
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は伊達 朱里紗プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/VKp3iCP9348
2023年1月3日 第1試合
南4局 2本場(供託リーチ棒4)
東家 瑞原 明奈 18100
南家 伊達 朱里紗 29900
西家 日向 藍子 33100
北家 岡田 紗佳 14900
(敬称略)
トップ目・日向さんと二着目・伊達さんは1000点以上アガればトップ。
三着目・瑞原さんは2600オールツモでも200点差のトップ目(連荘で再逆転もある)。
ラス目・岡田さんは跳満ツモでトップ。
と4人全員にトップが現実的に見えるオーラスを迎えました。
最初に親・瑞原さんの手は















赤もドラも無い役なしリーチになりそうなメンツ手4シャンテンです。
強いて言うならピンフか役牌ポン程度でしょうか。
ツモ


次に南家・伊達さんの手は














こちらは赤1の


仮にメンゼンでも2シャンテンのリャンメン待ちなら、形的に十分でしょう。
ツモ


続いて西家・日向さんの手は















第1ツモで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
1000点をアガれば良い日向さんですが、

ツモ


最後に北家・岡田さんの手は















マンズ2ブロック








このオーラスは供託リーチ棒4本+2本場で1000点をアガっても5600点のアガリになります。
岡田さんには


ツモ


2巡後、瑞原さんは














この手最大のネック、ドラのペン

瑞原さんが切った
















同巡、岡田さんは














3シャンテンに前進。
次巡、瑞原さんは














ピンフ・ドラの2シャンテン。
ここで瑞原さんが切った

















岡田さんポンの直後、瑞原さんは


















同巡、伊達さんは






















同巡、岡田さんは














こちらも1シャンテン。
2巡後、岡田さんは












もしリーチ棒が出て満貫ツモなら二着浮上もあるので

マンズホンイツは見ず、打

次巡、伊達さんは

















待ち




この巡目では枚数が多い方の部類です。
同巡、日向さんは














テンパイ者がいる中、やっと2シャンテン。
次巡、瑞原さんは














目一杯の1シャンテン。





次巡、岡田さんは瑞原さんの現物
















次巡、瑞原さんは














ピンフ・ドラの1シャンテン、




この同巡、伊達さんが

















日向さんが切った


















待ち




更に岡田さんが切った

















待ち




次巡、瑞原さんは
















待ち




この巡目で全員テンパイ。
4人の待ちを整理すると瑞原さんが








瑞原さんリーチの同巡、日向さんがツモ切ったのは・・・

















このアガリで
伊達 +57.5
日向 +10.5
瑞原 −22.9
岡田 −45.1
伊達さんのたった2600点のアガリが2600+供託リーチ棒5000点+二着→トップの順位ウマの差20000+オカ20000(原点25000と精算時30000との差5000×4人分)=47600点得するアガリになりました。
Mリーグルールでトップを取ると順位ウマ+30とオカ+20の合わせて+50されるのでトップが偉いルールだと言われています。
Mリーグの順位ウマ
一着 +30
二着 +10
三着 −10
四着 −30
例えばプロ団体によっても順位ウマ(順位点)は大きく違います。
・日本プロ麻雀連盟
30000点持ちの30000点返し
1人浮き +12
−1
−3
−8
2人浮き +8
+4
−4
−8
3人浮き +8
+3
+1
−12
4人沈み +8
+4
−4
−8
※30000点以上が浮き(+)、29900点以下が沈み(−)
・日本プロ麻雀協会
25000点持ちの30000点返し
一着 +30
二着 +10
三着 −10
四着 −30
・最高位戦日本プロ麻雀協会
30000点持ちの30000点返し
一着 +30
二着 +10
三着 −10
四着 −30
・RMU
30000点持ちの30000点返し
一着 +15
二着 +5
三着 −5
四着 −15
これがネット麻雀「天鳳」の鳳凰卓(七段〜)で動くポイントは
一着 +75
二着 +45
三着 ±0
四着 −135
と誰かのラスが決まると自分のポイントはマイナスにならない為、天鳳が「ラス回避麻雀」と呼ばれる所以はここにあります。
もう一つのネット麻雀「雀魂」でのポイントは段位ポイントが増減します。
段位ポイントの増減量=(素点÷1000)±順位点
雀魂の最高ランク「魂天」はポイントではなく魂珠をやり取りするので除外しますが、
その一つ下の「雀聖」が4人打ち・東風戦で玉座の間で打つ場合、
一着 +75
二着 +35
三着 −5
四着 −125〜145(★1〜3)
これもまたラスさえ引かなければマイナスにならない天鳳に近いポイント配分になっています。
他にも巷の雀荘のフリールールでは、チップのやり取りをするルールもあります。
例えば順位ウマ10−30でチップ1枚500ポイントのルールでは1枚=5000点相当になりチップ4枚=一着順差、ツモってチップ2枚オール(+6枚)=トップのウマと同等の価値があります。
この場合、順位ウマ<チップの多いアガリ、になっています。
このようにルールによって順位ウマの立ち位置は大きく変わります。
Mリーグルールでは一着順差で20000点(20ポイント)変わるのでこのオーラスでは着順アップを四人が目指す形となりました。
今回のまとめ
・Mリーグルールではトップが偉いルール
Mリーグでは着順ごとに順位ウマが付き、トップだけにオカ(25000持ち30000で精算の差5000×4人=20000)が+20(20000点)される。
一着 +30 オカ+20
二着 +10
三着 −10
四着 −30
※同点はウマを分け合う
トップならウマ+オカで+50以上、ラスはー30になり、トップ+ラスでもプラスになる。
「トップラスはプラス」と言われる理由がこれ。
・Mリーグルールでは一着順アップで+20(20000点)変わる
一着順アップすると20000点プラスするからオーラスは着順アップしたい人同士の争いになりやすい
南4局 2本場(供託リーチ棒4)
東家 瑞原 明奈 18100
南家 伊達 朱里紗 29900
西家 日向 藍子 33100
北家 岡田 紗佳 14900
日向さんと伊達さんは1000点アガればトップ。
瑞原さんは2600オールツモや12000ロンでトップ目。(連荘)
岡田さんは跳満ツモでトップ、1000点アガっても供託で+4600され三着にアップ。
全員にトップがあり、着順アップも狙えるアツい状況。
・天鳳、雀魂のようなネット麻雀はラス回避が優先される
天鳳の鳳凰卓(七段〜)で動く順位ポイントは
一着 +75
二着 +45
三着 ±0
四着 −135
雀魂で「雀聖」が4人打ち・東風戦の玉座の間で打つ場合、動く順位ポイントは
一着 +75
二着 +35
三着 −5
四着 −125〜145(★1〜3)
この場合、トップ+ラスでは大きなマイナス(−50〜−70以下)になる。
ラスさえ引かなければポイントはマイナスされないので「ラス回避麻雀」と呼ばれる事もある。
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