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2024年03月31日
【初心者必見!!】失敗しない登山靴の選び方
「登山やってみたい!」「今度友人から登山に誘われたんだけど…」「会社(学校)のイベントで登山をすることになってしまった」など登山を始めるきっかけは人それぞれです。
登山に必要なアイテムの中で「登山靴・リュック・レインウェア」が三種の神器とされています。
その中でも「登山靴選び」は様々で、足のトラブルも多く、初心者ほど悩めば悩むほど沼にはまり込むアイテムです。
そこで、登山靴のそもそものとらえ方と種類、また登山に対するタイプ別に選び方をご紹介します。
登山靴は登山をするために必要な機能を付加した靴です。
足を保護する堅牢性、水の侵入を防ぐ防水性、スリップ事故防止のための防滑性などが代表的な機能です。
そのため、お値段もピンキリで高機能な靴は万単位になります。
そこで初心者の大半は
「た、高い!そもそもスニーカーじゃダメ?履き慣れてるんだけど」
と拒否反応を起こします。
結論は
やってやれないことはない!でもスニーカーではリスクが高く、快適さを捨てることになる。
私の知り合いにはワラーチという山岳向けサンダルで登山をする人もいますし、地下足袋最高!という人もいます。ただ、その両者も初心者の時は登山靴でスタートしています。その後、彼らの求める快適さの選択でサンダルや地下足袋に行き着いたということです。
ここでスニーカーに話を戻しますと、
スニーカーにはスニーカーの 快適領域があって、それと履いている本人の 基礎体力と ストレス耐性の掛け合わせで登山ができるかどうかが決まります。
一般的にはスニーカーは舗装路や整備された自然道までが快適領域です。
不整地の登山道では、岩や砂利でスリップしやすく、ぬかるみなどで不快な思いをするばかりか、転倒というリスクも負っています。
そのため、登山初心者はまずは安心材料を得るためにもに登山靴を使うことが推奨されます。
デザインはスニーカーやランニングシューズとほぼ同じです。
くるぶしがむき出しとなっているので足首の可動域が広く動かしやすいつくりになっています。
スニーカーやランニングシューズと異なる点は、アッパーと呼ばれる足の甲全体に防水加工されていたり、つま先部分にラバー加工することで衝撃耐性を高めていたりします。
最も大きき違いはソール(足裏)部分で、ラグという深い溝やスパイク状のパターンで自然道でのグリップ力を高めている部分でしょう。このソールパターンで路上の石や砂、水などを排出しスリップしにくくしています。
また、登山靴の中では、比較的柔らか目でつま先が曲がるので歩行感はスニーカーに近いでしょう。
整備された自然道やアップダウンのきつくない登山道に適しています。また、背負う装備も軽量で足首の負担が少ない行程にも適しています。
7?s以上の重装備で使用できるのは、登山上級者か下半身の筋力がかなり発達した人でしょう。
足首のパッドがくるぶしギリギリを覆うデザインの登山靴です。ハイカットモデルに比べ、足首パッドは薄く、全体的に軽量に作られています。ミドルカットの由来は、足首のあるシューレースフックが1個または2個だけでハイカットモデルより靴高が低いためです。
ソールパターンは様々で、ローカットモデルとほぼ同じものが多く、硬さも柔らか目です。
基本的に日帰り登山が適正領域で、未整備の登山道でもリスクの低い初級者向けコースや超軽量装備での縦走に適しています。
登山初心者がこれから続けるか否か決まっていない場合、最も汎用性のある機能があるモデルなのでおススメです!
足首パッドにボリュームがあり、足全体と足首をしっかりと支えることができるデザインとなっています。the登山靴というデザインです。
高重量装備に対応すべく靴全体に剛性があり、特にソールには シャンクと呼ばれる板状のパーツが内蔵されてつま先は体重をかけてもあまり曲がらないほど硬くなります。
それによって足裏の突き上げによる疲労や、足裏のねじれや傾きによる歩行中のふらつきを抑制する能力が高くなります。
パーツが多い分やや重量が増しますが、実は不整地では下半身が安定するので疲労軽減に効果ありです。
山小屋泊はもちろん、テント泊縦走でその真価を発揮します。
これから続けていきたい初心者やステップアップを望む初級者は1足持っていれば何かと活躍するモデルです。
トレイルランニングという山岳マラソンに適したシューズ。ローカット、ミドルカットの両方のデザインがあるが、圧倒的にローカットが主流。
ローカット登山靴と見た目はほぼ同じですが、重量が圧倒的に軽く仕上がっています。そのため、アウトソールが薄かったり、つま先保護をなくしたりするモデルもあります。また、競技中シューズ内の水分を排出し通気性をアップするため防水性がないモデルも多いのも登山靴との違いです。
ここ数年はトレランシューズの品質の向上とともに、軽量を求めて登山靴から乗り換える人も多くなっています。
厳冬期の雪山登山に適した靴です。見た目はハイカットと同じものが多いですが、靴全体に保温材を内蔵し、12本アイゼンと呼ばれる外付けの雪山登攀用のスパイクが取り付けられるコバがつま先とかかとにあるデザインとなっています。
かかとにだけコバがあり、セミワンタッチと呼ばれる12本アイゼンが取り付けられる登山靴もありますが、大半は保温材がなく厳冬期(12月下旬から2月中旬)では凍傷の恐れがありますので要注意です。
靴を選ぶ基準として重量があります。
軽量を尊重する傾向がありますが、それが本当に正しいでしょうか?
先に挙げた種類を重量順に並べると
トレラン≦ローカット<ミドルカット<ハイカット<雪山登山靴
になります。
ではトレランシューズが万能か?というとそうではありませんよね。雪山登山靴がトレランシューズに劣るというわけではありません。それぞれに真価を発揮する領域があります。
軽さが全ての問題を解決するわけではありません。
ちなみにランニングシューズも似たようなことが言えます。
健康維持にジョギングをするためのシューズと1分1秒を競う競技用のマラソンシューズでは つくりが違います。
重量も
マラソンシューズ<ジョギングシューズ
ですが、そのためマラソンシューズは薄く(最近は厚底が主流ですが)、正しい足運びができないと逆に疲れやすかったり足にトラブルが発生したりします。
したがってまだ走り方が定まっていない初心者やファンランを主体とするジョガーは軽量よりはクッション性や快適性を重視してジョギングシューズから始めるのがよいとされています。
午前中だけとかお昼前あたりからスタートして夕方までに帰るなど、おおよそ全体のコースタイムが3時間前後の登山がメインのタイプの方は、
・ローカット
・トレラン
・ミドルカット
がおすすめです。
コースタイムでは、飲料水や食料が少なく装備重量が軽く済むため、足首をはじめ下半身全体の負担が少ないので、軽量で軽快に歩けるローカット系シューズが適正領域です。登山道の難易度を高めたい場合はミドルカットも選択肢に入ります。
早朝から日没まで間、日帰りで山を楽しみたいタイプの方には
・ミドルカット
・ハイカット
※ローカット
がおすすめです。
しっかり日帰り登山の一般的なコースタイムは全体で6〜8時間程度。飲料水は1〜2リットル、食料も1〜2食と行動食を持参し、天候変化に対応した装備も用意するため5〜7?sくらいは背負う感じになります。
登山道も未整備はもちろん急坂のアップダウンもあり得るので、ちょっと体力に自信のない方は下半身の安全かつ安定させるためにミドルカットよりもハイカットがその真価を発揮します。
下半身の筋力がありスタミナもある方なら限定的にローカットもよいでしょう。
山小屋にお泊りする登山ですが、営業山小屋ならベースは日帰り登山装備になります。そこに食事の準備と回数で装備重量が変わります。避難小屋のような管理人のいない山小屋の場合は、宿泊道具(シュラフ、マット、調理器具など)が増えるためかなり重量が増します。
また、宿泊数や縦走といった複数の山頂を経由すれば全行程も長くなりますので装備も増えていきます。
そのため、装備重量は8?s以上でしょう。
おすすめはモデルは
・ハイカット
※ミドル、トレラン(自己責任)
これも安心材料を得るためには断然ハイカットモデルです。ただし、UL(ウルトラライト)スタイルを求める方はリスク計算をした上で軽量のミドルやトレランを使用しています。
おすすめ登山靴は基本山小屋泊タイプと同様ですが、「もっと自然に近づきたい人」や「山小屋の雑魚寝に抵抗がある人」、出発時間を自由にしたい(深夜または超早朝発)人はテント泊が向いています。
ただし、テントという装備が増えるので、装備重量は10?s前後以上になるでしょう。
今回のご紹介した登山靴選びはまだまだ最初の一歩です。
この先は自分の足型に合う木型を使ったブランドを探したり、実際精密に採寸したり、カスタムしたりなど実際に登山するまでやることがあります。(こちらはまた別の機会にお話しします)
失敗しない選び方のポイントは
?@自分の体力を知る
?A自分の山の経験値を知る
?B行きたい山の難易度を調べる
?C?@〜?Bをすり合わせて、自分やりたいの登山タイプを決める
以上を参考に靴選びしてみてください。
レッツ・クライムオーーーーン
登山に必要なアイテムの中で「登山靴・リュック・レインウェア」が三種の神器とされています。
その中でも「登山靴選び」は様々で、足のトラブルも多く、初心者ほど悩めば悩むほど沼にはまり込むアイテムです。
そこで、登山靴のそもそものとらえ方と種類、また登山に対するタイプ別に選び方をご紹介します。
そもそも登山靴は必要?
登山靴は登山をするために必要な機能を付加した靴です。
足を保護する堅牢性、水の侵入を防ぐ防水性、スリップ事故防止のための防滑性などが代表的な機能です。
そのため、お値段もピンキリで高機能な靴は万単位になります。
そこで初心者の大半は
「た、高い!そもそもスニーカーじゃダメ?履き慣れてるんだけど」
と拒否反応を起こします。
結論は
やってやれないことはない!でもスニーカーではリスクが高く、快適さを捨てることになる。
私の知り合いにはワラーチという山岳向けサンダルで登山をする人もいますし、地下足袋最高!という人もいます。ただ、その両者も初心者の時は登山靴でスタートしています。その後、彼らの求める快適さの選択でサンダルや地下足袋に行き着いたということです。
ここでスニーカーに話を戻しますと、
スニーカーにはスニーカーの 快適領域があって、それと履いている本人の 基礎体力と ストレス耐性の掛け合わせで登山ができるかどうかが決まります。
一般的にはスニーカーは舗装路や整備された自然道までが快適領域です。
不整地の登山道では、岩や砂利でスリップしやすく、ぬかるみなどで不快な思いをするばかりか、転倒というリスクも負っています。
そのため、登山初心者はまずは安心材料を得るためにもに登山靴を使うことが推奨されます。
登山靴の種類と特性
?@ローカット(アプローチシューズ)
デザインはスニーカーやランニングシューズとほぼ同じです。
くるぶしがむき出しとなっているので足首の可動域が広く動かしやすいつくりになっています。
スニーカーやランニングシューズと異なる点は、アッパーと呼ばれる足の甲全体に防水加工されていたり、つま先部分にラバー加工することで衝撃耐性を高めていたりします。
最も大きき違いはソール(足裏)部分で、ラグという深い溝やスパイク状のパターンで自然道でのグリップ力を高めている部分でしょう。このソールパターンで路上の石や砂、水などを排出しスリップしにくくしています。
また、登山靴の中では、比較的柔らか目でつま先が曲がるので歩行感はスニーカーに近いでしょう。
整備された自然道やアップダウンのきつくない登山道に適しています。また、背負う装備も軽量で足首の負担が少ない行程にも適しています。
7?s以上の重装備で使用できるのは、登山上級者か下半身の筋力がかなり発達した人でしょう。
?Aミドルカット
足首のパッドがくるぶしギリギリを覆うデザインの登山靴です。ハイカットモデルに比べ、足首パッドは薄く、全体的に軽量に作られています。ミドルカットの由来は、足首のあるシューレースフックが1個または2個だけでハイカットモデルより靴高が低いためです。
ソールパターンは様々で、ローカットモデルとほぼ同じものが多く、硬さも柔らか目です。
基本的に日帰り登山が適正領域で、未整備の登山道でもリスクの低い初級者向けコースや超軽量装備での縦走に適しています。
登山初心者がこれから続けるか否か決まっていない場合、最も汎用性のある機能があるモデルなのでおススメです!
