といったようないかついデザインではなく、どちらかといえばランニングシューズに足首パッドをつけたようなデザインです。重量も比較的軽く、やわらかい造りなので履きやすさもあります。
予算に余裕があれば、アッパーにゴアテックス、アウトソールにヴィブラムを使用していれば申し分なしです。
オススメブランドとしては、
コロンビア、メレル、サロモン、KEEN
です。
◇ネガティブ+コスパ重視型
このタイプの選びがちな傾向は、
「普段にも使えるシューズ」
というオーダー。
基本的に登山は非日常を楽しむものなので、コースによっては兼用はリスクが高い。
足首のサポートが低いので捻挫にリスクがあり、ふらつかないように意外と足の筋力が求められます。
これを認識した上で、ローカットモデル(アプローチシューズ)をおすすめします。
見た目はスニーカーとほぼ同じですが、防水性や防滑性はタウン向けシューズより強化されています。
おススメブランドとしては、
コロンビア、メレル、サロモン、KEEN
です。
アウトドアブランドに興味の無い方はレンタルという選択肢もあります
◇ポジティブ+品質重視型
このタイプには、ぜひ先を見据えて汎用性の高いハイカットモデルをおすすめします。
ただし、縦走向けのマウンテニアリングシューズではなく、もう少しソフトなトレッキングシューズを選びましょう。
マウンテニアリングシューズは、靴全体の剛性が高く重量もあります。ゆくゆく岩場のきつい北アルプスでテントを担いで長期縦走をされるときに必要ですが、今回の初心者コースにはオーバースペックです。
ややソフトなトレッキングシューズのほうが汎用性や適応力が高いモデルが多いので、様々な日帰り登山で重宝します。
そして必要な仕様は、ゴアテックスの防水力とヴィブラムソールのグリップ力はマストです。
おススメブランドは、
キャラバン、シリオ、スカルパ
です。
◇ポジティブ+コスパ重視型
このタイプにお勧めもハイカットモデルですが、コストを抑えるために仕様面のランクを落とします。
登山靴の品質を見る上で、最も問われるのは 「防水力」 と 「グリップ力」 です。
そのため、防水加工されていても「ゴアテックスを使ている靴」と「それ以外」に分けられたり、
アウトソールにラグ(深い溝)があるパターンでも「ヴィブラムソール」と「それ以外」に分けられがち。
そして、これらの機能素材のコストは高く、使っていいるものといないものでは2〜3割価格に差が出ます。
つまり、登山靴の安心材料の防水力とグリップ力を以下のように下げることで、選ぶシューズの価格帯を下げます。
・ほぼ完全防水のゴアテックス使用のアッパー→ウォータープルーフ(防水加工)またはウォーターリペレント(撥水加工)表示のアッパー
・ヴィブラムソール→無表示のラバーソール
このように機能を下げても、天候やコースを合わせれば心配なく使えます。
おススメブランドは
コロンビア、KEEN、HI-TECH
です。
※※コスパ重視型の方に注意勧告です※※
コスパを上げる方法として、商品を選ぶ以外に「購入方法を変える」ことがあります。
つまり、 通販やリサイクルショップを利用する 、という方法です。
確かに同スペックのシューズは、通販なら割安になっていたり、メルカリやセカンドストリートなどリサイクルショップならさらにお安く手に入れることも可能です。
ただし、それは 経験者に限る といわせていただきます。
初心者の方には申し訳ありませんが、まだ自分のスタイルが定まっていませんし、性能の良し悪しの判断基準が育っていません。
通販ではサイズ合わせしていませんし、質感や重量感などをリアルに感じられません。
よって、可能なら店舗に行って試着をして決める方法が失敗しにくくなります。
私の経験からすれば、 リアルでもシンデレラフィットすることは非常に少ない
靴が合わなくて、登山中に足を痛めることほど悲しいくてつらいことはありません。
いろいろな店舗やブランドを履き比べて選びましょう。
リュック(トレッキングザック)
登山に向いているリュックとそうでないリュックの違いは、
・チェストベルトがある
・ヒップベルトがある
この2点です。
スポーツブランドやカジュアルブランドのデイパックには、チェストベルトが付いているものは少なく、ヒップベルの関しては、ほぼ付いていません。
では、なぜこの2つのベルトが必要なのか?
アップダウンのある不整地な登山道を長時間歩き続ける際に、背負った荷物が不安定に動いてしまうのは非常にストレスになりますし、疲労にもつながります。このストレスを抑えてくれるのが2つのベルトの役割です。
・チェストベルト:ショルダーベルトのずり落ちやずり下がりを抑えます
・ヒップベルト:リュックの前後左右のバタつきを抑え、腰で重量を支えることで肩の痛みを抑えます
以上を踏まえて選んでいきましょう!
