今回も捨て牌から得られる情報の分析についての内容です。
リーチ ドラ
こんなリーチが入った時、どんな手役を想像するでしょうか?
この捨て牌をよく見てみると5m、6m、6sといったタンピン(タンヤオ・ピンフ)であれば必要になりそうな牌が早めに切られています。
それに、ドラが4mであるにもかかわらず2巡目に5mを切るのも少し変に感じます。(仮に5mが孤立牌でもくっつきを考えるから、455mや556mでも切るには早い)
あと、字牌があまり切られていないのも気になりますが、真ん中の牌が何枚も切られているのは狙いの手役に必要ないからで、ということはチャンタや純チャン狙いではないか?と仮説を立てることができます。
そしてチャンタや純チャン狙いの時に考えるのは123や789の三色同順を付けてアガリ点を高くすることです。
例えばこんな形
リーチ ドラリーチ・ピンフ・チャンタ・三色同順の跳満
ロン ドラ純チャン・三色同順・ドラの跳満
あるいは、チャンタ狙いでは少し安くなりがち(赤が使えずチャンタは門前で二飜)なので高くするのにドラやイーペーコーを付ける時もあります。
例えばこんな形
ロンチャンタ・イーペーコーの子5200、親7700
こんなチャンタ・純チャン狙いの捨て牌を見て456が切られているからと4のスジの1と7、5のスジの2と8、6のスジの3と9を切っていくと放銃してしまうので気をつけましょう。(ペンチャン、カンチャン、シャボと愚形待ちが多い)
上の捨て牌の打ち手の手牌は
ドラ
と、1pでアガればピンフ・チャンタ・三色同順のテンパイでした。
ではもう1つ、特徴的な捨て牌を見てみましょう。
ドラ
上の捨て牌は16巡目の9p切りでテンパイ、捨て牌のほとんどが手出し(手牌の中から切られる)で、他家から12巡目のリーチが入ってからの手出し1m、東、南、9pと手出しにしては安全牌ばかりを切っての進行で、これもまた1つの特徴になります。
序盤(1〜6巡目)は1や9などの端牌を切っていて、途中まではタンピン狙いに見えますが、捨て牌の二段目では6m、4p、3mなどのタンピンなら必要牌になりそうな所ばかり切られています。
このあたりが大きなヒントになります。
ずっとタンピン狙いなら6mや4p、3mなどはまだひっぱってもいい牌で、それよりも優先されるのは縦重なりしやすい牌を待っているのが理由です。
他家があまり持っていないであろう19字牌を中張牌(2〜8)より大事にしているとこんな捨て牌の二段目のようになります。
この捨て牌は縦重なり(トイツ)を待つ手役、つまりチートイツ狙いだと判断します。
実際の手牌は
ドラ
のチートイツ・赤・ドラ2のテンパイでした。
捨て牌の一段目はタンピン狙いだったものが2mや4s、5sが重なってトイツが増え、チートイツ狙いに変更していったのです。
他家からリーチが入り一発目で6pを引かされて切りづらくなって重なり待ち(同じ牌を引くの待ち)だった1m、9p、東、南などを切って安全に進めた結果、危険牌の6pタンキになってしまったのが現実です。
このようにチートイツ狙いで19字牌を重なり待ちで持っていると、急な他家のリーチが入ってもこの19字牌を切っていけば比較的安全に進めることができるので、チートイツ狙いは守備にも優れた手役狙いだと言えます。
今回のまとめ
・捨て牌で4〜6が何枚も切られているのはチャンタ・純チャン狙い
・チャンタ・純チャン狙いの捨て牌に対して456が切られているからスジを追って4のスジの1や7、5のスジの2や8、6のスジの3や9を切っていくと放銃がある(愚形待ちが多い)
・チャンタ・純チャン狙いでは点数的に物足りないから三色同順やイーペーコー、ドラなどを組み合わせることも多い
・比較的早い巡目にタンヤオやピンフに必要な3〜7の牌が何枚も切られる=他家があまり持っていない19字牌を持っている=山に残っている可能性が高めの牌の重なり待ち、でチートイツ狙い
・チートイツ狙いの場合、重なりやすい19字牌を何枚も抱えているから不意のリーチが入っても安全牌になる牌を何枚も切られて放銃を防ぐことが可能
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