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先日、やっと桜の開花宣言がされましたが、ご近所の桜はまだ蕾。今週末を期待していたのですが、強風が吹くばかりです。。見ごろは来週の末頃になりそうな気配。皆様の地域はいかがでしょうか。◇先日、「デューン 砂の惑星2」を観てきました。ネタバレせずにおしゃべりするには・・・と考えたのですが私には無理そうなのでこのレビューはネタバレ満載でございます。鑑賞予定の方は、どうぞスルーされてくださいね。m(__)m惑星アラキス、※メランジ(香料)、サンドワーム、アトレイデス公爵家とハルコンネン男爵家、べネ・ゲセリット、教母、ムジャバールの試練オー二ソプターなどのガジェット類先住民フレメンのチャニとスティルガーなどはPART1から耳慣れしていましたが、 (※メランジ :惑星アラキスでしか産出されない 抗老化、超能力、超高速航行のエネルギー資源)PART2ではポールのフレメンでの戦士名がムアティブ・ウスール、だとかフレメンが妄信するリサーン・アルガイブ(救世主)だとかまた無数にあるフレメンのアジトのひとつがタブールのシエチ、フレメンの教母クウィサッツハデラック、人類改良血統計画出産皇帝の精鋭部隊サンダヤー、メンタート、スペースギルド、領主連合、そして以下の新キャラ兄ラッバーンに代わって台頭してきたフェイド・ラウサ・ハルコンネン、そのラウサに目をつけるべネ・ゲセリットのレディ・フェディング、宇宙帝国の王女イルーランと命の水(シャイフルード)の正体など前作からの匂わせ要素も含んでいるのですが、これらの聞きなれない新たな単語が羅列し説明不足のまま展開するのでストーリーは単純なのですが妙な難解さを醸し出していたような?そんな印象が少しありました。そうそうサンドワームって乗り物だったんですね。でも乗りこなせなかったら食べられるのよね。^^;吸い込まれるというべき?(私には超巨大バキュームにしか見えない)日本人ならナウシカを思い出すシーンかも?(宮崎監督他多くの著名人が影響された原作なので)そんなサンドワームですが古代より先住民フレメンと共生し彼らが「メランジ」を生成してくれるおかげで人間はその恩恵を受けることができ砂に含まれるメランジの影響でフレメンたちの瞳は青いという設定。◇<ストーリー>ポールの覚醒前を前半とするならば覚醒後の後半のポールは、まるで別人でした。物語はPART1のラスト、ジャミスとの決闘直後から始まります。アトレイデス公爵家が滅ぼされ母親のジェシカと共にフレメンに身を寄せていたポールはサンドワームのライダーになることでついに、フレメンの「戦士」として認められチャニとも恋に落ち、父親の形見のリングを外して戦士としての道を選ぶ決心をしますがスティルガーはポールが救世主だと妄信しジェシカには救世主の母ならフレメンの「教母」となれと「命の水」を飲むように決断を迫る。拒否すれば死。妊娠中の彼女に選択の余地はありませんでしたが、べネ・ゲセリットのメンバーでもあるジェシカにはそれを(命の水=毒)受け入れる能力があり老教母の後を継いで教母となる。しかしその「命の水」の作用は胎児をも「覚醒」させ、以来、ジェシカは時間軸のない全てを見通せる胎児(ポールの妹エイリア)との会話が可能となる。そんなある日、ハルコンネン家がフレメンのアジトを襲撃しポールたちも南部への移動を迫られますが南部へ行けばチャニを失うかもしれないという不吉な予知夢に苛まれていたポールは断固拒否一方、先に南部へと移動していたジェシカは密かにあることを画策していました。いよいよ危険が差し迫る中「ずっとそばにいるわ」そう言って、チャニはポールを優しく説得し舞台はフレメンの原理主義者の多い南部へ。◇さて、後半は超ざっくりとネタバレさせていただきますね。ポールが覚醒して(ジェシカに覚醒させられて)覇者になっていく様が描かれていくのですが繊細で心優しい前半のボールとは「真逆」のポールへと変貌し「命の水」によって目覚めたジェシカは父親がハルコンネン男爵であることを知ってしまいます。(母はべネ・ゲセリットのメンバー)あの非情で残虐な血筋を継ぐものの一人でありポールもまた、しかり。。 (ラウサに次期皇帝の座を約束するハルコンネン男爵)ポールの祖父であっても父の仇、孫の存在をハルコンネン男爵も知らない。ポールはハルコンネン男爵への復讐を果たし皇帝を呼びつけ(脅迫ですが)核爆弾を使って皇帝軍の背後の山々を破壊しサンドワームを誘導して皇帝のサンダヤーを壊滅させる。そしてチャニに永遠の愛を伝えた直後、王女を娶ることを宣言。皇帝の座につくための政略結婚も厭わぬポールは王女をめぐるラウサとの代理決闘で勝利し皇帝をひざまずかせ譲位を承諾させるも領主連合はポールの即位を認めない。ならばこの先も戦うしかないではないか。我は救世主、リサーン・アルガイブだと叫ぶポール既に、その指には外していた父のリングが。。そんなポールを冷静に見つめつつ冷めていくチャニ西暦 10191 年の宇宙を支配しコントロールするのはべネ・ゲセリットをはじめ精神世界を牛耳りクリエイトする女たちのようですね。公式サイトジハード?今後は、宗教戦争の様相を呈していきそうですね。でもフレメンが信じる「救世主」という概念は昔、べネ・ゲセリットがフレメンに植付けていたもの。ここに「救世主」を騙る怖さと危うさがありますよね。作り上げられた英雄の手によって人々が翻弄されていく悲劇は今までも多くの歴史が語っていますがさあ、次のPART3 、わずかな可能性を糧に進むポールを監督はどう描くのでしょうか。私はチャニ目線で見届けたいと思ってます◇執筆当時の原作者はアラブ社会に影響されていたと聞いたことがありましてメランジを中東で産出される石油資源、フレメンをアラブ首長国連邦の人々貴族同士の戦いを東西の対立、外敵を西洋諸国救世主(ポール)をアラーの神、と置き換えても、さほど違和感がないかも。^^;さてこの映画は傍観して楽しむ類だと思っていますので、世界観が楽しめれば私はOKなのですが、本格的なSFに飢えてもいる昨今、対AI戦争後、AIを排除し、かつての超未来世界から一周回って人間の取りまく環境が逆行していたとしても西暦10191年の世界ならSFファンが、妄想を楽しめそうなガジェット類のいくつかは見せてほしかったかな。戦闘も砂嵐やシールドに影響するという理由で全く目新しさはないし。。宇宙帝国との戦いもハルコンネン家の滅亡もあっけなかったですね。人間の知能を進化させたメンタートの存在はほのめかすものの宇宙帝国とスペースギルドと領主連合のパワーバランスが存在していても取りまく世界は封建社会でまるで古典。べネ・ゲセリットの女たちが生身で血統による優勢出産を続けることもうーん・・・古臭くない?と、色々と気になることはあったのですがそれでもヴィルヌーブ監督らしい無駄を排除したスタイリッシュな画面に、砂のベージュ、夕陽?のオレンジ、瞳のブルー、ハルコンネンを象徴する無彩色、それらの色彩構成や観客も思わず砂をかぶってしまいそうな臨場感あふれるスクリーンは響き渡る音響と共に十分な迫力でした。ここは惑星アラキス!!間違いなく映画館で観るべき映画ですね。実はこれだけ綴っておきながら大変恐縮なのですが、記憶違いも色々ありそうでしてもう一度鑑賞したいなと思っているところです。^^;そうそう、この疑問も解決したいのです。ポールは覚醒前から決闘で亡くなったジャミスと交信していたようですが、PART3でその謎解きはあるのでしょうか。
2024.03.30
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不安定なお天気が続きますね。寒の戻りはあっても啓蟄も過ぎ、植物たちの芽吹きは昨年より早そうです。先日、庭の蕗の薹を採取することをすっかり忘れてしまい、気づけば、新芽が伸びきっていました。^^;残 念。また、来年ですね。さて今日も1か月前に観た映画のレビューになります。記憶が恐ろしく怪しいので、ただのかる~いおしゃべりに過ぎませんがよかったらお付き合いくださいませ。あでもマイウェンに対して辛口発言を連発していますので既にご覧になっていて良い印象をお持ちの方はどうかスルーしてくださいね。m(__)m◇「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」詳しい情報はこちらで。HPまず、正直に言わせていただきますね。主演のマイウェン(主演・監督・脚本)がですね、多くの男性たちを虜にした美女、ジャンヌ・デュ・バリーを演じるには年齢的にも完全にアウトだし不美人で、ちょっとひくわー(失礼)と感じていまして鑑賞を躊躇していたのです。でも衣装やジュエリーはシャネルだし撮影は本物のベルサイユ宮殿、これだけでも目の保養、貧乏神の魔よけにもなるかもしれない。^^;ジョニデの演技も気になるし・・でもしかしたら映画を観ているうちにマイウェンが美しく見えてくるかもしれないじゃない?というわずかな期待もあって観てきました。史実とは多少違うフィクションですがあらすじをざっと申しますと時はフランス革命前のルイ15世の治世、私生児のジャンヌは、住込みで働く母と暮らしていましたが、幼少期からご主人に可愛がられ修道院で教育も受けさせてもらうことになり、卒業後は、ある家の侍女として働きます。しかしその家の息子たちとの素行が原因で解雇されパリへ。その後、デュ・バリー子爵に囲われるも彼女の贅沢な生活の代償は高級娼婦として貴族や上流階級のお客を取ることでした。そんなある日、子爵の思惑通りにルイ15世との謁見が叶いポンパドゥール夫人を亡くして久しいルイ15世は一目でジャンヌに魅了されます。この夜伽をきっかけにジャンヌのヴェルサイユ宮殿での生活は始まりますがカトリックは一夫一婦制、そして庶民は宮殿に入ることができないためジャンヌは子爵との結婚によってデュ・バリー夫人となり王の公妾として正式に社交界デビューを果たします。その後は王が天然痘で亡くなるまでの5年間、王の庇護の下で王宮でのパワーバランスを意識しつつ孤立しながらもジャンヌらしく過ごした日々が描かれていきます。◇労働者階級の貧しかった私生児が娼婦を経て王の公妾となりヴェルサイユ宮殿を堂々闊歩するのですから貴族社会では理解されず大きな波紋を広げていくのは必至ですよね。当時の公妾は王の夜のお相手というより王に影響力を与え、サロンの女主人でもあり政治に関与する知的なお仕事をこなすこともあったのだとか。。(例えばポンパドゥール夫人)出自がどうであれ王女たち(ルイ15世の三人の娘)よりは影響力のある立場を得るということで彼女たちはジャンヌの存在を認めたくありません。このうち、少しまともそうな三女は王宮を去って行きますが長女と次女はあまりにも浅はかでしてまるで「シンデレラ」の義姉妹そっくりでした。^^;元娼婦が公妾なんて絶対に許せない!!ほら、パパも困っている。^^;また、オーストリアからはマリー・アントワネットが(ルイ16世に)嫁いでくるんですね。史実でも、よく知られているようにマリーと王女たちが結託してジャンヌを見下し、いじめる様もジャンヌ目線で描かれます。で痩せてひょろっとした、この長身の男性、なんとルイ16世でした。?? ルイ16世って小太りのほんわかした感じではなかったでしょうか~ ^^;ま、マイウェンのための映画、と言っても過言ではないのでちょっとぬぼ~とした印象でしたが 彼女の息子だったのね。◇ということで忖度なく申し上げますと個人的にはキャスティング以外(ジョニデは省く)が豪華なだけの普通の映画でした。もちろん、私見です。インタビュー記事にもある通りジョニデの役作りの提案をマイウェンは「これは私の映画よ」と一蹴したため彼とは多少の葛藤があったのだとか。彼女はジャンヌに深く感情移入し彼女なりの理解を深めていくことによってこれを演じるのは自分以外にないと確信したようですが監督としての能力を発揮したかったのなら裏方で「自分にしかできない」その手腕を見せていただきたかった。豪華な衣装に身を包んでもオーラを全く感じられないヒロインってNGです。描かれたジャンヌ・デュ・バリーは朗らかで屈託なく自由奔放、宮廷内のおかしな作法も笑い飛ばし、男装もするなど魅力的に描かれましたが史実をもとにした予想できるストーリーなだけに、シャネルやヴェルサイユ宮殿だけではカバーできない要素、つまりビジュアルを含めたヒロインのパーソナリティが如何に観客を惹きこみ 理解してもらえるほどの魅力を放てるか、それが最も重要だと思ったのですが・・・。惹き込まれなかったですね。ただ、日本でも評判は、さほど悪くないようなので残念ながら私の好みではなかった、それだけかもしれません。だって、彼女が微笑む演技をする度に、スクリーンから視線を逸らせてしまいましたので。^^;もっと広い心で受け入れたかったのですが、彼女のビジュアルが気になりすぎて映画に集中できませんでした。まだまだ修行が足りませんね。でもラ・ボルド役のバンジャマン・ラヴァルネさんは、印象に残りましたわ。◇舞台がヴェルサイユということで名香「ヴェルサイユの舞踏会」というパルファンを思い出したので検索してみると中古が色々と出てきました。ジャンデプレ 香水 バラ ヴェルサイユ オーデコロン ボトルタイプ 60ml 中古 Jean Desprez Bal a Versailles|女性用 レディース フレグランス パフューム EDC BT 箱付き【送料無料】価格:4,180円(税込、送料無料) (2024/3/6時点)楽天で購入私は4mlのミニサイズを持っていますが濃厚そうで使ったことはありません。ただ350種類の自然香料のみを使用し合成香料を使用していないことには興味があります。アルコールで薄めたらどうなる?とか精油と混ぜ混ぜしたらどうなる?とか好奇心は絶えませんがそろそろ、このクラッシックなマダ~ムな香りを試してみようかなと思っています。◇さて少し、オタ系の雑談をします。今年のジェイ・チョウ(台湾)のワールドツァー、日本では16年ぶりの開催(4月、kアリーナ横浜2DAYS)となりました。で彼が2007年、26歳の時に主演・監督、脚本、音楽を担当した映画「言えない秘密」の日本リメイク版も6月に公開されるそうですね。「言えない秘密」日本のアイドルに疎いので言及はしませんが、主人公はピアノが弾ける人にやってほしかった。。(ファンの方、スミマセン)オリジナル版はこちら「言えない秘密」(2007 台湾)ジェイの母校での撮影でしたね。ヒロイン役のグイ・ルンメイも魅力的でした。彼は幼少期からピアノを習っていたのでピアノバトルシーンは見ごたえがありました。DVDもサントラも持っていますが、いまだにジェイに聞いてみたい疑問があるのよね。「結局、お父さんはどうなったの?」^^;そう言えば、韓国リメイク版もあるんですよね。公開については存じませんが。。懐かしくなったのでオリジナル版のサントラから「路小雨」(ヒロインの名前)を。やはりジェイの作る曲って癒されます。
2024.03.07
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ご無沙汰しております。m(__)mだんだんと春めいた季節になってきましたね。こちらはこの一週間、雨天が続いて鬱陶しいのですが、そろそろお花見の日程も気になってきたところです。さて、先月、映画「哀れなるものたち」を鑑賞したのですがレビューを書こうと思いつつ先延ばしにしていました。既に鑑賞から3週間以上が過ぎましたので記憶はかなり曖昧です(←言い訳^^;)なので、備忘録のつもりで綴っております。来月発表される米アカデミー賞のノミネート作品でもあり、(18禁ですが)主演女優賞に関しては最有力候補だと言われていますよね。公開後約1ヶ月近く経過しましたので結末以外はネタバレしています。◇詳しくはこちらでHP◇<story>ある日、妊婦ヴィクトリアは投身自殺をし天才外科医ゴッドに拾われるがまだ生きていた胎児の脳はヴィクトリアへと移植され、彼女は「ベラ」として蘇る。生まれたてのベラは体は大人の女性でも脳年齢は新生児。しかしゴッドの父性愛と庇護の下、彼女は驚異のスピードで言葉を覚え成長していく。ベラの目まぐるしい成長を確認したゴッドは医学生のマックスに「ベラの観察記録をつけてほしい」と依頼。快諾したマックスはエマと接しているうちに、恋に落ちてしまいゴッドのすすめもあり条件付きでベラと婚約をすることになる。ゴッドとの契約を交わすため呼ばれてやってきた弁護士のダンカンは、一目でベラに魅了され、婚約者がいるにも関わらず「一緒に世界を旅しよう」とベラを誘う。いつも屋敷に閉じ込められ自由に外出できなかった彼女は「世界を見てみたい」という純粋な好奇心だけでダンカンと旅に出たいとゴッドに告げる。ダンカンとは本能のまま知ったばかりの肉体的快楽にふけるという関係だったが、リスボンでひとり歩きをした際には様々な経験と刺激を受け彼女なりに少しずつ見聞を広め始める。しかし独占欲の強いダンカンは貞操観念という概念を持たず奔放すぎるとして彼女を監禁し強引にクルーズ船に乗り込ませる。その船上で出会ったのは知的な老婦人マーサとハリーという青年だった。彼らとの交流を楽しむうちに彼女は哲学に興味を抱き、読書に楽しみを覚えるようになる。知的好奇心によってダンカンの束縛から逃れるベラだったが、そんな彼女を理解しようとしないダンカンは酒とギャンブルに溺れていく。ある日ベラはハリーと共に寄港地アレクサンドリアで悲惨な光景を目撃する。それは貧困のために亡くなった多くの子供たちだった。初めて目の当たりにした残酷な現実にベラはショックを受けダンカンがギャンブルで得た全財産を「助けたいの、彼らに渡して」と船員に大金を託してしまうが横領され無一文になった彼らは次の寄港地マルセイユで下船させられパリへ。無一文では食事もホテルの部屋にもありつけない。路上で娼館の女主人と出会ったベラは「お金になる」ことを知り娼館で働くことにする。激怒するダンカンには「これで帰国して」とゴッドから渡されていた非常時用の現金を渡すが未練いっぱいのダンカンはベラにまとわりついた挙句、見放されてしまう。パリの生活にも慣れてきた頃、ゴッドが危篤だという知らせを受けて、ベラはロンドンに戻ることに。そして自分がゴッドによって作られた人造人間だと知ってしまい衝撃と共に複雑な心境にかられるのだがマックスの告白を受け彼との結婚を改めて決意するのだった。そして迎えた結婚式。その最中にヴィクトリアだった頃の夫アルフィーがダンカンと共に乱入してくる。「ヴィクトリア、君は私の妻だ」「家に帰ろう」そう言ってベラを連れ去ろうとしベラもまた、ヴィクトリアの過去が気になりついていくことにするのだが。。◇これはシュールなコメディ?フェミニズム映画?いやいや、テーマ性はもう少し深いよね、時代背景はヴィクトリア朝だけれどまさに現代のスピリチュアルを象徴するかのような魂の自己回帰と開放を感じるよね?まずはそんな印象でした。男の手によって作り出されたベラに男たちはそれぞれの価値観で彼女を教育し作り上げようとするけれど生まれたての脳にはもともと洗脳による学習経験はなく先入観によるあらゆる概念も持ち合わせていない。彼女が知性や教養、社会性を身につけていく時魂が求めているか否かがあらゆる原動力の基準となっている。映画を観ながらふと、「マイ・フェア・レディ」とか「プリティウーマン」などの昔の映画を思い出してしまいました。それらと違ってベラは男のミューズになるのではなく完全なるベラになっていくだけ。その成長過程の描写では確かに性的な表現も多いのですが、まるで肉体が魂と統合するまでの成長過程を(アンバランスだったので)見せられているようでもありました。男たちはというと独占(監禁)、所有、支配などの欲求を満たすため彼女を必要とするけれど彼女の意図に関わらず勝手に翻弄されて自ら破滅していくので滑稽です。女性の自己犠牲や侵害される権利、人権は今も全世界で普遍的な問題の一つでもあるしアルフィーがベラに強制しようとした性器切除思想もしかりですが、そういった問題を今だに抱えたままの社会であるということもこの映画の登場人物たちが雄弁に語ってくれていたのではと思います。◇さてここで、ゴッドのお話を少し。ベラがロンドンの家に戻った時、ゴッドが新たに作った「フェリシティ」という女性がいましたが、彼女の成長はとても遅くて、ベラとの違いは顕著でした。ゴッドはベラと違って彼女には愛情を注いでいない、ただの実験体だと言います。あらゆるクリエイチャーの成長にはやはり「愛」が不可欠。その欠損こそが本質的な歪さを生じさせるのではと。。(カメラワークも時折特殊なレンズを使用することで歪みを強調していたように思えます)ゴッド自身もクレイジーな父親の犠牲者であることは、シュールな体質とビジュアルによって彼が語る以上に想像できますね。かつて父親の実験台とされあらゆる苦痛と不自由さを与えられたゴッドだったがベラを作り彼女を父親として愛することで父親の愛の形を見出そうとしていたが、そんな父親を理解することが自身を救う方法だと信じていたようですが、実際にはベラが全てを受け入れてくれたことによって救われたのかも、ね。そうそうもう一つ気になることがありました。アルフィーは妻を取り戻し子供を産ませ恐怖で再び支配するつもりでしたが、ベラの脳はヴィクトリアとアルフィーの子供のもの。もしかしてこれも、DVの他に、子供への虐待を仄めかしていたのかな?(考え過ぎ?)🔸乏しい記憶の断片をつなぎ合わせたレビューでした。ほぼ主観のみで語っておりますので個人的見解に過ぎませんが久々のアップにお付き合いいただき有難うございました
