
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は小林 剛プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/0NYJ3py7eRc
2020年12月9日 第2試合
南4局
東家 堀 慎吾 41500
南家 佐々木 寿人 5400
西家 小林 剛 36200
北家 松ヶ瀬 隆弥 16900
(敬称略)
トップ目・堀さんはラス親でアガっても連荘で二着目に逆転されにくい程度の点差をつけたい。
二着目・小林さんは1000−2000ツモか6400ロン(リーチ棒が出て5200ロンも)、堀さんへ3200直撃でトップ。
三着目・松ヶ瀬さんは三倍満ツモ(リーチ棒が出て倍満ツモも)か役満ロン(リーチ棒が出て三倍満ロンも)か堀さんへ三倍満直撃でトップ。
ラス目・寿人さんは役満ツモかダブル役満ロン、堀さんへ役満直撃でトップ。
動画の都合上、3巡目・親から見ていきます。(動画0:15〜)
最初に親・堀さんの手は















ドラ1の役なし3シャンテン。
二着目と5300点差でトップ逆転されてもおかしくない点差なので次局、満貫ツモされても逆転されない点差12500点差以上付けるのが1つのボーダーラインです。
ということは12500−5300=7200点差以上付けるアガリ、つまり7700ロンや2000オールツモが目標です。
堀さんの手で言えばリーチ・ツモ・ドラやリーチ・ドラ・裏を見たい。
後は連荘狙いの役牌ポンの役牌重なりも見ます。
ツモ


次に南家・寿人さんの手は















赤1のメンツ手2シャンテン。
ラス目の寿人さんは三着目へ満貫直撃や跳満ツモが欲しい状況。
このままでは足りないのでタンヤオ変化







ツモ

続いて西家・小林さんの手は















赤2のメンツ手3シャンテン。
小林さんは1000−2000ツモか6400ロンが欲しいので役牌・赤2ツモかタンヤオ・赤2ツモを目指したい。(なので役牌が重なるのも意識)
メンゼンでも役牌が重なるかタンヤオならリーチ・役牌・赤2、リーチ・タンヤオ・赤2で満貫と条件を満たします。
ツモ

最後に北家・松ヶ瀬さんの手は















赤もドラも無いメンツ手4シャンテン。
雀頭が無い形なので重なりやすいものを精査しながら進めます。
ツモ


次巡、堀さんは














2メンツ完成の2シャンテン。
変化によってはリーチ・ピンフ・ドラなどはありそうです。
同巡、寿人さんは














役なし1シャンテン。
カンチャン待ちかシャンポン待ちのどちらかになりそう。
また同巡、小林さんは














雀頭ができ、やっと3シャンテン。
次巡、堀さんは














3メンツ+雀頭はほぼ決まっているので










同巡、小林さんは














ソウズが四連形になりソウズ2メンツもありそうです。
2巡後、小林さんは














形の良くなった赤2+ドラの2シャンテン。
同巡、松ヶ瀬さんは














寿人さん1シャンテン、堀さん・小林さん2シャンテンの中、松ヶ瀬さんだけ3シャンテンと遅れています。(タンヤオで鳴けるメリットはある)
次巡、堀さんは


















同巡、寿人さんは














ドラを引いた2シャンテン。
また同巡、小林さんは



















更に同巡、松ヶ瀬さんは














リャンカン+リャンメン+三面受け入れで形は良くなった2シャンテン。
次巡、堀さんは前巡切った


次巡、堀さんがツモ切った
















カン

タンヤオ・赤2・ドラの満貫で、ロンでもツモでもトップ。
待ち

このポンの直後、堀さんは

同巡、松ヶ瀬さんは
















小林さん





松ヶ瀬さんもアガリは厳しそうです。
次巡、寿人さんは














リーチ・ツモ・ドラ2・赤で五翻、裏ドラや一発が付けば跳満もありそうです。
次巡、寿人さんは
















小林さんの当たり牌 ツモ


同巡、小林さんは














ツモ






このドラを迷わずスッと切れる判断が良いですね。
待ちがリャンメン変化で良くなり安目

2巡後、小林さんは















タンヤオ・赤2、1000−2000。
親と6000点差が縮まり逆転トップ。
小林 40200 +60.2
堀 39500 +19.5
松ヶ瀬 15900 −24.1
寿人 5400 −55.6
試合後のインタビューで小林さんは
(非常に面白かったのがオーラス、ドラの


「そうですねカン

でえーと





でなのであの特に迷わず

問題は

どうするんだろうと思って3900の加点なので別にアガってもいいんですけどただ着順落ちる可能性が結構低かったんですね。
松ヶ瀬さんに松ヶ瀬さんの条件が跳満(直撃)とか倍満(リーチ棒出て倍満ツモなら)とかになってたので実は見逃そうかなと思ってました。
というのは3900見逃しても流局したら堀さんは伏せる(ノーテン宣言)はずなので流局しても1500か3000入るだろうし直撃かツモのチャンスもあるので

ま、堀さんも見逃しが頭に入ってると思うのでそう簡単に同じ牌でも同巡の合わせ打ち(他家が切った牌と同じものを切る)以外は打ってくれないかもしれないですけどそれでもツモか高目(三色の付く

今回のまとめ
・アガリで縮まる点差を把握
南4局
東家 堀 慎吾 41500
南家 佐々木 寿人 5400
西家 小林 剛 36200
北家 松ヶ瀬 隆弥 16900
二着目・小林さんは1000−2000ツモか6400ロン(リーチ棒が出て5200ロンも)、堀さんへ3200直撃でトップ。
?@競ってる相手への直撃(ロン)は(アガリ×2)点縮まる
小林さんと堀さんの点差は5300点。
条件をXとすると2X>5300、X>2650で最も近い3200以上が答え。
?Aツモは(アガリ+相手のマイナス分)点縮まる
例えば800−1600ツモの場合、相手は親で
3200(アガリ)+1600(相手ツモられ分)=4800点縮まる。(<点差5300)
1300−2600の場合、相手は親で
5200+2600=7800点縮まる。(>点差5300)
1000−2000の場合、相手は親で
4000+2000=6000点縮まる。(>点差5300)
よって1000−2000ツモ以上が答え。
・条件に合わないアガリなら見逃しも
小林さんは















手牌1はタンヤオ・ドラ・赤2、カン

これならどこからロンでもツモでもトップ。
3巡後、小林さんは

















三着目・松ヶ瀬さんは二着には倍満ツモか二着目へ跳満直撃が必要で条件的に厳しい。
ラス目・寿人さんも跳満ツモかロンか三着目へ満貫直撃と厳しめ。
下二人があまりアガリに向かわない可能性が高そうなので小林さんに都合のいい点棒状況。
下二人から3900ロンせずとも1000−2000ツモか高目ロンかツモが選べるので3900見逃しも有効。
・オーラス、満貫や跳満ツモられても耐えられる点差が目標
オーラス二着目が子、自分がトップ目で親なら二着目と12100点差以上や18100点差以上のオーラスを目指す。
相手の満貫ツモアガリ8000+親の満貫ツモられ分4000=12000点差縮まるから12100点差〜で満貫ツモられてもトップ。
相手の跳満ツモアガリ12000+親の跳満ツモられ分6000=18000点差縮まるから18100点差〜で跳満ツモられてもトップ。
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