今回もＭリーグの一局だけを掘り下げていきます

今日の主役は本田　朋広プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/kyML-t6wTNI





２０２３年３月２０日　第２試合

南２局　１本場

東家　　伊達　朱里紗　　３００００

南家　　魚谷　侑未　　　１８８００

西家　　本田　朋広　　　３４３００

北家　　瑞原　明奈　　　１６９００

（敬称略）

トップ目・本田さんと二着目・伊達さんが４３００点差のトップ争い、三着目・魚谷さんとラス目・瑞原さんが１９００点差の三着争い中です。




最初に親・伊達さんの手は

ドラ 伊達手牌

こちらは７８９三色同順の必要牌７枚あるので７８９三色、そこから純チャン・三色はありそうです。

７８９三色なら３メンツあるので残り１メンツ＋雀頭をどこにするか？を考えながら進めます。

ツモ ？ 打





次に南家・魚谷さんの手は

ドラ 魚谷手牌

、、があるので３ブロックは確保されています。

残りで残り２ブロック作ればソウズホンイツ。

魚谷さんはラス目・瑞原さんと三着争い中なので瑞原さんに満貫ツモられてもいい点差、１０１００点差以上をつけておきたい。

・ホンイツ・赤なら８３００点出アガリで１０２００点差がつきます。

ツモ 打





続いて西家・本田さんの手は

ドラ 本田手牌

を切ればタンヤオ、４５６三色同順、と引けばの２メンツ＋雀頭に変化します。

ツモ 打


ここで切られたを魚谷さんがポンして打。

ポン ドラ 魚谷手牌





ポンの後、瑞原さんの手は

ドラ 瑞原手牌

カンチャン受け入れの多いメンツ手３シャンテン。

２３４三色か１２３三色がありそうな手ですが雀頭が無いので重なりやすいものを探しながら進めます。

ツモ 打






次巡、伊達さんは

ドラ 伊達手牌

純チャンやチャンタはあまり見ていない様子。





同巡、魚谷さんは

ポン ドラ 魚谷手牌

捨牌を

魚谷捨牌

少しでもマンズを切るのを遅くして、マンズホンイツかソウズホンイツか色を絞らせないようにしています。







次巡、伊達さんは

ドラ 伊達手牌

雀頭になり、あと１メンツをどこにするか問題がまだ残っています。





同巡、魚谷さんは

ポン ドラ 魚谷手牌

ホンイツ２シャンテン。






次巡、魚谷さんは

ポン ドラ 魚谷手牌

どのソウズでも使える形。

この時点で伊達さんのペンが山にあと１枚。






同巡、本田さんは

ドラ 本田手牌

受け入れの１シャンテン。







次巡、伊達さんは

ドラ 伊達手牌

７８９三色のと雀頭候補２つあるのでこれにくっつくなどを引けば、これで４メンツ揃います。






同巡、瑞原さんが 打 、これを魚谷さんがポンして打１シャンテン。

ポン ポン ドラ 魚谷手牌

引きでテンパイする１シャンテン。




ポンの直後、本田さんは

打 ドラ 本田手牌

がそれぞれ場に１枚切れなのと魚谷さんソウズホンイツにを切りたくなかった様子。


ここで解説の石橋さんは

「本田としては魚谷にツモって欲しい所もあるんですよ。

だからそんなにね頑張らなくてもいいんです本田は。」

親はトップ目と４３００点差の二着目、ここで満貫放銃では後で満貫ツモでトップに届かず、このままの点差なら１０００−２０００ツモで逆転できるので伊達さんはあまり無理しないかもしれません。

魚谷さんはダブ・ホンイツ模様で満貫ありそう、本田さんは放銃が痛く、２０００−４０００ツモられる分には二着目の親と点差が開いてくれるので多少嬉しい。（２０００−４０００ツモは親と６３００差、自分は−２０００で済む）