2024.02.22
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新年だし・・・ということでなんとなく面倒で先延ばしにしていた携帯乗換えと機種変更を、先日やっと済ませました。データの移行は簡単ですが、その他の各種設定は、なんだか面倒です。今回ラインの承継はスムースだったのに、友人たちのアカウントのうち、一つだけ履歴がブランクに。数分前、旧スマホではちゃんと表示されていたのになぜに??原因が不明だとなんだかもやもやいたします。。◇さて今日はお正月休みに観た映画のつぶやきでございます。こちらの映画館どちらかというと単館系で私には上映作品やタイミングにご縁が薄かったのですが3月末に営業を終了し、その後解体されるというので懐かしさもあり行ってきました。チケット売り場はヨーロッパの小さなホテルのような雰囲気で、接客もホテルマンみたいでしたわ。 出典: HP隣接したカフェもありこちらも映画館と同様にレトロな雰囲気です。3月までのカウントダウン企画として古い映画も上映中でしてその中に昔好きだった映画「ショコラ」を発見。この頃のジョニデとまもなく上映される「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」でルイ15世を演じた彼を見比べてみるのも良いかも。◇スミマセン、前置きが長くなりました。「シャクラ」ですね。。^^;原作の10%くらいでお話を作っているしアクション映画なのでストーリーは単純なのですが、金庸氏の世界観とは? 中国武侠とはなんぞや?という初心者の方にはよくわからない映画ではなかったのかなと。中華圏では有名な原作なので映画制作にあたってかなり改編されても理解できると思いますが、中華圏以外の人間からみると状況説明や人物の相関関係は示されていないし丐幇や彼らの打狗棒法(金庸作品でよく登場)、またメインの義兄弟3人についても語られず、契丹や燕国との関係も説明不足ですしね~オタクしかピンときませんよね。^^;あらすじとしては以下の通りです。契丹(遼)や西夏の脅威に晒され穏やかではなかった11世紀の中国宋の時代が背景。ある日、丐幇の幇主、喬峯は副幇主、馬氏の殺人の濡れ衣を着せられ、また本人でさえ知らなかった自身が「契丹人」だという出自も暴かれ、用意周到に張り巡らされた陰謀に巻き込まれていくが、自分の出自を確認し己の潔白を証明するための旅の途中で、負傷した燕国、慕容家の侍女、阿朱と出会う。唯一、自分を信じ、優しく接してくれる彼女の命を救うため陰謀に対しても正々堂々と戦う決意で敵となってしまった「聚賢荘」へと赴き無謀な戦いを挑む。というドニー・イェンのアクションをただ、ひたすら堪能する為だけの映画でした。少林寺の僧侶たちがあまりにも単純で浅薄なのは残念でしたし「まあ、まあ、落ち着いて。ちゃんと話せばわかるよね?」と日本人なら誰もが思うだろうシーンも思考回路が欠如しているのか喚くだけで、だーれも人の話を聞かない・・・^^;でもですね、この手の映画にはありがちなことでして、カンフーアクションが好きな方で、突っ込みたい諸々のことが気にならなければそれなりに楽しめると思いますただせっかく武芸のできる人が出ているのにファンタジーアクションが多くて少し残念でした。(確かに年齢的にはキツイかもね^^;)やたらと空を飛ぶのは見慣れていますが、もっとリアルなアクションを期待していたので。もう、降龍十八掌にいたっては笑ってしまったのですが、ワイヤーアクションを多用しようとこういうエンタですから野暮なことは言わないでおきましょ♪ HPシャクラ◇この人、原作よりもつよ~い 慕容福だったわ。^^;(この俳優さんも武芸者のようです)で、ラストに慕容博(父親)も出てきますが、異民族では?のレベルくらい息子の福と顔が違い過ぎて笑ってしまった。^^;(無理、親子に見えない)さて主人公、喬峯は中原を出て契丹人として生きていくようですが亡くなったと思っていたパパも出てきたし続編ありますよね、多分。喬峯の運命も原作とは違うのかなと気になります。(ドニーさん、メイクで若返って一人二役でしたね)「あなたの出自は関係ないわ」そう阿朱は何度も言っていたと思いますが、これはドニーが今の世に投げかける全世界に向けたメッセージのように感じました。◇これは「シャクラ」での相関図です。そしてこれは、ドラマ「天龍八部」(2003)での相関図と言っても、わかりづらいので映画「シャクラ」とリンクした相関図だけをピックしました。ご参考まで。 喬峯 義兄弟の虚竹 (映画ではほんの数秒登場)義兄弟の段誉シャクラに最初に出てきた国師慕容家 阿朱 ◇新年からオタ系映画のお話しでしたがここまでお付き合いいただき感謝します。そして、今年前半は観たくなる映画が多いのでこんなおしゃべりは続くかもしれません。そういえば、私は見逃がしていますが宮崎駿監督の「君たちはどう生きるのか」が第81回ゴールデングローブ賞(最優秀長編アニメ)を受賞したましたね。おめでとうございます。いままでは選考メンバーの隔たりが濃かったと聞いていますが、運営側の組織改革でよりグローバルな評価が得られやすくなったとか。いずれにしても日本よりも欧米での評価の方が高そうですね。さて映画館を出ると、すぐ中州。 この日は、1 月6日でしたが、寒くないのかな。ボート乗り場ではワイン片手に和んでいる方たちやサックスを演奏している人もいて私まで和んでしまった。でもねなぜか、サンタさんもいたのよね。^^;
2024.01.17
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休日に年末仕事を終わらせてしまおうと思っていたら先日の日曜日は雪がちらほら。。変温動物のように一気に活動が鈍くなって後回しに。今週後半は全国的にもっと寒くなりそうなのでカツを入れねばと思ったのですが、多分マイペースが続きそう。今年も予定通りにはいかない日々でしたが、旧正月までには仕切り直しだけはするぞ! と思っております◇映画「君たちはどう生きるか」夏に鑑賞を先延ばしにしたまま、すっかり忘れていましたが、今も上映中とはビックリです。アメリカでも評判が良いそうですね。◇来年、鑑賞予定(part2)の映画を少し。まずは1月公開の「ゴールデンカムイ」原作は知らないので先入観なしに鑑賞できそう。そして4月公開の「陰陽師0」実は、少し鑑賞を迷っています。安倍晴明の若かりし頃のお話しとはいえ、私のイメージではミスキャスト。鑑賞前から言うべきではないし、山崎賢人さんを否定しているわけでもありませんが「ゴールデンカムイ」も「陰陽師0」も続編上映予定の「キングダム」シリーズも主役は全て山崎賢人さん。商業映画なので、旬の売れっ子の起用は仕方のないことだと思いますがちょっと辟易。。「いやいや、別にあなた方世代を対象にしていないから」とも言われそうですが、他の役者さんを見出していくのもお仕事でしょ?これまでの路線だと実写もの主役はみな山崎君、イメージが固定化しそう。◇さて昔のイメージに固執するわけではないのですが、陰陽師つながりということで野村萬斎氏主演の懐かしい「陰陽師」を。所作がね。。らしいと言いますか。「陰陽師」この当時に比べて映像技術が飛躍的に進歩した現在、「陰陽師0」のCGは如何に?と興味はあるのですが、予告の背景を見る限りはなんだか微妙。。。(失礼)そうそう中国にもありますよね。原作は夢枕獏さんの「陰陽師」となってますが、全く別物にしか見えないこの2作。「陰陽師 二つの世界」と「陰陽師 とこしえの夢」個人的には、チェン・クンとジョウ・シュウ共演の「陰陽師 2つの世界」の方が「妖」を感じるかも。(「画皮」の二人は良かった)「陰陽師 とこしえの夢」は????ですが、「ありえーん」と言いながら、それなりに楽しめるかも。いずれもちゃんとした日本語版で観ていないので、なんとも言えませんがそれぞれの違いを楽しむのもありかな。また「陰陽師」はアニメもありますよね・・・結局はこれが一番面白かったりして??ご覧になった方の感想が知りたいですわ。◇そしてこちらは、気軽に楽しく鑑賞できそうですね。「アーガイル」 (3月公開)デヴィット・ボウイの曲「レッツ・ダンス」が流れ期待も膨らみます。3月といえばもちろん「デューン 砂の惑星 part2」も外せない。楽しみです。◇これは福岡中州を航行中の屋形船です。お散歩中に眺めておりました。一度、乗ってみたいと思ってはいますが、よーーーく見たら、船内はがらがらでした。週末なのにね。出会い橋辺りには人混みがありますが。。12月後半は真冬の寒さになりそうですね。忙しい時期だと思いますが体力温存で暖かくしてお過ごしください。
2023.12.19
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今週、こちらを観に行く予定でしたが時間が確保できずにいます。単館上映だし、どうしようかな~と半ば、劇場鑑賞を諦めかけているところ。画面は美しいけれどこの類の映画も最近はお腹いっぱい。ただ少年期特有の儚い美しさや透明感って長い人生の中で、瞬きするくらいの一瞬だよねと思うと実話ベースでもあるしどうして、そうなる?といまいち中途半端な興味もあるのです。ご覧になった方は、いかがでしたでしょうか。予告編などは HP◇こちらは1月公開予定ですが、前評判は良さそうですよね。エマ・ストーン、映えますね。詳しくはこちらで。HP◇さてこれも1月公開ですね。お正月休みに観に行きたいなと思っています。ドニー・イェンが制作・主演・監督を務めたのだとか。「シャクラ」シャクラってチャクラのことらしいのですが。。はて。ベースは金傭氏の「天龍八部」なんですね。動画から金傭さんの世界観がうかがえるのですが、小説はかなり長編ですし、喬峯(ドニー・イェン)をメインにしたとしても登場人物も少なめですし孤高の英雄をどのように描くのか小説とはエンディングが違うのかもしれない、など気になっています。金傭ファンで長年リスペクトされていたとのこと、アクション中心だとは思いますがどんな喬峯を演じてくれるのか楽しみです。詳しくはこちらでHP私にとっての「天龍八部」は金傭氏の原作(8巻)と2003年版のドラマでして、当時、16歳のリウ・イーフェイちゃんがとても可愛かったのを覚えています。この作品に関してはこちらで(ウィキペディア)金傭原作「天龍八部」(2003)リウ・イーフェイを知らない方もディズニーの「ムーラン」役といえば思い出していただけるかも。そうそうドラマ「天龍八部」の最新版(2022)もあります。6度目のドラマ化なのだとか。映像技術の進化でリメイクを重ねる度に画面は魅力的になりますよね。昔のいもっぽさをあまり感じない^^;ちなみにドラマ「天龍八部」から20年、日本で観れるイーフェイの最新ドラマはこちら。既に日本版DVDも発売されていますね。とりあえず、第一話の無料視聴は ここやはり美しいですね~◇金傭氏の小説を探してみたら、かなりの品薄でした。文庫だと全巻揃えるのは難しそうですね。私は90年代から新刊が出るたびに金傭氏の小説(日本語版)を購入していまして各物語の単行本は全巻持っているのですが保管スペースの問題もありもう処分するべきよねと断捨離予定だったのに惜しくなってきましたわ。^^;【中古】 天龍八部 第1巻 / 金 庸, 岡崎 由美, 土屋 文子 / 徳間書店 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】価格:465円(税込、送料別) (2023/12/5時点)楽天で購入そして今、ちょっと期待しているドラマがこちら。(日本版DVDは2月発売)1話無料は こちら1話目が面白かったので一気に鑑賞したいところだけど、契約していないし・・・^^;とりあえず、来年になって考えましょう。しかし、張塀役のソン・ウェイロン君、久々に観たのですが美少年だったお顔が、素敵な青年顔になりましたね~
2023.12.07
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この2~3日で酷暑が少しだけ緩んできたような気配ですがまだまだ暑さは続きそうです。体力保持して、もう少し耐えねば。。ですよね。さてこちらでは、現在、夕方の中国ドラマ枠で「陳情令」を放送中。その前は「山河令」でした。私が視聴できる時間帯ではないのですがどちらも、わりと最近の中国ドラマでしかも大人気ブロマンスとして有名まさか地上波放送されるとは思ってなかったのでちょっとビックリ。私は配信で何度も視聴していたのでTVの中韓ドラマにはまっている母も楽しめるかも?と思っていたのですが母は世界観やストーリーを理解できず全く面白くないとのこと。^^;ただ「綺麗な男の人が出ている」という印象のみ(笑)確かにね登場人物は男ばかりだし「武侠」や「仙侠」ものに加えて中国独特のファンタジー表現は受け入れ難いかも。やはり高齢母には華やかで美しい、でもドロドロな宮廷ドラマの方がうけそうですね。さて超久々に少し映画のおしゃべりをしたいと思います。マイナー寄りですし、最初の2作品はネタバレしておりますがよろしければお付き合いくださいませ。◇「Bones and All」少し前に配信で鑑賞しました。監督は「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノでシャラメくんとは再タッグ。またシャラメ君の初プロデュース作品です。なので、駄作ではないよねと期待感はあったのですが、グロっぽいよね~と劇場鑑賞を迷っているうちに見逃してしまった映画でした。これねHP<Story>学校以外の外出は父親に禁止されているマレン、ある日女子だけの「お泊り会」に誘われ父親の目を盗んで参加するが本能的に友人の指を嚙みちぎってしまいその日のうちに父娘は町から逃亡する。逃亡先では父親から「出生証明書」とカセットテープを渡され「もうこれ以上無理だ、助けることはできない」と置き去りにされてしまう。出生証明書によるとマレンはミネソタで生まれたらしい。そこへ行けばまだ見ぬ母に会えるかもしれない、「お前は人喰いだ」とテープに残された父親の告白を聞きながらマレンはミネソタを目指し旅を始める。◇「お嬢ちゃん」「同族だね、匂いでわかったよ」ミネソタへの道中、コロンバスで声をかけてきたのはサリーと名乗る老人だった。サリーは死期の近い人間の「匂い」も嗅ぎ分けられるらしい。その夜は誘われるままにある老婦人の屋敷で過ごすがマレンは生理的嫌悪感から翌朝のバスに飛び乗りサリーから逃れる。◇次に降り立ったのはインディアナ州ここで、マレンはリーと出会う。彼も、また同族だった。「わたしを助けて、迷惑はかけないから」ここから二人はリーの車でミネソタまで行くことに。途中、ケンタッキーでリーの妹に会い森の中では怪しげな同族とも遭遇しアイオワでは事件を起こし混乱しつつもミネソタに到着母親には、ようやく会えたがその面会はマレンにショックを与えただけだった。その後、仲たがいからリーと別れたマレンの前に、突如サリーが現れる。「ずっと、つけてきたの?」「サリーといると楽しいよ、一緒に行こう」もはや、ストーカー化したサリーだがマレンに断られると、ブチ切れて去って行く。その後マレンは改めてリーに会いに行き二人の傷ついた魂は優しく寄り添合う。心に大きな傷を負い癒されないままだったリーは、苦悩や孤独感、制御できない葛藤を告白しマレンと痛みを共有することで彼女によって苦しみから解放されていく。そして彼らなりの新しい生き方を模索し始めるのだが。。そこに、再びサリーが現れた。◇なんとクライマックスはラスト!! でしたね。ここで伏線も回収されます。で、あれが賛否両論なのでしょうか?映画作品としては十分ありなのだと思いましたが。。自分が何者かわからないままこの世で生きることが許されない存在。どうやって与えられた生を全うすればいいの?とマレンは苦悩しますが生き抜くためには「自分らしさ」を抹殺しなければならずそうやって日々は過ごせても決して幸福にはなれない。彼らは「人喰い」人種ですが、「存在を全否定されたマイノリティ」と置き換えてみると現実的で解りやすいですね。で私はずっと漫画「ポーの一族」(萩尾望都氏)と似ているな~と感じながら観ていたのです。主人公エドガーの苦悩、無力感や葛藤がダブるんです。(「ポーの一族」をご存じない方はスルーしてね。)「ポーの一族」も怪しげな同族が存在するし普通の人間に成りすまして気の遠くなるような時をひとりで生き続けねばならない。心許す相手や理解者も失い己のアイディンティティと孤独に苦しむ。。・・・でも、ご安心を。この映画の要は 純愛ラブストーリー それもある意味、耽美的で究極の純愛です。フル・ボーンズ骨まで愛してという類でした。一種の同化ですね。想像を極めるとエロティックなものも内包しているのかも。そしてそれは、マレンの目覚めとも言えそうです。◇そうそう気になっていたグロですがわりと配慮されていましたし、画が良いためかさほど気になりませんでした。フィクションゆえに許される表現でもあるしそれなしでは成立しない作品なのでぜひ、グロ嫌悪のフィルターを外して観ていただけたらいいなと。◇「Red White & Royal Blue」アマゾンオリジナル映画と言えば期待値は低いのですがお気楽なのでつい、観てしまいました。日本語予告編はないようなのでご参考までメキシコ移民の夫を持つ白人女性アメリカ大統領、黒人女性のイギリス首相、黒人アメリカ副大統領の孫娘、LGBTうん、うん、言いたいことはわかる。薄っぺらだけど。^^;しかしそんなとってつけたペラペラ背景なんてどーでもいいのというかほとんどの視聴者はアレックスとヘンリーしか観ていなかったような気がする。イギリス王室のヘンリー王子とアメリカ大統領の息子、アレックスとのロマンスなんですが「ヘンリー王子はイギリス国民のものだ」とヘンリーは自分らしく生きられない立場にウジウジと悩むのですが結局、この二人のカミングアウトは絶大に支持されるんですね。これほど強力に世界的な影響力を及ぼすカップルは他にないでしょー。お気楽なコメディ映画です。貴重な時間を割いてまで観るものではありませんが脳ミソが疲れ気味の時にはこの手のものって私にはお役立ちでした。そうそうアメリカ大統領役にユマ・サーマン思わず「キル・ビル」を思い出してしまいました。^^;◇以下の2本は今年の初めに観ていた映画でして印象的な映画にもかかわらずレビューを書き損ねてしまっていたのでピックしました。時間がある時に、もう一度観てみようかなと思っているところです。「ソウルメイト」私がよけいなことを言うとネタバレしそうなので、沈黙しておきますね。「少年の君」「山河令」のグーシャン役だった周也(ジョウ・イエ) が美少女のいじめっ子に扮してますね。その後の「山河令」出演で知名度が上がったと思うと良かったね~と思えるのでした^^◇クローネンバーグ監督の「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」、鑑賞を迷っています。カンヌ映画祭で退席者続出だと言われていましたが、真実でしょうか。あの監督も昔から病んでるよね~と思っているのですが大物俳優さんたちがご出演なんですよね。作品を選べる彼らがなぜに?とそこが気になっているところです。では、また良い週末をお過ごしくださいね。
