まだ他家がテンパイしていないと思われる時、自分にこんなテンパイが入ったとします。
これは役なしのノミ手(リーチなら子で1300点)ですが、これで即リーチはもったいないと感じるなら、今からでもまだ向上する伸びしろがある人だと言えます。
ここに4pを引けばタンヤオがつき、234の三色同順もついて三飜アップになります。
また、待ちの面で言えば、6688pのシャンポン(シャボ)待ちならテンパイ時点でも待ちは最大4枚しかなく、誰かに待ちを固めて持たれていれば、アガリ目は0になってしまいます。
つまりこんな手で即リーチを打っていては、他家から追っかけリーチが入ると高確率で負けてしまうということです。
ここに5pを引けば56pのピンフに変化し、待ちの枚数は4−7pの最大8枚と2倍になる上に高くなって悪くなりようがありません。
あるいは7pを引いても6788pか6678pと2通りの待ちを選べて待ちの枚数でも5−8pなら最大6枚(8pの分マイナス2)、6−9pでも最大6枚(6pの分マイナス2枚)+ピンフの一飜がつくのでこれもプラス。
以上、こういう手での即リーチは危険ですよのコーナーでした。
では次の手を見てみましょうか。
234m234666888p8s ドラ6m
これはタンヤオの8sタンキ待ちテンパイです。
ここからいくつ待ちが変化するのか、想像できるでしょうか?
まずはここに1pを引いてきたらどうなるでしょうか?
1234666pの部分を見ると、ノベタンの1−4p、あとは46pのカン5p待ちと待ちが広くなりました。
1pでアガリならタンヤオが消えますが、待ちが広くなるメリットの方が大きくなります。
また、4pを引いてきた時は2344666pで1−4pの両面(リャンメン)待ちと46pのカン5p待ちの三面張になります。
1pならタンヤオが消えるデメリットはありますが、端の1pなら出アガリ(ロン)の確率も多少上がります。
次に5pを引いてくるのを想像してみましょう。
2345666pの部分を見ると、2−5pのノベタンと23456pの三面張(サンメンチャン)で1−4−7pの五面張になりました。
ツモアガリが必要な場面ではこんな待ちになるとある程度はツモが望めるのではないでしょうか?
アンコ+1牌の形は三面張になってその上アンコの外側(1・9に近い側)の牌は山に残っていると他家にとっては使いづらくツモりやすい待ちになります。(例えば3444mの2mや6777mの8mなど)
また、7pを引いてきた時はどうなるでしょうか?
6667888pと待ちは5−8pと6−9pと7pのタンキ待ちで五面張になりました。
9pでタンヤオの消えるデメリットはあるものの、アガリの確率では7p引きが一番、可能性が高くなります。
6pと8pのアンコ使いの形でこの周辺の牌を使いづらい他家の立場になってみるとよくわかるでしょう。(特に7pや9p)
最後に9pを引いてきた時を想像してみましょう。
8889pの形で待ちは7p9pの2種類。
先ほども言いましたが8pアンコの形で周辺の牌を使いづらい他家からの出アガリの確率もあり、9pでタンヤオは消えるものの、相手の使いづらい牌が待ちになって、当たり牌を引いた他家は当たり牌を切るor切らずにノーテンになり、流局なら確実に当たり牌をつかんだ他家と3000点以上の差がつきます。(2人テンパイなら1500+1500=3000点差、1人テンパイなら3000+1000=4000点差)
簡潔に言えば、相手からのリーチを入らなくさせる効果が大きいです。
相手からリーチを防ぐ=リーチ負けはない、ですから。
今回のまとめ
・アンコ+1牌はアンコの外側の牌は山にあればアガリやすい(3444mの2mや6777mの8mなど)
・他家の使いづらい待ちにすると相手リーチを防げてリーチ負けしない
・他家の使いづらい待ちにするとアガリ率も上がってくる
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