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マタタビ
九州から北海道の山地、山麓の藪などの他
朝鮮半島などでも自生している
マタタビ科のつる性落葉木
茎は褐色で他の樹木に巻きつきながら成長します。
夏に咲く白色のウメに似た5弁花には
芳香があります。
別名 ナツウメ、ワタタビ、マタタブ
古くは「本草和名」(918)に「和多々比」(わたたひ)
「延喜式」(927)に「和太太備」(わたたび)の名で
記載されているようですが
アイヌ語
の「マタタムブ」が語源だといわれているそうです。
アイヌ語の「マタ」は「冬」、「タムブ」は「亀の甲」や「苞」の意で
虫えいを意味すると考えられているとか。
「疲れた旅人がマタタビの実を食べたら、再び旅を続けられた」
ということから、
また旅マタタビになったという俗説もあるようですね。
薬 用
10月ごろに虫こぶを採取し
その日のうちにさっと沸騰させ日干しにする。
生薬名 木天寥(もくてんりょう)
成 分
総称マタタビラクトン
イリドミルメシン、イソイリドミルメシン、ネオネペタラクトン
などの混合物。
他にポリガモール(利尿)アクチニジン(鎮静)など。
木天蓼は体を温め血行促進、強心、利尿
健胃、生活習慣病予防、免疫力を高めるなどの
作用が期待できるようです。
■
冷性・利尿・強心・神経痛などに
木天寥酒
木天寥100gをホワイトリカー720mlに漬けて
3~6ヶ月程度熟成させ濾して別の瓶に移して保存します。
お好みでグラニュー糖50gを加えても良いです。
15cc(1日量)朝夕の2回服用します。
食 用
新芽、若茎葉、花は春から夏に
果実は夏から秋に採取します。
葉と花は大めの塩で茹でてさらした後に
おひたし、各種あえ物、椀だね、炊き込みご飯などに。
花の酢の物は美味しいそうです。
果実は塩漬けにして酒の肴に。
市販もされているようですね。
また
実の3倍量のホワイトリカーに漬け
3~4ヶ月熟成させる 果実酒
にしても。
木天寥(虫こぶ)
開花直前に花の中の子房にマタタビノアブラムシ
という昆虫が産卵をします。
たまごを産み付けられると正常な果実になれず
異常発育し虫こぶを作ってしまいます。
この部分を 木天寥
と呼び薬に用います。
つるを乾燥したものを天木蔓(てんもくつる)
果実を乾燥させたものを天木実(てんもくじつ)
それぞれ生薬になるようですが
虫こぶにならない果実の薬効は劣るそうです。
そういえば
マタタビ茶もよく知られていますよね。
(参考)山野草カラー百科
虫こぶを生薬にする植物はわりと多いようです。
「猫にマタタビ」とは
一般的にはマタタビラクトンが
猫の神経を刺激したり、軽く麻痺させたりする作用による反応から
言われているようですが
明確には解明されていないとも聞きました。
ただ
(愛猫家の方はご存知と思いますが)
下痢をしたり、元気がないなどの不調時に
状態を看ながら
木天蓼の粉末を餌に混ぜると良いらしいですね。
では、また。
寒い日もぽかぽかに
国産無農薬またたび茶
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