2023.08.25
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お久しぶりです。m(__)m本日は春分の日ですね。皆さま、お元気だったでしょうか。福岡でもちらほら咲き始めた桜ですが本日はあいにくの春の嵐。雨天が続くようなので、お花見日和は来週になりそうです。今年の春分は一粒万倍日、天赦日、寅の日とトリプルラッキーデーとのことで巷では宇宙元旦ともいわれていますし願かけ日和りとも言えそうですね。さて本日、太陽が牡羊座に入り、翌22日には牡羊座で新月(それもゼロ度)23日には破壊と復活を象徴する冥王星が約16年ぶりに山羊座(地)から水瓶座(風)へと移動、その水瓶座入りも約240年ぶりとか。ということで最近までは新しい時代の入り口で行きつ戻りつするお試し期間でしたが、それでも戦争や世界的暴露事件、宗教問題、アメリカの大手銀行破綻や金融資産の変化、仮想通貨、AIの台頭など変化の兆しのスビート感は半端なかったような気がします。でいよいよ本格的に新しい時代がスタートするよ、ということで「Are you ready?」「Are you OK? 」と言われているような気分。。^^;古く重たく不要な過去の遺物に執着していると益々生きにくさを痛感してしまうかもしれませんね。それらをリリースするかどうかは人それぞれ、善悪をジャッジできるものではないのでそれぞれができるだけ心地よい世界を楽しめますように。◇さて今日は少し前に鑑賞した映画「エブエブ」こと「Everything Everywhere All At Once」のレビューをだらだらと書くつもりでしたが、前置きが長くなったので簡単に。(と言いながら長くなったらゴメンナサイ)前評判通りアカデミー賞を受賞してしまいましたよね~。観に行ったのが受賞前だったので既に記憶が曖昧なのですがよろしければお付き合いくださいませ。(少々のネタバレ含みますのでご注意を)詳しくはこちら。HPStory借金だらけで破産寸前のコインランドリーを経営するエヴリンは、山のような書類と高齢のぼけた父、頼りない夫、ゲイで反抗期の娘に囲まれ経営者、主婦、妻、母親、娘としてのマルチタスクをこなしながら日々奮闘していた。そんなある日税務署員との面接時に異変が起き「僕は君の夫ではない、別の宇宙から来たウェイモンドだ」という夫ウェイモンドそっくりの男が現れ、「全宇宙の悪を倒せるのはこのパラレルに生きている君だけになってしまった」と。「??? あなたの世界のエヴリンは?」「彼女は死んでしまった」「もう君しかいないんだ」突如、意味不明の告白と使命を受け混乱したままマルチバースの世界に誘われるままカオスなパラレルをまるで日々のマルチタスクをこなすかの如く体験していくことに。ヒロインのエヴリン、休む暇もなくスピーディ、かつ激しく体を張って奮闘します!!み~んな エヴリン (*^-^*)◇まずはアカデミー賞、おめでとうございます。ミシェル・ヨーさん、最高の還暦祝いになったのではないでしょうか。アカデミー賞作品賞をはじめ7部門を獲得したことで認知度も上がったと思いますので私がレビューするまでもないのですが「なぜにこの作品がアカデミー賞?」それを知りたくて観に行ったので(まだ最有力候補でしたが)そのあたりを少しおしゃべりしたいなと。ああくまでも主観ですので???と疑問に思われても、悪しからずですm(__)mストーリーは・・・うーーん、あるようでないようで。。といいますか一見、複雑そうに見えがちですがお話は単純、テーマも普遍的で庶民が共感しやすいものだったと思います。ただ現在、全世界が抱えている様々な社会問題や多様性、地球規模的変化のうねりなどはコミカルながらも上手く反映されていてそれも上から目線的ではないので嫌味がないですね。下ネタギャグがあるにはあるのですがまあ耐えられます。^^;そして色んなシーンで有名な映画のオマージュ???というよりパロディかなそれらも散りばめられているのである程度のリテラシーが必要なのかもしれませんが映画好きならクリアできるかと。「全宇宙崩壊の危機」というのはエヴリンが内包する「宇宙」に存在しているパラレルワールドの危機、のことですね。多分。。実際にはこじんまりとした世界です。一瞬の思考や選択した行動などで私たちには数えきれないほどのメタバースが存在しそれらには時間軸はない、と言いますよね。ひとつを選ぶ。何を大切にし何を選択しどんな行動をとるのか、問いかけてきます。そして庶民代表のようなエヴリンママと娘との関係を主軸に「普通の人々」が共感できる家族愛や厳しい現社会を反映しつつも逞しくポジティブに生きる人々、自分の生きる世界(自分で選択したパラレル)で人と繋がる尊さなど・・・あれ?何? この妙に地味で普遍的な印象は。。カオス感とギャグでフィルターかけているけれどなんだかアカデミー賞っぼい匂いがぷんぷんしてきたような?そうなんです、最初の印象と違って、思いっきりふざけている割には内容はシリアスだったのです。で映画の終盤に私の脳裏をよぎったのも、某CMで有名なコピーでして「そこに愛はあるんか?」でした。^^;まさにそんな映画かなと。◇助演女優賞獲得のジェイミー・リー・カーティスも良かったですね。この「〇」など劇中では色々な「〇」が登場しますがそれは一つの「世界」を現しているようでした。ある世界では悪役です。◇ミシェル・ヨーさんを初めて認識したのは多分、映画「グリーン・ディスティニー」だったと思うのですが夫役のキー・ホイ・クァン氏が出演した「インディ・ジョーンズ」などの子役時代は知りませんでした。30年以上のブランク後のカムバックだと話題になりましたがキレキレのカンフー、もっと見たかったですわ。^^映画はオープニングから多くのセリフでけたたましく始まりますので私はけっこう聞き逃しています。これから鑑賞予定の方はご注意くださいませ。
2023.03.21
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お寒いですね。こちらは、先週からずーーっとお天気も悪いのであまり動きたくない気分でございます。先週同様、今週末も雪が降るようですが来週は晴れ予報なのでやっと年末仕事を片付けられそうです。さて明日は冬至ですね。陰が極まると言われていますがその後はだんだんと陽の気が増していきますよね。翌23日は山羊座で新月を迎え、逆行していた木星もお羊座に戻りましたし太陽もまもなく山羊座入りですね。大きなエネルギーの切替えとか来年に向けての助走が始まったとかそんな風に感じてしまう昨今です。さて今日は映画レビューを書くつもりですが鑑賞から既に3週間ほど経ってしまいましたのでかなり記憶が曖昧なのです。でも来てくださる方々の寛大さに甘えつつ正確さには欠けますがいつものように主観でしゃべり続けると思います。長めですがよかったらお付き合いくださいませ。m(__)m原作が有名なので物語を既にご存じの方も多いかと思いますがこちらも少々ネタバレしています。どうぞご注意くださいね。 < story >映画では主人公が警察に追われ逮捕されるシーンから始まりますが、物語は回想によって語られていきます。背景は1950年以降のアメリカ、ノース・カロライナ州。まだ多くの偏見や酷い差別が蔓延る時代、主人公カイアは湿地帯にある小屋のような家に住む極貧白人家庭の末っ子。町の人々から「ホワイト・トラッシュ」と蔑まれ、異端者、よそ者だとも言われ子供たちには教育を受ける機会もない。そんなある日、DVを繰り返す父に耐え続けた母親がついに家を出ていきその後、次々と姉や兄たちも去って行きカイアが6歳の時には父親と二人っきりになってしまいます。母親に希望を持っていたカイアでしたが、母親との連絡も父親によって断たれ、そんな父親もカイアを置いて、いつしか出奔、彼女は10歳にして独りぼっちに。そのシーンはこちら。どうやって食べていく?そんな少女に手を差し伸べてくれたのは雑貨屋を営む黒人夫婦のみ。カイアは湿地で貝を収穫しそれを売って食いつないでいました。やがて時が過ぎカイアは鳥の羽の目印をきっかけに幼馴染のテイトと再会します。テイトは彼女に気づかれないようそっと食料品などを置いてくれていたのでした。ずっと人間と関わってこなかったカイアは彼を警戒しますが純粋な好奇心も芽生えていきます。また、湿地で育った彼は優しくて、共通する話題も多い。テイトの指導で文字を覚えたカイアは読書をすることによって世界を広げていくことを楽しみ貪欲に学び始めます。そんな二人は、いつしか恋人同士となりひと時の幸せを満喫しますがテイトは大学進学のため湿地を出て行くことに。「独立記念日には帰郷する」そう誓ったテイトの約束は果たされずカイアは絶望しますが彼女の長年の観察と知識で得た湿地の動植物に関するイラストや資料は書籍化され売れ行きも順調、彼女の生活も安定しチェイスという新しい恋人もできたのですが彼は地元有力者の息子でカイアに対して支配的な男でした。ある日大学を卒業したテイトが帰郷しカイアに何かと不誠実なチェイスと反目、またカイアと結婚の約束を交わしていたチェイスに既に婚約者がいたことも発覚します。傷ついたカイアはチェイスと別れようとしますが彼女を取り戻そうとストーカー化していくチェイスそんなある朝沼地でチェイスの遺体が発見されます。カイアの留守中に起こった惨事でしたが、事件か事故か不明のままに警察は躊躇なく彼女を逮捕しました。果たして真相は?・・・詳しくはこちらで。HP◇◇◇うーーんなんといっても湿地の風景が美しかったです。ほろっとするほど。。沼は泥が堆積し水が淀み停滞しているが湿地は沼に比べて生態系が豊かで水の流れもあり海へと繋がっている。冒頭ではポエムとともに、このように湿地と沼地は違うのだと説明されます。実際には湿地の一種として湖沼や池沼と呼ぶこともあるらしく明確な区別はないようですが、この物語では明確に区別して語られていますね。冒頭のナレーションは視聴者を「ザリガニの鳴くところ」へと誘導してくれる一つのイメージにつながっています。実際にザリガニが鳴いているわけではないと思いますが、(オリジナルでは「sing」と表現している)そこはサンクチュアリであると同時に独特な生態系を成す野生のキングダムでもある。そしてカイア自身が素のまま安心できるそんな象徴的な場所なのかなと(映画の中でも抽象的表現しかない)私なりに理解しました。劇中で「自然の中では善悪はないの。だってみんな生きるのに必死なんですもの」というようなセリフがありますがこれはキーワードですね。たった一人、自然の摂理の中でのみ生き抜き育ってきた人間に対して陪審員が無意識下に持ちがちな差別や偏見と特権階級が作った「法」=社会の摂理などにより彼女を公平に裁くことができるのか街の人々には彼女に対する「罪」がないのか出自により人間や社会に拒否され続けた人間は耐え忍び不条理を受け入れ、沈黙するしかないのか。。いろんなことが脳裏をよぎりました。さて彼女の湿地は大海原へと繋がっています。この地理的要素はカイアの未来を表現しているようにも思えます。彼女は湿地を愛し、あの狭い世界から一生出ていきませんでしたが、湿地には彼女が愛し、または望む全てのものが内包されていてそれを活かすことで多くを手に入れ彼女の世界は循環し流れを促し豊かさを生みやがては孤独であるが故の自由ではなく充足感のある自由を得ていくわけですから。また崇高なヒロインの人生に自分を正しく「愛する」という学びもあるような気もしましたわ。ラストこれは私たちにも是非を問いかけているのでしょうか。湿地のサバイバルでは当然の結果でもチェイスの立場から考えるといささか複雑なものを感じてしまいますね。◇一度きりの鑑賞では見落としがたくさんあると思いますので原作本が気になっています。アメリカで大ヒット、ということはそのニーズの意味にも考えさせられる要素がありますよね。ザリガニの鳴くところ [ ディーリア・オーエンズ ]価格:2090円(税込、送料無料) (2022/12/6時点)楽天で購入以下は蛇足です。既に長文ですし、少々お堅いので苦手な方はスルーしてね。ちょっとしたつぶやきなので。2022年現在も世の中はかなり変化しているように見えるけれど宗教や思想に縛られ不自由を強いられている現実は世界中のあちこちで見られるし性差や排他的思考などへの差別は人々の精神性と社会が成熟してきたとはいえ、その外見を微妙に変えながらも存在していますよね。それは無意識下で半ば常識化されたかのような感覚に似て人々には問題としての認識がないしまたは、そんな場合が多い。自身に無関係なことには関心を持てないし無意識下での差別意識は厚顔無恥の形相で依然存在していると思います。これに関しては自分でも自信がないですね。ただ、最近になって社会的生存のため自らの「声」を封印し声を潜めがちだった人々も変わりつつあるような気はしています。この映画をつらつらと思い起こしているとですね、そんなことが意識に上がってくるのです。多くの要素が盛り込まれているのでレビューを書くのも面倒だったのですが脳がですね脳ミソが鈍くてもよいから書けと指令を出してきます。そして気づけ~ と。。(あくまでも個人的な感覚ですよ)「いや、しんどいわ」と、聞かなかったふりをするのですが脳内もなかなか五月蝿くて日常的にスルーし続けていることが表面化するんですね~。臭いものには蓋をしろ的な。。また封印していたけれど大切だったものを解放しろということも。色々な要素が織り交ぜられているのでどこに響くかは人それぞれだと思いますが私にとっては逆境からの自己実現というスピ的な印象が強く「自分を生きる」そんなカイアの強さが魅力的でした。ここまでお読みいただいた方、お付き合いいただきありがとうございます。わかりにくいレビューだったと思いますが拙筆をご容赦くださいませ。^^;m(__)m
2022.12.21
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今日は双子座の満月、今年最後の満月でもありますよね。双子座なので夜中だと天頂付近かな。天体たちの動きはなかなかパワフルのようで、22日の冬至には「陰」もMAXになるし自分(内的エネルギー)を整えていきたいなと。負荷が大き過ぎるものや不要になったものは手放し、不毛で無駄な執着はしない、とかね。この世はパラレル最近はよくそんな風に感じています。スピ系の話をすると長くなるので今日は先日鑑賞した映画「サイレントナイト」のかる~いレビューを。良かったらお付き合いくださいませ。Story地球上のあらゆる生命を死滅させてしまうという正体不明の毒ガスがイギリス全土に到達するのがクリスマス。そこでネルとサイモンはその最期のクリスマスを親しい友人たちと過ごそうと彼らをパーティに招待する。政府によるとその毒ガスの作用は神経系を破壊し体中から大量出血を起こさせ長時間苦しんで死に至らせるという壮絶なものだった。そのため国民には尊厳死を選択できるように「EXITピル」という安楽死のピルを配布していた。でこの夜、集まった大人たちはパーティ終了後にピルを飲み一緒に「最期」を迎えるという協定を交わしていたのだった。毒ガス情報と尊厳死に皆が諦めの境地で納得している中、ネルの息子、アートだけが疑問をぶつける。「もし、(その情報が)間違っていたら?」しかし大人たちは子供の疑問に真摯に答えない。「もし、はない」と信じている。スマホ情報にも懐疑的なアートは「僕は信じない」「死にたくない」と拒否。そして妊娠中のソフィ(友人ジェームズの妻)もまた「赤ちゃんを自らの手で殺したくないの」とアートに共感、ピルを飲むことに納得できないでいた。時に暴露合戦になりつつも最期の晩餐を楽しもうと盛り上がるバーティの最中、いくつかの想定外のことが勃発、そしていよいよ毒ガスも目の前に迫ってきていた。。詳しくはこちらでHP◇巷に聞こえているように正体不明の毒ガスを新型コロナウィルスに置き換えて考えることもできそうですね。このオリジナル脚本を書いた監督はパンデミックが始まる前にプロジェクトは開始していたとおっしゃってますので偶然とはいえ実にタイムリーなテーマだったのかもしれません。政府が配布するピルは不法滞在者やホームレスには与えられないし毒ガス発生も国や地域によってタイムラグがあるはずなのに(少なくともピルを用意して全国民に配布する時間はあった)毒ガス対策が短絡的にもかかわらず尊厳死の推奨を国民に疑問視させない洗脳ぶり。日々、大量の情報に溢れていても、それに従う国民と一般人や弱者には責任を負わない政府。いやーー ブラックですわ。ピルを飲まない選択もあるけれど飲まなければ苦しむからと強制される・・・ 。「あなたのためなの」その集団意識はワクチン接種に似てるのかもね。外の世界や他人の言動をうのみにする前に自身の思考を辞めずにアクションを起こすべきでは?子供らしい直観をぶつけてくるアートがそれを伝えているようでした。物語のテーマは軽くないけれどブラックジョークも炸裂、少々自虐的なパーティもコミカルに描かれていてクリスマスのダサいセーターの話題もチラリ。。ちなみにダサいセーターとはこんな感じ(ブリジット・ジョーンズの日記より)そんなイギリス映画らしいセリフには少しほっといたしました。さてクリスマスシーズンといえばなんとなくこの時期に毎年見てしまう映画「ラブ・アクチュアリー」、20年近く前の映画ですがうまくまとまった群像劇だなぁと思っています。5年前、15分の短い続編「Red Nose Day Actually」は鑑賞のチャンスがありませんでしたが、この雰囲気が好きです。◇こちらも時間が取れれば観に行きたいのですが公開劇場は少なめなんですね。「ザリガニの鳴くところ」も、少し前に観ましたので、忘れないうちにアップしたいと思っています。
2022.12.08
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今さらですが今月は珍しく観たい映画の公開日が重なってしまいました。なので期待しているし楽しみでもありますまずは11月11日公開の「Don't worry Darling」どんな映画なのか、なんとなく知ってしまったのでパスしようと思っていたのですが、ローレンス・ビューの迫真の演技に思わずピック。彼女のこういう演技を観ると映画「ミッド・サマー」を思い出してしまいます。で次の3作品は公開日がいずれも11月18日なんですよね。①「ザ・メニュー」面白そうなんですけど。^^②「ザリガニの鳴くところ」こちらは原作が「素晴らしい」という評価を聞いて気になっている作品です。③「サイレント・ナイト」私的には外せないかなと。人類滅亡と言えばトリアー監督の「メランコリック」(2011)を思い出してしまうのですが、あちらは惑星衝突で地球がなくなってしまうお話でしたがシュールな芸術作品ととるか、鬱作品と取るか、または、理解できない退屈な作品と取るか賛否が別れたと思いますがこの「サイレント・ナイト」はどうでしょう。トリアー監督のような鬱々としたものは予告編からは感じませんがどういう描き方をしているのか気になります。3作品とも内容をリサーチするのは難しくありませんが、あえて先入観を持たずに観に行きたいと思ってますそうそう現在上映中の「アムステルダム」は観ないの? と言われそうですが。。確かにアカデミー賞候補と噂されていますし、気にならないこともないのですがうーーん、気が向いたら観に行くかもしれませんが今はあまりそそられない(失礼)なので見ごたえのある映画でしたら教えてくださいね。◇さて入院などで劇場鑑賞を諦めていた「ダウントン・アビー 新たなる時代へ」を先日、最終日に観てきました。元が長いドラマシリーズなのでみんな、年取ったな~、あ、自分もか~と一人ツッコミつつ登場人物の多い物語ゆえ記憶を引っ張り出しながら楽しんできました。時代の変化と共にそれぞれが多くの経験や成長をした後の「今」なのでそれなりに平和で丸く収まったね~的で安心して鑑賞できる作品だったように思えます。しかも華やかなので目にも楽しい(^^♪今後、続編が作られるのか否かは存じませんがもう、ヴイオレット(マギー・スミス)に会えないのはなんだか寂しいですね。あの、キャラけっこう、好きだったのです。(*^-^*)そう言えばこのドラマシリーズ(第3期)には、リリー・ジェイムズも出てましたよね。そのリリー・ジェイムズ、少し前にアマプラで「パースート・オブ・ラブ」(全3話完結ドラマ)に出演していたので鑑賞しました。今まで彼女に抱いていたイメージは「シンデレラ」、「マンマミーア」、「ガーンジー島の読書会の秘密」、「高慢と偏見とゾンビ」などの可愛らしいヒロインのイメージでしたがこのドラマではそれが一気に払拭されていて面白かったです。現在、アマプラで鑑賞できますが日本語予告編を見つけることができなかったのでオリジナル版を貼っておきますね。本日、月蝕が始まった時はまだ東の空のやや低い位置でしたが現在、月は高く昇ってきれいに輝いています。晴天なので、とてもクリア。天王星の蝕と重なったというとてもレアな現象だったようですが、有無を言わさぬかのごとく変革を促す天王星、そんなイメージを重ねてみるとまさに今の時代を象徴しているのかも、ね。