?Bハイカット
足首パッドにボリュームがあり、足全体と足首をしっかりと支えることができるデザインとなっています。the登山靴というデザインです。
高重量装備に対応すべく靴全体に剛性があり、特にソールには シャンクと呼ばれる板状のパーツが内蔵されてつま先は体重をかけてもあまり曲がらないほど硬くなります。
それによって足裏の突き上げによる疲労や、足裏のねじれや傾きによる歩行中のふらつきを抑制する能力が高くなります。
パーツが多い分やや重量が増しますが、実は不整地では下半身が安定するので疲労軽減に効果ありです。
山小屋泊はもちろん、テント泊縦走でその真価を発揮します。
これから続けていきたい初心者やステップアップを望む初級者は1足持っていれば何かと活躍するモデルです。
?Cトレランシューズ(トレイルランニングシューズ)
トレイルランニングという山岳マラソンに適したシューズ。ローカット、ミドルカットの両方のデザインがあるが、圧倒的にローカットが主流。
ローカット登山靴と見た目はほぼ同じですが、重量が圧倒的に軽く仕上がっています。そのため、アウトソールが薄かったり、つま先保護をなくしたりするモデルもあります。また、競技中シューズ内の水分を排出し通気性をアップするため防水性がないモデルも多いのも登山靴との違いです。
ここ数年はトレランシューズの品質の向上とともに、軽量を求めて登山靴から乗り換える人も多くなっています。
?C雪山登山靴
厳冬期の雪山登山に適した靴です。見た目はハイカットと同じものが多いですが、靴全体に保温材を内蔵し、12本アイゼンと呼ばれる外付けの雪山登攀用のスパイクが取り付けられるコバがつま先とかかとにあるデザインとなっています。
かかとにだけコバがあり、セミワンタッチと呼ばれる12本アイゼンが取り付けられる登山靴もありますが、大半は保温材がなく厳冬期(12月下旬から2月中旬)では凍傷の恐れがありますので要注意です。
靴の重量の考察
靴を選ぶ基準として重量があります。
軽量を尊重する傾向がありますが、それが本当に正しいでしょうか?
先に挙げた種類を重量順に並べると
トレラン≦ローカット<ミドルカット<ハイカット<雪山登山靴
になります。
ではトレランシューズが万能か?というとそうではありませんよね。雪山登山靴がトレランシューズに劣るというわけではありません。それぞれに真価を発揮する領域があります。
軽さが全ての問題を解決するわけではありません。
ちなみにランニングシューズも似たようなことが言えます。
健康維持にジョギングをするためのシューズと1分1秒を競う競技用のマラソンシューズでは つくりが違います。
重量も
マラソンシューズ<ジョギングシューズ
ですが、そのためマラソンシューズは薄く(最近は厚底が主流ですが)、正しい足運びができないと逆に疲れやすかったり足にトラブルが発生したりします。
したがってまだ走り方が定まっていない初心者やファンランを主体とするジョガーは軽量よりはクッション性や快適性を重視してジョギングシューズから始めるのがよいとされています。
タイプ別失敗しない選び方
?@短時間ゆるゆるタイプ
午前中だけとかお昼前あたりからスタートして夕方までに帰るなど、おおよそ全体のコースタイムが3時間前後の登山がメインのタイプの方は、
・ローカット
・トレラン
・ミドルカット
がおすすめです。
コースタイムでは、飲料水や食料が少なく装備重量が軽く済むため、足首をはじめ下半身全体の負担が少ないので、軽量で軽快に歩けるローカット系シューズが適正領域です。登山道の難易度を高めたい場合はミドルカットも選択肢に入ります。
?Aしっかり日帰り登山タイプ
早朝から日没まで間、日帰りで山を楽しみたいタイプの方には
・ミドルカット
・ハイカット
※ローカット
がおすすめです。
しっかり日帰り登山の一般的なコースタイムは全体で6〜8時間程度。飲料水は1〜2リットル、食料も1〜2食と行動食を持参し、天候変化に対応した装備も用意するため5〜7?sくらいは背負う感じになります。
登山道も未整備はもちろん急坂のアップダウンもあり得るので、ちょっと体力に自信のない方は下半身の安全かつ安定させるためにミドルカットよりもハイカットがその真価を発揮します。
下半身の筋力がありスタミナもある方なら限定的にローカットもよいでしょう。
?B山小屋宿泊登山タイプ
山小屋にお泊りする登山ですが、営業山小屋ならベースは日帰り登山装備になります。そこに食事の準備と回数で装備重量が変わります。避難小屋のような管理人のいない山小屋の場合は、宿泊道具(シュラフ、マット、調理器具など)が増えるためかなり重量が増します。
また、宿泊数や縦走といった複数の山頂を経由すれば全行程も長くなりますので装備も増えていきます。
そのため、装備重量は8?s以上でしょう。
おすすめはモデルは
・ハイカット
※ミドル、トレラン(自己責任)
これも安心材料を得るためには断然ハイカットモデルです。ただし、UL(ウルトラライト)スタイルを求める方はリスク計算をした上で軽量のミドルやトレランを使用しています。
?Cテント泊登山タイプ
おすすめ登山靴は基本山小屋泊タイプと同様ですが、「もっと自然に近づきたい人」や「山小屋の雑魚寝に抵抗がある人」、出発時間を自由にしたい(深夜または超早朝発)人はテント泊が向いています。
ただし、テントという装備が増えるので、装備重量は10?s前後以上になるでしょう。
まとめ
今回のご紹介した登山靴選びはまだまだ最初の一歩です。
この先は自分の足型に合う木型を使ったブランドを探したり、実際精密に採寸したり、カスタムしたりなど実際に登山するまでやることがあります。(こちらはまた別の機会にお話しします)
失敗しない選び方のポイントは
?@自分の体力を知る
?A自分の山の経験値を知る
?B行きたい山の難易度を調べる
?C?@〜?Bをすり合わせて、自分やりたいの登山タイプを決める
以上を参考に靴選びしてみてください。
レッツ・クライムオーーーーン
2024年03月24日
【初心者必見!】失敗しないレインウェアの選び方
みなさん、山渡ってますか?
山に入る時レインウェアは携帯してますか?
特に経験や情報の少ない方は正常バイアスが働いて
「自分は大丈夫!」
という根拠の無い理由で携帯しない方がいらっしゃいます。
しかし、登山の三種の神器はハイカーの身を守る装備なので極力携帯しましょう。
今回はそんな方にスタイル別に失敗しないレインウェアの選び方を解説します。
もくじ
?@防水と撥水の違い
?A防水素材の種類
?B防水ウエアの見極め方
?Cスタイル別レインウエア
ハイキング、観光地めぐり(コースタイム3時間程度)
トレッキング・軽登山(コースタイム6時間前後)
重登山・縦走登山(コースタイム8時間以上)
?Dまとめ
雨対策の水に強いウェアの素材は基本的に「防水」と「撥水」に分かれます。
この2つの機能は似て非なるものですが、混同しいる方もいますので、ちょっと解説します。
●防水加工【英;water proof】
これは生地の内側を防水加工することで、雨などが衣服内に浸水しないようにしています。
この加工により生地表面が濡れていても、浸水しないため、衣服内は濡れないようになります。
加工方法は、防水フィルムを生地にラミネート(圧着)するタイプと防水素材をコーティング(塗布)するタイプに分けられます。
この加工により防風機能も備わるのですが、衣服内の湿気が排出しにくくなりますので、合わせて「透湿機能」が加えられています。
●撥水加工【英;water repellent】
撥水加工とは、生地に水をはじく成分を付着させること。水を玉状にしてコロコロと転がり落ちるように加工します。
この「水をはじく成分」は表面に付着しているだけなので、繊維には隙間が残っている状態。だから「強い雨」や「水滴が小さい霧雨」が降ると、この隙間から水が浸透してしまいます。
撥水加工は水を完全に遮断できませんが、空気や蒸気がこの隙間から通り抜けるため、蒸れにくいのが長所です。
防水性を比較する上で 「耐水圧」という指標があります。
これは、生地に染み込もうとする水の圧力にどれだけ耐えられるかを数値化したものです。
生地の上に1cm円柱を立てて、筒の中に水を入れて何メートルの高さの水の水圧に耐えられるかという実験をして防水圧を算出しています。
目安としては、
20,000?o以上:嵐…台風、暴風を伴った大雨。
10,000〜20,000?o:大雨…傘の下で雨音がする。水たまりに激しい飛沫が上がる。
2,000〜10,000?o:中雨…傘が必要。水たまりができる。
300mm --- 小雨:短距離なら傘をさすのをためらう。
※ビニール傘の耐水圧:250mm程度、布帛傘は約5,000?o
※※体重75kgの人が濡れた場所に座った時のお尻かかる圧力は約2,000mm
※※※濡れた場所へ膝まずいている時の膝頭への圧力は約11,000mm
これを目安にすると、
通勤・通学に使用するレインウェアは、250〜5000?o
ゴルフやキャンプなど野外でのスポーツやレジャーで使用するなら10,000?o前後
状況によって命の危険に係わる登山で使用するなら20,000?o以上
になります。
以上を踏まえて、アウトドアブランドで使用されている素材を10選ご紹介します。
未公表もありますが、基本的に耐水圧は20,000?o以上です。
1.ゴアテックス
アメリカのゴア社が開発した透湿防水素材。
ゴアテックスメンブレンという多孔性フィルムを使用。防水性と透湿性のバランスが最も高く、市場で信頼されている素材。基本的素材メーカーなので、各アウトドアブランドで採用されている。
アウトドアでの透湿防水素材の代表的存在。
2.ベルグテック
ミズノ社の製品に使用されている素材。
登山用として開発された防水透湿素材で、約30,000mm以上高い耐水圧と優れた透湿性が特長。激しい動きの中でも雨の侵入を防ぎます。
3.オムニテック
コロンビアスポーツ社の製品に使用されている素材。
オムニテックはゴアテックスと同じくメンブレンを表地裏地で挟み、防水透湿性を実現。用途に合わせて2〜3層を展開しています。
4.ドライテック
モンベル社の製品に使用されている素材。
防水性を高めると透湿性が低下する問題を高いレベルで解決した素材。ストレッチ性がある「ストレッチ ドライテック」もあります。
5.ハイベント
ノースフェイス(ゴールドウィン社)の製品に使用されている素材。
メッシュ状の特殊コーティングが施されたフィルム。多孔性フィルムと比較すると耐久性が下がるが、製品は比較的安価になる。
6.フューチャーライト
ノースフェイスブランド(ゴールドウィン社)の製品に使用されている素材。
通気性を備えた素材で蒸れにくいので、運動量の多いアクティビティ向き。軽量で柔軟性が高く、ストレッチ性も備えており、アウトドアのみならずタウンユースまでカバーします。
7.エバーブレス
ファイントラック社の製品に使用されている素材。
長期間耐水性と透湿性を維持するのが特長。経年劣化も抑えているので、長く使えます。
8.H2No
パタゴニア社の製品に使用されている素材。
h2noは生地にポリウレタンコーディングすることで防水透湿性を実現。ゴアテックスのようなメンブレンではないので表地でカバーする必要がありません。構造が簡単で軽く耐久性が高いのが特長です。
9.ティフォン50000
ミレー社の製品に使用されている素材。
ティフォン50000は、高い防水透湿性を持ちながら柔らかで肌触りが良いので、自然な着心地と風合いが特長です。
10.パーテックス アンリミテッド
イギリスのパーセバランスミルズ社が開発した素材。
もともとパラシュート向けの生地を制作していた同社が、軽くて丈夫な性質を生かし、様々な素材を制作。各アウトドアブランドに提供している。
商品の下げ札を見ても、防水なのか撥水なのか見分けがつかないことが多いですよね。
また、洗濯成分表示を見ても、そこには防水に関しては触れられていません。
しかし、一発で見分ける方法があります。
それは、 ”アウターの裏の縫い合わせを見る” です。
表地がナイロン製で見た感じあまり差がないと、撥水は確実だが、防水用に仕立ててあるのか縫製加工を見ると一目瞭然です。
〇防水ウェア…裏の縫い合わせ箇所にシームテープ処理をしている
〇完全防水ウェア…シーム処理した上に、ポケットの裏地もメッシュではなく、表地と同素材を使用してる
〇撥水ウェア(ウィンドブレーカー)…縫い合わせはそのまま、特に加工なし
理由は、衣類を縫い合わせすると針を通すため、生地には実は穴が開いています。
そのため長時間または強い水圧がかかると、その縫い合わせ箇所から漏水します。その漏水を抑えるために上からシームテープを張って防水処理をします。
したがって、ゴアテックスを使っても裏側の縫い合わせにシームテープ処理をしてなければ、レインウェアとは言えません。
〇耐水圧は5000〜10,000?o
〇スタイルは、基本セパレートタイプですが、ポンチョやレインコートも状況によっていいと思います。
〇おススメ素材は、パーテックス、ハイベント、オムニテック
〇耐水圧は10,000〜20,000?o
〇スタイルは、動きやすいセパレートタイプ。
山頂を目指すならポンチョやレインコートは下半身の濡れに対処できないし、稜線での風に耐えられないのでお勧めできません。
〇おススメ素材は、ベルグテック、フューチャーライト、ドライテック、H2No
〇耐水圧は20,000?o以上
〇スタイルは、絶対セパレートタイプ。
〇おススメ素材は、ゴアテックス、ティフォン50000、エバーブレス
最後までお読みいただきありがとうございました。
レインウェアに必要性にも別記事にて紹介していますが、個人的には、余程のことがない限りレインウェアは携帯しています。なぜなら、初心者時代に携帯せず、痛い目を何度も味わったからです。
携帯することのデメリットと携帯しないことのリスクを天秤にかければ、携帯するの一択です!
