2023年09月10日
ちょっとだけMリーグ#213

今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は鈴木 優プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/9zfsSO9vOFE?si=k36KrgOitFAzRLOU
2023年1月16日 第1試合
東3局
東家 高宮 まり 19000
南家 日向 藍子 46000
西家 鈴木 優 16000
北家 瀬戸熊 直樹 19000
(敬称略)
トップ目・日向さんが二着目に27000点差つけたかなり有利な立場。
二着目以下は3000点差に3人で二着争いが激しくなりそうです。
最初に親・高宮さんの手は















赤1のメンツ手3シャンテン。
このままリーチ・赤3900を目指すか、ダブ

ツモ


高宮さんはリーチ手順のようです。
次に南家・日向さんの手は















日向さんは赤もドラも無いメンツ手4シャンテン。
日向さんは余裕のあるトップ目なのでここは高みの見物でも良さそう。
ツモ

続いて西家・優さんの手は















ドラが浮いているメンツ手なら4シャンテン、3トイツでチートイツの3シャンテンでもあります。
ここから4トイツになればチートイツを見て、ターツが増えるならメンツ手を見て進めます。
チートイツならドラタンキ待ちやドラを重ねて使えますが、メンツ手の場合は切る選択になるかもしれないので切るタイミングは決めておきたい所。
ツモ


最後に北家・瀬戸熊さんの手は















赤なしドラなしメンツ手5シャンテン。
トップ目と27000点離れているので高打点が欲しい立場ですが赤を引いたピンフくらいしか望めなさそうです。(タンヤオにするにも雀頭を落として新たに雀頭を作る必要がありスピードで遅れる)
ツモ


次巡、高宮さんは














1メンツ完成の2シャンテン。
同巡、優さんは














ドラにくっつき、まだメンツ手かトイツ手か決めきらない状態。
次巡、高宮さんは














受け入れが少し増えた2シャンテン。
同巡、日向さんは














ペンチャン処理して雀頭候補


同巡、瀬戸熊さんは














ドラが浮いているメンツ手4シャンテン。
4人の中で日向さんと瀬戸熊さんが遅れています。
次巡、高宮さんは














2メンツ完成して


これは




また、この時点で場に



同巡、日向さんは














ターツが1つ足りない日向さんは字牌4枚残し。
また同巡、優さんは














ペンチャン受け入れ2つ残りではテンパイスピードが遅いからか、ペンチャン


更に同巡、瀬戸熊さんは














1メンツ完成の3シャンテン。
次巡、日向さんは














打

同巡、優さんは














ドラが重なり4トイツ、チートイツ・ドラ2の2シャンテン。
また同巡、瀬戸熊さんは















次巡、高宮さんは














シャンポン待ちが残りそうな




同巡、優さんは














赤5受け入れを残します。
また同巡、瀬戸熊さんは














マンズ受け入れが増えた2シャンテン。
次巡、高宮さんは














余剰牌の無い1シャンテン。(





同巡、優さんは














これで5トイツ、



また同巡、瀬戸熊さんは



















次巡、高宮さんは














1シャンテンは変わらず、


同巡、優さんは














2枚目の赤を引きテンパイ即リーチ!

待ち










このリーチ、手出し








このリーチに瀬戸熊さんは無スジの打

高宮さんは現物のスジ打

日向さんは現物打

その次巡、高宮さんは














打

同巡、瀬戸熊さんは

















次巡、高宮さんは














テンパイですがリーチせず。
以前の高宮さんならリーチしてもおかしくない状況。
待ち


次巡、高宮さんは














ツモ


この同巡、優さんは

次巡、高宮さんは














打














次巡、優さんは
















リーチ・ツモ・チートイツ・赤2・ドラ2の倍満、4000−8000。
このアガリで
高宮 11000
日向 42000
優 32000
瀬戸熊 15000
トップ目・日向さんと10000点差のトップを追う一番手になった優さん。
チートイツのトイツ狙いがお上手でした。
今回のまとめ
・0メンツ4トイツ〜チートイツ狙い















↓














↓














最初の優さんは0メンツ3トイツでメンツ手にはスピードで遅れそう。(4メンツをここから作るのに4枚以上必要)
後にドラが重なりトイツが増えリーチ!
・チートイツの待ちは相手の不要牌か山にあるものを













