2022.11.08
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昨日、ガラス瓶の煮沸消毒中に火傷をしてしまい、そうだ、ラベンダー!! と氷で冷やした後に原液を塗布しテーピングをしていたら皮も剥けず火傷跡も残らずでホッとしました。これで3度目。ありがとう~ ラベンダー💛軽度の火傷には重宝しますよね。キッチンでの私の常備品ですまた、オレンジ精油をシンクのお掃除に使うと油汚れスッキリ、香りにも癒されて良いですよね。アロマエッセンシャルオイル北海道 富良野産【ラベンダー】10ml 1本 アロマ 天然精油【メール便送料無料】価格:1441円(税込、送料無料) (2022/6/11時点)楽天で購入\すぐ使える!ひのきキューブ付き★6/11 01:59まで/アロマオイル AEAJ認定 40種から選べる6本 各5ml 精油 返品保証付 送料無料 100%ピュア アロマオイル エッセンシャルオイル 精油 セット アロマ 加湿器 ギフト ラベンダー 天然 ルームフレグランス価格:1000円(税込、送料無料) (2022/6/11時点)楽天で購入さてここからは隙間時間に鑑賞した映画などに関する、ただの独りごとです。マイナーなものも含みますので苦手な方はスルーしてね。◇コロナ禍で公開が二度も延期になり、忘れかけていたのですが彼のボンド役はこれで見納めなので少し前に鑑賞しました。すぐにレビューをしなかったのは「はぁ???」と、呆然としてしまいボンド役引退のために、わざわざ作ったようなダニエルのためのおセンチ映画じゃん。と思ったから。失礼 ^^;これは、私の個人的見解であって多分、賛否両論。なので、あまり語りたいこともないのです。でもね、超有名なシリーズものなので、それなりには楽しめました。敵の復讐の動機と野望にはほとんど説得力を感じませんでしたが、ボンド映画特有のお約束といいますかガジェットなども面白いので。ネタバレしますが、終盤、ボンドが侵されるDNA感染とそれによる絶望感に既視感があったのは少し残念でしたね。というのも好きだったドラマ「ダーク・エンジェル」(2000~ 2002)で主人公MAX(ジェシカ・アルバ)もDNA操作され、恋人に触れると彼を死に至らしめてしまう設定だったので。同じじゃん!! 当時は「そんな馬鹿な~」と思いましたが、「ダーク・エンジェル」の劇中で飛んでいたドローンも今では日用品ですし、あのドラマってわりと現実的な近未来を描いていたのかも。ということでレビューはいたしませんが、ダニエルさん長い間、本当にお疲れさまでした。m(__)m「予告編」そういえば前作からのボンドガールといいますか、「妻」を演じたレア・セドゥですが少し前に新「エマニュエル夫人」を演じることで話題なりましたね。パルムドール等の受賞歴のある有名女優があえてこのオファーを受けたということに興味を覚えました。かつてシルヴィア・クリステルが演じ一世風靡した映画ですが、昔はコンプライアンスがゆるかったのか一般公開だったようですし、瞳を見据えつつ籐の椅子に足を組みアンニュイな雰囲気をまとったポスターを当時、子供だった私でもあちこちで見かけたような気がします。新「エマニュエル夫人」の監督はオドレイ・ディワン。女性監督とレアが創る「エマニュエル」も、かなり注目されそうですね。◇「ジュピター」ずーーっと鑑賞予定リストに入れて放置したままだったので、少し端折って観ました^^;宇宙の支配者だとのたまう王族たちが地球を手に入れるためにヒロイン、ジュピターの命を狙い、殺し合うのですが争いの理由のスケールはしょぼいしお話にも新鮮さはなく展開もなんだか安易。有名どころが出演しているし華やかなのに残念な映画だったなと。(スイマセン^^;)ストーリーが平板だと感じ、端折ってしまいましたので見落としもあるかと思いますが、画はSFファンタジーの期待を裏切らない素敵な映像だったと思います。◇「シャドウハンター」リリー・コリンズが可愛くてジェイミー・C・バウアーがカッコイイだけの漫画のような映画、かな。だけど嫌いじゃないです、こういうの。でも、最初から続編ありきで作ってしまったのか盛り込み過ぎというかかなりのてんこ盛り。原作は存じませんが大ヒットの人気小説らしいですね。しかし、映画は見事にこけ、製作費を回収できなかったらしく当然、続編制作ならず。。で伏線回収の機会も失い、ママの意識も戻らないまま全てが中途半端で終わってしまいましたね。目新しさは感じませんでしたが、(寄せ集め的要素ばかりなので)キャストは魅力的だし物語のソースも悪くないし、展開も早いので作り方次第では。。と思うとうーん・・・もったいなかった。ただ自分が何者かもわからないまま住居を破壊され、異形のものに次々と襲われ生死をかけた緊迫した状況でまったりと三角関係のいざこざを描いている場合じゃないよ、と突っ込みたくなりましたわ。(枠に収まらん)ジェイス役の ジェイミー、 どこかで見た顔だけど・・・思い出せない・・!!と思っていたら「トワイライト」シリーズに出演していました。 (このシリーズもコンプリート)ハリポタ出演はさらっとしか観ていない映画なので全く印象に残っていません。^^;でこういうのを見つけましたわ。アメリカのテレビドラマで「WILL」(10話)これはドラマの公式トレーラーですが同じドラマでもこちらの方がそそられるかも。Christopher Marlowe and William Shakespeareこのドラマではクリストファー・マーロウ(実在の人物)を演じています。◇さてこれも鑑賞予定リストに入れたままだったのですが、面白いという噂を聞いたので相変わらず、なが~い中国ドラマですが先月、一気に鑑賞しました。中国ドラマ「鬼谷子」秦の始皇帝が登場する100年くらい前なので史実的にも謎だらけだと思いますが、それだけどーとでも創作できるという強みもありそう。ふわふわファンタジーではないので、人間は飛びません^^;個人的にはハマるほど、ではなかったな~と。青春時代はやはり、若い役者さんが演じるべきかな。^^;そして二人のヒロインが印象的でした。無能な兄王、弱体化する韓、楚王の凌辱、報われない愛ともう試練の連続ですがこの韓の公主、今淑が気になりましたね~。聡明で美しくても公主であるがゆえにお気の毒な運命なのですが・・・主人公、王禅の妻よりも私には魅力的に見えましたわ。それから怖~い楚王を演じた二―・ダーホンさん、ファンではありませんが^^;どのドラマでも独特の存在感があります。演じたチー・ウェイ(威薇)さんは、小顔でモデル体型の美人さんですね。そして実年齢より若く見えました。以前、映画「マンハント」(2018)で、福山雅治氏と共演もしていたようです。(ジョン・ウー監督作品でしたが、あまり評判は良くなかったような・・・^^;)他にはスウェーデンのファンタジー系映画「ボーダー 二つの世界」とグザヴィエ監督の「マティアス&マキシム」長くなるので語りませんが、「ボーダー 二つの世界」は理性や思考だけでは理解できない世界、「マティアス&マキシム」は相変わらずのグザヴィエ色、と言った印象でした。そうそう、映画「犬王」も観てきましたので後日、レビューを書くかもしれません。では、良い週末を。
2022.06.10
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少し前に映画「スワロウ」を観ました。スワロウ?ツバメのこと? と一瞬思いましたが、そういえば、「飲み込む」と言う意味もありましたよね。で他にも意味があるのでは?と調べてみると破壊する、(嘘などを)鵜呑みにする、我慢する、口ごもる、などいくつかの使い方があるようです。でこの映画はそれらの意味とニュアンスの全てを自身に内包してしまったかのようなハンターが透明な檻に囲われたような日常で支配と従属に身を置く世界からどうやって自身を開放し、取り戻していったのか、しっかりと見せてくれた作品だと思います。ラストは賛否両論あるようですが、エンドロールまで印象的な映画でした。で簡単なレビューでいいよね、とここで辞めようと思ったのですが、やはりもう少し、おしゃべりしてしまいそうです。よかったら、おつきあいくださいませ。<story>裕福な青年に見初められ結婚したハンターは瀟洒な邸宅で人が羨むような日々を過ごしていたが、価値観が違い過ぎる夫や彼の家族は、彼女に対して人間としての尊厳を示さず、彼女は跡取りを産んでくれる従順で美しい嫁という存在でしかなかった。そんなある日、妊娠をきっかけに彼女はますます孤独とストレスに苛まれふとした衝動でビー玉を飲み込んでしまう。異物を飲み込むことで一種の多幸感を覚えてしまった彼女は、自己肯定感へと繋がる、その衝動を抑えられなくなりその後も異物を飲み込むことを繰り返し排泄した異物を洗浄しては陳列することで精神的な安定を得ていくが、婦人科の検診時に異物を検知され家族の知ることとなる。胎児のためカウセリングと看護師の見張りを強要され彼女は監禁状態へと追い込まれていく。予告編「異食症」という病気は決して珍しいものではないらしいですね。多くの場合、金属や冷たくてツルっとしたものを好むとか。ハンターの場合もそうでした。画鋲や尖ったものを飲み込んでは、消化器系の内臓をあちこち傷つけながら排泄、または「産み落とす」というべきでしょうか。この自傷行為は自身が封印していた「傷」の転移行動でもあるのかも。その後、夫や全てに絶望し、家族の庇護やコントロールを排除し傷の「根源」と対峙した時、運命は彼女を軸として動き始め、アイディンティを取り戻していきます。ラストの彼女の決断は連鎖を起こさないこと、と 自分を生きるための決別だと受け取りましたが、ご覧になった方はいかがでしたでしょうか。フェミニズム映画ともいえますが、自立し尊重されるべき権利を持つ人間の解放と再生の物語として鑑賞しました。傷は深ければ深いほど手繰り寄せて癒すのは困難だと思いますが、深い傷だからこそ再生が叶うことで、より明るい未来を引き寄せられるかも。そうそう、冒頭の子羊が食肉にされるシーンや長いエンドロールですがうーん・・・そうきたかと。。なかなか象徴的だったので印象に残りました。それにしてもハンター役のヘイリー・ベネットの演技にはひきこまれましたわ。パートナーのジョー・ライト監督と共同プロデュースをした作品なのだそうです。ジョー・ライト監督と言えば最近では映画「シラノ」が公開されましたよね。そのヒロイン、ロクサーヌを演じたのもヘイリー・ベネットでした。初期の舞台キャストをそのまま映画でも起用したのだと聞いていますが、個人的には楽しめた映画だったかな。(ひいき目ありです)映画公開後に長いレビューを書いていたのですが、実は作業中に下描きが忽然と消えてしまいまして… (泣)その後の煩雑事に追われているうちに新たに綴る意欲は見事に撃沈。。。 今に至ります^^;せめてお気に入りのシーンを貼っておきますね。超簡単にですが(手抜きともいう)イラストも描いてレビューを綴る気満々だったのですがやはり時が経つとダメですね。とりあえずその残骸の一部を残していきます。^^;(これで成仏できるかと)最近観た映画などのお話しもする予定だったのですがまた長くなりますので次回お付き合いいただければと思います。
2022.06.02
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先日、「モービウス」を観てきました。マーヴェルのファンではないのでジャレッド・レトが主演していなければスルーしていた映画だと思います。詳しくはこちらで。HP<Story>先天的な血液の難病を抱えるマイケル・モービウス医師は同じ病気で共に苦しむ幼馴染みのマイロや世界中の患者たちのために早く治療法を確立しようとある特殊なコウモリの血清を自らの体に投与し試すのだがそれは危険な実験だった。肉体と精神は激変し 超人的パワーと風にのる飛行能力やバッド・レイダーを得る代わりに、常に血を欲する渇きに苦しむこととなり異形のものとなった時には人間としての記憶も失われてしまう。彼の作った人工血液は持続時間は短いがそれを使うことでマイケルは人間の意識を保ちながら自らをコントロールする方法を試みていく。一方マイロは「血清」をマイケルに要求するのだが「こんな恐ろしいものを投与するわけにはいかない」そう言って、彼の要求を拒否。そんなある日看護師殺害容疑で拘束されていたマイケルのもとにマイロが現れ「あれは、君がやったんじゃない」とつぶやく。マイロは無断で血清を投与していた。◇マーヴェルの新キャラ誕生いうことで蘊蓄などの詳細は得意な方にお任せですが詳しくない私でもいくつかの「繋がり」に気づいたのでマーヴェルファンはワクワクしたのではないでしょうか。これは「序章」ですね。お話自体は単純です。劇中で生々しいコウモリを扱っていたり吸血や醜いモンスターへの変貌シーンがあるにもかかわらず映像のスタイリッシュさとジャレッド自身のビジュアルのせいでしょうか、ダークな世界観ではありますが醜いモンスターとの程よいバランスを構築していたような気がします。さて今後、スパイダーマンとの絡みがあるらしいけれどコミックではスパイダーマンの敵なのね。どう戦うのかしらという興味は湧きましたわ。^^だってモービウス先生、良い人ですもん。◇<予告編>今回、プロモで露出が多いので久々にこういうジャレッドが見られました。ご覧になった方も多いかも。こういうのも。楽しんでいるのか、気を使いまくっているのか・・よくわかりませんが。。^^;ここ彼のバンド活動も慈善活動も有名ですし、オスカー俳優でもあるし日本のやくざ映画で主演しているにもかかわらず認知度が低いのは(私の周りだけ?)少し残念なのですが思えば彼が主演する映画の多くは役作りにこだわりを持ちすぎているせいかジャレッドが演じていても彼だと気付かない場合も多いし、洋楽に興味がない人も多いですよね。でもマーヴェルのキャラを演じることで日本での認知度がもっと上がるかも?なので、コロナ禍が落ち着いた折にはまた日本でライブをやってほしいなと。そして彼もまたスピリチュアル系の宇宙人ではないかと思っておりますの。^^;◇今回、レビューらしきものを、あまり綴らなかったのでジャレッドのことを少し。で以前アップした「アウトサイダー 」も再アップしました。ネトフリオリジナル映画なので契約していない私はいまだに観ていませんがロケ地の一部が福岡だったのにエキストラ募集に気づけなかった自分をかなり悔やみました~。^^;こちらも。昔のMV(メンバーが4人の頃)で(今は兄のシャノンと二人)「バーソロミュー」というのはジャレッドのもう一つの名前。MV製作など映像のプロダクト時に使用しているようです。長くてよくわからない内容ですが曲は4分過ぎた頃から。以前はこんな風に凝ったMVを何本も作っていまして私も良く聴いていました。30seconds to marsのファンになったのは「ALIBI」(2009)という曲がきっかけでしたが、2004年の映画「アレキサンダー」に出演していた時は、主人公より印象に残っていたにも関わらずあまり興味を持てませんでした。これ(右)私には音楽の方がインパクトがあるのかも。その後の彼は役作りのために体重の増減を何度かしているので御年、50歳ですし今後はあまり無理しないようにと願っております。最近は、観たい作品が多いので嬉しいです。店内10&OFF
2022.04.09
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寒いですね昨夜のお天気は強風で大荒れでしたが今は雪が降っています。でも節分、立春も過ぎましたし本格的に2022年がスタート! といった気分です。オリンピックも始まりましたね。さて先日、ウェス・アンダーソン監督の映画「フレンチ・ディスパッチ」を観てきました。けっこう、面白かったです♪途中、退席された方が数人いらっしゃいましたので万人受けする映画でないかも、ですが好きな方はハマりますよね。^^このレビューはネタバレをしていますので、ご注意くださいませ m(__)mフランスのとある架空の街「アンニュイ」にあるアメリカの雑誌のフランス支局が舞台。雑誌「フレンチ・ディスパッチ」はリベラルな視点で、ライター、編集者を尊重しカテゴリーにとらわれず様々なカルチャーを発信するライター主導の雑誌。しかし突如、編集長が急死。「死んだら廃刊」という遺言により追悼号が最終号となってしまうのですがその最終号・・・・何を書く?そこから、スタートする物語です。① 最初は自転車レポーターのサゼラックが紹介するプロローグ的な架空の町、アンニュイのお話し。街の名前はアンニュイですが「 アンニュイ?どこが?」な雰囲気がムンムンです。② 次は著名な美術評論家ベレンセンが語る「確固(コンクリート)たる名作」画家モーゼス・ローゼンターラーは極悪殺人犯で服役中。 彼のミューズは看守のシモーヌでも「愛してないの」と ふられ 傷ついたモーゼス・・・ですが突如インスピレーションがむくむくと・・・。代表作「裸のシモーヌ」はこうやって生まれました。「裸のシモーヌ」を見た囚人のガダージオは彼の才能を見出し出所後、画商として成功するが、モーゼスは永遠に出所できない。新作を待つガダージオ生みの苦しみに苛立つモーゼス刑務所での大暴動物語は思いがけない新展開へと ~ ③ 三つめは孤高の社会派ライター、クレメンツの「宣言書の改訂」この学生運動はフランスの五月革命がモデルかな?クレメンツは思考や生き方が同世代に理解されない独身女性。友人の息子で運動家のゼフィレッリはそんな彼女の良き理解者。しかし二人の奇妙な友人関係は彼女に記者としての「中立」を崩壊させる。そして、あっけない幕引きカオスな世界で宙ぶらりんなのはもしかして自分だった?私って孤独?④ 最後は「警察署長の食事室」美食家警察署長お抱えの料理長へのインタビューの最中に天才息子が誘拐されネスカフェ料理長を巻き込んだローバック・ライトの記事のお話し。誘拐事件やカーチェイスなどのアクションシーンは一部アニメーションで描かれています。シュールだったわ。◇この映画は一冊のマガジン。内容はトップのポスターのイラストが示す通り。特集記事が4本ですね。で1925年創刊のアメリカの雑誌「ニューヨーカー」への監督のオマージュなのだとか。当時の「ニューヨーカー」は街で話題のコラム、ノンフィクション、小説、漫画、地域情報などを発信しリベラルで質の高い文芸雑誌だったらしい。他の雑誌が決して語らないこと、報道規制されていたことも掲載してしまう尖った雑誌であったとも。ただ、1960年以降は、時代と共に「形」を変えていったらしいのですがトップのイラストからもうかがえるようにまさに古き良き時代の「ニューヨーカー」への偏愛が盛り沢山のようですね。またフランス映画への偏愛も惜しみなく注がれているらしく英語とフランス語が飛び交い「アンニュイ」という街の名前にも退廃的な芸術や一種のけだるさや淫靡さをも想像させてしまう。。②の「確固たる名作」にそんな雰囲気を感じたのですがご覧になった方はいかがでしたでしょうか。雑誌をめくるとカラーページやモノクロページ、漫画などもあり私たちはその二次元情報を目で見て楽しみますがこの映画のアートワークもそう。カラーとモノクロが切り替わったり突如、アニメーションが始まったりカメラワークも平面的。監督の「らしさ」が詰まった挿絵がいっぱいのニッチな雑誌のようでした。個人的には②番目のお話が好きです。思わず、吹き出した場面もあったのですが私の周りは無反応だったので受け取り方には差がありそうですね。(念のため)フランス語や雑誌「ニューヨーカー」や昔のフランス映画などに詳しい方はこの映画に仕掛けられているらしい「引用」を楽しめるのかも。「フレンチ・ディスパッチ」の社屋の表と裏公開されていたこの二つの写真を見てなるほどね~と思ったのです。(主観ですが)表は窓も整然としていてスッキリした立面図のようですが裏を覗くと様々な形とサイズの窓やドアがランダムに配され階段も変則的で雨樋や配管もちょっと見苦しい。なんだかね綺麗な表紙からは想像できない世界がこの中に潜んでいるよと言われているみたい。この写真が公開されているということは意図的ですよね?さて監督の常連キャストが多い中、初参加のシャラメくんは、美しかったな存在感がありました。シアーシャのカメオ的出演は贅沢では?と思いましたがこうやって有名どころが集結するのも監督の才能とお人柄なのかもね。記憶が薄れないうちにと適当に綴りましたが主観的なレビューです。良く覚えていないことも多いので再度鑑賞すると違うことを発言するかもしれません。なので興味のある方はご自分で確かめてみて下さいね。予告編◇さて今日は、ゆるりと楽天市場を見ておりますが長時間滞在するとまた、余計なものを買ってしまいそう^^;空気が乾燥する季節ですしコロナ禍でもあるのでウイルス撃退も兼ねて冬から春先はディフューザーをずっと使っていますが水を差したりお掃除したり面倒な時があるので水なしディフューザー(コードレス)もいいなと。ポイント5倍! TOKAIZ アロマディフューザー 転倒しても精油漏れの心配なし ネブライザー式 水を使わない 長時間 オイル漏れ防止 車用 噴霧式 アロマ コンパクト 小型 静音 ミスト量調整 タイマー機能 電池不要 usb充電式 人気 おしゃれ ディフューザー ギフト 寝室 オフィス価格:3980円(税込、送料無料) (2022/2/5時点)楽天で購入またラベンダーと言えば定番のイメージですが真正ラベンダーだけでも産地や季節、ブランドによって香りが違うのでその「香り」に混乱することがありますがこのラベンダーセットラベンダーの種類別であればわりと香りの認識がしやすいかも、と思うのですがアロマオイル ラベンダー セット 5ml×8本 8種のラベンダーが楽しめる 【送料無料】 【 エッセンシャルオイル 認定精油 ラベンダーオイル 癒し 天然 ギフト アソート 】価格:3972円(税込、送料無料) (2022/2/5時点)楽天で購入とりあえずいつもお世話になっている、この6本セット。今は7本セットなので補充しました(*^-^*)今だけ1本増量!アロマ エッセンシャルオイル 選べる 精油 各5ml×6本セット 【送料無料】 【 アロマオイル ラベンダー オレンジ ユーカリ ベルガモット ユーカリ グレープフルーツ AEAJ認定 天然 】価格:1019円(税込、送料無料) (2022/2/5時点)楽天で購入では良い週末を (^^♪