ちなみに今回はレインウェアの耐水圧をフォーカスして解説しました。透湿防水素材ですので、当然衣服内の蒸れを逃がす機能はあります。
ここで、メーカー側と使用者の認識にずれがあります。
レインウェアの生地は防水なので「水の液体」は通しませんが「水の分子」は通します。
よって、「汗の液体」や「結露の液体」は通しません。
運動量が高まって発汗した場合、この汗はすぐに解消されません。また外気温差で発生した結露も同様です。
体温などで徐々に蒸発した「水の分子」が衣服外に放出されますが、若干時間がかかります。
特に初心者の方は、汗濡れの状態を指して「漏水した」と勘違いをしてしまいがちです。
この場合の対処法もありますが、それは別記事にて解説します。
この記事が皆さんの一助となれば幸いです。
それでは、安全安心装備でクライムオーーーーン
山に入る時レインウェアは携帯してますか?
特に経験や情報の少ない方は正常バイアスが働いて
「自分は大丈夫!」
という根拠の無い理由で携帯しない方がいらっしゃいます。
しかし、登山の三種の神器はハイカーの身を守る装備なので極力携帯しましょう。
今回はそんな方にスタイル別に失敗しないレインウェアの選び方を解説します。
もくじ
?@防水と撥水の違い
?A防水素材の種類
?B防水ウエアの見極め方
?Cスタイル別レインウエア
ハイキング、観光地めぐり(コースタイム3時間程度)
トレッキング・軽登山(コースタイム6時間前後)
重登山・縦走登山(コースタイム8時間以上)
?Dまとめ
?@防水と撥水の違い
雨対策の水に強いウェアの素材は基本的に「防水」と「撥水」に分かれます。
この2つの機能は似て非なるものですが、混同しいる方もいますので、ちょっと解説します。
●防水加工【英;water proof】
これは生地の内側を防水加工することで、雨などが衣服内に浸水しないようにしています。
この加工により生地表面が濡れていても、浸水しないため、衣服内は濡れないようになります。
加工方法は、防水フィルムを生地にラミネート(圧着)するタイプと防水素材をコーティング(塗布)するタイプに分けられます。
この加工により防風機能も備わるのですが、衣服内の湿気が排出しにくくなりますので、合わせて「透湿機能」が加えられています。
●撥水加工【英;water repellent】
撥水加工とは、生地に水をはじく成分を付着させること。水を玉状にしてコロコロと転がり落ちるように加工します。
この「水をはじく成分」は表面に付着しているだけなので、繊維には隙間が残っている状態。だから「強い雨」や「水滴が小さい霧雨」が降ると、この隙間から水が浸透してしまいます。
撥水加工は水を完全に遮断できませんが、空気や蒸気がこの隙間から通り抜けるため、蒸れにくいのが長所です。
?A防水素材の種類
防水性を比較する上で 「耐水圧」という指標があります。
これは、生地に染み込もうとする水の圧力にどれだけ耐えられるかを数値化したものです。
生地の上に1cm円柱を立てて、筒の中に水を入れて何メートルの高さの水の水圧に耐えられるかという実験をして防水圧を算出しています。
目安としては、
20,000?o以上:嵐…台風、暴風を伴った大雨。
10,000〜20,000?o:大雨…傘の下で雨音がする。水たまりに激しい飛沫が上がる。
2,000〜10,000?o:中雨…傘が必要。水たまりができる。
300mm --- 小雨:短距離なら傘をさすのをためらう。
※ビニール傘の耐水圧:250mm程度、布帛傘は約5,000?o
※※体重75kgの人が濡れた場所に座った時のお尻かかる圧力は約2,000mm
※※※濡れた場所へ膝まずいている時の膝頭への圧力は約11,000mm
これを目安にすると、
通勤・通学に使用するレインウェアは、250〜5000?o
ゴルフやキャンプなど野外でのスポーツやレジャーで使用するなら10,000?o前後
状況によって命の危険に係わる登山で使用するなら20,000?o以上
になります。
以上を踏まえて、アウトドアブランドで使用されている素材を10選ご紹介します。
未公表もありますが、基本的に耐水圧は20,000?o以上です。
1.ゴアテックス
アメリカのゴア社が開発した透湿防水素材。
ゴアテックスメンブレンという多孔性フィルムを使用。防水性と透湿性のバランスが最も高く、市場で信頼されている素材。基本的素材メーカーなので、各アウトドアブランドで採用されている。
アウトドアでの透湿防水素材の代表的存在。
2.ベルグテック
ミズノ社の製品に使用されている素材。
登山用として開発された防水透湿素材で、約30,000mm以上高い耐水圧と優れた透湿性が特長。激しい動きの中でも雨の侵入を防ぎます。
3.オムニテック
コロンビアスポーツ社の製品に使用されている素材。
オムニテックはゴアテックスと同じくメンブレンを表地裏地で挟み、防水透湿性を実現。用途に合わせて2〜3層を展開しています。
4.ドライテック
モンベル社の製品に使用されている素材。
防水性を高めると透湿性が低下する問題を高いレベルで解決した素材。ストレッチ性がある「ストレッチ ドライテック」もあります。
5.ハイベント
ノースフェイス(ゴールドウィン社)の製品に使用されている素材。
メッシュ状の特殊コーティングが施されたフィルム。多孔性フィルムと比較すると耐久性が下がるが、製品は比較的安価になる。
6.フューチャーライト
ノースフェイスブランド(ゴールドウィン社)の製品に使用されている素材。
通気性を備えた素材で蒸れにくいので、運動量の多いアクティビティ向き。軽量で柔軟性が高く、ストレッチ性も備えており、アウトドアのみならずタウンユースまでカバーします。
7.エバーブレス
ファイントラック社の製品に使用されている素材。
長期間耐水性と透湿性を維持するのが特長。経年劣化も抑えているので、長く使えます。
8.H2No
パタゴニア社の製品に使用されている素材。
h2noは生地にポリウレタンコーディングすることで防水透湿性を実現。ゴアテックスのようなメンブレンではないので表地でカバーする必要がありません。構造が簡単で軽く耐久性が高いのが特長です。
9.ティフォン50000
ミレー社の製品に使用されている素材。
ティフォン50000は、高い防水透湿性を持ちながら柔らかで肌触りが良いので、自然な着心地と風合いが特長です。
10.パーテックス アンリミテッド
イギリスのパーセバランスミルズ社が開発した素材。
もともとパラシュート向けの生地を制作していた同社が、軽くて丈夫な性質を生かし、様々な素材を制作。各アウトドアブランドに提供している。
?B防水ウェアの見極め方
商品の下げ札を見ても、防水なのか撥水なのか見分けがつかないことが多いですよね。
また、洗濯成分表示を見ても、そこには防水に関しては触れられていません。
しかし、一発で見分ける方法があります。
それは、 ”アウターの裏の縫い合わせを見る” です。
表地がナイロン製で見た感じあまり差がないと、撥水は確実だが、防水用に仕立ててあるのか縫製加工を見ると一目瞭然です。
〇防水ウェア…裏の縫い合わせ箇所にシームテープ処理をしている
〇完全防水ウェア…シーム処理した上に、ポケットの裏地もメッシュではなく、表地と同素材を使用してる
〇撥水ウェア(ウィンドブレーカー)…縫い合わせはそのまま、特に加工なし
理由は、衣類を縫い合わせすると針を通すため、生地には実は穴が開いています。
そのため長時間または強い水圧がかかると、その縫い合わせ箇所から漏水します。その漏水を抑えるために上からシームテープを張って防水処理をします。
したがって、ゴアテックスを使っても裏側の縫い合わせにシームテープ処理をしてなければ、レインウェアとは言えません。
?Cスタイル別レインウェアの選び方
ハイキング、観光地めぐり(コースタイム3時間程度)
〇耐水圧は5000〜10,000?o
〇スタイルは、基本セパレートタイプですが、ポンチョやレインコートも状況によっていいと思います。
〇おススメ素材は、パーテックス、ハイベント、オムニテック
トレッキング・軽登山(コースタイム6時間前後)
〇耐水圧は10,000〜20,000?o
〇スタイルは、動きやすいセパレートタイプ。
山頂を目指すならポンチョやレインコートは下半身の濡れに対処できないし、稜線での風に耐えられないのでお勧めできません。
〇おススメ素材は、ベルグテック、フューチャーライト、ドライテック、H2No
重登山・縦走登山(コースタイム8時間以上)
〇耐水圧は20,000?o以上
〇スタイルは、絶対セパレートタイプ。
〇おススメ素材は、ゴアテックス、ティフォン50000、エバーブレス
?Dまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
レインウェアに必要性にも別記事にて紹介していますが、個人的には、余程のことがない限りレインウェアは携帯しています。なぜなら、初心者時代に携帯せず、痛い目を何度も味わったからです。
携帯することのデメリットと携帯しないことのリスクを天秤にかければ、携帯するの一択です!