優さんは場に1枚切れ見た目残り2枚の


またリーチ宣言牌になった





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2023年09月08日
ちょっとだけMリーグ#212

今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/pDdpwhU4EXs?si=H03zZCS5214totKc
※ネタバレが嫌な方は1:20〜ご覧ください。
2021年1月25日 第1試合
南1局 1本場
東家 藤崎 智 18900 元・KONAMI麻雀格闘倶楽部
南家 堀 慎吾 40100
西家 二階堂 亜樹 14500
北家 松本 吉弘 26500
(敬称略)
トップ目・堀さんが二着目と13600点離して跳満ツモ差。
二着目・松本さんと三着目・藤崎さんが約満貫差。
三着目とラス目は700−1300ツモで届く程度の微差。
最初に親・藤崎さんの手は















ドラが浮いているメンツ手3シャンテン。
一応イーぺーコー






ツモ


次に南家・堀さんの手は















国士無双5シャンテン、遠めのピンズホンイツのどちらかくらいしか狙えなそうな配牌。
ツモ


続いて西家・亜樹さんの手は















赤もドラも無いですが














ツモ


最後に北家・松本さんの手は















こちらは


















ドラ2+赤でリーチなら満貫あるので松本さんはこれをアガればトップも見えてきます。
ツモ


切られた
















ホンイツ・


亜樹さんポンの直後、松本さんは

















次巡、藤崎さんは














3トイツで4トイツになればトイツ手も意識したい。
同巡、堀さんは
















解説・渋川さん「鳴かせにいきましたね」の言葉通り、亜樹さんへアシスト(他家にあえて鳴かせる)する打

これを亜樹さんがポンして打





















もし




同巡、松本さんは














2シャンテンと変わらずですが

次巡、藤崎さんは














ペンチャン残りの2シャンテン。
同巡、堀さんは














ソウズホンイツ模様の亜樹さんには鳴かせる気がないのか保留なのか打

また同巡、亜樹さんは














ホンイツ・トイトイ・




待ち


同巡、松本さんは打

亜樹さんテンパイの次巡、堀さんは打

トイトイの亜樹さんは当然のスルー。
同巡、松本さんは


















次巡、堀さんは
















前巡切った


次巡、堀さんは

















同巡、松本さんは














テンパイ即リーチ


もしツモか裏1なら跳満、トップまで見えてきます。
待ち








このリーチに対し藤崎さんと堀さんは現物切り。
亜樹さんはリーチ一発目から

これで亜樹さん対松本さんの図式。
リーチの2巡後、松本さんがツモ切ったのは

これが亜樹さんの当たり牌。

















このアガリで
藤崎 18900
堀 40100
亜樹 27800
松本 13200
亜樹さんはラス目→二着目の二着順アップ、松本さんは二着目→ラス目の二着順ダウン。
結局この試合は
堀 +53.1
藤崎 +5.9
亜樹 −14.7
松本 −44.3
堀さんのゲーム運びの巧さが光る一局でした。
一歩間違うと12000放銃もありそうなスリリングな展開も楽しく見られます。
今回のまとめ
・アガらせたくない人がいる時はアシスト
南1局 1本場
東家 藤崎 智 18900
南家 堀 慎吾 40100
西家 二階堂 亜樹 14500
北家 松本 吉弘 26500















二着目と親にアガらせたくないので配牌5シャンテンでアガリが遠そうな堀さんは

もし亜樹さんが満貫ツモなら親と2000点差広がるのでツモられる分には良い。














↓














↓
















堀さんは亜樹さんの手が満貫と見たからかアシストに積極的だったが跳満放銃すると混戦で堀さんトップも無かった可能性が高い。
仮に12300放銃なら
藤崎 18900
堀 27800
亜樹 26800
松本 26500
上3人が1300点差の大混戦。
・ホンイツ+トイトイがトイトイで高くなる黄金パターン














亜樹さんはホンイツ・トイトイ・


ホンイツ+トイトイだけで満貫あるのにドラや役牌と合わせると跳満、倍満もある化けやすい役。
役牌トイツ2つ以上やドラ2以上なら狙ってみるのもいいかも。
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2023年09月06日
ちょっとだけMリーグ#211

今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は本田 朋広プロです。
https://youtu.be/EeYlzGw4-iE?si=4ZEFHyyWHq5lGVP6
2022年12月8日 第1試合
東3局
東家 近藤 誠一 32200
南家 鈴木 たろう 19300
西家 本田 朋広 24500
北家 白鳥 翔 24000
(敬称略)
トップ目・近藤さんと二着目・本田さん、三着目・白鳥さんは約満貫差。
ラス目・たろうさんとは満貫ツモ+900点差なのでそこまでリードは大きくありません。
※動画の都合上、3巡目の親から見ていきます。
最初に親・近藤さんの手は