◇ネガティブ+品質重視型
日帰りの持ち物からするとリュックの容量は20〜25リットルあたりが妥当です。これは、よく通勤や通学で使われているデイパックの平均的な大きさです。
これを機に疲れにくさを求めるなら、トレッキングブランドのリュックを購入しましょう。
トレッキングブランドのリュックならほぼ先に挙げた2つのベルトはついていますので問題ありません。
ただし、雨天決行の登山や夕立の多い夏季の登山の場合は、リュックの中が濡れないように「レインカバーの有無」を確認しましょう。無い場合は、別売のカバーを購入します。
おススメブランドとしては
ノースフェイス、コロンビア、グレゴリー
です。
◇ネガティブ+コスパ重視型
まずは自分の持っているデイパックを探しましょう。
もしアウトドア系ブランドで2つのベルトが付いていればラッキー。あとはレインカバーの用意だけです。
もし2本のベルトがないデイパックを持っていたなら、登山専門店に行って後付けのチェストベルト購入して下さい。後付けのヒップベルトもありますが、リュックに合わない場合がありますので、今回は我慢してください。
リュックの購入自体避けたい方には、レンタルもあります。
⇒ やまどうぐレンタル屋
◇ポジティブ+品質重視型
このタイプにおススメは、日帰りから宿泊まで対応できる30〜35リットルのモデルです。
私が登山にはまったのは、山小屋宿泊登山の成功体験からです。それまでは日帰り数回でしたが、あるタイミングで誘われて妙高山に泊まりました。コンディションが良すぎて絶景の連続。日帰りでは見られない朝日、夕日、星空。完全にやられました。
登山のだいご味は日帰りではまだ半分です。
ガチで登山をやりたいこのタイプなら汎用性の高いこのサイズです。
30リットル以上のリュックには背面長と言って、使用者の背中の長さとリュックの背面パッドの長さを合わせる必要があります。合わせることでよりフィット感が増し、肩の疲労軽減委つながります。
専門店なら、サイズ合わせだけでなく、重りを入れてリアル体験もできます。
おススメブランドは
グレゴリー、オスプレー、カリマー、ミステリーランチ
です。
◇ポジティブ+コスパ重視型
ガチで登山をしていくなら専門店でのサイズ合わせはマストです。
それを踏まえて日帰りのみに割り切って容量ダウンするか、的を絞って通販で購入するか、です。
リサイクルショップという手もありますが、中古品の場合メルカリでは細部をできないし、リアルのショップでも専門ではないので、パーツの劣化具合や不足は確認できないのであまりお勧めしません。
レインウェア(雨具/カッパ)
「山の天気は変わりやすい」
皆さんんも耳にしたことがあると思います。
私も結構雨にやられています。前日や当日に天気予報を確認していても、山頂付近で降られたり、あと少しで下山終了なのに夕立にやられたりしました。
登山中のリスクはいろいろありますが、滑落や道迷いのように派手ではありませんが、
「体が濡れることによる低体温症」
が地味に厄介なのです。
低体温症は冬だけではありません。山では一年中通してあるリスクです。
雨や汗で濡れたままにしていると、乾く前に急激に体温を奪われます。
そこでかなりの疲労感を覚えますが、疲労感で済むか衰弱するかは事前の準備で大きく変わります。
このリスクを回避するためにも、登山にはレインウェアは必ず携帯します。
トレランのレースでは晴れていてもレインウェアを携帯しなかったために失格になるケースもあります。
◇ネガティブ+品質重視型
まずポンチョはNGです。リュックごとカバーできるるのでよさそうですが、ひらひらして枝や岩などに引っかけてしまう危険性があり、また風が強いと行動不能になります。
実はレインウェアは濡れないためだけではなく、防風防寒着の役割があるので、上下セットのモデルがマストです。
最低でも耐水圧10000?oと表示しているものを選びましょう。
◇ネガティブ+コスパ重視型
まずは誰か登山経験者から借りましょう。当てがないからと言ってビニール合羽は絶対NGです。
防水力はありますが、非常に蒸れます。登山は結構な運動量なので相当汗をかきます。ビニール合羽の内側は身体から出る湿気による結露と発汗でびしょびしょです。
これでは、雨で濡れてしまうのと変わりなく着る意味がありません。
さらに防寒着としての機能はゼロですので、低体温症のリスクが高まります。
登山にビニール合羽はダメ!絶対ダメ
ビニール合羽を買うくらいならレンタルして!
やまどうぐレンタル屋
◇ポジティブ+品質重視型
高機能レインウェアはメンテナンス保管状態が正しければ、5年以上は余裕で保ちます。
ですので、先を見るならゴアテックス使用のレインウェアを準備しましょう。間違いありません
おススメブランドは、
マムート、モンベル
です。
価格: 42230円
(2024/2/7 22:31時点)
感想(13件)
◇ポジティブ+コスパ重視型
これも登山靴と同じで、防水力を落として価格を下げましょう。ゴアテックスのレインウェアは大体上下で4〜6万円はしますので、ゴアテックスを使っていないアウトドアブランドのレインウェアを選びましょう。
ここで選び際のポイントですが、
三層構造(3レイヤー)のレインウェアを選べ!
です。
耐久性や防寒性は三層構造のレインウェアなら間違いなしです。
さらに価格を下げる上で一部2.5層というコストカットした物もありますが、内側の防水ラミネートが劣化するとボロボロ剥がれてきたり、加水分解でベトベトになったりします。
予算に合わせ、よく理解した上で選びましょう。
おススメブランドは、
ミズノ、モンベル、コロンビア
です。
?Bまとめ
いかがだったでしょうか。
アイテムを選ぶ際の基準は人それぞれですし、登山のノウハウ本などでは、コース別や難易度別を基準にしたり、雑誌の登山特集などでは、ブランド別やコーディネイト別などで紹介しています。
今回提示した「モチベーションタイプ」は実は私のアウトドアショップでの経験を下地にしています。
店頭にはメッチャ安い廉価商品から高価な高機能な商品までありました。
その中で、ご来店いただいたお客様にどの商品をコーディネイトしようかと思ったとき、
「このお客様の登山に対する熱量はどのくらいか?」
を探り、要望を引き出し、満足していただけるように努めていました。
廉価品だからダメで高機能だから良いというわけではありません。
人それぞれ予算がありますから…
それに、近年はレンタルという選択肢もありますので、上手に使い分けて装備をそろえましょう。
今回の記事が皆さんのアイテム選びの助けになればいいなと思います。
それでは、レッツ・クライムオーーーーン