今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は堀　慎吾プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/8mqpsLufIlU?si=kpViDqZRpWNPPrLH

※最初に堀さんのインタビューがあるので、ネタバレが嫌な方は動画１：０８〜スキップして見てください。





２０２３年１１月２４日　第１試合

南３局

東家　　　堀　慎吾　　３９４００

南家　瀬戸熊　直樹　　 ６２００

西家　　瑞原　明奈　　１９４００

北家　　日向　藍子　　３５０００

（敬称略）

トップ目・堀さんと二着目・日向さんが４４００点差のトップ争い中。

三着目・瑞原さんはリーチ棒が出て跳満ツモなら二着目になれる点差。

ラス目・瀬戸熊さんは三着目と跳満ツモ差にいます。



※動画の都合上、９巡目の親から見ていきます。

既に日向さんにのアンカンが入っています。


堀捨牌



瀬戸熊捨牌



瑞原捨牌



日向捨牌



最初に親・堀さんの手は

ドラ 槓ドラ 堀手牌

を切れば役なしドラ１、カン待ちテンパイ。

ここにを引くと１２３三色狙いも可能でを引けばピンフ変化もあります。

ですが既に日向さんがをアンカンしているので１２３三色になる可能性は０。

ツモ 打


ここは堀さんリーチせず、カン待ちテンパイ。





次に南家・瀬戸熊さんの手は

ドラ 槓ドラ 瀬戸熊手牌

瀬戸熊さんから２枚、３枚、１枚見えていて、は山にありそうです。

ツモ 打

受け入れの１シャンテン。






続いて西家・瑞原さんの手は

ドラ 槓ドラ 瑞原手牌

ドラ＋カンドラの役なし２シャンテン。

ソウズが全体的に場に高く（場に切られていない）、他家にもソウズが多そうなのでソウズ受け入れにはあまり期待できなさそう。

かと言ってマンズもカンが場に２枚切れ、が１枚切れでテンパイスピードは遅そう。

この辺りの不利を感じつつ、ラス目にまくられない（逆転されない）方針で進めたい。

ツモ ツモ切り






最後に北家・日向さんの手は

打 リーチ 暗カン ドラ 槓ドラ 日向手牌

既に暗カンしている日向さんはテンパイ即リーチ、待ち。

待ちは山に１枚ずつ計２枚。

ツモ 打 リーチ


子３人を見るとわかりますが、堀さんのカンは山に０。

つまりこのままのテンパイ形なら堀さんのアガリはほぼありません。





次巡、堀さんは

ドラ 槓ドラ 堀手牌

テンパイに取るならどれか切りになりそう。

日向さんの捨牌は


日向捨牌

早い切りからからの先切り以外の待ちはなさそう。

マンズ、、、待ちを否定しています。

あとはソウズ、、ピンズ、待ちを否定しています。

これらからマンズ待ちはなさそう、ピンズのスジ４本とソウズのスジ４本のどこかが当たりそうです。（更に暗カンで待ちも薄そうなので実質スジ７本）

日向さんには待ちがないのでが切りやすそう。（カンはツーチャンス、ペンはアンカン、ノーチャンスで否定）

逆には４枚持ちでちょっと切りたくない牌です。

堀さんは時間を使って打。

待ちダマテンでは山に０、は１枚の計１枚。



同巡、１シャンテンの瀬戸熊さんは押し。


また同巡、瑞原さんは ツモ 打 と一発で当たり牌を吸収。





次巡、瀬戸熊さんは現物の中スジ押し。


同巡、瑞原さんは ツモ 打 で堀さんのアガリ牌まで吸収。

日向さんのアガリ牌は１枚、堀さんのアガリ牌は０。





次巡、堀さんはツモ切り。

同巡、瀬戸熊さんはションパイ（場に０）の押し。


また同巡、瑞原さんは

打 ドラ 槓ドラ 瑞原手牌

日向さんに待ちがなく瑞原さんから３枚見えでシャンポン待ちもなく、タンキ待ちの可能性が低くなっています。





次巡、瀬戸熊さんは現物のスジ押し。

同巡、瑞原さんは

打 ドラ 槓ドラ 瑞原手牌

山にが０なので今の瑞原さんにアガリの可能性はほぼ０。






次巡、堀さんは

ツモ ドラ 槓ドラ 堀手牌

もし堀さんがリーチしているとこので日向さんへ放銃しています。

こんな状況を見越してのダマテンという訳です。

堀さんは ツモ 打 して放銃回避。


これで日向さんのアガリ牌も山に０。







次巡、堀さんは

ドラ 槓ドラ 堀手牌

また手牌が「テンパイ取ろうよ」と誘惑してきますが、 ツモ 打 。




その後も堀さんはと並べて流局。



この試合は結局、

　堀　　＋６０．７

日向　　＋１７．０

瑞原　　−２１．６

瀬戸熊　−５６．１


堀さんは何度もテンパイが入りますがその誘惑にも負けずダマテンを継続し、日向さんへの放銃を回避した一局でした。



今回のまとめ

・残り局数が少ない時の微差はオリ（引き）寄り

南３局

東家　　　堀　慎吾　　３９４００

南家　瀬戸熊　直樹　　 ６２００

西家　　瑞原　明奈　　１９４００

北家　　日向　藍子　　３５０００


今局を入れて堀さんはあと２局で二着目と４４００点差は放銃すると逆転が難しくなる（放銃はあと１局でアガリが必要になる）からオリ寄り。

・高目が少なくなるほどオリ（引き）寄り

堀さんは９巡目テンパイしその次巡、

ドラ 槓ドラ 堀手牌

を切れば待ちピンフ・高目１２３三色テンパイ。

だが三色の高目は日向さんが暗カンし山に０。


アンカン ドラ 槓ドラ 日向手牌


仮にアガれたとしても安目アガリの可能性が高く二着目を大きく突き放すアガリにはならなそうなので放銃を避ける方が良さそう。（オーラス二着目と１０１００点差〜、１５１００点差〜にしたいから）


・リーチ時に通ってないスジを数える


日向捨牌

待ちがリャンメン待ちだと仮定すると早い切りからからの先切り以外の待ちはなさそう。

マンズ、、、待ちを否定。

あとはソウズ、、ピンズ、待ちを否定。

これらからマンズ待ちはなさそう、ピンズのスジ４本とソウズのスジ４本のどこかが当たりそう。（更に暗カンで待ちも薄そうなので実質スジ７本）

日向さんには待ちがないのでが切りやすそう。（カンは２枚見えツーチャンス、ペンはアンカン、４枚見えノーチャンスで否定）

残るスジは、、、、、、の７本。

リャンメン待ちならこの７本のどこか。

現物が増えたらここから更に絞られていく。（１本あたりの当たり確率がだんだん上がっていく）

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