今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は鈴木　優プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/HPKFRAXh16g?si=SOBUC6wSwOeS-J18


※今回は南４局１本場だけを取り上げます。

前局、南４局で高宮さんがタンヤオ・５６７三色・ドラ２・赤２、６０００オールをツモって２４０００点差が一気に縮まります。

ツモ チー ドラ 高宮手牌




２０２２年１０月２０日　第２試合

南４局　１本場

東家　　高宮　まり　　３９３００

南家　　黒沢　咲　　 　９０００

西家　　鈴木　たろう　 ５２００

北家　　鈴木　優　　 ４６５００

（敬称略）

トップ目・優さんは１０００点でもアガればトップ。

二着目・高宮さんは７７００ロンか２０００オールツモか優さんに３９００以上直撃でトップ目。（連荘）

三着目・黒沢さんは二着目と３０３００点差で三倍満以上ツモか高宮さんか優さんへ三倍満直撃で二着、ダブル役満ロンかツモでトップ。

ラス目・たろうさんは３９００ロンか８００−１６００ツモ以上か黒沢さんへ１６００直撃で三着、三倍満ツモ以上か高宮さんか優さんへ三倍満直撃で二着、ダブル役満ロンかツモでトップ。






最初に親・高宮さんの手は

ドラ 高宮手牌

ドラが浮いているメンツ手３シャンテン。

もしドラが重なればポンか、鳴けなければリーチ・ドラ２の７７００、ツモって４０００オール。

また赤どれを引いても使えるのでリーチ・ピンフ・赤なら５８００直撃か２６００オールツモで逆転します。

ツモ ？ 打




このを北家・優さんがポンして打。

ポン ドラ 優手牌

優さんはと、、の４ブロックあるので残った牌にくっつけるか既存のブロックにくっつけてあと１ブロック作ればOK。







ポンの後、ツモ順が飛んだ南家・黒沢さんの手は

ドラ 黒沢手牌

こちらは赤なしドラなしメンツ手４シャンテン。

黒沢さんは二着目と大きく離れて二着目に倍満直撃か三倍満ツモなどが必要で着順アップは厳しそう。

ラス目と３８００点差でラス落ちする可能性が高いので三着確定アガリもやむなしか？

ツモ 打







最後に西家・たろうさんの手は

ドラ たろう手牌

配牌からドラ２でドラポン、チャンタ・ドラ２なら鳴いて３９００、役牌を重ねてポンでも役牌・ドラ２の３９００、７８９メンツになるのが２つあるので７８９三色同順も少しありそうです。