2022.02.05
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寒い日が続きますね。年が明けオミクロンの蔓延も予想通りですよね。俯瞰視できる情報だけは確保したいと思う昨今ですが何が正しいなんて専門家でも断言できませんし予防対策を粛々とやるのみかな。さて寒いしコロナ禍も続くのでクローゼットの整理を少しずつしているのですがタグ付きのまま何年も放置していたり殆ど着用しないまま箪笥の肥し化したもの、アクセサリーや雑貨をいまさらですがフリマに出品しようと作業を始めたのですがあーー、これが、もう、本当にメンドクサイ。私には向いていないことを思い知っているところです。未使用の大型犬用カートや救命具や靴下もあってこれらもどうにかしたい。今は中型犬が人気だしねーーなんて考えるとモチベーションも上がりませんが ^^;ということで作業が中断していて部屋も散らかってますがなんとかせねば。。です◇Um。。。本日は残念なニュースがありました。。ギャスパー・ウリエルの訃報にビックリです。。美しい顔をした存在感のある俳優さんでしたよね。まだ、37歳だとか。。ご冥福をお祈りいたします。RIP☆さて少しだけ、これから公開の映画のお話しを。こちらは来週鑑賞予定の「フレンチ・デスパッチ」ですがウェス・アンダーソン監督なので、クセありでしょう。前作「グランド・ブタペスト・ホテル」の時と同じキャストが数人いるようです。ティモシー・シャラメくんも出てますしシアーシャ・ローナンも少しだけ?来月は「シラノ」かな。私はミュージカルが好きですしジョー・ライト監督作品にも馴染みがあるので。監督の新たな視点というのも気になります。先日もアップしましたがシラノ役はピーター・ディンクレイジ私にはいまだに「ゲーム・オブ・スローンズ」で演じたラスター家のティリオンというイメージですが(ティリオンも印象的でした)映画館の大きなスクリーンで予告編を見たらやはりスルーできないなと。3月はこちら「ナイトメア・アリー」ギレルモ・デル・トロ監督なのでダークで、やはり一癖ありそうです。以前「シェイプ・オブ・ウォーター」でも(アカデミー作品賞を受賞)異形のキャラが登場しましたが今度は何を見せてくれるのでしょう。楽しみ◇最近、ご無沙汰していた映画館ですがドニーとニコラスのアクション目当てで先週、「レイジング・ファイア」を観てきました。スルーしようと思っていたのですがコーデさんのレビューを見てそそられたので。^^ひたすら、アクションを楽しむための映画です。物語は闇落ちした元警察官の復讐劇ですがあまりドラマ性はなかったと思います。闇落ちした理由は描かれますがそれぞれの葛藤や心情を交えた人間ドラマを描き復讐劇に確固とした説得力を持たせるところは割愛されていたので復讐が残酷に見えるだけでした。なので感情移入することもなくただ、アクションを傍観していましたがでもねそれが目的だったので良いのです。ラスト15分のアクションはまるで時代劇の武侠アクション(^^♪ こんな香港映画らしいアクションは昨今、観られなくなってきているようですしベニー・チャン監督の遺作となってしまいましたしそういう意味では貴重な作品です。演じた彼らもきっと生傷絶えなかったことでしょう。最後にこちらも。この手は趣味ではないけれど大陸で色々あったファン・ビンビン最近、どうしてるのかな~と思っていたらこの映画に出演していたのですね。では、また。寒い日が続きますのでご自愛くださいね。
2022.01.20
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この作品もコロナ禍で公開が1年以上延期されましたね。先週、観てまいりましたよ。他国の興行収入は伸びているようですが評価が良さげなわりには日本での観客数はいまいちなのでしょうか?? このパート1の上映時間は160分。私には、あっという間だったのでパート2の制作がとん挫してしまわないようにと願うばかり。。と思っていたら昨日の情報ではパート2が2023年10月にアメリカで公開されるのだとか。良かった。そうそうD・リンチ監督の「デューン 砂の惑星」(1984)はプロデューサーのノーセンスなつぎはぎ編集で悲惨な作品になってしまったという話は有名ですがその時のトラウマを抱えていらっしゃる方は忘れてくださいませ。今回は別物として現在の映像技術で蘇った新しい「デューン」を楽しめるのではないでしょうか。^^;◇「デューン 砂の惑星」原作はフランク・ハーバートの「デューン」(1965年)詳しくはこちらでHPHPも充実していますね。<ストーリー>(パート1)西暦 10191 年アトレイデス公爵は宇宙帝国の皇帝の命を受け砂の惑星アラキスに封じられる。惑星アラキスは抗老化作用を持つメランジの唯一の産地でありその星を治めるということは公爵家に富と名誉を約束することになるが皇帝の命が下るまでその星を支配していたのはハルコンネン家であった。公爵は皇帝とハルコンネン家が共謀しアトレイデス家を滅亡させる罠だと知りつつ惑星アラキス(デューン)へ移住するがドクター ユエの裏切りとハルコンネン家の夜襲によって公爵は命を奪われアトレイデス家の後継者ポールと母親のジェシカは命からがら敵の包囲網から脱出し砂嵐やサンドワームの縄張りをくぐり抜けアラキスの先住民族フレメンのアジトを目指す。。母親のジェシカは宇宙帝国を陰で操ると言われる教母を長とした女性集団「ベネ・ゲゼリット」のメンバー。「ボイス」と呼ばれる特殊な能力を持ちいずれ重責を担うであろうポールのために結社の女性にのみ許される「ボイス」を密かに伝承していた。またポールには元来、未来を視る能力があり惑星アラキスに降り立って以降、既視感のあるビジョンがより鮮明になっていくのだった。◇画面は全体的に暗いけれど画の切り取り方は無駄がなくシンプル、スタイリッシュで美しい。最近のヴィルヌーヴ監督らしい雰囲気。原作は昔から様々なクリエイターたちに影響を与え彼らの作品へと反映されたので(日本で有名なのは「風の谷のナウシカ」)それらの作品と差別化する新たな表現やデザインを構築していくのは簡単ではなかったのではと想像します。ただいくら辺境の星とはいえ西暦10191年ならば想像の枠を超えるような未来世界を見たかったという私のようなタイプもいらっしゃると思いますがそういう要素はほとんどなく背景は中世的な封建社会、トンボに似たオー二ソプターをはじめ大小のガジェットは魅力的だけれど未来感は薄く現在とさほど違わない印象を覚えました。ただ、作品はとてもわかりやすく構成されています。まだ、パート1のみなのでお話することもさほどないのですがハルコンネン家の超気持ち悪い男爵や(きもいので小さな写真で~ ^^;)体の水分が循環濾過して飲み水にもなるという保水スーツやまるでアラブだよねというイメージの先住民族フレメンの人々、それに細くて、ひ弱に見えるのに戦闘能力に長けているポールが多くのもさい男たちの中で存在感と美しさを際立たせていたことは印象的でした。そして何よりママのジェシカが強く逞しく美しかったですわ。何度も夢に現れていたチャ二やポールが救世主として成長していくお話しは次編へ。蛇足ジェイソン・モモアがパート1のみの登場というのが少し残念でしたしチャン・チェンの使われ方もなんだかな~。。^^;でも、脇を固めるキャストも有名どころでがちっとまとまってましたね。主人公の中性的ビジュアルもなんとなく時流にマッチしているようですし男らしく強く逞しいという金太郎あめ的な古いヒーロー像ではなくこれから「救世主」となっていく成長を描きながら今後、カリスマ性をも醸し出していくだろう展開も「ベネ・ゲゼリット」の血をひくものとして乖離しすぎないイメージがあるように思えます。さて何種類かのプロモ動画があるようですがここでは女性キャラクター編を。◇この新訳版、上・中まで今年の初めに読みました。下巻はこれからボチボチ読もうかなと思っています。デューン砂の惑星(上)新訳版 (ハヤカワ文庫SF) [ フランク・ハーバート ]価格:1232円(税込、送料無料) (2021/10/28時点)楽天で購入デューン砂の惑星(中)新訳版 (ハヤカワ文庫SF) [ フランク・ハーバート ]価格:1188円(税込、送料無料) (2021/10/28時点)楽天で購入デューン砂の惑星(下)新訳版 (ハヤカワ文庫SF) [ フランク・ハーバート ]価格:1188円(税込、送料無料) (2021/10/28時点)楽天で購入
2021.10.28
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今年は残暑もゆるかったな~と思っていたら10月になって残暑到来?朝晩は涼しくても、昼間のこの暑さは何?季節的にも夏服は着れないので毎朝、服装に悩んでいます(泣)◇日本産のレモンが店頭に出始めたので一袋買ってハチミツ漬けにしました。今からが旬ですよね。と言っても店頭に並ぶ数は少なくメインは防カビ剤やワックスなどを添加した外国産のものばかりですが。なので多少、見た目が悪くても旬には国産レモンを購入しています。ドレッシングづくりや飲料、調味料としてわりとよく使うので以前から自家栽培したいな~と思っているのですがいまだ実現ならず。。^^;あ、でも植える時期は、確か春でしたよね。実のついたものを購入して春に植え替えるという手もあるかな。^^プランターのミント類もわさわさと元気なので炭酸で割ってミントを加えるのも美味しいですよね。そういえば以前、「レモン水」が流行りましたが残念ながらダイエットに効くというのは間違った情報のようですね。デトックスを促し、むくみを防止したり疲労回復を助けたり多少、ビタミンCもとれますので免疫強化の一助やお肌にも良いとは思いますが。^^ちなみにレモン水の場合は200mlにレモン半分程度が適量なのだとか。1か月以内でしたら冷凍も使えるので国産レモンが出回る冬までにまとめて保存しておきたいなと思っています。国産 レモン 訳あり 1.5kg 送料無料 熊本県産 2セット購入で1.5kgおまけ、3セット購入で3kgおまけ サイズ不選別 家庭用 訳ありレモン 檸檬 グリーン レモン 果汁たっぷり《10月中旬‐11月上旬頃より出荷予定》価格:1333円(税込、送料無料) (2021/10/5時点)楽天で購入【ポイント5倍対象品!10/4 20:00 - 10/11 01:59まで】【予約早割5%OFF価格】 【10月発送開始予約販売】 【愛媛県大三島産】国産グリーンレモン【サイズばら2.5kg】【ノーワックス・防腐剤不使用】ご家庭用 訳あり わけあり れもん 国産 柑橘 果物 愛媛 産 家庭用 自宅用価格:2945円(税込、送料無料) (2021/10/5時点)楽天で購入◇少し前に映画「ジェイミー」を観ました。コロナ禍の影響で2度公開が延期され結局、アマゾンでの配信となり会員なら0円です。だから日本語版のHPも公式予告編もないのかな。ドラッグクィーンに憧れるジェイミーが16歳の誕生日に母親からプレゼントされたのはキラキラと輝く真っ赤なヒール。これを履いてプロムに参加する決意をし「ハウス・オブ・ロコ」のオーナーからドラッグクィーンになるべく指南を受けるも学校や教師から反対され級友からは馬鹿にされ信じていた父親からは人格を全否定される。でも暖かく見守ってくれる人たちもいる中でさてジェイミーはどうやって乗り越える?とりあえず、これです。ミュージカルの映画化ですが、もとは実話。ミュージカルものが好きなので観てしまうんですよね~。「LGBT」のカテゴリーだと思うのですがこういうテーマは昨今では珍しくありませんし内容も、わりと普通の映画だなと感じましたね。「彼ら」に限らず違和感や精神的不自由さ、否定される個の多様性などは誰でも一度くらいは経験していそうだし本来のスピリット(魂の自分)と繋がって自分らしく良い意味で自分軸で生きていきたいと願う全ての人が共感できるのではないかな。葛藤は描かれていますが、映画は決して重くない。未来の可能性を信じることは↓自分を信じる親友のプリティは言います。「あなたらしくするのにみんなの許可なんて必要ない」また時代の意識の流れは女性性が持つ寛容さ、受容性へと次第に移行しつつあると言われていますがジェイミーの母親の存在がそれをうまく象徴していたように感じました。で私の脳裏に浮かんだのがタロットカードの大アルカナ「THE EMPRESS」。「女帝」のカード出方によってカードの読み方は様々ですが一般的には新たな生命、もの、芸術などを産む能力。見返りを求めない愛、受容と豊かさによる繁栄。(絵柄の意味は割愛します)などを表現していましてこのイメージがジェイミーのママでした。そこに独自の可能性を抹殺せず、無償の愛で育み見守る包容力を感じたので。映画の中のジェイミーはまだ16歳、人生の可能性は彼次第、未来に波乱があったとしてもそれは彼だけに起こる運命ではないし彼の人生にも、「やり方」があるはずで個々の人生もそう。なので「LGBT」映画というよりはひとりの少年の成長物語として鑑賞しました。(エンドクレジットではご本人たちも登場)そうそう劇中でジェイミーはパフォーマーを目指していてなりたいのは「ドラッグクィーン」だと言ってますよね。ドラッグクィーンといえば私はやっぱり「キンキーブーツ」の三浦春馬君を思い出してしまう。◇では、良い週末を。先日の地震の影響や余震など関東地方の方々には今後も心配なことがあると思いますがどうか、お気をつけてお過ごしくださいね。
2021.10.09
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台風が近づいてきてますね。 コロナ禍に猛暑に台風対策にオリンピック、 オリンピックはまもなく閉幕ですが コロナ禍対策は全く功をなさず タスクだらけの夏ですね。 体調だけは整えていたいものです。 先日、やっと第1回目のワクチン接種をしてきました。 既に終えた人からは 「痛くない」とか、翌日に腕が少し痛む程度と 聞いていましたが 私は接種直後から腕が痛くて、 その夜は寝返りもできず(泣) 来年は日本産の不活性ワクチンや薬などが 期待されていますが 変異株がどう推移していくのか不明ですし 先のことを憂うより 今できることを粛々とやっていくしかないですよね。 ◇ さて 何度かアップした中国ドラマ「山河令」ですが 12日からWOWOWで放送スタート。 3分ダイジェストです。 日本語ダイジェスト版 ずっと中国語+英語字幕で観ていたので やはり日本語はありがたい~ アクションシーンのない編集のせいかな BLっぽくなってるけど。^^; 攻める老温と逃げる阿絮 風流で甘え上手な老温、生真面目で流されやすい阿絮 これは主に物語前半の二人だけど コミカルに描かれているので面白いですわ。 ◇ 少し前に アニメ映画「竜とそばかすの姫」を観てきました。 Uの世界を楽しむには映画館だよね、 と思ったので。(「海獣の子供」の劇場鑑賞を見逃し後悔したわ) アニメには疎いので詳しく語れませんが 簡単に感じたことを。 あネタバレしてますのでご注意を。 <ストーリー> 母の死を受け入れられず、歌えなくなった鈴は 父親との会話も避け 曲作りを生きる支えにしていたが 「U」の世界でAsという分身「ベル」の姿の時にだけ思いっきり歌うことができた。 「U」の世界で竜と出会った時 彼もまた、心の深い傷を封印していることを知り 彼に関わっていくことで かつて 母親がしてきたように 他者を救うという意味を理解し自分の孤独は幻想にすぎず常に守られていたということにも気づいていく。 ネットに構築されたパラレルが基軸の ファンタジーではなく現在のネット社会の象徴としてUの世界を設定し それを媒体に 傷ついた魂同士がめぐり逢い成長していくお話なのでテーマは普遍的で現実的な日常です。 詳しくはこちらで HP うーーーん ツッコミどころは意外にたくさんあったのです^^;(個人の感想ですよ) ですが、列挙は避けたいのでひとつだけ。 鈴を高知の田舎から東京の住所もわからない場所へ それも虐待暴力親のいる家へ 手ぶらでひとりで行かせるなんて ダメでしょーー!!! 失 礼 ^^; 正直 私にはあまり響かなかったのですが ただ、琴線に全く触れないということはなく ベル役の中村佳穂さんが歌う声の響き(あの周波数)が 美しいクライマックスシーンや ベルが竜を抱きしめるシーンを より清廉なものに浄化してくれていたような。。 そんな気を感じまして ストーリーそのものより歌唱シーンだけは 感情移入ができ それを大画面で鑑賞できたのは良かったですね。 鈴にとって 竜を救うということは、 封印を解き母親を理解し自分も救われること。開放したものを受け入れることで ようやく前へと進める。 ですが 要らぬ描写はあれど竜の心に寄り添うまでの交流がほとんどなかったのは残念。知り合ったばかりで心に隠し持っている秘密や怒りや闇を竜が簡単に打ち明けるはずはないと思うけど いきなり「聞かせて~」と歌いだすのには、ちょっと。。 クライマックスでは 美しいベルの姿から 自らの意志でアンベイル(リアルな姿をさらす)した鈴だけど 全く違っていた鈴とベルの姿が次第に一体化していき 再びベルの姿へと変容する。 ここに鈴の成長と真の本物に勝るものはない そんな意味が込められていたのかも。 まあ、でも 「U」の世界の設定人口が50億人にしては リアル世界でも「U」の世界でも 登場人物は、ほぼ高知の田舎の人間だけ。 このグローバルで多様化の時代に Uの世界を描いているにも関わらず 世界中で竜を攻撃はしても 鈴とご近所さんたち以外に 誰も介入して助け合おうとしないという表現には ? 世 界 が 狭っ!! スミマセン ^^; ディズニー版「美女と野獣」のオマージュということで顔もディズニーのベルに似てましたね。 「U」の世界での中途半端な「美女と野獣」風を描くことより(監督が大好きなのね) ミュージカルがやりたかったとしても 中村佳穂さんの歌唱だけにおんぶにだっこ感過ぎるのは避けてほしかった。 ラストもえっーーー、あれで解決?? ありえんわイージーすぎるわ でした。^^; 上げたり下げたり、 だらだらとしゃべってしまいました。m(__)m ネット上では 詳しい方々が多数コメントされているので 気になる方は そちらを参考にして下さいね^^; ◇ これ、けっこう好きです。 「天官賜福」(日本語版) 現在、実写版ドラマが撮影中のようですね。 原作は墨香銅臭さん アニメ「魔道祖師」(ドラマ版「陳情令」)と同じ作者。 「魔道祖師」、特にドラマ「陳情令」の方が人気のようですが 私はそちらにはハマれず。。 日本人向けアニメではないので 中国武侠小説やエンタに慣れていない人には 説明不足だと感じるかもしれませんが 技術面では日本の下請けをやっていたり 日本の人材も確保している昨今 今後はもっと良くなっていくような気配がありますね。 現在も中共の検閲が厳しく 表現の自由がない中での作品作りなので どうしてもファンタジー系に偏っているようですが もし、その規制が緩んだら・・・ 鑑賞人口を考えただけでも今以上に巨大なマーケットになりますよね。 日本の人材流失は阻止したくても 難しい問題もあるようですし 作品によっては 単純に面白かったり 日本にはない世界観が楽しめるので 相性の良い人はハマるかも。 今後は侮れないですわ。 あ・・・またオタを語ってしまった^^;