ちなみに今回はレインウェアの耐水圧をフォーカスして解説しました。透湿防水素材ですので、当然衣服内の蒸れを逃がす機能はあります。
ここで、メーカー側と使用者の認識にずれがあります。
レインウェアの生地は防水なので「水の液体」は通しませんが「水の分子」は通します。
よって、「汗の液体」や「結露の液体」は通しません。
運動量が高まって発汗した場合、この汗はすぐに解消されません。また外気温差で発生した結露も同様です。
体温などで徐々に蒸発した「水の分子」が衣服外に放出されますが、若干時間がかかります。
特に初心者の方は、汗濡れの状態を指して「漏水した」と勘違いをしてしまいがちです。
この場合の対処法もありますが、それは別記事にて解説します。
この記事が皆さんの一助となれば幸いです。
それでは、安全安心装備でクライムオーーーーン
2024年03月23日
【登山初心者の疑問にお答えします】レインウェアは必要??
みなさん、山渡ってますか?
登山の三種の神器の一つ「レインウェア」ですが、
結構持っていない人が多いようです。
「レインウェアなくても大丈夫
レインウェアは買うだけ無駄」
なんていう人もいるようです。
ホントにレインウェアは必要??
ということで、登山におけるレインウェアの必要性について解説します。
なぜ、レインウェアが登山の三種の神器の一つに選ばれているのか?
それは、 レインウェアが登山者の命を守るアイテム だからです。
登山中の死亡事故は、崖や谷への滑落や落石による大けがが思いつくと思いますが、
意外と多いのが 「低体温症による死亡事故」 です。
しかも、冬季ではなく 春から秋にかけて発生します 。
原因としては何かしらの理由で体を濡らしてしまい、そのまま体温を奪われて衰弱してしまうパターンです。
この時レインウェアを携帯していれば、濡れることによる体温低下のリスクを回避できます。
レインウェアと一言で言っても、いろいろ種類があります。
レインコート、レインスーツ、レインポンチョ、レインジャケットなど
その中で登山におけるレインウェアとは、
レインスーツ
を指します。
レインスーツはジャケットとパンツのツーピースで、一般的には同素材で作られていて、
上下セットを1つの収納袋でまとめてリュックに携帯します。
そのため、以前は上下同サイズがセットで販売されていましたが、最近はカラーやサイズが上下別に選べるようにバラで販売されています。
なぜ登山ではスーツ(上下セット)なのか?というと
ポンチョやレインコートなど上着タイプでは、雨量によっては下半身がずぶぬれになり、さらに靴の中まで雨が溜まってしまうからです。
登山中に雨で濡れてしまったら、晴れない限り乾かすことはほぼ無理です
雨が当たらない岩場で雨宿りしても、避難小屋に駆け込もうと、濡れた衣服をすぐに乾かすことはできません。靴は絶望的です。
濡れてしまうと、乾いているときの7倍の速度で体温が奪われていきます。
したがって、登山中に体を濡らしてしまうリスクのあるレインコートやポンチョは避けるべきでしょう。
レインウェアの必要性は?@でお話したことがメインになりますが、
「雨の日には登らないから必要ない」
と思う初心者の方も多いと思います。
だが、しかし
レインウェアの有用性は雨だけではありません。
レインウェアを携帯する本質は、 「防寒」 です。
雨濡れによる冷え以外にも、風による冷えにも有効です。
雨を通さないから、ウィンドブレーカーとして優秀です。
登山中のリスクで一番ヤバいのは「雨&風」です。
雪や崖などは見るからにわかりやすいリスクのため、事前準備は入念にしますが、
雨や風は日常生活にあるため軽視しがちです。
しかし、登山中の雨と風は体温を奪う最大リスクです。雨に濡れた体が山中の風に当てられたら急速に体温は奪われ、それ以上に体感温度は下がります。
体感温度が下がれば、体温を回復しようとして体内で発熱活動します。寒くて体が震えるのがそうです。
これはかなりカロリーを消費しますので、次第に体力も奪われていきます。
これで回復しないと低体温症が発症します。
このようなリスク回避のためにもレインウェアの携帯はメリットがあります。
したがって「荷物になる」といったデメリットは生命リスクに比べたら無きに等しいです。
それでは、レインウェアを選ぶポイントを3つ挙げます。
簡単に言うと「水を通さない力」と「衣服内の湿気を逃がす力」のことです。
耐水性、透湿性は数値化されていて、それを目安に自分の登山スタイルにマッチしたウェアを選びましょう。
・日常生活や観光地ハイキングなら耐水性5000〜10000?o、透湿性10000gまで
・登山なら耐水性20000?o以上、透湿性6000g以上
がおすすめです。
レインウェアを選ぶ際は必ず試着しましょう。そこで、「サイズ・肩回りの可動域、上着のすその余裕、パンツの腰回りと膝の可動域」をチェックしましょう。
・サイズ;基本はジャストサイズ。大き目という人もいますが、一定レベルのアウトドアブランドのレインウェアなら、中に防寒ウェアを着込むことも想定したつくりになっているので、必要以上の上のサイズを選ぶ必要はありません。
・肩回りの可動域;ジャケットを着て、袖のベルクロを締めた状態で、バンザイ・前へならえをしてみてください。その時、肩が突っ張る、袖が引っ張られる、袖が短くなって手首が出てしまう。
その場合は、サイズが合わないか、登山に向いていないウェアです。
・上着のすその余裕;バンザイをした際に上着のすそが持ち上げっていないかを見ましょう。持ち上がるようなら、サイズが合っていないか登山に向いていないウェアです。
・パンツの腰回りと膝の可動域;パンツをはいているズボンの上から重ね履きした状態で、膝の屈伸運動と腿上げ運動をしてください。腰回りが突っ張る、膝が上げにくい場合は、サイズが合っていないか、登山に向いていないウェアです。
登山向きのレインウェアは、登山中に着用することを想定しているので、リュックを背負っても腕がストレスなく動くか、いろいろ跨いでも歩けるように縫製されています。
登山に向いていないレインウェアを携帯することは逆に余計な荷物となるので、登山におススメできないレインウェアを挙げておきます。
・ビニールレインウェア;半透明のビニール製の合羽です。上下スーツタイプもあります。
メリット…安価
デメリット…耐久性が無い、非常に蒸れる、ウェア内で結露する、外気温から守れない(防寒能力が低い)
・ポンチョ;頭からかぶるタイプが多く、ケープ状のレインウェア
メリット…被るだけなので簡単、リュックも同時に雨から守れる、下が開いているので通気性が良く蒸れない
デメリット…ポンチョ単体では下半身が濡れるリスクがある、風にあおられて行動不能になる(風でめくれることがある)、裾などが木の枝などに引っかけてしまう、風通しが良いので防寒能力無し
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
私は、かなり雨男属性らしく登山中によく降られます。最初のころ、短時間だし晴れているからとレインウェアを持たずに登山したことがあります。その当時はお天気アプリなどありませんでしたから、前日と当日の天気予報でしか確認できませんでした。
夏だったので、下山中に予報に無かった夕立(今のゲリラ豪雨)に遭い全身ずぶぬれになり、濡れたまま運転して帰った思い出があります。
着替えもなかったので、もし公共交通機関できていたらと思うとゾッとします。
そんな経験から、レインウェアは必ず携帯するようになりました。
確かに、レインウェアはそこそこのものでも高額です。その際、品質レベルを下げるよりはレンタルするという選択も今はあります。便利な時代になりました。
それでは、安心安全装備でクライムオーーーーン
登山の三種の神器の一つ「レインウェア」ですが、
結構持っていない人が多いようです。
「レインウェアなくても大丈夫
レインウェアは買うだけ無駄」
なんていう人もいるようです。
ホントにレインウェアは必要??
ということで、登山におけるレインウェアの必要性について解説します。
?@登山におけるレインウェアとは
なぜ、レインウェアが登山の三種の神器の一つに選ばれているのか?
それは、 レインウェアが登山者の命を守るアイテム だからです。
登山中の死亡事故は、崖や谷への滑落や落石による大けがが思いつくと思いますが、
意外と多いのが 「低体温症による死亡事故」 です。
しかも、冬季ではなく 春から秋にかけて発生します 。
原因としては何かしらの理由で体を濡らしてしまい、そのまま体温を奪われて衰弱してしまうパターンです。
この時レインウェアを携帯していれば、濡れることによる体温低下のリスクを回避できます。
レインウェアと一言で言っても、いろいろ種類があります。
レインコート、レインスーツ、レインポンチョ、レインジャケットなど
その中で登山におけるレインウェアとは、
レインスーツ
を指します。
レインスーツはジャケットとパンツのツーピースで、一般的には同素材で作られていて、
上下セットを1つの収納袋でまとめてリュックに携帯します。
そのため、以前は上下同サイズがセットで販売されていましたが、最近はカラーやサイズが上下別に選べるようにバラで販売されています。
なぜ登山ではスーツ(上下セット)なのか?というと
ポンチョやレインコートなど上着タイプでは、雨量によっては下半身がずぶぬれになり、さらに靴の中まで雨が溜まってしまうからです。
登山中に雨で濡れてしまったら、晴れない限り乾かすことはほぼ無理です
雨が当たらない岩場で雨宿りしても、避難小屋に駆け込もうと、濡れた衣服をすぐに乾かすことはできません。靴は絶望的です。
濡れてしまうと、乾いているときの7倍の速度で体温が奪われていきます。
したがって、登山中に体を濡らしてしまうリスクのあるレインコートやポンチョは避けるべきでしょう。
?Aレインウェアを携帯するメリット・デメリット
レインウェアの必要性は?@でお話したことがメインになりますが、
「雨の日には登らないから必要ない」
と思う初心者の方も多いと思います。
だが、しかし
レインウェアの有用性は雨だけではありません。
レインウェアを携帯する本質は、 「防寒」 です。
雨濡れによる冷え以外にも、風による冷えにも有効です。
雨を通さないから、ウィンドブレーカーとして優秀です。
登山中のリスクで一番ヤバいのは「雨&風」です。
雪や崖などは見るからにわかりやすいリスクのため、事前準備は入念にしますが、
雨や風は日常生活にあるため軽視しがちです。
しかし、登山中の雨と風は体温を奪う最大リスクです。雨に濡れた体が山中の風に当てられたら急速に体温は奪われ、それ以上に体感温度は下がります。
体感温度が下がれば、体温を回復しようとして体内で発熱活動します。寒くて体が震えるのがそうです。
これはかなりカロリーを消費しますので、次第に体力も奪われていきます。
これで回復しないと低体温症が発症します。
このようなリスク回避のためにもレインウェアの携帯はメリットがあります。
したがって「荷物になる」といったデメリットは生命リスクに比べたら無きに等しいです。
?Bレインウェアを選ぶ3つのポイント
それでは、レインウェアを選ぶポイントを3つ挙げます。
〈その1〉耐水性と透湿性
簡単に言うと「水を通さない力」と「衣服内の湿気を逃がす力」のことです。
耐水性、透湿性は数値化されていて、それを目安に自分の登山スタイルにマッチしたウェアを選びましょう。
・日常生活や観光地ハイキングなら耐水性5000〜10000?o、透湿性10000gまで
・登山なら耐水性20000?o以上、透湿性6000g以上
がおすすめです。
〈その2〉運動性の良い型紙
レインウェアを選ぶ際は必ず試着しましょう。そこで、「サイズ・肩回りの可動域、上着のすその余裕、パンツの腰回りと膝の可動域」をチェックしましょう。
・サイズ;基本はジャストサイズ。大き目という人もいますが、一定レベルのアウトドアブランドのレインウェアなら、中に防寒ウェアを着込むことも想定したつくりになっているので、必要以上の上のサイズを選ぶ必要はありません。
・肩回りの可動域;ジャケットを着て、袖のベルクロを締めた状態で、バンザイ・前へならえをしてみてください。その時、肩が突っ張る、袖が引っ張られる、袖が短くなって手首が出てしまう。
その場合は、サイズが合わないか、登山に向いていないウェアです。
・上着のすその余裕;バンザイをした際に上着のすそが持ち上げっていないかを見ましょう。持ち上がるようなら、サイズが合っていないか登山に向いていないウェアです。
・パンツの腰回りと膝の可動域;パンツをはいているズボンの上から重ね履きした状態で、膝の屈伸運動と腿上げ運動をしてください。腰回りが突っ張る、膝が上げにくい場合は、サイズが合っていないか、登山に向いていないウェアです。
登山向きのレインウェアは、登山中に着用することを想定しているので、リュックを背負っても腕がストレスなく動くか、いろいろ跨いでも歩けるように縫製されています。
〈その3〉選んではいけないレインウェア
登山に向いていないレインウェアを携帯することは逆に余計な荷物となるので、登山におススメできないレインウェアを挙げておきます。
・ビニールレインウェア;半透明のビニール製の合羽です。上下スーツタイプもあります。
メリット…安価
デメリット…耐久性が無い、非常に蒸れる、ウェア内で結露する、外気温から守れない(防寒能力が低い)
・ポンチョ;頭からかぶるタイプが多く、ケープ状のレインウェア
メリット…被るだけなので簡単、リュックも同時に雨から守れる、下が開いているので通気性が良く蒸れない
デメリット…ポンチョ単体では下半身が濡れるリスクがある、風にあおられて行動不能になる(風でめくれることがある)、裾などが木の枝などに引っかけてしまう、風通しが良いので防寒能力無し
?Cまとめ
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
私は、かなり雨男属性らしく登山中によく降られます。最初のころ、短時間だし晴れているからとレインウェアを持たずに登山したことがあります。その当時はお天気アプリなどありませんでしたから、前日と当日の天気予報でしか確認できませんでした。
夏だったので、下山中に予報に無かった夕立(今のゲリラ豪雨)に遭い全身ずぶぬれになり、濡れたまま運転して帰った思い出があります。
着替えもなかったので、もし公共交通機関できていたらと思うとゾッとします。
そんな経験から、レインウェアは必ず携帯するようになりました。
確かに、レインウェアはそこそこのものでも高額です。その際、品質レベルを下げるよりはレンタルするという選択も今はあります。便利な時代になりました。
それでは、安心安全装備でクライムオーーーーン
2024年03月22日
【登山の基礎知識】疲れない歩き方〜下り編〜
みなさん山渡ってますか?