第三ツモで





ドラ

ツモ


次に南家・たろうさんの手は















ドラが浮いている3シャンテン。
もし手が進んだ時にドラをいつ切るかの決断はしておきたい。
たろうさんはラス目なので高打点が欲しい状況ですが、今局ではなさそう。
ツモ


続いて西家・本田さんの手は























ツモ


もうこの時点でメンツ手よりもトイツ手(チートイツやトイトイ)を見ている様子。
最後に北家・白鳥さんの手は















このままでは役なし3シャンテン、






ツモ


次巡、たろうさんは














ソウズが






同巡、本田さんは















他



また同巡、白鳥さんは














1メンツ完成してソウズリャンカン部分には触れづらくなっています。
2巡後、たろうさんは
















同巡、本田さんは














1アンコ+4トイツでチートイツの1シャンテンでトイトイの2シャンテン。
もしチートイツ一本なら先に打















また同巡、白鳥さんは



















ここで白鳥さんが切った
















これでトイトイ1シャンテン。


その後、たろうさんは
















同巡、白鳥さんは














タンヤオ2シャンテン。
次巡、白鳥さんは



















次巡、たろうさんは














ドラが重なり789三色含みの2シャンテン。
次巡、白鳥さんは



















ですが待ち






白鳥さんは打















こうしておくと










これでたろうさん以外の3人が1シャンテン。
次巡、たろうさんは














赤引きで役なしリーチでも満貫になる2シャンテン。
同巡、白鳥さんは
















本田さんの自風で鳴きたい



白鳥さんが前巡、リーチしていると本田さんにポンテンが入っていました。
次巡、近藤さんは














3巡目から8巡ツモ切りを繰り返した後、ドラが重なり打

同純、本田さんは




















次巡、たろうさんは打




















本田さんテンパイの直後、白鳥さんは















またテンパイ



次巡、近藤さんは





















同巡、白鳥さんは

次巡、本田さんは















最後のアガリ牌


このアガリで
近藤 29000
たろう 17700
本田 30900
白鳥 22400
本田さんはトップ目に立ちました。
この日7勝目を獲得した本田さんは個人スコア1位。
一方、白鳥さんのラス回避記録は27でストップ。
今回のまとめ
・トイトイとチートイツの境界線は鳴きやすさ
本田さんは6巡目、打

















その直後、白鳥さんの















本田さんはトイトイを選択したが



鳴きやすさのざっくりとした指標として5<4と6<3と7<2と8<1と9<役牌<オタ風
数牌(マンズ・ピンズ・ソウズ)3〜7は一局で二枚切られるかどうかも怪しく、タンヤオやピンフなどメンツ手には欠かせない部分になるので他家から切られる機会は少なくなりがち。
4〜6が不要になるのはチャンタ、純チャン。
2〜8が不要になるのは混老頭、清老頭、国士無双。
他二色が不要になるのは混一色、清一色。
他は七対子、対々和など。
上のように特定の数牌が不要になるケースの方が少ないので真ん中5に近い牌ほど鳴きづらい。
トイトイで鳴くなら子5200(親7700)以上になりそうな、鳴きやすいトイツが多い時に鳴く。(1、2、8、9、字牌トイツ中心の手)
本田さんのこの手なら自分はチートイツをおすすめ。
・トイトイにありがちな捨牌に注意




























本田さんの捨牌だけ見ても






それと字牌の切られ方が遅く、字牌を重ねたい手だったとわかる。
トイトイだけでは二翻と安いのでドラや赤、役牌かホンイツ、ホンロウ(混老頭)などと合わせて高くするのが常套手段。















本田さんは最後の

最後の手出し



「トイトイはゴミ」と言う人もいるが、用法・用量さえ守れば子5200(親7700)〜で打点的にも十分で鳴ける手役の一つ。
麻雀初心者には扱いづらい役だと思うのでトイトイの判断基準はシビアにするのをおすすめ。(鳴きづらい手ならチートイツ)
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2023年09月04日
ちょっとだけMリーグ#210

今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は滝沢 和典プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/jdHtLuQ1eaQ?si=g5WYwDO_F9KouaUS
2022年1月28日 第1試合
南1局
東家 多井 隆晴 16800
南家 二階堂 亜樹 15900
西家 近藤 誠一 31300
北家 滝沢 和典 36000
(敬称略)
トップ目・滝沢さんと二着目・近藤さんがトップ争い中、三着目・多井さんとラス目・亜樹さんが三着争い中です。
トップ目とラス目の差が約20000点でラス目の満貫ツモ2回でほぼ並びます。
最初に親・多井さんの手は