2021.08.06
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今日は久々に映画のおしゃべりです。確か単館系上映だったと記憶していますが見逃していた作品です。最近、観たいものが渋滞しているにもかかわらずこれは先週から2回も観てしまいました。ここでは、少しネタバレしてますのでご注意くださいませ。m(__)mオリジナルタイトルは「ガーンジー 読書とポテトピールパイの会」詳しくはこちらでHP- story -時は第二次世界大戦後ジュリエットは編集者のシドニーと共にロンドンで作家生活を再開しアメリカ人マークとの交際も順調、落ち着いた日々を取り戻し始めていました。そんなある日ガーンジー島から1通の手紙が届きます。差出人はガーンジー読書会メンバーのドーシー・アダムズでした。読書会保管の書籍の中にジュリエットの名前と住所が書かれた「チャールズ・ラムの随筆集」をみつけたとのこと。それは彼女が戦時中、生活のために手放した本であり戦時下では読書会の癒しの一部となったものでした。ジュリエットは言います。「本には帰巣本能があってふさわしい読者に辿り着くのではないかしら」そしてその1冊の本がきっかけとなり文通が始まります。読書会はドイツ軍監視の下、偶発的必然性で発足されたもので発起人はエリザベス・マッケンナ。彼女が大切にしていたのは人との暖かい繋がりと友情でした。会の正式名称は「ガーンジー 読書とポテトピールパイの会」文通を続けていくうちにジュリエットはその読書会に興味津々作家としての好奇心を抑えられずシドニーにスケジュールの変更を願い出て、取材目的のため島へと渡ります。また、乗船前にはマークからプロポーズされ豪華な婚約指輪を受け取っていました。大戦中、ドイツ軍に占領されていた島はまだ、その痕跡を残していてホテルも休業中なので郵便局で宿泊場所を紹介してもらうことに。その郵便局には二人の読書会のメンバーがいました。島を訪れた目的を伝えると早速、その夜には読書会へ参加できることに。文通相手のドーシーとも会えてエベンの作ったポテトピールパイもふるまわれます。ただ、発起人のエリザベスは島に不在。彼女の留守中ドーシーが、彼女の娘の親代わりをしていました。人々はエリザベスのことを話したがらずドイツ軍に逮捕された後彼女の所在はわからないままでした。「戦争はまだ終わっていないのと同じ」モーグリー夫人はそう言って読書会のことを記事にすることを許さない。ジュリエットは諦めますがやがて暖かくて正義感が強いエリザベスの人となりを少しずつ知っていくうちに自分の魂に正直な生き方を貫いた彼女の影響を受けていくことに。「タイムズ」には載せないけれどどんな形にしろこれは「書かなければ!!」そう思うようになります。またドーシーとの間にも運命的な何かを感じはじめ戸惑うジュリエット。そんな時婚約者のマークが島へやってきます。婚約指輪をしていない理由を説明しても理解してもらえずジュリエットは違和感を覚えますが依頼していたエリザベスの消息を知らせに来てくれたのでした。◇ズバリ好きな映画でした。「本に人を呼び寄せる力があるのなら・・・・・きっと。。」というキーワードのようなフレーズがありますが「映画に人を呼び寄せる力があるのなら・・・」と私の場合は置き換えられそう。なのでまさに引き寄せられたのかも。私にとってはベストタイミングでした。◇ジュリエットはエリザベスの人となりに影響されていきますがそれは模倣ではなく彼女のように魂(スピリット)に正直でありたいと願い自身が本当に求めていることと向き合い流されずに生きていくことでした。心が通じ合える人に本当の自分を理解してほしかったしどういう生き方が幸せなのかも自身で知っていたはず。そうして彼女は気づきと共に本質を取り戻していきます。戦争で両親と家を失いロンドンで住む場所を探しながら間借りをしていたジュリエット。この居場所探しも自分探しのようなもので象徴的ですね。魂がフィットする場所で親しい人と繋がる。そういう安心感と幸福感にしばしそっと触れて、癒される物語でした。本のまたは活字のマジックって・・・ありそうですよね?あそうそう、マジックと言えばこの島にも魔女のお仲間がいましたわ。アイソラさん感性豊かな優しい女性でした。ハーブレメディを作るのもお得意。当然、彼女の庭にはハーブがたくさん。予告編そういえば8人のメインキャストのうちBBCドラマ「ダウントンアビー」の共演者が4名もいましたね。
2021.04.12
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先日はみずがめ座の満月でしたね。この時期は近くで木星も明るく輝いていますがご覧になられたでしょうか。7月26日から開いているライオンズゲートは8日にピークとなって13日には閉じるといわれてますが古いもの(物質、思考、感情)を手放し本来の自分らしさを発揮できる宇宙的エルネギーを受け取るチャンス生かさないのはもったいない!!と言われているようです。(詳しく知りたい方は検索して下さいね)そんな時期の満月。。のせい?夜中に強めの耳鳴りがキーーーン。。最近、少し敏感になっていて耳鳴り(右耳)は今も続いていますが体はいたって元気ですし今年になって不思議なビジョンをよく見るようになってからもれなくついてきた「耳鳴り」なのでしばらく様子見をしているところなのですがそのお話はいずれ機会があれば。。ということで今回は久々に映画のおしゃべりです。先日、YOUTUBEを視聴しているとおすすめに出てきたひとつが映画「海獣の子供」の予告編でした。そういえば去年劇場公開されていたよねと思い出しおめめパッチリのアニメ画は苦手なのですがテーマ曲に惹かれて鑑賞しました。予告編HPジュゴンに育てられ、どこから来たのか不明の空くんと海くんそんな彼らと出会った琉花がある誕生の「まつり」を見届けることとなる夏休みの物語。今回はストーリーを語りませんので詳しくはで。◇原作を知らないので映画で描写されなかった部分はわかりませんがこれってまさにスピリチュアル !! 映画ですよね?そして宇宙学と宇宙意識と万物の死と再生の物語。イルカ・・ クジラ・・ の登場でえっ? これってシリウス??なんて思ってしまいましたが。^^;(そういえばシリウスとライオンズゲートも関係ありますね)映画は人間のスピリットも宇宙意識の一部で全てがつながっている。その全てが自分自身の一部であり、そこには時間の概念もない。クジラの歌も吹く風も打ち寄せる波も響く音もそして誰かの思念もたとえ遠く離れていても、それらの情報は特有の周波数で伝わりそうやって集まってきた「まつり」の参加者たちは波動を共鳴し合い光のスピリットとして新しい存在へと移行し、新しい生命をはぐくむと理解しました。海の中に散らばる海くんが放つ、彼の断片のような無数の渦その一つを手に掴みごくん、と飲み込む琉花きっと、それも琉花の宇宙の一部になっていくのでしょうね。◇「宇宙と人間は似ている」というアングラードのセリフがありましたが「万物と宇宙は似ている」ともいえますよね。もとは全てが宇宙発祥ですし。というのも私のビジョンに幾何学(特に六角形)もよく出てくるためこの本を読んだばかりでした「命」につながるんですよね。(第一巻)フラワー・オブ・ライフ(第1巻) 古代神聖幾何学の秘密 [ ドランヴァロ・メルキゼデク ]価格:3740円(税込、送料無料) (2020/8/5時点)楽天で購入(第二巻)【送料無料】 フラワー・オブ・ライフ 古代神聖幾何学の秘密 第2巻 / ドランヴァロ メルキゼデク 【本】価格:3960円(税込、送料無料) (2020/8/6時点)楽天で購入すると映画の中に「あーー リンクしてる!」という発見が。古い本ですがこのカテゴリーの中では良質で基本的な書籍かなと好奇心で読んでみましたが数学や物理学に疎くあまり理解できずとも面白くて、楽に読破できたという不思議な本でした。だって眠くならない ^^;まだ、感覚でしかわからない部分も多いですがそれでもいいかなと思っています。ただね読み手によっては賛否両論? かなと。受け取り方はそれぞれ違うと思いますが神聖幾何学、けっこう面白いです。^^◇そうそう今後、ご覧になる予定の方はエンドクレジットで流れるこの米津さんのとても素敵なテーマ曲が終わっても映画は終わっていないので、お見逃しなく。◇港を去るデデが琉花に言います。「あんたでいいんだよ」「信じておやり、海と空を」「そして、自分自身を」私たちの内には小宇宙が存在するといわれますよね。色々と欠けていると感じてもそのままで完璧なクリエイチャーのはず。自己肯定は大切ですね。外の世界は合わせ鏡ですから。なんだかステキなアニメでした。残念なのはこんなに美しく迫力のある映像だと知っていたら劇場で観るべきでした。ちょっと後悔。^^;ラストの琉花のセリフも印象的でしたよ。◇「マイ・ブックショップ」「コレット」「ラストクリスマス」「ザ・クロッシング」、「ストーリー・オブ・マイライフ」(若草物語)なども鑑賞していたのですがやたらとなが~い中国ドラマをだらだらと観ているうち忘却とともにレビューを書くエネルギーも消滅してしまいました。また新作映画の公開が次々と延期になるので意気消沈してますがとりあえず気になる配信映画を楽しもうと思います。◇では、また。こちらはだんだんと猛暑化してきました。コロナ禍で大変な時期ですが熱中症に気を付けてお過ごしくださいね。
2020.08.05
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今週はやっと晴れマークが続いてますが立春は過ぎても、しばらくは寒さが続きそうですね。マスク不足はご周知のとおりですが先日、アマゾンで25枚(N95)で百万円!!という商品を見ました。(今はないようですが)そんな悪徳すぎる転売はきちんと規制してほしいものです。。アルコール消毒商品も品薄ですが正しい手洗いが一番効果があるらしいですね。除菌シート(アルコールタイプ)の代わりに普通のウェットティッシュでもアロマ剤をスプレーしたりユーカリやティーツリーの精油を滴下(1滴)して使っても良さそうです。◇さてこちらのアップを忘れていました。相変わらずマイナーなつぶやきです。もし、よろしければお付き合い下さいませ。m(__)m予告編今回、あまり語る気になれないので簡単に^^;昔の高慢な大英帝国と一帯一路をかかげた現代中国との抗争またはヨーロッパ諸国からの植民地化と戦う東アジア+ジブリ映画などのパクリをブレンドし(よく言えばオマージュ)中国を象徴するような東の反移動都市が英国を筆頭とする西の移動都市に勝利して世界を救うという中国のための妄想映画。と理解しました。^^;えっ、違う?だったらゴメンナサイ。あくまでも私見です。そんな風に見えただけなので ^^;この風景、ナウシカっぽい(実際、腐海の森のごとく世界は荒廃している)「ラピュタ」に「紅の豚」に「ハウルの動く城」で赤 色(中国)ラストにはチベット僧に似たような人物が。。◇移動都市「ロンドン」は 多くの小都市を飲み込み征服して巨大化してますから ヴィクトリア時代のようでして。。^^;結局、既視感ばかりが先行し主人公たちにも魅力を感じないしストーリーもありきたり。私には新しい刺激が全くなかったなと。でもね私は穿った観方をしてしまいますがそういうことが気にならない方も多いと思うんです。一般の評価も悪くはなくおおむね、支持されているようです。◇4月になると首をなが~くして待っていた「ムーラン」が公開。先日、最終予告編も公開され可愛かったイーフェイちゃんがクールなイーフェイ姐さんになっていたわ^^(まだ日本語版はないようです)でこれもずっと気になっているのです。あの明るさが・・・コワイ。。^^;◇超久々にヘンリー登場です。(台湾系カナダ人)SHINeeの先輩だったし彼らとのコラボなども楽しく見ていたけれどSMとの契約終了後は中国とのお仕事が多く多忙そうですがハリウッド映画にも出ましたよね。「僕のワンダフル・ジャーニー」犬の転生を描いた映画の続編ですが全国公開されたのでご存じの方も多いかと。SM時代は彼の音楽の才能に惹かれていましたがこういうアクション映画も新鮮新年公開ですが。。日本での公開は・・なさそう?観ると、また突っ込みそうですがそれも、楽しかったりするのが中国映画。もっとたくさん、公開してほしいくらいです。
2020.02.05
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近くのスーパーのレジ係の方々、一昨日から、マスクと手袋を着用しています。マスクも品薄になってますね。取引先の香港へ大量のマスクを送りましたが全く足りていないようです。那覇に続いて寄港数が2位の博多港、1月28日~寄港中止となり、とりあえずホッと致しました。武漢市への寄付も始まりましたね。最悪の初期対応による一番の犠牲者は武漢市民ですが中共の資金援助と影響力の下で役立たずだったWHOの責任も追及ものでは。。(言い逃れると思うけど)今さら、仕方がないことですが初動さえ間違っていなければ。。に尽きますね。中国が公表している感染者数をそのまま信じている人はいないと思いますしピークは今からでしょう。どうか、一日も早く終息できますように。ぼやきましたが、今日は映画のお話です。良かったらお付き合い下さいませ。アメリカの批評から端を発し気の毒なくらいの酷評にさらされてしまった本作。日本では賛否別れているようですが先のアメリカの辛辣評価に乗じて悪乗りしたかのようなレビューも目立つようです。でもそれも宣伝効果になっているようであのキャッツが?あのキャスティングでしかもあの パフォーマンスで ?そんなにひどいの??「WHY??」という好奇心が劇場へと足を運ぶ動機となりました。詳しくはここでHP「ストーリーがわけわからん!!」とお叱りのコメント多数? だったようですがそれは舞台でも同じようなものかなと感じています。とは言っても舞台を観に行ったことはなくその昔、動画をさらーっと鑑賞しただけの記憶ですが原作はエリオットの猫詩集でしたよね。いくつかの詩の断片をつなげて、ひとつにしたような?歌って、踊ってある目的のためにアプローチし、告白し、懺悔をする猫たちの真夜中のパーティほとんど台詞はなく歌とダンスのパフォーマンスが続くだけ。なのでミュージカルショー向きであっても映画向きではなかったのかもしれません。でこの映画を楽しめるかどうかの第一関門はズバリ猫人間のビジュアル??「裸の猫はやめてくれ~ 生々しすぎる」「いやらしい」などとおっしゃる方もいましたが。。「え? あれって裸なの? 服を着ている方が変でしょ」と思った私が鈍感なのかマトモなのか・・・はて ??◇舞台と違って映画版では白猫ヴィクトリア(捨て猫)を主人公として彼女の目線からジェリクルキャッツを描いているようでした。ヴィクトリアを演じたのは英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルのフランチェスカ・ヘイワード。歌唱もできるのね、と驚きましたがとっても美人猫さん。また鉄道猫(スキンブルシャンクス)のスティーブン・マックレーも英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルなのだとか。なのでダンスパフォーマンスは素晴らしかったし惹きこまれるシーンもあったのであのビジュアルも実にダンサーっぽくって良いのでは?一般的なモダンダンスには裸に近いものも多いけどこれは一応、毛皮でおおわれてるし何より、踊りやすそうだし何がいけないの?というわけで私はこのヴィジュアル肯定派となりました。当初、映画「アバター」のように全CGにすればいいのになんて思いましたがそれではダンスとの折り合いがつかない。。またエリオットの詩集のように人間から見た、人間が理解する「猫」たちが主人公ならどこかに人間っぽさを残してもいいのでは? と思いはじめ 奇妙さに慣れてきたのか観ているうちになじんできたのです。圧巻だったのはやはりグリザベラに扮したジェニファー・ハドソンが歌う「メモリー」昔からよく耳にする曲にもかかわらず心に響く魂の叫びのような存在感は凄かった。◇テイラー・スウィフトのシーンが少ないのは残念でしたがなかなか迫力ありました。劇中ではヴィクトリアが歌ってますがロイドウェバーの新曲「ビューティフル・ゴースト」の歌詞も書いたそうですね。映画のエンディングではタイラーバージョンが流れます。この曲、劇場を出た後も、しばらく脳内をぐるぐると。^^;テイラー ver.フランチェスカver.はテイラーより可愛らしいイメージかな。ということで舞台と映画は「別物」という認識は必要かと思いますがパフォーマンスを楽しむ映画としてはなかなか良いのではないかと思っています。あただ映画の冒頭のおばさん猫(ジュニエニドッツ)のシーンでかなり苦手なシーンが続きましたけど。。そのネタバレはやめておきますね。どうぞ映画館でのけぞってくださいませ^^;映画館でオリジナルファイルをいただきました。昔、ロイドウェバーの曲をよく聴いていた時期があるので「キャッツ」も音楽は馴染み深かったですね~。お気に入りは「オペラ座の怪人」ですが(ロンドンオリジナルキャスト)初めて聴いたのはサラ・ブライトマンver.細くて可憐なイメージだった彼女も今では貫禄あるディーバ年月をしみじみと感じる今日この頃です。^^;◇土日は久々に晴れそうです。アロマで携帯(消毒用)スプレーでも作って出かけようと思ってます。良い週末でありますように。キャッツ (ちくま文庫) [ T・S・エリオット ]楽天で購入
2020.01.31