今回も、引き続き疲れない歩き方ですが、前回は登りでしたので、今回は下りです。
登山での遭難や事故、けがはどちらかというと「下山時」発生することが多いのです。
そこで、安全を配慮しながら疲れない歩き方を解説します。
もくじ
?@下山時は想像以上に転びます
?A基本は登りと同じ「フラットフッティング」
?B姿勢
?C歩幅
?Dまとめ
?@下山時は想像以上に転びます
登山での遭難事故は圧倒的に下山時に発生します。
原因は様々ですが、下りを歩く時は想像以上に下半身の筋力が求められます。
何故なら、
足を踏み出す際に、
重力による加速度が増し、
その為、自重以上の負荷があり、
転倒防止にその勢いを抑える為の抗力(ブレーキ)が求められ、
更に斜度によるスリップ防止の為に適切な重心移動と衝撃吸収
が必要になります。
階段状の斜面ならある程度安定しますが、
スロープ状や荒れた斜面では、転倒や滑落のリスクがあります。
その為、登りよりは心肺機能に負担はないものの、
登りの時の筋疲労が残っているので、負担の少ない歩き方は覚えいた方が安心です。
?A基本は登りと同じフラットフッティング
基本は登りと同じです。
重心を後ろ足に残しながら前足を下ろして
足裏全体で地面を捉えて
重心を前へ移動させます
この時、後ろ足の膝を曲げて腰を下げるのですが、
足の疲労が残っていると、膝の曲げが浅く、
前足の着地が充分でないのに重心移動してしまいます。
そのタイミングがイチバン不安定で後ろ足の踏ん張りが効かず、前足のグリップが弱いので、スリップします。
疲れていますが、丁寧に一歩一歩下りましょう。
?B姿勢
登山道の下り坂は、日常の道路の下り坂より斜度があるのですが、
実際の斜度以上に肉眼では急坂に感じます。
そのため、初心者の方は頭が下がりがちです。
おそらく急坂で足元を見ようと集中して頭近づけるのでしょう。
しかし、この姿勢になるとお尻が突き出やすくなり、いわゆる「へっぴり腰」の姿勢になります。
この姿勢は、自分では前へ向かっているつもりでも、体は後傾になっています。
歩き方で、「後ろ足に重心を残す」といいましたが、後傾の姿勢は、重心がさらに後方になってします。
登りもそうですが、リュックを背負っているので日常と重心はちょっと違います。
リュックの背負い方にもよりますが、リュックの重さでさらに後方へ引っ張られやすくなるので、
尻もちや後方へ転倒しやすくなります。
スリップ防止のためには、姿勢は正しくまっすぐに保ちながら足を下ろしていきましょう。
重心が体の真ん中「おへそのあたり」にあるとイメージするとよいでしょう。
?C歩幅
歩幅も登りと同様に開きすぎず、狭めを意識して、ちょこちょこ歩きましょう。
また、直先的な方向で降りると踏み出しの加速度が増し、下半身に負荷がかかるので、
登山道の幅を確認して、可能な限りジグザグに歩きましょう。
イメージとしては、
右へ数歩歩いたら左へ切り替えして数歩歩く
この歩き方をすると、登り同様、体に対する坂の斜度が浅くなります。
踏み出しの加速度は抑えられ、足の置き場も安定しますので、
疲労軽減・転倒防止の効果があります。
?Dまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
行きはフウフウ、帰りはガクガク
下山は心肺機能の負担は軽くなり目に見えた疲労はないものの、意外と脚力が疲弊して
「膝が笑った」状態でフラフラしたり、ひどい場合は、腿の筋肉が攣ったりして歩行が困難になることがあります。
この状態ですから、集中力を切らすと転倒や滑落などの遭難事故につながることがあります。
基本は基礎体力をつけることですが、歩き方の工夫で疲労軽減し、安全無事に下山しましょう。
この解説があなたの参考になれば幸いです。
それでは、次回の【道具編】の解説をお楽しみに…
今回も、引き続き疲れない歩き方ですが、前回は登りでしたので、今回は下りです。
登山での遭難や事故、けがはどちらかというと「下山時」発生することが多いのです。
そこで、安全を配慮しながら疲れない歩き方を解説します。
もくじ
?@下山時は想像以上に転びます
?A基本は登りと同じ「フラットフッティング」
?B姿勢
?C歩幅
?Dまとめ
?@下山時は想像以上に転びます
登山での遭難事故は圧倒的に下山時に発生します。
原因は様々ですが、下りを歩く時は想像以上に下半身の筋力が求められます。
何故なら、
足を踏み出す際に、
重力による加速度が増し、
その為、自重以上の負荷があり、
転倒防止にその勢いを抑える為の抗力(ブレーキ)が求められ、
更に斜度によるスリップ防止の為に適切な重心移動と衝撃吸収
が必要になります。
階段状の斜面ならある程度安定しますが、
スロープ状や荒れた斜面では、転倒や滑落のリスクがあります。
その為、登りよりは心肺機能に負担はないものの、
登りの時の筋疲労が残っているので、負担の少ない歩き方は覚えいた方が安心です。
?A基本は登りと同じフラットフッティング
基本は登りと同じです。
重心を後ろ足に残しながら前足を下ろして
足裏全体で地面を捉えて
重心を前へ移動させます
この時、後ろ足の膝を曲げて腰を下げるのですが、
足の疲労が残っていると、膝の曲げが浅く、
前足の着地が充分でないのに重心移動してしまいます。
そのタイミングがイチバン不安定で後ろ足の踏ん張りが効かず、前足のグリップが弱いので、スリップします。
疲れていますが、丁寧に一歩一歩下りましょう。
?B姿勢
登山道の下り坂は、日常の道路の下り坂より斜度があるのですが、
実際の斜度以上に肉眼では急坂に感じます。
そのため、初心者の方は頭が下がりがちです。
おそらく急坂で足元を見ようと集中して頭近づけるのでしょう。
しかし、この姿勢になるとお尻が突き出やすくなり、いわゆる「へっぴり腰」の姿勢になります。
この姿勢は、自分では前へ向かっているつもりでも、体は後傾になっています。
歩き方で、「後ろ足に重心を残す」といいましたが、後傾の姿勢は、重心がさらに後方になってします。
登りもそうですが、リュックを背負っているので日常と重心はちょっと違います。
リュックの背負い方にもよりますが、リュックの重さでさらに後方へ引っ張られやすくなるので、
尻もちや後方へ転倒しやすくなります。
スリップ防止のためには、姿勢は正しくまっすぐに保ちながら足を下ろしていきましょう。
重心が体の真ん中「おへそのあたり」にあるとイメージするとよいでしょう。
?C歩幅
歩幅も登りと同様に開きすぎず、狭めを意識して、ちょこちょこ歩きましょう。
また、直先的な方向で降りると踏み出しの加速度が増し、下半身に負荷がかかるので、
登山道の幅を確認して、可能な限りジグザグに歩きましょう。
イメージとしては、
右へ数歩歩いたら左へ切り替えして数歩歩く
この歩き方をすると、登り同様、体に対する坂の斜度が浅くなります。
踏み出しの加速度は抑えられ、足の置き場も安定しますので、
疲労軽減・転倒防止の効果があります。
?Dまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
行きはフウフウ、帰りはガクガク
下山は心肺機能の負担は軽くなり目に見えた疲労はないものの、意外と脚力が疲弊して
「膝が笑った」状態でフラフラしたり、ひどい場合は、腿の筋肉が攣ったりして歩行が困難になることがあります。
この状態ですから、集中力を切らすと転倒や滑落などの遭難事故につながることがあります。
基本は基礎体力をつけることですが、歩き方の工夫で疲労軽減し、安全無事に下山しましょう。
この解説があなたの参考になれば幸いです。
それでは、次回の【道具編】の解説をお楽しみに…
【登山の基礎知識】疲れない歩き方~道具編~
みなさん、山渡ってますか?