赤もドラもないメンツ手2シャンテン。
それなりに早そうですが他家に赤やドラがある可能性が高いので様子見しながら進めたい。(ここで満貫放銃するとほぼラスが決まってしまう)
ツモ


次に南家・亜樹さんの手は















ドラ




ツモ


続いて西家・近藤さんの手は















ドラが浮いているペンチャン2つ残りの3シャンテン。
ペンチャン部分が埋まりにくいので先制テンパイ以外はあまり攻める手に見えません。(追いかけリーチされた時が弱くなる)
ツモ


最後に北家・滝沢さんの手は















こちらも赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
今はリーチ1300点の手ですが赤を引いてツモれば1000−2000、赤2で満貫。
ツモ


次巡、多井さんは














これで123三色同順含みの2シャンテン。
同巡、亜樹さんは




















更に同巡、滝沢さんは














2トイツの3シャンテン。
4巡後、多井さんは














123三色の見える手でしたが

同巡、亜樹さんは














配牌から一気に進んで2シャンテン。
また同巡、近藤さんは














近藤さんは一気通貫にしてもホンイツにしても


更に同巡、滝沢さんは














赤1の2シャンテン。
次巡、多井さんは














ピンフ2シャンテン。
同巡、亜樹さんは





















次巡、滝沢さんは


















次巡、多井さんは














234三色含みのピンフ




多井さんが切った




















次巡、多井さんは



















待ち

次巡、滝沢さんはアンカンできる

これは亜樹さんや親に余計なカンドラや裏ドラを乗せたくない為のカンせずだと思われます。
これで多井さんの欲しい



ここで解説の渋川さんは「マンズど真ん中の












次巡、滝沢さんは

















亜樹さんの捨牌に

待ち


次巡、滝沢さんは














ツモ


次巡、多井さんは ツモ



亜樹さんのアガリ牌

同巡、亜樹さん





また同巡、滝沢さんは


次巡、近藤さんは

次巡、亜樹さんは















亜樹さんは2秒足らずの間ですが躊躇いが見られます。
一瞬、切るモーションをしてピタッと止まった後切る。(動画5:59〜6:03)
同巡、これを見て滝沢さんはツモ切りリーチ!
滝沢さんは亜樹さんがドラをツモ切ったのでドラで放銃がなくなったのと、亜樹さんが役牌バックでアガれない方をツモったと確信した様子。
これで厳しくなったのは亜樹さん。


次巡、近藤さんが最後の

同巡、滝沢さんは
















リーチ・一発・ツモ・

このアガリで
多井 12800
亜樹 13900
近藤 29300
滝沢 44000
二着目を跳満ツモ差に引き離します。
時を戻して(ぺこぱじゃないよ)、亜樹さんテンパイの場面を見て見ましょう。(動画2:52頃)


















































後で









亜樹さんは





また場に



となると鳴きからタンヤオやチャンタ、純チャンも否定されているので残るは役牌バックか役牌アンコくらい。
場にションパイなのは








オーラス、滝沢さんは4000オールツモ、一本場は二人テンパイ、二本場は近藤→多井8600+2000横移動で大きめのトップ。
滝沢 +79.1
多井 + 5.1
近藤 −28.4
亜樹 −55.8
今回のまとめ
・役の見えない鳴きは役牌バック(後付け)か役牌暗刻
























亜樹さんはタンヤオでもチャンタでも純チャンでもない鳴き。
場にションパイの字牌は

















滝沢さんに



・迷いの見える打牌に異変あり















ほんの2秒しない間に一瞬、切るモーションをしてピタッと止まった後切る。(動画5:59〜6:03)
役牌バックと思われる亜樹さんが躊躇うのはアガれない方をツモったから?
それを見た滝沢さんは即リーチ!