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先日の連休から冬らしい寒さが続いてます。今日も最高気温が8℃、この中途半端な寒さは油断してしまいそうですね。大陸では妙な感染症が流行っているようですしまもなく、春節。。睡眠をとって体力をつけておかねば。。と思いつつ夜更かしがやめられない。。^^;でも、改めますわ。老け込みそうですし。。ね。◇先日、癒し系の映画が観たくなってこちらを配信で鑑賞しました。フィンランドの童話が原作の映画です。ファンタジーなんだけど少女たちが抱えている問題はけっこうリアル。アンネリは親が離婚、しかも、いつも不在オンネリは兄弟が多くてオンネリがいなくても誰にも気づかれない。そんなある日、二人は「正直者にあげます」と書かれた封筒を拾う。封筒の中には大金が!!「うわぁ。。」警察に届けると「君たちのものだよ」「お金なんていらないのに」困った2人が封筒を戻そうと拾った場所に戻ると目の前の家が売りに出されていた。「売っちゃうの?」家主の婦人は言います。「設計ミスで少女二人のための家ができてしまったの」「あら、二人にピッタリね」「どう? そのお金でこの家を買わない?」こうしてオンネリとアンネリは二人で住む家を手に入れました。小さな事件が起こりますがもうただ、可愛いだけの映画です。予告編続編はこちら(2018年)福岡での公開はなかったので未観ですが。謎の薔薇夫人(中央)が魅力的北欧の風景や明るい色彩でファンタジー感が増幅していそうですね。で3作目2人の成長でなんだか。。微妙。。^^;フィンランドの童話原作の映画といえば私にはこれでした。「ヘイフラワーとキルトシュー」(2002)日本公開は2004年ごろだったかも。ダメ親としっかり者のお姉ちゃんと元気で我儘な妹の日常ですが超ユニークな双子のお隣さんや北欧らしいインテリアやスイーツなにより姉妹役の二人が超可愛くて(来日もしました)何度DVD鑑賞したことか。^^;18年も経つと画質もいまいちですが一応、貼っておきますね。私の映画の好みと対極の映画ですが昔から、この手も意外に観ています◇さて先日、今年のアカデミー賞ノミネート作品が発表されましたね。「ジョーカー」が11部門ノミネートとのこと。「ジョーカー」にあんなドラマがあったとは。。というオリジナルストーリーは弱者が社会に抹殺される世の中って時代の変遷によっても根本的に変わらないのねというエンディングがリアル。。私にはそんな印象でした。第92回 アカデミー賞 ノミネート作品一覧ノミネート作品の中に「Story of my life 」(若草物語)も発見。以前、ここでもアップしましたが日本公開が決まったので楽しみです。で同時期の映画では、これもずっと気になっているのですが。。まだ日本公開は未定?「エマ」はジェーン・オースティン原作のコメディですが私はグヴィネス主演の「エマ」(1996)に当時はまっていました。というかあの頃はオースティンにはまっていたのですが(そんなオタクは多かったかと) グヴィネスの「エマ」2020年、ニューバージョンの「エマ」も面白そうですね。ビル・ナイさんもご主演。昔、「ラブ・アクチュアリー」を観て以来、けっこう好きです。春まであまり観たい映画が公開されないので寒い夜はお気に入りに溜まり過ぎた配信映画をせっせと鑑賞しつつ、願わくば素敵な作品にどっぷりはまりたい。
2020.01.15
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週末に観に行ってきました。詳しくはこちらで。HP◆--- Story ---100年後の近未来ロイ・マクブライドは父クリフォード・マクブライドに憧れて育ちその背中を追うように宇宙飛行士となった。ロイが少年の頃父は地球外知的生命体の探索へと旅立ち16年後海王星付近で消息が途絶えた。それでも父は宇宙探索の先駆者、ヒーローとして人々に広く認知されそれは、ロイの誇りでもあった。現在、太陽系はサージの影響を強く受ける現象が長く続き特に地球はその存続の危機に陥っていた。そんなある日宇宙軍上層部に呼び出されたロイは父が生きていることを告げられかつて、父に託された「リマ計画」の概要と共にある極秘任務を命じられる。それは月経由で火星へ赴きサージの影響を受けない火星の地下で父親と秘密裏にコンタクトを取ることだった。彼の監視役として同行するのはかつて、父の旧友だったプルイット大佐まず、ふたりは商用を装って月へ。ここは人気の観光スポットとして賑わっていたが火星へのロケットに乗り込むには資源争いで殺戮も辞さない紛争地域を通る必要があり軍の護衛官が援助するも事態は最悪。(まるで中東)護衛官は死亡、プルイット大佐は緊急手術となりロイはひとりでロケットに乗ることに。その航行中にもトラブルに巻き込まれ火星への着陸時もサージの影響を受けてしまう。父は本当に生きているのだろうか?月を立つ前プルイット大佐はロイに忠告していた。「宇宙軍は君を信用していない」◆火星地下基地の長官ヘレンに案内されロイがやることは用意された父へのメッセージを読むことのみ。地下通信室で何度か試みるが父からの応答はない。通信条件を変え、日を改め、繰り返すうちに封印していた父への愛憎をコントロールできなくなりロイは心理検査もクリアできず任務終了を言い渡される。しかしロイは地球への帰還命令に納得できない。そんな時ヘレンは自分の両親も「リマ号」のクルーだったことをロイに打ち明け宇宙船で起きた反乱事件や宇宙軍が海王星で行おうとしている真の目的をも知ってしまう。なんとしても父に会わなければ!!ヘレンはロイを 海王星行「ケフェウス号」の発射台近くまで連れて行きロイは密かに乗り込むのだが。。これ以上はネタバレするので気になる方は映画館へ ◆アド アストラとはラテン語で「星の彼方」を意味するらしいですね。海王星までの距離は43億キロ近未来の太陽系が舞台ですがこの映画は「SF」とはちょっと言い難く長年、父親に囚われてしまっていた1人の宇宙飛行士が自分自身を取り戻すドラマであり深く暗い宇宙の深淵を彷徨っていたかのような孤独な魂が愛と人生にそして人とのつながりに希望を見出していくドラマではないかと。月から火星への航行中に遭遇したあらわになった動物実験用のサルたちの怒りあの絶望と怒りは自分が内包しているものではなかったのか。火星の地下で抑えられなくなった、予期せぬ魂の叫び宇宙空間に投げ出されそこで知った事件の真相と父の真実それでも父を助けたいしかし父が家族や地球を捨ててまで狂信的に囚われ続けているものを解き放すことはできない。もはや「父」でもない。無たとえ、無限の無の世界であっても父の世界はそこにあった。絶望と理解と決別のオディセイそんな印象を受けました。 個人的にはスクリーンを眺めながら宇宙の深い闇と静寂の中で響くロイの息遣いに「2001年 宇宙の旅」が脳裏をよぎったけど。近未来ということでSFファンタジーやスペースオペラのような派手さやアクション、巨大で快適な宇宙船などはありません。背景はリアル。(突っ込みどころはおいといて)なので人によっては寝落ちする映画かもしれませんがブラピの抑えた演技にひきこまれ少々息苦しさを感じながらも、私は楽しめたかな。さて昨夜の台風は凄かったですね。。でも、お天気が穏やかになったので今から出かけます。本日は最高気温が24℃だとか。。着る洋服に悩みます。そろそろ、衣替えをしなくては。アロマ エッセンシャルオイル 選べる 精油 各5ml×6本セット 【送料無料】 【 アロマオイル ラベンダー オレンジ ユーカリ ベルガモット ユーカリ グレープフルーツ AEAJ認定 天然 】価格:1000円(税込、送料無料) (2019/9/21時点)クーポンあります。純粋 レチノール 原液 3%配合/高濃度 美容液/レチノール セラム【キソ スーパーリンクルセラム VA 30ml】【メール便送料無料】価格:1331円(税込、送料無料) (2019/9/21時点)
2019.09.23
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このまま涼しくなるのかなと思っていたら昨日から少し蒸し暑くなってきました。台風13号も不気味に近づいてますね。北上して半島を縦断するようですが、福岡は週末のお出かけに影響するかも。。「影武者(シャドウ)」を観に行くことができるかな。◇先週末は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を観てきましたので少しだけ、簡単なおしゃべりを。映画館ではこういうものをもらいましたよ。◇予告編詳しくはこちらでHP<ストーリー>1969年、ハリウッドの黄金時代リック・ダルトンはかつてテレビ俳優として一世を風靡していたが既に彼のピークは過ぎ去り今は映画俳優へと転身するために奮闘中。神経質で繊細なリックはエージェントと会っては自信を無くし落ち込む毎日。それを冷静で飄々としたスタントマン 兼付き人兼ボディガードのような長年の友人、クリスが支えている。ある日リックの家の隣に新婚夫婦が引っ越してくる。それは時の寵児、ロマン・ポランスキー監督と妻で女優のシャロン・テートだった。落ち目のこちらと違って、まさに光り輝く存在。(お近づきになれたらいいことがあるかも?)そんな1969年の8月9日の夜事件は起きた。◇むかーし、むかーしハリウッドというところでね、こんなことがあってね。。というタラちゃんの映画愛、詰め合わせセットみたいな映画でした。インタビューでお聞きになった方も多いと思いますがCG嫌いのタラちゃんは二日間、車両通行止めにして建物の看板などを付け替えて60年代を再現したのだとか。当時のポップカルチャーも新鮮で私はストーリーを追いつつ風景やファッション、音楽などに気をとられていたのでとにかく頭の中が忙しかった。バービーのようなシャロン・テート(マーゴット・ロビー)内容の自前情報なしで観に行ったので劇中の「事件」については何も知りませんでした。架空の事件ではなかったのね。実際の犠牲者はシャロンですが映画では・・・そうか、そうきたか~そうだよね、そうだよね、そうあってほしいよねわかる、わかる、わかるーー復讐したいよね。万歳!! タラちゃん的な展開。前半とは色の違う後半のタランティーノ節、楽しませていただきました。もしかしてあんなシーンで笑うのは私の人格に問題あり??なんて思ってしまうのですがタランティーノ監督の映画だから許されるそう思っておきましょう。◇世界中でブラッド・ピットがハンサムだ、かっこいい~と言われてますが、私には苦手なお顔です。でも彼が扮したクリスのキャラはそんなこともすっかり忘れて、とても素敵でした。そして情けないリックを演じたディカプリオの演技には親近感も。こういう大御所がタプル主演だと安心して観れますね。でもブルース・リーはあれでいいの?? 親族から苦情がきそうですが。。??そうそう当時、ハリウッドのマカロニウエスタンへの評価は、かなりの上から目線だったのね。バカにしていたマカロニウエスタンに救われ、イタリア女性と結婚までするリックそのあたりタラちゃんのハリウッド愛ゆえのチクチク感、ありそうです。シャロン・テート事件映画館から戻って少し調べてみましたが日本でテロ事件を起こした、あのカルト集団と似てますね。マンソンを意識していたのだろうかそんなことをふと。。思ってしまったのでした。◇先日、JRの移動中3駅ほど、ご一緒でした。そういえば、今年はトンボの発生が早くて種類も数も多かったような気がします。
2019.09.04
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今日は9月下旬の気温だったらしく思わず長袖カーディガンを引っ張り出しました。でも明日から、また蒸し暑さが戻ってくるらしい。今週はずっと雨予報でうっとおしいかも。季節の変わり目です、体調崩さずに過ごしたいですね。さて今週末からは映画館のプログラムも面白くなりそうなのでいくつかチェックしているのですがまずは先週、鑑賞した配信映画のおしゃべりを。 2016年 ベルギー映画です。公式HPは、既にないので簡単にストーリーをご紹介します。恋人の失踪で心を病んでしまったルイーズは精神科の病室で密かに子供を出産する。彼女は息子に「エンジェル」と名付け誰にもその存在を知られることなくエンジェルは母の病室ですくすくと育っていく。ルイーズは言う「誰にも話しかけてはだめよ」なぜ?「びっくりするから」なぜ?「見えないあなたを普通の人々は理解できないわ」そしてルイーズは病室でエンジェルに言葉や文字を教えていくのだった。©2016 Mon Ange, All Rights Reserved. ある日病院を飛び出したエンジェルは燐家に住む盲目の少女マドレーヌと出会う。「僕が見えるの?」「見えないけど、声と匂いがするわ」©2016 Mon Ange, All Rights Reserved. 「私と友達になって」◇やがて幼い彼らの友情は成長と共に恋へと変わっていった。©2016 Mon Ange, All Rights Reserved. エンジェルはマドレーヌの髪や肌の色を優しく語り©2016 Mon Ange, All Rights Reserved. マドレーヌはエンジェルの視線を強く感じていると言う。「あなたの匂いが好きよ」「キスもね」◇そんなある日マドレーヌは目の手術を受けることに。「視力が取り戻せるかもしれないの!」(それは素晴らしいことだと思う。。)「あなたを見ることができるわ!」でもでも、そうなったら。。(もう、マドレーヌは僕を見つけられない。。)「いつ戻るの?」「数か月後よ」2人はしばしの別れを惜しむように過ごしやがて数か月はあっという間に過ぎ去り入院中の母は亡くなりエンジェルは留守になったマドレーヌの家に一人で潜むことに。時は過ぎ数年後やっと戻ってきたマドレーヌ「見える」ことで、変わってしまった彼女はエンジェルを探すのだが。。©2016 Mon Ange, All Rights Reserved. 予告編◇繊細で 優しく 美しく五感を刺激するかのごとくの少し色っぽい 童話のような映画でした。かくれんぼ、音、匂い、吐息、肌の感触視界を遮るベール、霞、レースのカーテン、布研ぎ澄まされた空気感と風。。エンジェルとマドレーヌの世界観を観客はエンジェルの目を通して、疑似体験できるような物語。もし男性がご覧になるとマドレーヌと会話しているような感覚かも。本能が既に知っていて受け入れていることを否定しないその多様性をありのままを愛する泳ぎ方がわかれば大丈夫きっと人生は素敵。方法も 道も 視点も 考え方も 世界もそれぞれにフィットするナチュラルな方法を選べばいい。それをみせつけられたかのよう。ツッコミどころをつきたくなるかもしれませんがしばしこの童話に浸ってみるのも悪くない(79分だし)「あなたが本当に大切にしているものちゃんと見えてる?」そんな声が聞こえてきそう。◇そうそう、少女時代を演じた女の子(二人)が可愛かったです。大人になってもマドレーヌはナチュラルな雰囲気でそれぞれの年代が着こなすワンピースも可愛かった。時代背景の説明はないけれど、レトロな雰囲気でした。こちらは美しい画など期待できそうにありませんが気になっています。 ボーダー 二つの世界2018年 スウェーデン映画10月、日本公開とのこと。ファンタジー映画だと思いますがダークな感じがスウェーデンっぽいかも?「僕のエリ 200歳の少女」も衝撃的な映画だったし面白そう。
2019.08.26
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こちらは晴天続きで、雨量も少なく少し蒸し暑い日が続いています。こんな時は炭酸割りの梅ジュースが美味しい。今年は梅酢1kgと梅ジュース3kg分作ったので夏に消費するにはちょうどいいかも。^^今日はまた、映画のおしゃべりでございます。見逃していたので少し前に配信で鑑賞しました。うろ覚えです。細かい記憶違いはご容赦を ^^;メアリー・シェリーと言えば若くしてパーシー・シェリーと駆け落ちした「フランケンシュタイン」の著者として有名ですよね。若い頃バイロン、シェリー、メアリーたちに少し興味があったので彼らに関する物語は若干かじっていましたがこの映画はそんな彼らのドラマを描いているのではなくメアリーサイドから描くフェミニズム映画のようです。若干16~18歳で「メアリーの総て」という邦題にはピンときませんがこの 約2年間は夢見る少女だったメアリーにとって試練だらけの波乱の日々でありなぜ彼女は「フランケンシュタイン」という感情豊かで哀れで孤独な怪物を生んでしまったのか若き日のメアリーの絶望と共に映画は、それを切実に物語っていました。◇ネタバレしています。よく知られているお話しではありますがこれから先はご注意を。◇Story思想家の父、ゴドウィンはロンドンで書店を開いていたが経営は火の車。亡き母親も思想家であり著書も残していた。メアリーは、そんな両親の影響を受けて育ち表現者としての道を模索していたがメアリーの才能を理解できない継母とはずっとトラブルが続いていた。「人まねではなく、自分の〈ことば〉を探りなさい」父は才能を育て彼女らしく過ごせるようにとスコットランドのバクスター家へと彼女を送り出す。そしてそこで、パーシー・シェリーと出会うのだった。スコットランドでの充実した日々も長くは続かず義妹クレアの重病の知らせでロンドンへ戻るがそれは、寂しさからのクレアのウソ。落胆するメアリーだったが突然、シェリーが訪ねてきて父に弟子入りすることに。シェリーの払う報酬に義母は満足し再会した2人は愛し合うようになるがある日彼女の前にシェリーの妻子が現れる。メアリーは激しく傷き動揺するが結局は父の反対を押し切って駆け落ちしてしまうのだった。その時義妹のクレアも二人に同行する。しかし一緒に暮らすようになるとシェリーの不誠実さ「自由恋愛」を理想とする考え方をメアリーは理解できず苦しむことになる。また妻子を捨てたシェリーは父親から送金を止められ生活は困窮ついに、借金苦で夜逃げし産まれたばかりの娘を病死させてしまう。絶望したメアリーはクレアに誘われバイロン卿が借りているスイスの別荘へ身を寄せることに。クレアはバイロンとの子供を妊娠していたのだった。◇別荘には、他にポリドリ医師も滞在しており彼だけがメアリーの良き理解者だった。(屋敷にはフューズリの画が飾られており怪物が女性をおおうような構図は、なんだか象徴的。)悪天候が続くある夜退屈しのぎに1人、ひとつずつ怪談話を書こうではないかとう提案がされる。いわゆるあの有名な「ディオダディ荘の怪談談義」ですね。ただし、バイロンはクレアには、こう告げる。「君は清書をする役目だよ」そして「君は恋人なんかじゃない、ただの遊び相手だ」◇そんなある日シェリーはハリエット(妻)の自殺の知らせを受ける。ショックを受け自責の念から酒浸るシェリー絶望したメアリーはロンドンへ戻るとシェリーと別居し部屋に籠って夢中で執筆を続けるのだった。そうして完成した「フランケンシュタイン」(「フランケンシュタイン あるいは 現代のプロメテウス」)シェリーは言う。「なんで怪物なんだ?」「天使だったら、読者に希望を与えられるのに」陳腐な感想でした。◇「女性」というだけで出版が困難だった時代メアリーは偏見や屈辱に耐え、ようやく出版を果たすが初版時の著者は匿名とされた。そんな時、ポリドリ医師がメアリーを訪ねてくる。彼もまた不遇の人でした。(その後の彼の人生も。。)「吸血鬼」の原作者でありながらバイロンが否定しても出版社は「吸血鬼」の著者をバイロンとした。同情するメアリーにメアリーの父が彼女の出版記念パーティを開催することを知らせる。◇その出版記念パーティには別居中のシェリーも姿を見せていた。彼が「フランケンシュタイン」の著者ではないかという噂をシェリーは公ではっきりと否定し初めて彼女の作品の真意を理解して敬意を払うのであった。◇当時のメアリー・シェリーと同世代のエル・ファニングが演じるメアリーはあどけなさの残る可愛らしい少女から真の強さがうかがえる凛とした女性へとその表情も変わっていく様がとても魅力的でした。結局、パーシー・シェリーという存在がなければ「怪物」も生まれなかった。若さゆえの自由で爆発的エネルギーが生んだ妄想の化身かもしれないけれど絶望が必然だった。。彼女はそれを認め後悔はないと断言。この肯定力は素晴らしい。バイロン、シェリーと言えば、誰もが知る有名な詩人。その貴族のおぼっちゃまたちの若気のいたりの数々も有名だと思いますが当時の彼らは思想的にも異端であったはず。それでも彼らの論理は男性中心の世界であってまだ女性に対する認識は浅かったように感じる。その後、メアリーとシェリーは正式に結婚しますが興味のある方は史実を確認して下さいね。それにしてもバイロン、シェリー、ポリドリ・・ みなさん、短命でしたよね。。◇ロジャー !!いえ、もとい ベン・ハーディくんですね。いや~「ボヘミアンラプソディ」で演じたそっくりさんロジャーが素晴らしかったので、つい。こちらの撮影の方が早かったようですね。あー かわいいわ バクスター家のイザベルがアリアだわ~ (メイジー)とかメアリーのお父さんがスタニスじゃん (S・ディレイン)とか「ゲーム・オブ・スローンズ」で馴染みの俳優さんを見て私はいまだにイメージが重なってしまうのでした。。^^;こちらは、今から観たい映画のひとつです。「全て僕のもの」実話ベースらしいのですが単館系ですから、また配信鑑賞になりそうです。先ほど、差し入れいただきました~ どれも美味しく頂きましたが涼し気なメロンのムースが夏らしくて美味でした。では良い日曜日を。