今回は疲れない歩き方の最終章の道具編です。
前回までは自力での疲れないための身体の使い方の解説でしたが、
道具は上手に取り入れることで
更に疲労を軽減したり、運動能力のサポートになります。
そこで、疲労軽減のための道具について解説します。
もくじ
?@道具は使い倒せ
?Aトレッキングポール
?Bスポーツインソール(靴の中敷き)
?Cスポーツタイツ
?D膝サポーター
アミノ酸食品
?Fまとめ
登山には三種の神器以外もの様々な道具(アイテム)があります。
それぞれのハイカーのスタイルによって携帯するものしないものがあります。
まだスタイルが定まっていない初心者で運動(体力)不足を自認しているかたは、
特に疲労軽減アイテムに関しては出来るだけ活用しましょう。
SNSなどで涼しい顔して撮影された画像や動画をよく見ますが、
そのほとんどは演出や編集です。※個人の見解です。
疲労回復した後撮影していると思われます。(私もそうしてます)
それを見て、「楽そうだ」「体力無くても大丈夫」と思わないでください。
コースによっては、経験者でも疲労困憊になることもあります。
なので、初心者の方こそ、疲労軽減グッズを使い倒してください!
疲労したまま、登山することは危険極まりないのです。
次第に体力が付き、自分の登山スタイルが確立するにしたがって、疲労軽減グッズは取捨選択されていきます。
それまでは、初心者の方は疲労軽減グッズを使いましょう!(大事なことなので三度言いました)
トレッキングポールについては別記事でも解説していますが、
体力に自信のない初心者の方は、出来るだけ活用しましょう。
ポールを使うメリットは
1.転倒防止
2.下半身の負担の分散
3.推進力の強化
です。
「転倒防止」を重要視する方は、T型ポールの1本使いをおすすめします。
疲労軽減よりは、つまずきや体の支えとしての効果を期待する活用法です。
主に下山時で使用すると、不整地な坂道をバランス良く降りることができます。
疲労軽減目的の効果は2と3で、I型ポールの2本使いをおすすめします。
2本のポールを使うことで、足とポールで常に3点支持(足と2本ポール、または両足と1本ポールの3点が接地している状態)となっているため、転倒しにくい安定した姿勢になっています。
そして足1本だけでなくポールを使って支えているので、下半身の負担はかなり軽減されます。
また、ポールを交互または同時に使うことで、体を前進させたり、押し上げるといった推進力増加のサポートもできます。
初心者の方は、まずはポールの準備しましょう!
ランニングをする方なら既にご存じと思われますが、スポーツインソールは、登山でも有効です。
一般的にインソール(靴の中敷き)というと、臭い消しやクッション向上のイメージが強いと思いますが、
このカップインソールは、踵の骨の位置を正しくすることで、土踏まずの落ち込みを防ぎ、
足→足首→膝→股関節→骨盤→背骨→肩→首関節→頭蓋骨 といった流れで、
傾いた姿勢を正し、身体の使い方の無駄をなくす効果が期待できます。
身体の使い方に無駄がなくなれば、疲労もそうと軽減できるようになります。
シダス、スーパーフィートなどが人気のブランドですが、個人差やシューズによって合う合わないがありますので、出来るだけ専門店で相談して選びましょう。
ジャストフィットすれば、これ以上のサポートアイテムはありません!!
こちらもランニングする方ならご存じのアイテムです。
C-WXやC3Fitといったブランドが人気です。
このサポートタイツのメリットは、
1.膝関節周りや脚部の筋肉の安定化
2.段階着圧による血液やリンパの循環サポート
です。
このタイツが登場する前は、下半身の筋疲労や関節への衝撃軽減のために膝周りや太ももにはテーピングで筋肉の位置をズラさないように巻いていました。
ただし、テーピングを巻くためには技術が必要でしたので、初心者の方にはかなり難しいものでした。
しかしこの画期的なアイテムの登場で、テーピング技術がなくてもタイツをはくことで同様の効果を得ることができるようになりました。
更に、2の段階着圧という機能により血液・リンパの循環が促進され、疲労物質を流しすことで疲労軽減や回復サポート効果が得られます。
翌日以降の疲労や筋肉痛も抑えられるので、初心者の方は、かなりおススメです!!
膝サポーターは疲労軽減というよりは、下山時のストレス軽減です。
個人差もありますが、年齢を重ねると歩行時に膝の痛みを感じやすくなります。
様々な要因が考えられますが、主な原因は「膝軟骨のすり減り」と思われます。
登山では登りも下りも膝を酷使します。特に下山時は、重力による落下加速度に上半身全体の体重が乗る衝撃が膝にかかるため、かなりの激痛が走ることがあります。
それを緩和するために前述のサポータータイツも有効ですが、膝ピンポイントのサポートが必要の場合は、
テーピングか膝サポーターの着用です。
サポーターの方がテーピングよりは簡易的なのでおススメです。
特に着脱がスムーズな面テープを使用したサポーターがマストです。
登山では、疲労回復・栄養補給のため「行動食(おやつ)」を携帯します。
持っていくものは個人の好みそれぞれですが、より効果を求めるなら
チョコなどのお菓子ではなく、機能性食品を活用しましょう。
こういった、機能性食品は、携帯性が優れ、栄養価も高いので登山の行動食の一つとして携帯しましょう。
特にアミノ酸を配合したものは、疲労回復に効果がありおススメです。難点としては満腹感はないので、
満足感を得たい場合は、ほかの行動食の一緒に摂りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回で疲れない歩き方シリーズは一旦終了です。
皆さんの登山の一助となれば幸いです。
何かご意見があれば、参考にしたいと思います。
それでは、安全安心装備でクライムオーーーーン
今回は疲れない歩き方の最終章の道具編です。
前回までは自力での疲れないための身体の使い方の解説でしたが、
道具は上手に取り入れることで
更に疲労を軽減したり、運動能力のサポートになります。
そこで、疲労軽減のための道具について解説します。
もくじ
?@道具は使い倒せ
?Aトレッキングポール
?Bスポーツインソール(靴の中敷き)
?Cスポーツタイツ
?D膝サポーター
アミノ酸食品
?Fまとめ
?@道具は使い倒せ
登山には三種の神器以外もの様々な道具(アイテム)があります。
それぞれのハイカーのスタイルによって携帯するものしないものがあります。
まだスタイルが定まっていない初心者で運動(体力)不足を自認しているかたは、
特に疲労軽減アイテムに関しては出来るだけ活用しましょう。
SNSなどで涼しい顔して撮影された画像や動画をよく見ますが、
そのほとんどは演出や編集です。※個人の見解です。
疲労回復した後撮影していると思われます。(私もそうしてます)
それを見て、「楽そうだ」「体力無くても大丈夫」と思わないでください。
コースによっては、経験者でも疲労困憊になることもあります。
なので、初心者の方こそ、疲労軽減グッズを使い倒してください!
疲労したまま、登山することは危険極まりないのです。
次第に体力が付き、自分の登山スタイルが確立するにしたがって、疲労軽減グッズは取捨選択されていきます。
それまでは、初心者の方は疲労軽減グッズを使いましょう!(大事なことなので三度言いました)
?Aトレッキングポール
トレッキングポールについては別記事でも解説していますが、
体力に自信のない初心者の方は、出来るだけ活用しましょう。
ポールを使うメリットは
1.転倒防止
2.下半身の負担の分散
3.推進力の強化
です。
「転倒防止」を重要視する方は、T型ポールの1本使いをおすすめします。
疲労軽減よりは、つまずきや体の支えとしての効果を期待する活用法です。
主に下山時で使用すると、不整地な坂道をバランス良く降りることができます。
疲労軽減目的の効果は2と3で、I型ポールの2本使いをおすすめします。
2本のポールを使うことで、足とポールで常に3点支持(足と2本ポール、または両足と1本ポールの3点が接地している状態)となっているため、転倒しにくい安定した姿勢になっています。
そして足1本だけでなくポールを使って支えているので、下半身の負担はかなり軽減されます。
また、ポールを交互または同時に使うことで、体を前進させたり、押し上げるといった推進力増加のサポートもできます。
初心者の方は、まずはポールの準備しましょう!
?Bスポーツインソール(靴の中敷き)
ランニングをする方なら既にご存じと思われますが、スポーツインソールは、登山でも有効です。
一般的にインソール(靴の中敷き)というと、臭い消しやクッション向上のイメージが強いと思いますが、
このカップインソールは、踵の骨の位置を正しくすることで、土踏まずの落ち込みを防ぎ、
足→足首→膝→股関節→骨盤→背骨→肩→首関節→頭蓋骨 といった流れで、
傾いた姿勢を正し、身体の使い方の無駄をなくす効果が期待できます。
身体の使い方に無駄がなくなれば、疲労もそうと軽減できるようになります。
シダス、スーパーフィートなどが人気のブランドですが、個人差やシューズによって合う合わないがありますので、出来るだけ専門店で相談して選びましょう。
ジャストフィットすれば、これ以上のサポートアイテムはありません!!
?Cスポーツタイツ
こちらもランニングする方ならご存じのアイテムです。
C-WXやC3Fitといったブランドが人気です。
このサポートタイツのメリットは、
1.膝関節周りや脚部の筋肉の安定化
2.段階着圧による血液やリンパの循環サポート
です。
このタイツが登場する前は、下半身の筋疲労や関節への衝撃軽減のために膝周りや太ももにはテーピングで筋肉の位置をズラさないように巻いていました。
ただし、テーピングを巻くためには技術が必要でしたので、初心者の方にはかなり難しいものでした。
しかしこの画期的なアイテムの登場で、テーピング技術がなくてもタイツをはくことで同様の効果を得ることができるようになりました。
更に、2の段階着圧という機能により血液・リンパの循環が促進され、疲労物質を流しすことで疲労軽減や回復サポート効果が得られます。
翌日以降の疲労や筋肉痛も抑えられるので、初心者の方は、かなりおススメです!!
?D膝サポーター
膝サポーターは疲労軽減というよりは、下山時のストレス軽減です。
個人差もありますが、年齢を重ねると歩行時に膝の痛みを感じやすくなります。
様々な要因が考えられますが、主な原因は「膝軟骨のすり減り」と思われます。
登山では登りも下りも膝を酷使します。特に下山時は、重力による落下加速度に上半身全体の体重が乗る衝撃が膝にかかるため、かなりの激痛が走ることがあります。
それを緩和するために前述のサポータータイツも有効ですが、膝ピンポイントのサポートが必要の場合は、
テーピングか膝サポーターの着用です。
サポーターの方がテーピングよりは簡易的なのでおススメです。
特に着脱がスムーズな面テープを使用したサポーターがマストです。
?Eアミノ酸食品
登山では、疲労回復・栄養補給のため「行動食(おやつ)」を携帯します。
持っていくものは個人の好みそれぞれですが、より効果を求めるなら
チョコなどのお菓子ではなく、機能性食品を活用しましょう。
こういった、機能性食品は、携帯性が優れ、栄養価も高いので登山の行動食の一つとして携帯しましょう。
特にアミノ酸を配合したものは、疲労回復に効果がありおススメです。難点としては満腹感はないので、
満足感を得たい場合は、ほかの行動食の一緒に摂りましょう。
?Fまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回で疲れない歩き方シリーズは一旦終了です。
皆さんの登山の一助となれば幸いです。
何かご意見があれば、参考にしたいと思います。
それでは、安全安心装備でクライムオーーーーン
2024年03月15日
【登山初心者の疑問にお答えします!】登山リュックのヒップベルトは必要??
みなさん、山渡ってますか!