それに魚谷さんが満貫ツモは２６８００で二着目に逆転します。


同巡、瑞原さんは

ドラ 瑞原手牌

役なし２シャンテン。







次巡、伊達さんは

打 ドラ 伊達手牌

下家の２フーロ（鳴き）したソウズホンイツにソウズや字牌を切れない伊達さんは打。







同巡、本田さんは

ドラ 本田手牌

４５６三色やソウズを切りたくない本田さんは四連形を生かしてソウズ２メンツ計算もしているかもしれません。

ロン 例１








次巡、魚谷さんは

ポン 加カン ドラ 槓ドラ 魚谷手牌

を加カンして新ドラ。

カンする以上、魚谷さんは１シャンテン以上だと思われます。






同巡、本田さんは

ドラ 本田手牌

場に３枚、２枚が切られてはあと３枚、山に少ないと見たのか打と受け入れを見切ります。







次巡、本田さんは

ドラ 本田手牌

ツモ 打 でソウズが出ない形。




次巡、瑞原さんは

ドラ 瑞原手牌

魚谷さんの欲しい ツモ 打 。





次巡、伊達さんは ツモ 、魚谷さんに必要ながどんどん無くなっています。





同巡、本田さんは

ドラ 本田手牌

タンヤオ２シャンテン。





次巡、魚谷さんは

ポン 加カン ドラ 槓ドラ 魚谷手牌

ソウズどれでも引けばテンパイ。






同巡、本田さんは

ドラ 槓ドラ 本田手牌

受け入れの１シャンテン。








次巡、本田さんは

ドラ 槓ドラ 本田手牌

テンパイ即リーチ、待ち。

待ちは山に０、２枚の計２枚。







このリーチに向かってくる人は無く、

次巡、本田さんは

リーチ一発ツモ ドラ 槓ドラ 裏ドラ 槓裏ドラ 本田手牌


リーチ・一発・ツモ・ピンフ・タンヤオ・赤の跳満一本場、３１００−６１００。


このアガリで

伊達　　２３９００

魚谷　　１５７００

本田　　４６６００

瑞原　　１３８００


結果、

本田　＋６６．１

伊達　＋ ３．４

魚谷　−２３．８

瑞原　−４５．７


本田さんが快勝を決めた一局をお送りしました。

押し引きは大胆な本田さんですが、仕掛けの対応は繊細なようです。

本田さんへ点棒を渡す時でも考え事をしている様な伊達さん（動画６：２０）の表情が印象的です。




今回のまとめ

・染め手（混一色、清一色）の人がいる時は、同じ色待ちを避ける

魚谷さんは


魚谷捨牌

ポン ポン ドラ 魚谷手牌

２フーロでソウズホンイツ模様。


本田さんは

ドラ 槓ドラ 本田手牌

もし本田さんがソウズ待ちになると、待ちを持っている可能性が一番高いのが魚谷さんで、待ちを複数持たれていてもおかしくないから。

待ちがソウズ以外（マンズ、ピンズ）なら勝負する価値はある。

これなら染めている相手からも切られやすく、相手と２人でツモっているのと同様。



・メンツになる牌がたくさん切られたらあきらめる


伊達捨牌


魚谷捨牌

２人が３枚、２枚を切りは見た目あと３枚。

これは他家が持っている牌を含めての枚数なので山には３枚以下。

打 ドラ 本田手牌

・点棒状況などから絞る（鳴かせない）かどうかを決める

南２局　１本場

東家　伊達　　３００００

南家　魚谷　　１８８００


魚谷捨牌

ポン ポン ドラ 魚谷手牌

魚谷さんはダブ・混一色の満貫に見える。

ここで伊達さんが満貫放銃は伊達２１７００、魚谷２７１００と逆転される。

また、魚谷さん満貫ツモも伊達２５９００、魚谷２７１００で逆転。

つまり魚谷さんに１００％アガらせたくない場面だから絞る。（ソウズと字牌は切らない）

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