次巡一発ツモ。
















リーチ・一発・ツモ・

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2023年09月02日
ちょっとだけMリーグ#209

今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/gAd712k222M?si=lZXetPxf5WH9m6y-
※最初に堀さんのインタビューがあるので、ネタバレが嫌な方は動画1:05〜ご覧ください。
2022年10月7日 第2試合
南1局 1本場
東家 多井 隆晴 30400
南家 堀 慎吾 32000
西家 小林 剛 15700
北家 東城 りお 21900
(敬称略)
トップ目・堀さんと二着目・多井さんは微差でトップ争い中。
三着目・東城さんは満貫ツモなどでほぼ並びになり、ラス目・小林さんでも跳満ツモでかなり接近します。
最初に親・多井さんの手は















第一ツモで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
ソウズ





メンツ手かトイツ手か迷いそうな手ですが今後のツモに合わせて狙いを変えていきます。
ツモ


次に南家・堀さんの手は















赤なしドラなしメンツ手3シャンテン。
ただし





ここから




ツモ


偶然にも多井さんと堀さんの第一ツモと打牌選択が一致しています。
続いて西家・小林さんの手は















ドラ1のメンツ手4シャンテン。
メンゼンならピンフかタンヤオ、役牌


ツモ


最後に北家・東城さんの手は















赤2のメンツ手2シャンテン。
リーチ・ツモ・赤2なら満貫あるので攻めを考えたい。
ほんの少しだけ345三色変化があるので(



ツモ


次巡、多井さんは














2巡目で早くもチートイツ



同巡、堀さんは


























また同巡、小林さんは














1メンツ完成の3シャンテン。
次巡、多井さんは














メンツ手を見切りチートイツに決める打

同巡、小林さんは














マンズリャンカン形に変化。
また同巡、東城さんは














ドラのペン





もしテンパイすればピンフ・赤2・ドラの満貫〜、リーチ・ツモで跳満〜。
たった3巡で2人が1シャンテンの早い展開。
次巡、多井さんは切ったばかりの

同巡、堀さんは














場にションパイ


また同巡、小林さんは














愚形2つ残りの2シャンテン。
次巡、多井さんは














テンパイ即リーチ

待ち

同巡、東城さんは














現物







次巡、堀さんは















ここから1枚切る場面。
もし


同巡、現物

































裏ドラは無く親のリーチ・チートイツ4800の一本場5100点。
このアガリで
多井 35500
堀 32000
小林 10600
東城 21900
多井さんはトップ目に、小林さんは三着目と11300点差の断ラス目に落ちてしまいました。
試合後のインタビューで堀さんは
(多井選手のリーチに対して字牌の


私

なぜ

「いやなんかあの唯一好形ターツだった


まあ勿論ポンとかしないですしどうせオリになるかなと思って
まあ一応全然七対子(チートイツ)とか否定されてなかったので(

(なるほど自身がもう攻める手ではないから一番安全な牌を)
「そうですね、はい。」
(なるほど多井選手の手が七対子と読んでいた訳では)
「読んでいた訳では、あれで七対子だと決めつける事はできないんですけど七対子も何も否定できてないですし、





(なるほどあのなぜ手がかからないのかっていうのがこう皆さんすごく疑問だったんですけどそういう事だったんですねありがとうございます)
肝心のシーンは多井さんリーチが入った次巡、堀さんの手番。




































堀さんは



その肝心の




親リーチが入る+自分の待ちが4枚以下+2シャンテンと自分にとって不利な条件が3つ同時に並んでいます。
ここで堀さんが12000放銃してしまうと二着順ダウンしてしまう罪は重い。(12000放銃は堀20000の三着目)
今局は少なくとも親への放銃だけしてはいけません。
もうここは100%押す場面ではない訳です。
もう一つ、多井さんの捨牌は






3巡目



もし3巡目と4巡目








それならチートイツもありそう。
今回のまとめ
・放銃してはいけない相手を把握
南1局 1本場
東家 多井 隆晴 30400
南家 堀 慎吾 32000
西家 小林 剛 15700
北家 東城 りお 21900
もし堀さんが親に12000放銃すると東城さんより下、20000の三着目、二着順ダウンは罪。
その場合トップ目は二着目と20800点差で多井さんのトップ率を高めてしまうのも良くない。
・自分の待ちがたくさん切られると不利




































堀さんは



その肝心の




親リーチが入る+自分の待ちが4枚以下+2シャンテンと自分にとって不利な条件が3つ同時に並んでいる。
2シャンテンなら堀さんはリーチに2枚以上無スジを切ることになる。(2枚切ってテンパイしなければ3枚、4枚・・・と増えていく)
もう既にここは押す場面ではない。
堀さんは4枚見えの打

自分の待ちがリャンメン待ちで3枚切られると黄信号(注意)、4枚以上切られると赤信号(危険)。
↓押してもらえると一人のおっさんが救われます

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