登山リュックとカジュアルデイパックのデザイン的に最も異なるパーツが
ヒップベルトです。
25リットル以下の小型の場合はテープのタイプですが、
本格的30リットルサイズになると幅広でクッションのついたベルトになります。
最近は減りましたが、時折子のヒップベルトを締めないで辛そうににしているハイカーを見かけます。
今回は、日常では馴染みのないヒップベルトについて解説します。
先にお話ししたように、ヒップベルトは登山リュック独特のパーツです。
形状としては、
があります。
その機能とは、
リュックのボトム部が無駄に動かないようにするため腰に密着させる
です。
登山時には、ハイカーはいろいろな体勢になります。
前かがみになったり、左右どちらかに傾いたり。。
その時、ベルトの無い状態では、
リュックが背中で前後にバタついたり、左右に揺れたり、上下に動いて肩を圧迫したりします。
もともと装備自体が軽いので、あまり気にしない方も多いですが、実はこれ
じわじわと体力を奪っています
また、登山道の状況ではバランスを強要される場合があり、その際リュックが動くと上半身の重心がズレるので、思わぬ転倒を引き起こすリスクがあります。
頼りなそうな細いベルトですが、登山時にはしっかり締めましょう。
肩の筋肉(主に僧帽筋)は荷物を担ぐための筋肉ではありません。筋繊維は横に走っていてその上にショルダーベルトを食い込ませているのですからダメージがあって当たり前です。
荷物を担ぐためには、背中の脊柱起立筋を使いますが、この筋肉は骨盤の真上にあります。
この脊柱筋をサポートすれば、肩のダメージを和らげることができます。
そして、重い荷物はさらに大きい筋肉で支えれば脊柱起立筋のダメージも回避できます。
その大きな筋肉とは、お尻と太もも(大殿筋と大腿四頭筋)です。
登山リュックは腰(下半身)で背負う
といわれるのはこのためです。
それをサポートするのが、ヒップベルトなのです。
ベルトを強くしっかり締めて骨盤を固定させることで、背負った装備の重量を腰に乗せられるので、リュックの重心が腰より下方へ引っ張られなくなります。重量は下半身全体で支えるようになるので、肩・背中の疲労緩和ができます。
イメージとしては、人をおんぶしたとき、乗った人のお尻が下がると実体重以上に重く感じるので、自分の腰の上に背負い直しますよね。それと同じ理屈です。
また、薄くて細いベルトで強く締めるとわき腹に食い込んでしまい、肌や筋肉を傷めるので、ヒップベルトにクッションが付いています。
バックルがセンター(おへそ辺り)に来るように締めます。
モデルによって、センターバックルから外側へ引っ張るタイプとゆっくのボトムの左右から前方へ占めるタイプがあります。
あまり強く締めずに、リュックの背面パッドが骨盤に密着すればOKです。
まず、骨盤上部の一番出っ張ている部分をヒップベルトのクッションの真ん中に合わせます。
バックルをはめてベルトを締めます。タイプは細いタイプと同様センターから締めるタイプとリュックから締めるタイプがあります。
締める強度は重量によりますが、重ければ重いほど強く締めます。パッドがあるので相当強く締めても痛くありません。
10?s前後なら片手で締められる限界まででいいと思います。
20?s前後になるなら、片手である程度締めてから、両手を使って左右それぞれ締めあげます。
時間が足ると自然に緩んでくるので、重い荷物の場合は強く締めることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
登山リュックにとってヒップベルトは、かなり重要なパーツだということをご理解いただけたでしょうか。
私も始めたころは、「締めるのが面倒」「形だけで機能性ある?」とおもっていましたが、いろいろな山を歩くようになり、装備も重くなっていくうちにヒップベルトの重要性を感じました。
皆さんはどう感じますか?
それでは、安全・装備でクライムオーーーーン
登山リュックとカジュアルデイパックのデザイン的に最も異なるパーツが
ヒップベルトです。
25リットル以下の小型の場合はテープのタイプですが、
本格的30リットルサイズになると幅広でクッションのついたベルトになります。
最近は減りましたが、時折子のヒップベルトを締めないで辛そうににしているハイカーを見かけます。
今回は、日常では馴染みのないヒップベルトについて解説します。
?@ヒップベルトあれこれ
先にお話ししたように、ヒップベルトは登山リュック独特のパーツです。
形状としては、
1.幅2〜3?pのベルトタイプ
2.クッション付きの幅10?p以上のタイプ
があります。
?Aヒップベルトのメリット
1.幅2〜3?pベルトタイプ
その機能とは、
リュックのボトム部が無駄に動かないようにするため腰に密着させる
です。
登山時には、ハイカーはいろいろな体勢になります。
前かがみになったり、左右どちらかに傾いたり。。
その時、ベルトの無い状態では、
リュックが背中で前後にバタついたり、左右に揺れたり、上下に動いて肩を圧迫したりします。
もともと装備自体が軽いので、あまり気にしない方も多いですが、実はこれ
じわじわと体力を奪っています
また、登山道の状況ではバランスを強要される場合があり、その際リュックが動くと上半身の重心がズレるので、思わぬ転倒を引き起こすリスクがあります。
頼りなそうな細いベルトですが、登山時にはしっかり締めましょう。
2.クッション付きの幅10?p以上のタイプ
肩の筋肉(主に僧帽筋)は荷物を担ぐための筋肉ではありません。筋繊維は横に走っていてその上にショルダーベルトを食い込ませているのですからダメージがあって当たり前です。
荷物を担ぐためには、背中の脊柱起立筋を使いますが、この筋肉は骨盤の真上にあります。
この脊柱筋をサポートすれば、肩のダメージを和らげることができます。
そして、重い荷物はさらに大きい筋肉で支えれば脊柱起立筋のダメージも回避できます。
その大きな筋肉とは、お尻と太もも(大殿筋と大腿四頭筋)です。
登山リュックは腰(下半身)で背負う
といわれるのはこのためです。
それをサポートするのが、ヒップベルトなのです。
ベルトを強くしっかり締めて骨盤を固定させることで、背負った装備の重量を腰に乗せられるので、リュックの重心が腰より下方へ引っ張られなくなります。重量は下半身全体で支えるようになるので、肩・背中の疲労緩和ができます。
イメージとしては、人をおんぶしたとき、乗った人のお尻が下がると実体重以上に重く感じるので、自分の腰の上に背負い直しますよね。それと同じ理屈です。
また、薄くて細いベルトで強く締めるとわき腹に食い込んでしまい、肌や筋肉を傷めるので、ヒップベルトにクッションが付いています。
?Bヒップベルトの正しい締め方
1.幅2〜3?pベルトタイプ
バックルがセンター(おへそ辺り)に来るように締めます。
モデルによって、センターバックルから外側へ引っ張るタイプとゆっくのボトムの左右から前方へ占めるタイプがあります。
あまり強く締めずに、リュックの背面パッドが骨盤に密着すればOKです。
2.クッション付きの幅10?p以上のタイプ
まず、骨盤上部の一番出っ張ている部分をヒップベルトのクッションの真ん中に合わせます。
バックルをはめてベルトを締めます。タイプは細いタイプと同様センターから締めるタイプとリュックから締めるタイプがあります。
締める強度は重量によりますが、重ければ重いほど強く締めます。パッドがあるので相当強く締めても痛くありません。
10?s前後なら片手で締められる限界まででいいと思います。
20?s前後になるなら、片手である程度締めてから、両手を使って左右それぞれ締めあげます。
時間が足ると自然に緩んでくるので、重い荷物の場合は強く締めることをおすすめします。
?Cまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
登山リュックにとってヒップベルトは、かなり重要なパーツだということをご理解いただけたでしょうか。
私も始めたころは、「締めるのが面倒」「形だけで機能性ある?」とおもっていましたが、いろいろな山を歩くようになり、装備も重くなっていくうちにヒップベルトの重要性を感じました。
皆さんはどう感じますか?
それでは、安全・装備でクライムオーーーーン
【登山初心者の疑問にお答えします!】トレッキングポールは必要?
みなさん、山渡ってますか?
登山に誘われた時、装備のアドバイスで
「トレッキングポール用意したほうがいいよ」
と言われることがあると思います。
また、実際登山に行ってみたり、富士登山の報道を見たりすると、
かなりの割合でトレッキングポールを使っている登山者を見ます。
果たして、トレッキングポールは必要か
トレッキングポールの特徴と使用上のメリット・デメリットを解説します。
トレッキングポールは大きくグリップのデザインで2種類に分けられます。
丁字になっているT型とストレートなI型になります。
●T型グリップの特徴と使用方法
T型グリップは、一般的な歩行用の杖のような感じで使います。
基本的に一本使いです。
グリップの上部を握り込んで、歩行時に体を支えるような感じになります。
快適なグリップ位置は、自分のベルトの高さにセットすると長さを持てあますことが無いでしょう。
●I型グリップの特徴と使用方法
I型グリップの場合は、左右のバランスを取りながら、転倒防止し、
推進力が増す動きになります。
その為、基本的に2本使いです。
ニュートラルなグリップ位置は、肘を90°に曲げた手の高さです。
これを基準に登りは短く、下りは長く調整して、快適なポジションで使います。
価格の違いは、シャフトとグリップの素材の違いで変わります。
シャフトの素材は、主にアルミとカーボンになります。
アルミは加工しやすく、比較的安価。
カーボンは、柔軟性があって非常に軽量。
登山用品で同機能なら軽量なものが神なので、この場合はカーボンの方が高価になります。
グリップの素材ですが、主にプラスチック、樹脂(ゴム)、コルク、サーモスポンジ
ですが、ここは快適さで価格が変わります。
プラスチック<樹脂<コルク≒サーモ
といった感じでプラスチック製が一番安価です。ただし、硬いためマメができやすく滑るといったマイナス面があります。
トレッキングポールを使うメリットとは、
1.転倒防止
トレッキングポールの最大の役割は「転倒防止」です。
荒れた登山道を歩くと、つまづいたり、スリップしたり、転倒の危険性があります。
なぜなら、歩くとき人は毎歩一本足で立っていて不安定だからです。
そこにポールを使うと支点が増え、バランスをとることが出来ます。
これによって、転倒防止につながります。
2.下半身の疲労軽減
荷物を背負って坂道を登ったり、降りたりすることは、日常生活と比較して、
かなり下半身に負担をかけています。
人は毎歩一本足で全体の8割以上を支えているので、かなりの筋疲労です。
よく、下山時に膝が笑うのはこのためです。
ポールを使うと支点が増え、荷重が分散し、足だけではなく上半身(腕や肩)の筋力を使う為、
下半身に負担が集中しなくなります。
よって下半身の疲労軽減につながります。
ロングトレイルや装備重量が増した場合は、トレッキングポールのありがたさが身に沁みます。
3.歩行スピードアップ
特にI型グリップのダブルポール使いの場合、進行方向に突いて体を支えるだけではなく、後方に突いて体を押し出し、推進力をアップさせる歩き方ができます。
また、上り坂でも片足で体を押し上げるよりも、両手を使って3つの力で押しあげた方が楽ですし、スピードも増します。
歩行スピードが上がってくればば、今まで以上のコースタイムの山にチャレンジでき、さらなる世界へ歩いていけるでしょう。
トレッキングポールを使うデメリットとは、
1.登山道を疲弊させる
これは、よく言われる登山道維持問題で、ポールを使わなくでも人が大勢歩く登山道は削れていき疲弊します。そこに、ポールを突き立てることで、さらに道が掘り返されて疲弊は進みます。また、高山植物の植生を荒らしてしまうこともあります。
また、人工物ですが、木道や階段もポールによって穴が開いたり削れてしまいます。
対策としては、
特に日本の登山では登山保護の観点から、ポールキャップをはめて使用することが推奨されています。
ポールキャップを外して使う状況は、主に雪上とされています。
2.荷物になる
スタートからゴールまでトレッキングポールを使うスタイルならば荷物とは感じませんが、公共交通k機関で移動する際は、「荷物になる」「邪魔」「他人に迷惑をかけているのでは」と感じます。
対策としては、
トレッキングポールケースを用意して、リュックに取り付ける方法があります。
私の対処は、ポールを3つのパーツにばらしてリュックの中入れてしまいます。
3.適切に使わないと逆に危険
フラットな登山道からある程度荒れた登山道の登り降りではトレッキングポールは活躍しますが、はしごや鎖場、ロープ場といった急坂では使用を控えるべきでしょう。
トレッキングポールは身体を支えるギアですが、 全体重を預ける使い方はNG です。
また、ポールを手首からぶら下げたまま鎖やロープを握ったり、はしごを使うとポールが行動を邪魔したり、引っかけて滑落の危険性があります。
鎖場、ロープ場、はしごでは面倒でもトレッキングポールはリュックに取り付けましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
登山を始めたばかりのころ、やはり後半の疲れがあり、あまりコースタイムの長い登山や高所は苦労しました。
そこで、その対策としてトレッキングポールを使った時の衝撃は今も色褪せません。
トレッキングポールが私の登山の世界を広げてくれました。
私はトレッキングポール使用肯定派です。
ただし、今はポールのメリットを最大限に活かすため、低山や訓練的な課題登山の時は敢えてポールに使用を控えています。
皆さんはどうでしょうか?
