今回はいつもと違って短い二局を取り上げます。
今日の主役は松ヶ瀬 隆弥プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/_76eJzN90Fk?si=mTmQfCBVLYPCabQT
2023年11月30日 第1試合
南1局 1本場 供託リーチ棒2
東家 鈴木 たろう 31400
南家 松ヶ瀬 隆弥 20300
西家 松本 吉弘 24000
北家 滝沢 和典 22300
(敬称略)
たろうさんがトップ目で他家は3700点差に3人が詰まっています。
最初に親・たろうさんの手は
ドラ たろう手牌
赤なしドラなしメンツ手5シャンテン。
ペンチャンターツもありリーチのみ2000になりそうな遅い手では他家リーチが先に入りそうで押す価値は低そう。
ツモ 打
次に南家・松ヶ瀬さんの手は
ドラ 松ヶ瀬手牌
トイツでドラが浮いている4シャンテン。
はオタ風なので雀頭として扱い、ソウズ四連形を生かした2メンツにしてドラを切るのか重ねるかの決断がどこかで必要になりそう。
ツモ 打
続いて西家・松本さんの手は
ドラ 松本手牌
赤なしドラなしのメンツ手4シャンテン。
まだ雀頭がないのでどれかをトイツにするのと同時にメンツも作る必要がありテンパイスピードで遅れそう。
ツモ 打
最後に北家・滝沢さんの手は
ドラ 滝沢手牌
こちらも赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
3ブロックはほぼ決まっているので残り2ブロックをくっつけて作りたい。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ 松ヶ瀬手牌
赤+ドラの3シャンテン。
同巡、松本さんは
ドラ 松本手牌
役牌が重なった3シャンテン。
次巡、たろうさんは
ドラ たろう手牌
役なし3シャンテン。
同巡、滝沢さんは
ドラ 滝沢手牌
2シャンテンになり打。
これを松本さんがポンして打。
ポン ドラ 松本手牌
この鳴きは雀頭が消えてシャンテン数は変わらず。
ポンの直後、滝沢さんは
ドラ 滝沢手牌
受け入れの1シャンテン。
その後、松ヶ瀬さんは
ドラ 松ヶ瀬手牌
アンコになり受け入れの1シャンテン。
同巡、松本さんは
ポン ドラ 松本手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、滝沢さんは
ドラ 滝沢手牌
リーチ・赤のテンパイ即リーチ。
カンは山に2枚。
滝沢捨牌
数牌2枚だけのヒントの少ないリーチ。
リーチ一発目、松ヶ瀬さんは
打 ドラ 松ヶ瀬手牌
受け入れを考えたのか使いづらいドラ打。
ドラは2枚見えツーチャンス。
次巡、松ヶ瀬さんは
打 リーチ ドラ 松ヶ瀬手牌
前巡ドラが通り待ちが否定され待ちになる打リーチを宣言。
これが滝沢さんの当たり牌。
リーチロン ドラ 裏ドラ 滝沢手牌
リーチ・赤・裏5200の一本場5500点。(リーチ棒+2000)
南2局(動画3:39〜)
東家 松ヶ瀬 隆弥 14800
南家 松本 吉弘 24000
西家 滝沢 和典 29800
北家 鈴木 たろう 31400
(敬称略)
最初に親・松ヶ瀬さんの手は
ドラ 松ヶ瀬手牌
役牌トイツ+ドラのポンなら2900〜の4シャンテン。
ツモ 打
次に南家・松本さんの手は
ドラ 松本手牌
などが必要な役なし2シャンテン。
ツモ 打
続いて西家・滝沢さんの手は
ドラ 滝沢手牌
役なしメンツ手3シャンテン。
ピンズ西ヨーロッパ形をなんとかしないとアガリは厳しそう。
ツモ 打
滝沢さんが切ったを松ヶ瀬さんがポンして打。
ポン ドラ 松ヶ瀬手牌
場風の3シャンテン。
ポンの次巡、松本さんは
ドラ 松本手牌
役なし2シャンテン。
同巡、滝沢さんは
ドラ 滝沢手牌
3巡目で早くも受け入れの1シャンテン。
同巡、ツモが飛ばされた北家・たろうさんは
ドラ たろう手牌
タンヤオ3シャンテン。
安くても最短あと3局なら1局減るのも大きい。
次巡、松本さんは
ドラ 松本手牌
受け入れのタンヤオ1シャンテンで打。
同巡、滝沢さんは ツモ ツモ切り の待ちになった時の布石。
次巡、松ヶ瀬さんは
ポン ドラ 松ヶ瀬手牌
2シャンテン。
更に次巡、松ヶ瀬さんは
ポン ドラ 松ヶ瀬手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、松本さんは
ドラ 松本手牌
受け入れの1シャンテン。
また同巡、たろうさんは
ドラ たろう手牌
が欲しい2シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ポン ドラ 松ヶ瀬手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、松本さんは
ドラ 松本手牌
カン待ちタンヤオ・赤テンパイ。
待ちは山に2枚。
ダマテンなのはドラくっつきのピンフ・ドラ二翻アップとくっつきピンフ・イーぺーコーの二翻アップがあるからのようです。
また同巡、たろうさんは
ドラ たろう手牌
ソウズ一気通貫やドラくっつきも意識した2シャンテン。
2巡後、松ヶ瀬さんは
打 ポン ドラ 松ヶ瀬手牌
テンパイし打、これが松本さんのアガリ牌。
ロン ドラ 松本手牌
タンヤオ・赤2600点。
このアガリで
松ヶ瀬 12200
松本 26600
滝沢 29800
たろう 31400
続く南3局は滝沢さんと松ヶ瀬さん二人テンパイで流局。
流れオーラス一本場は松本さんが1000−2000一本場をツモって1200点差の逆転トップ。
松ヶ瀬さんは1300をアガったのみの断ラス。
松ヶ瀬さんは1月17日時点で−315.8ポイントの最下位と苦戦しています。(36人中36位)
今後の活躍が見られるのか、乞うご期待!
今回のまとめ
・放銃の種類を分類する
?@ノーテンからの放銃
自分が1シャンテンまでのテンパイしてない状態での放銃。
?Aテンパイ打牌の放銃
自分がテンパイを取った打牌での放銃。
今回の松ヶ瀬さんが二局とも?Aにあたる。
?B勝負しての放銃
自分が先制リーチして追いかけリーチを受けて放銃。
相手の先制リーチに追いかけリーチして放銃。
自分がダマテン(ヤミテン)していたら相手へ放銃。
など既にテンパイする者同士の間で放銃した時。
初心者さんは?@を減らす。(ノーテンで勝負しない)
ある程度打ち慣れた人は?Aを減らす。(テンパイに見合う打点か?リーチ負けしないように待ちは良いか?切る牌の安全度は大丈夫か?どれか1つは条件を満たすように、2つ以上満たす時は押したい)
それより上の人は?Bを減らす。(押し引きバランスが間違えてるかも?)
?@と?Aの放銃が増える時がツイてない人のパターン。(?@は放銃者本人の見落としも考えられる)
今回の松ヶ瀬さんは?Aが続き、逆転の難しいラス目に。
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