たろうさんは３９００ロンでも順位ウマで＋２００００点になると考えればかなり押したいオーラスです。

ツモ 打






次巡、高宮さんは

ドラ 高宮手牌

タンヤオかドラ重なり中心に見ています。




同巡、黒沢さんは

ドラ 黒沢手牌

ピンフかタンヤオになりそうな４シャンテン。

ドラがたろうさんにトイツ、残りが高宮さんと黒沢さんにあるので２人の手が進めばポンできそう。




また同巡、たろうさんはトイツかぶりが痛い。

たろう捨牌


もしを残していると、

ドラ 例１

を鳴ける１シャンテンに取れています。






２巡後、たろうさんは

ドラ たろう手牌

ドラが鳴けずに受け入れの１シャンテン。






同巡、優さんは

ポン ドラ 優手牌

３トイツになり１０００点でいい優さんはトイトイまで見えます。

ただ基本的には鳴きづらいのでをくっつけてチーする方がマシかもしれません。






次巡、たろうさんは

ドラ たろう手牌

テンパイ即リーチ、カン待ち。

待ちは山に１枚。


たろう捨牌



このリーチに困ったのが優さん。

ポン ドラ 優手牌


一旦、切りで放銃回避。

ただトイトイやテンパイ形によってはが出るので放銃の危機。






次巡、優さんは現物が増え、打。





次巡、高宮さんは打。

ドラ 高宮手牌

高宮さんは倍満直撃されても着順が変わらないのでドラ切り。（たろうさんと３４１００点差あるので１６０００直撃は３２０００差までしか変わらない）


ベルセルクの通り名は伊達じゃないっ！！

もうトップしか見ていないようです。



同巡、黒沢さんも打合わせ打ち。

ドラ 黒沢手牌

タンヤオ２シャンテン。





同巡、優さんは

ポン ドラ 優手牌


相変わらず現物０の優さんははしっこで２枚持ち打。

２枚持ちだとシャンポン待ちの可能性が薄れるのと２巡切れるのが大きい。（切る間に現物が増えるかも？）







次巡、黒沢さんは

ドラ 黒沢手牌

タンヤオ２シャンテンを維持。





同巡、優さんは

ポン ドラ 優手牌

トイツ落としして次に切る牌に困りそうです。







次巡、優さんは

ポン ドラ 優手牌


ここから１枚切る場面。


たろう捨牌


切る牌の候補はと日吉さんは語っています。

が切られているので待ちを否定していますが、カン、シャンポン待ち、タンキ待ちの４つに当たり得る。

が切られているので待ちを否定していますが、カンとシャンポン待ち、タンキ待ちの４つに当たり得る。

優さんはここから打。

を切る以上、まだオリるつもりはない様子。

もしアガリを見るならのどれかになりそうです。





２巡後、高宮さんは

ドラ 高宮手牌

三倍満放銃しないと着順が落ちない高宮さんは打して受け入れ１シャンテン。





同巡、黒沢さんは高宮さんのに合わせ打ち。

ドラ 黒沢手牌

無スジが２枚残りますがまだ２シャンテン。








また同巡、たろうさんは

リーチツモ ドラ 裏ドラ たろう手牌

リーチ・ツモ・ドラ２・裏の満貫一本場、２１００−４１００。


このアガリで

高宮　　３５２００

黒沢　　 ６９００

たろう　 １３５００

　優　　４４４００


優さんはが通って次にを切ってしまうと裏ドラが乗り満貫放銃の二着転落まである危うい展開でした。



試合後のインタビューで優さんは

（最後南４局一本場はたろう選手からリーチが入って・・・）

「一番最後ですかねはい打った後になりそうだなと思ったんですけどドラのが２枚出てちょっと合わせてなかった、

まだ２枚山なのかたろうさんが２枚なのか自分が持ってたらからいきそうだったり危なかったですけど

が見えてないカンはね含みがあるので少し良かったですね次だったので裏ドラ乗って８０００はもうちょっと控え室もう戻れないような二着落ちになる所でしたね。」

（はいなるほどが通っていたのでから切るのかなって思ったんですけれどもそれはの有無っていう所なんですね）

「赤ありルールですから打点が欲しいたろうさんはカン赤含み全然ありますしあのードラ雀頭の、っていうのは想定されますから」

優さんからが見えてないからたろうさんに形もあるから先に切りした、というお話です。



今回のまとめ

・点棒状況からアガりたい度が高い人を探す


南４局　１本場

東家　　高宮　まり　　３９３００

南家　　黒沢　咲　　 　９０００

西家　　鈴木　たろう　 ５２００

北家　　鈴木　優　　 ４６５００


トップ目・優さんは１０００点でもアガればトップ。

二着目・高宮さんは７７００ロンか２０００オールツモか優さんに３９００以上直撃でトップ目。（連荘）

三着目・黒沢さんは二着目と３０３００点差で三倍満以上ツモか高宮さんか優さんへ三倍満直撃で二着、ダブル役満ロンかツモでトップ。

ラス目・たろうさんは３９００ロンか８００−１６００ツモ以上か黒沢さんへ１６００直撃で三着、三倍満ツモ以上か高宮さんか優さんへ三倍満直撃で二着、ダブル役満ロンかツモでトップ。


二着目の親は７７００ロンや２０００オールツモ、３９００直撃でトップ目（ウマ＋４００００点）だからかなりアガりたい。

三着目は二着に三倍満以上が必要で着順は厳しそうだが、ラス目と３８００差なら簡単にまくられそう（ウマー２００００点）だから三着確定アガリも仕方ない、１０００点でもアガりたい。

ラス目は１６００直撃〜３９００という赤やドラが無くてもクリアしやすい三着条件。

小さいアガリでウマ＋２００００点ならめちゃくちゃアガりたい。


二着目はラス目に倍満放銃しても着順が落ちないからリーチに押しやすい。

ラス目もこれ以上着順が落ちないから押しやすい。

二着目とラス目は着順アップがありアガりたい、三着争いもあるので点数の近い三着目もアガるしかない。

つまり優さんは三着争いの二人にアガリをおまかせする手もある。


・スジは信用し過ぎない

たろうさんからリーチが入り２巡後


たろう捨牌


打 ポン ドラ 優手牌


現物０の優さんは端（１と９）で２枚持ち切り。

現物０の時は自分から４枚見え→３枚見え→２枚見えを探す。

４枚見え（ノーチャンス）はこれを使ったメンツを否定しやすくなる。これを使ったシャンポン待ちとタンキ待ちを否定。

３枚見え（ワンチャンス）はこれを使ったメンツの可能性が低くなる。これを使ったシャンポン待ちを否定、タンキ待ちがかなり薄い。

２枚見え（ツーチャンス）はこれを使ったメンツの可能性がちょっと薄くなる。これを使ったシャンポン待ちがかなり薄く、タンキ待ちが薄くなる。


高宮捨牌


黒沢手牌


たろう捨牌


優捨牌


打 ポン ドラ 優手牌

ここから優さんは打。

切る前の時点で待ちは否定されただけで、リャンメン、カンチャン、ペンチャン待ちは残っている。

またが通っただけでカンなどは否定されていない。

優さんはリーチが５２００までなら放銃できるが、たろうさんに裏ドラ１枚でも乗ると二着転落する。

ここは三着争いの二人に任せても良かったのでは？（ペンがツーチャンスでさほど安全でもない）


リーチツモ ドラ 裏ドラ たろう手牌

たろうさんは裏ドラ１枚を乗せた満貫ツモ２１００−４１００。

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