それでは、安心安全装備でクライムオーーーーン!!
登山に誘われた時、装備のアドバイスで
「トレッキングポール用意したほうがいいよ」
と言われることがあると思います。
また、実際登山に行ってみたり、富士登山の報道を見たりすると、
かなりの割合でトレッキングポールを使っている登山者を見ます。
果たして、トレッキングポールは必要か
トレッキングポールの特徴と使用上のメリット・デメリットを解説します。
?@トレッキングポールの種類
トレッキングポールは大きくグリップのデザインで2種類に分けられます。
丁字になっているT型とストレートなI型になります。
●T型グリップの特徴と使用方法
T型グリップは、一般的な歩行用の杖のような感じで使います。
基本的に一本使いです。
グリップの上部を握り込んで、歩行時に体を支えるような感じになります。
快適なグリップ位置は、自分のベルトの高さにセットすると長さを持てあますことが無いでしょう。
●I型グリップの特徴と使用方法
I型グリップの場合は、左右のバランスを取りながら、転倒防止し、
推進力が増す動きになります。
その為、基本的に2本使いです。
ニュートラルなグリップ位置は、肘を90°に曲げた手の高さです。
これを基準に登りは短く、下りは長く調整して、快適なポジションで使います。
?A価格の違い
価格の違いは、シャフトとグリップの素材の違いで変わります。
シャフトの素材は、主にアルミとカーボンになります。
アルミは加工しやすく、比較的安価。
カーボンは、柔軟性があって非常に軽量。
登山用品で同機能なら軽量なものが神なので、この場合はカーボンの方が高価になります。
グリップの素材ですが、主にプラスチック、樹脂(ゴム)、コルク、サーモスポンジ
ですが、ここは快適さで価格が変わります。
プラスチック<樹脂<コルク≒サーモ
といった感じでプラスチック製が一番安価です。ただし、硬いためマメができやすく滑るといったマイナス面があります。
?Bメリット
トレッキングポールを使うメリットとは、
1.転倒防止
トレッキングポールの最大の役割は「転倒防止」です。
荒れた登山道を歩くと、つまづいたり、スリップしたり、転倒の危険性があります。
なぜなら、歩くとき人は毎歩一本足で立っていて不安定だからです。
そこにポールを使うと支点が増え、バランスをとることが出来ます。
これによって、転倒防止につながります。
2.下半身の疲労軽減
荷物を背負って坂道を登ったり、降りたりすることは、日常生活と比較して、
かなり下半身に負担をかけています。
人は毎歩一本足で全体の8割以上を支えているので、かなりの筋疲労です。
よく、下山時に膝が笑うのはこのためです。
ポールを使うと支点が増え、荷重が分散し、足だけではなく上半身(腕や肩)の筋力を使う為、
下半身に負担が集中しなくなります。
よって下半身の疲労軽減につながります。
ロングトレイルや装備重量が増した場合は、トレッキングポールのありがたさが身に沁みます。
3.歩行スピードアップ
特にI型グリップのダブルポール使いの場合、進行方向に突いて体を支えるだけではなく、後方に突いて体を押し出し、推進力をアップさせる歩き方ができます。
また、上り坂でも片足で体を押し上げるよりも、両手を使って3つの力で押しあげた方が楽ですし、スピードも増します。
歩行スピードが上がってくればば、今まで以上のコースタイムの山にチャレンジでき、さらなる世界へ歩いていけるでしょう。
?Cデメリット
トレッキングポールを使うデメリットとは、
1.登山道を疲弊させる
これは、よく言われる登山道維持問題で、ポールを使わなくでも人が大勢歩く登山道は削れていき疲弊します。そこに、ポールを突き立てることで、さらに道が掘り返されて疲弊は進みます。また、高山植物の植生を荒らしてしまうこともあります。
また、人工物ですが、木道や階段もポールによって穴が開いたり削れてしまいます。
対策としては、
特に日本の登山では登山保護の観点から、ポールキャップをはめて使用することが推奨されています。
ポールキャップを外して使う状況は、主に雪上とされています。
2.荷物になる
スタートからゴールまでトレッキングポールを使うスタイルならば荷物とは感じませんが、公共交通k機関で移動する際は、「荷物になる」「邪魔」「他人に迷惑をかけているのでは」と感じます。
対策としては、
トレッキングポールケースを用意して、リュックに取り付ける方法があります。
私の対処は、ポールを3つのパーツにばらしてリュックの中入れてしまいます。
3.適切に使わないと逆に危険
フラットな登山道からある程度荒れた登山道の登り降りではトレッキングポールは活躍しますが、はしごや鎖場、ロープ場といった急坂では使用を控えるべきでしょう。
トレッキングポールは身体を支えるギアですが、 全体重を預ける使い方はNG です。
また、ポールを手首からぶら下げたまま鎖やロープを握ったり、はしごを使うとポールが行動を邪魔したり、引っかけて滑落の危険性があります。
鎖場、ロープ場、はしごでは面倒でもトレッキングポールはリュックに取り付けましょう。
?Dまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
登山を始めたばかりのころ、やはり後半の疲れがあり、あまりコースタイムの長い登山や高所は苦労しました。
そこで、その対策としてトレッキングポールを使った時の衝撃は今も色褪せません。
トレッキングポールが私の登山の世界を広げてくれました。
私はトレッキングポール使用肯定派です。
ただし、今はポールのメリットを最大限に活かすため、低山や訓練的な課題登山の時は敢えてポールに使用を控えています。
皆さんはどうでしょうか?
それでは、安心安全装備でクライムオーーーーン!!
2024年03月11日
【登山の基礎知識】山の疲れない歩き方 〜登り編〜
みなさん、山渡ってますか?
疲れない登山なんて無い
疲れるから登山なんです!
だからこそ見れる景色がある!
というのは、私の持論です
でも、へとへとになるのは色々と問題があります。
基礎体力(脚力)は必要ですが、疲労軽減する歩き方はあります。
そこで、今回は疲れにくい歩き方を解説します。
疲れない登山なんて無い
疲れるから登山なんです!
だからこそ見れる景色がある!
というのは、私の持論です
でも、へとへとになるのは色々と問題があります。
基礎体力(脚力)は必要ですが、疲労軽減する歩き方はあります。
そこで、今回は疲れにくい歩き方を解説します。
?@平地の歩き方のままでは疲れます
初心者は、どうしても無意識に平地の歩き方と同じように山を歩いてしまいます。
平地の歩き方とは、
かかとで着地してそこから足裏を接地させ、つま先で次の一歩を蹴り出す
という運動です。
「歩く」はどちらかの足が接地していますが、蹴り出しを強くすることで歩幅を広くしながら両足とも宙に浮く動きが「走る」になります。
つまり、体を進めるためには、 「蹴り出す」「歩幅を広げる」 という運動が必要になります。
そして、この運動には意外と筋力を使います。
したがって普段無意識で歩いている歩法で不整地の坂道を登るということは、実はかなりの筋力が求められます。
更に普段以上の重量の荷物を背負えば尚更です。
また、この歩き方は、かかととつま先しか接地していないため、靴底のグリップ力を活かせません。
つまずきやスリップなどヒヤリハットの原因になりえます。
では、登山道に適した歩き方とは…
?A登山道の基本歩法〜フラットフッティング〜
登山道では、 フラットフッティング が安全で疲れにくい歩き方として推奨されています。
歩き方は、
足裏全体を同時に接地させ、蹴り出すのでは無く、重心移動を意識して足をスライドさせるように足を運びます。イメージとしては、ノッシ、ノッシと歩くゾウのような感じですね。
この歩法を意識すると、自然と歩幅は普段の半分ぐらいになります。
したがって、「蹴り出す」という筋力と「歩幅を広げる」という筋力を抑えることができるので、運動量を抑え疲労軽減につながります。
確かに、この歩法は歩行速度は落ちます。
しかし、登山はスピードを競う競技ではありませんので、歩行スピードをアップさせるのではなく、 自分に合ったコースタイム計画を練ることの方が重要です。
また、フラットフッティングすると、靴底全体を接地するので、靴本来のグリップ力を最大化できます。
?B歩幅
フラットフッティングすることによる疲れにくい歩幅は、
自分の足一つ分(22〜25?p程度)
が目安です。
足を前へ踏み出すというよりか、後ろ足に重心を残したまま前足をスライドさせて着地。前足の安定を確認しながら重心を移動させて、そっと後ろ足を地面から離すイメージで歩くと、おおよそこの幅になると思います。
そしてこの歩幅なら、お尻の筋肉、太ももの筋肉、ふくらはぎの筋肉の動きが最小限になっていることを感じられます。
?C姿勢
不安定な登山道で重い荷物を背負って歩くと、どうしても足元が気になってうつむきがちです。
確かに、予想外のつまずきやスリップを予防する上で、足元を確認することは間違いないのですが、
下ばかり向いていると猫背になり、肺に新鮮な空気が入りにくくなります。
呼吸も浅くなりがちで、これによって疲労感が増すようになります。
そのため、姿勢はできるだけ正しくしながら、こまめに目線を上げましょう。
これによって胸が開いて新鮮な空気をより多く肺に入れられるようになります。
特に下りより上りの方が運動量が多いので、たくさん空気を吸った方が疲れにくくなります。
?D登り坂・階段の歩き方のコツ
最も意識することは歩幅です。
そこそこの斜面や階段を見るとついつい歩幅を広げて登りがちですが、これでかなりスタミナを削られます!
歩幅を意識して、前足を踏み出そうとはせず、ジグザグに、ちょこちょこと、歩幅を狭めて歩きます。
早くやっつけようとしてまっすぐ直登することが一番疲れます。
歩き方の重心移動の基本は一緒です。
後ろ足に重心を残しながら体を持ち上げて前足を着地させます。
前足に重心を移動させながら膝を曲げ、前足に重心が移ったら後ろ足をそっと引き上げます。
この時、お尻の大きい筋肉を使うイメージで登ると、かなり太ももの筋肉の疲労感は抑えらえます。
?Eまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は、【登り編】でしたが、【下り編】【道具編】もご用意する予定です。
登山は登りが一番キツイです。
登ってるときは、
「なんでこんなキツイことやってんだろう?」とつらつら思ってますが
登った先のご褒美があるから下山後に、
「次どこ登る?」
と、あのつらさをを忘れているんですよね。(登山好きあるある)
今回の内容が参考になれば幸いです。
それでは、安心安全装備でクライムオーーーーン!!