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2022年04月26日

ミズを求めて

必ずお読みください!

ミズを求めて山に入った。別に砂漠地帯に迷い込んで水を求めているわけではない。
ミズは「アカミズ(ウワバミソウ)」で、その名のとおりみずみずしい山菜。

このブログを書き始めてからかれこれだいぶ経つが、ではなぜ今ごろになってミズなのかというと、私が暮らす自治体に隣接する寒村在住という方が書いたブログに「家の近くにアオミズがたくさん生えている」との機密情報があったから。

私が暮らすここは大都会(政令指定村)。
夜には信号と自販機の発するネオンが一晩中光り輝いており、「眠らない村」の異名をとる大都市なのだが、ちょっと山間に入ればやれシドケだ、やれゼンマイだ、やれシオデだと、東北や北海道でとれそうな山菜が比較的たくさん手に入る環境にある。

だから、人の姿なんて見たこともねえ隣村でアオミズがとれたとなると、いくら大都会とはいえ、こっちだってせめてアカミズくらいならとれるんじゃねえの?と思いたち、2〜3日かけてこのあたりを流れる沢という沢をけっこうがんばって探してみたのだ。

ちなみにアオミズというのはアカミズとはまた別の山菜であり、絶対数でいうとおそらくアカミズよりもはるかに少なく、希少価値は高い。ただ物事には順番というものがあり、私が初めて認識し、初めて食い、そして山菜にあこがれをいだくきっかけになったのがアカミズであって、そういう事情も手伝ってアオミズの前にまずはアカミズを手に入れたいと考えたのである。

結果からいえば、世間もアカミズもそう甘いものではなかった。まあここは、何度も言うがネオンが飛び交う大都会である。もうちょっとすればホタルのネオンも加担して「眠らない村」はますます活気に満ちる。

ところが隣村といえば、人なんていねえんじゃねえの?というくらいの本気の僻地なのだ。たぶん人は住んでないだろう。じゃあブログは誰が書いたんだよ!と、ミムラでなくともツッコミたくなるのもわかるが、人なんて住んでねえ!と言いたくなる気持ちのほうが私にはよく理解できる。

だからおそらく隣村にはアカミズもアオミズもなんでもござれなんじゃないのかな・・・ちょっとばかりうらやましい。

しかしこちらも負けてはいない。沢を歩いて改めて気づかされた。私はほんとうに恵まれた環境で暮らしているんだなぁと。

イワタバコ
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「幻の山菜」といえばシオデ。
正直この大都会でお目にかかることはないだろうと思っていたら、このへんではそこここに生えていることがわかって、灯台下暗しを体感させてもらった。

そしてもうひとつ、上の写真の「イワタバコ」もまた幻の山菜と呼ばれることがあるらしく、少し前テレビでやっていたが、フィギュアの浅田真央ちゃんが「夢にまで見た山菜」のようなことを言っており、イワタバコを発見して大喜びしていたのを思い出す。

まあ正直食ってうまい山菜とは言えないが、絶滅危惧かそれに類する稀有な山菜であることは、どうやら確からしい。そんな稀有な山菜が、このあたりでは昔から狂ったように生えている。500mくらいの岩場にダーっ!と、アントニオ猪木のような勢いで元気に生えているんですよ。東京競馬場の直線がイワタバコに埋め尽くされたと想像してごらんなさい・・・気持ち悪いわ。

ミズは見つからなかったが、ここイチゴ以外なーんにもねえんだよなーと何年もやり過ごしていた杉林に、こんなに立派なタラの木があることに気づいた。来年はここで大きいタラの芽を収穫できる。

タラ
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なーんにもとれないんじゃちょっとアレなので、アホみたいにたくさん生えている山ミツバをひと袋いっぱいに摘んでその日は帰った。

そしてこの時期といえば・・・セリが終わりゼンマイが終わると、いよいよワラビの本格的時期。野生のワラビはたくましく、倒木を突き破って強引に生えるのは毎度のこと。

強靭なワラビ
DSC_0269.JPG

ということで、ひとまずミズへの切望は下火になった。しかし、新たな渇望が私を待っていた・・・いや、もうすでにこれは手に入っているし写真もあるのだ。しかし・・・

これについてはすぐ次に更新する!

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