2019.07.06
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昼間は晴れていましたが、夕方になって雨が激しく降り始めました。天気予報は明日から一週間、ずっと雨マーク鬱陶しいけれどお天気に負けずに過ごしたいですね。今日はXMENシリーズ「ダーク・フェニックス」を観てきました。アメリカの興行成績はシリーズ最低らしいですね。このシリーズ、全てを観ているわけではありませんが(時系列的にもややこしい)今回、最終章ということで見納めに^^;「最終章」とのことでしたがなんだかジーンのスピンオフ、みたいだった。 私にはそんな印象かな。ジーン前作でプロフェッサーを救ったジーンの能力は今作では宇宙空間で遭遇した事故によって封じていた能力が覚醒、ジーンは増幅されたパワーをコントロールできずに苦しむというお話なのですが。。ミュータントだけでなく異星人や宇宙を彷徨う巨大なエネルギーの粒子というものも出現するのでさぞ、世界観が凄いのかなーと思ったらほぼジーンの葛藤を描いただけでした。コアなファンの気持ちはわかりませんがジーンの物語として観ればラストもあれでよかったのではないかとむしろあれがベストだったのではと納得。結局はジーンの情の強さが地球壊滅を救ったわけですしね。でもX-MEN シリーズの最終章にふさわしいのか?と問われるとうーん・・・ やはり「NO」と言ってしまうかな。^^;さてジーン役のソフィ・ターナーですがずっとドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」を観ていた私にとってはこのドラマも最近終わったばかりなのでどうしても、ジーンがサンサに見えてしまう。おバカな小娘だわ~と思っていたサンサ(ソフィ)も幼いお姫様から一転、過酷な運命に翻弄されるも魅力的で強い女性へと成長し最終章では品格と貫禄が備わった北の女王になりましたよね。このドラマでブレイクしたソフィー・ターナーシーズン1は13歳くらい?私の青春は「ゲーム・オブ・スローンズ」に捧げたようなものと言っていたようですがつい最近、結婚されたようですね。おめでとうございます。◇すでに「ゲーム・オブ・スローンズ」の最終章(シーズン8)終了の喪失感は薄れましたが伏線回収、途中で止めてるやん、という少々もやもやした気持ちはまだあります^^;ドラマが原作を追い越してしまったせい?最終章は予算もかかるし、俳優たちのスケージュール管理も大変なのかとりあえずまとめました感が否めない。。原作のラストはいかに?という好奇心はあれど多分、読まないだろうな~と思っています。スピンオフの制作は決まったらしいけれど時代を遡るのではなく作るのなら1人旅立ったアリアの物語が観たいな~と個人的には思ってしまう。エド・シーランもカメオ出演してましたね。で ソフィつながりでサンサの妹アリアのことも少しシーズン1(2011年)の放送当時小さくて可愛かったアリアナイトウォッチとして旅立つジョン兄さんと別れる時はまだ幼かったし王都を逃げる時は髪を切って少年になりすましその後、何年もサバイバルとしか言えない日々を過ごしていたので最終章でやっと、ジョン兄さんと再会できた時はこちらもリアルに年月を感じてしまった。「サンサはレディだけれど私は違う」と言った通り暗殺者としてサンサとは違う強さを身につけましたよね。アリアのシーンは好きでしたわ。◇ブランは印象がかなり変わりましたよね~。シーズン1 では可愛くて美少年タイプだと思っていたけどこうなった。ラニスターに突き落とされ下半身不随になったけれど三つ目の鴉という特殊能力者に。お話が進むほど白目シーンも多くなっていく~ ^^;ただいま、鴉として潜っております。子供の頃のアリアとブラン◇以上サンサつながりでスターク家の子供たち(6人中3人)のことをちょっとだけしゃべってみました。で番外編も。太ったつるっばげのおじさんですがけっこうお気に入りの脇役さんでした。平たく言えば「スパイ」ですがずっとターガリエン家のデナーリス(ドラゴンの母)に仕えていましたが。。。彼の正義と裏の顔潔さと人間味のバランスが良かったわ~。でも・・・ (泣)◇登場人物も多すぎてこの話をするとキリがないのでここではやりませんが最近、精油でお試しフレグランスを作っているためこの物語もまた香りのイメージ作りの参考になっております。氷の世界の香りって??光と炎の香りとは?そんな感じで妄想も^^;わかりにくいお話でスミマセン。在庫調整セールhttps://item.rakuten.co.jp/inscent/c/0000001411/この時期のフットケアいろいろ。https://item.rakuten.co.jp/inscent/c/0000001808/?scid=rm_209668
2019.06.29
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未明からの大荒れ天気も、夕方には陽がさしてきましたがなんだか肌寒いですね。本日、東北北部が例年通りに梅雨入りしたらしい。でも、福岡などはいまだ梅雨入りならず。。北から梅雨入りするという概念がなかったのでなんだか妙な気分です。本日も溜めていたエンタ記事をアップします。先月、ふらっと劇場鑑賞した映画ですがうーん、これもマイナー系なのでしょうか。「芳華」中国、文革末期軍傘下の文工団にダンサーとして入団した農村出身のシャオピンは馴染めない環境でいじめを受け唯一、支えてくれたのは皆が認める模範兵のリウ・フォンだけだったがフォンには想い人がいた。しかしある事件がきっかけでフォンは文工団を去り戦地へ赴任することとなる。その後、文工団の団員達も戦争(中越戦争)によって戦地慰問や救護の仕事に赴きやがて文工団の解散や避けられない時代の変化によってそれぞれが岐路に立ち人生を選択することに。詳しくはこちらHP冒頭のダンスの練習風景が美しかったですこれは青春群像劇ですね。国に関わらず、歴史の変革、激動期、戦争など青春期に経験した人々には普遍性のあるテーマではないでしょうか。改革革命、社会の激変、自己犠牲、思想管理、全体主義貧困、不平等。。そして初恋。かつての日本もまた、苦しく過酷だった世界で短い青春さえ謳歌できなかった若者たちは多かったはず。でもその制限された時間や世界でどんなに苦しく辛い局面にあっても荒く弾けるような彼らの若さは瑞々しく、とても眩しく輝いていて美しい。生き抜いていくパワーも心地よい。時代や環境は違うけれど少しノスタルジックな気分にもなり10代の頃醜悪だ、みっともないと感じていたことさえ今では、なんだか愛おしく感じる。人は変わる。それぞれの人生のさなかで不変はありえない。そしてそれが普通なのだと思っている。多くの人間は年齢と共に自己や社会性を少しずつ更新しつつ社会と上手く折り合い守るべきものを守って妥協点を探りながら生きていく。この物語でもそう。美貌を利用して中国を離れるリン裕福で恵まれた環境ゆえ時代を上手く利用できたシューウェン目的のためにあっさり信念を切り捨てたティエンチェン正直で不器用ゆえに貧しく誠実な生活をおくるフォンそして長年、そんなフォンを支え続けたシャオピンリウとシャオピンは魂の深い所でずっと変わらずに不器用なまま生きている。あの穏やかなラストシーンに至るまできっと紆余曲折あったでしょう。彼らの間には熱く燃えるようなものはなかったけれど代わりに何十年もかけて魂の中心から少しずつお互いを温め続け心地よい温度を知り共有し合える唯一無二の存在になったのかもしれない。そしてシャオピンは一番大切なものを守り通したのでしょう。◇さてフォンとシャオピンの関係はあまり描かれていないけれどだからこそシャオピンの一途さが際立ったのか。。ご覧になった方はいかがでしたでしょうか。あ、そうそうフォンを演じたのはホワォン・シュエンご存じない方でも映画「空海」の白楽天の人、といえばわかりやすいかも。そしてお待ちしておりましたわ~ こちらの予告編先日、アップされましたね。チャン・イーモウ監督の大作・・・なのですが。。。資金は潤沢、映像や衣装、撮影は素晴らしそうだけど一番気になるのは脚本なんです。個人的には昔の作品の方が好きなので中身で勝負できる作品だったらいいなと期待しますが。。と言いつつ多分、観に行くとは思いますが^^大陸で超有名な夫婦共演ですね。そういう話題性も大作には必要なのでしょう。
2019.06.15
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久しぶりに夕方からまとまった雨が降っております。ふと、気が付くとブログアップも10日ぶり。。^^;エネルギーチャージしてもう少しモチベーションを上げたいところです。今日は運転免許の更新に行ってきました。いつものことですが免許証の写真写りは超最悪(泣)更新ごとに歳をとるのは当たり前ですが70歳以上の高齢者がとても多くなったな~と改めて実感しました。視力検査にも時間がかかっていたようです。現状では100歳でも免許更新ができるわけですから今後は更新年齢の上限を定めるということが必要になるのかも。今日は少し前に鑑賞した映画のおしゃべりです。単館系で評判が良かった作品ですがマイナー系だと思いますので良かったらお付き合い下さいませ。^^「パターソン」舞台はアメリカ、ニュージャージー州のパターソン。バス運転手のパターソンは妻ローラとフレンチブルドックのマーヴィンと暮らす詩作が趣味の物静かで平凡な男。毎朝目覚めると妻にキスをしベッド脇の椅子に畳んでおいた制服に着替え1人でシリアルの朝食をとる。毎日妻の用意したランチボックスを片手に徒歩でバス会社へ出勤毎日仕事前に運転席で詩をしたため決まったルートを運転し、乗客たちのおしゃべりに耳を傾け昼休みには滝の見えるベンチでランチボックスを広げる。仕事が終わるとまっすぐ帰宅妻のおしゃべりを聞き、一緒に夕食をとった後は愛犬マーヴィンと夜の散歩へ。その途中の決まった時間馴染みの店でビールを一杯だけ飲む。長居はせず、酔うこともなく夜は妻と寄り添って就寝。という生活×7DAYS・・・何も起こらないけど、毎日が幸せそんなパターソンの平々凡々な日常を傍観する映画です。なのでストーリーらしきものはないですね^^;詳しくはこちらでHP詩を書く人は、机の上に置かれているだけのペンにも物語を感じるらしい。詩作などをやらない私でも意識することで想像力が増幅されるような気になることも。もしかしたらちょっと違った世界が見えてくるのかもしれない。◇何気ない退屈な日常に価値を見出せるのは詩作の才能なのか、人生に満足しているのか、一種の悟りなのか単にナチュラルな彼の個性なのかパターソンの1週間だけではわからないけれど登場人物たちはありふれた悩みを個々に抱えながら程よい距離感でお互いを思い合っていて善良で優しい。ユーモアを交えた苦労話にも親近感がある。どこにでも平凡な毎日にも「物語」はあるし「意味」も見いだせる。同じようにどこにでも詩は生まれうるし意味を与えられた言葉たちは、人々にそっと語りかける。無邪気で子供っぽい妻の言葉も彼の脳内では詩的に変換されパターソンは日常に「それ」を見つけることもできるよう。そんな世界に気づくことができる人は多分、幸せなのだと思う。自分サイズの心地よい幸福は既に自身の中に「在る」ものなのかもね。。なんてことを感じさせてくれるなが~い 一遍の詩のような映画でした。◇そうそう好奇心旺盛で色んなものになりたがってはしゃぐローラと戸惑いながら、中途半端な笑顔を浮かべつつ全てを許してしまうパターソンの凸凹カップルも面白い。◇会話の中に数人の詩人の名前が出てきます。(私が知っていたのは二人だけでしたが)なので詩を読んだり、詩作が好きな方は違った側面からもこの映画を楽しめるかもしれませんね。マーヴィン役のネリーちゃんです去年のカンヌでパルム・ドッグ賞を受賞したらしい。確かに~ 名演技でしたわ ^^◇さてジャームッシュ監督の次回作、日本公開は決まってるけどなんと、ゾンビ映画 ^^;まじですか~。「パターソン」鑑賞後だけに・・・これは想像つかない。。パターソン役のアダム・ドライバーもご出演です。日本語版はまだないけれど貼っておきますね。先日、お誕生日にいただきました。その日は外食でご馳走になりましたがいくつになってもお誕生日のケーキは嬉しい。ばばくさいだけの女にならないように頑張りますわ ^^;
2019.06.14
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今日は先週観た映画「バイス」のおしゃべりです。良かったらお付き合い下さいませ。政界ものですが軽快で、ある意味面白かったかな。アメリカでは超有名な「副大統領」だったと思いますが一般日本人にとってはどうなのでしょう。詳しくはこちらで。「バイス」HP1960年代、大学中退後アルコール依存症のディック・チェイニーは電気工として働いていたが失態を繰り返す彼に恋人リン(後の妻)に別れを突き付けられ改心した彼はやがて共和党下院議員のラムズフェルトのもとでインターンとして働くことになる。寡黙で用意周到なチェイニーはここで政治を学びながら目立たぬように、しかも確実に「権力」の使い方を身につけ自分の価値を高め大統領補佐官、国防長官を経てブッシュ政権では副大統領に就任することとなりあのイラク戦争へと突入「お飾り」だと思われがちな副大統領という役職しかしチェイニーは・・・??そっくりさん大集合~ そんな映画でした。ご存じだと思いますがバイスとは副大統領の「副、代理」という意味と「悪徳、邪悪」という意味があるらしいですね。実にうまいタイトル。寡黙なチェイニーはラムズフェルトから気に入られその洞察力と適応力、時代を読む才能から長きにわたる政界での地盤固めで確固たる自身の影響力を増大させていくのですがそうやって暗躍のステータスを纏った彼は低音ボイスでぼそぼそ・・と 耳元で悪知恵を吐くんです。その「悪魔のささやき」はホワイトハウスの住人たちを転がしていくことに。家族にとってはほんとーに良き父であり夫なんですよね~。利発なリンにお尻を叩かれなければ負け犬で終わっていたかもしれない彼が「やだやだやだ!! リンと別れたくない!!」そんな動機で一念発起実に単純でよろしいではないですか。この2人二人三脚でのし上がっていくんです。まずご本人たち、ご存命中にこんな映画が製作公開できるなんて凄い。お国が違えば堀の中ですよね。ラスト彼なりの「正義」という堂々とした信念に迷いがなさすぎて恐怖でしたわ。石油掘削機販売会社ハリバートンのCEOだったチェイニー(現最大個人株主)戦争による大量殺人も利権疑惑もなんのその。。自信たっぷりに正当性を論破する。物事は単純クレバーになりすぎたり配慮しすぎたりするのはバカバカしい。そう、言われているようです。劇中で何度か聞いてしまう「アメリカ ファースト」トランプさんのお顔が浮かびましたわ。◇お話のテンポは速いのですが必ずしも時系列に進んでいくわけではなくそのたびにチェイニーも青年だったり老人だったりしますがアメリカの歴代大統領の順番を間違えなければ混乱することはないかと。でも物語の語り手が・・ですねもう、えーーー!!!なんです^^;とってもシュールなの。演出が面白すぎるんです。だけど、簡潔でわかりやすい。エンドロールも2本ありましたし^^;そのふざけっぷりも楽しかった。おかげで悪徳政治家であっても彼の二面性をも表現しているせいでしょうか。憎めない男に見えてしまった。^^;さてチェイニーの趣味が「釣り」というのもミソですね。色んなルアーで釣ってますよ~。また、レストランでは改悪法「メニュー」をフルオーダーし美味を堪能するかのように笑いながらナプキンを広げる男たちブラックでシュールで醜悪なコメディを纏ってますがその風刺センスに苦笑いしながらもそこの君傍観者になってしまってはいけないよ、とこちらも試されているのかも。本来なら笑って語るなんて不謹慎きわまることでしょう。シニカルな味付けながらうまく料理されたもの(映画)を味わうのは食べやすくて悪くはないけれど咀嚼してごっくんと飲み込んでみてもなんだか腑に落ちないその「感覚」だけは記憶しておきたいものですね。ただ笑い飛ばすだけの映画ではないようです。さてクリスチャン・ベイルも大化け。もはやこの3人が同一人物とは思えない。左は「マシニスト」の時で20キロ減真ん中は最近のいつものご本人右は本作のチェイニー役で20キロ増お疲れさまでした。^^
2019.04.17
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先週末からの寒の戻りで冬物を引っ張り出しましたが居住地の桜は満開~冷たい強風が気になりますがお花は今週いっぱい楽しめそう新年度は月曜日からスタートですね。本日は新元号も決まり、お天気も良く桜も満開。日本の代表的な古典文学万人のための万葉集から引用された「令」と「和」なるほど。。と思いました。元号の考え方も一新でしょうか。出典の歌を詠むと美しい風景と共にアロマもふわりと香ってきそう。その花や香りには色々な意味を含んでいるよね~と思いつつ新元号に日本のアイデンティティを感じました。どうか良い時代になりますように。。皆がそう願うことに意味があるよね、と思うのでありました。新元号はスマホの速報で知りましたが「令」とはどういう意味なのかしらと検索していると(規則や命令のイメージだったので)発表から10分後には既にウィキペディアに「令和」がアップされてまして。。ビックリその後、メディアのおかげで「万事を成すのに良い、めでたい」という意味が「令」にはあるのだと知り奥深い日本語の美しさを感じております。しばらくの間、「令和」ビジネスで湧きそうですが改めて万葉集も注目されるかもしれないですね。さて先日「イップマン外伝 マスターZ」を観てきました。この手の映画はあまり語ることはないのですが少しだけおしゃべりを。HP今作品の主人公は前作「イップマン 継承」でイップマンに敗れたマックス演じるチョン・ティンチ 武館をたたみ武術の世界から身を引いたティンチは小さな食料店を営みながら幼い息子フォンとささやかに暮らしていたがイギリス人と結託した長楽グループ、キットの麻薬売買の妨害などで恨みを買ってしまい店を放火され、大切な友人を失い、命も狙われ正義のため、愛するものを守るため裏社会の黒幕のもとへと単身乗り込んでいくのだった。勧善懲悪ものではありますがアクションを観るのが楽しくて、あっという間の2時間でした。ミシェル・ヨーさん50代後半だと思いますが、相変わらず素晴らしかったですわ。外伝でしたがこちらも続編がありそうな終わり方でしたね。マックス・チャンはドニー・イェンらの次世代を継ぐひとりとして活躍中今後も本格アクション、期待しています。◇前作「イップマン 継承」で正当な継承争いに挑んだチョン・ティンチでしたが動機は無名だった自身の名を上げることでした。武館を開き武術家として有名になるという目標はあっても当時の彼には大儀もなければ真に戦うという意味を考えることもなかった。そんなチョン・ティンチが貫くべき正義や友人や家族、仲間の危機を目の当たりにして真に戦う意味と価値に目覚め己の魂を知ってずっと封印していた「詠春拳」を解く。何のために武術を使うのか。。。もう彼には迷いはなかった。逃れてみても背負って生まれてきた宿命は彼がそれと気づくまであらゆる形を成してこれでもかと追ってくるのね~。民族の誇りを守り、友情と愛を知り大切なものたちを守り抜くと決心した男は強い。ブルース・リーの師父だったことでも有名な詠春拳(南部武術)のイップマン。ドニー・イェン主演の映画「イップマン」シリーズはこの作品がら始まりました。「イップマン 序章」(2008)この作品の舞台は動乱時代の中国で日本人将校役で池内博之さんが出演してましたよね。この映画の後シリーズとは別もののイップマン映画やドラマがいくつか制作されたようですが私が観たのはドニー主演のものだけ。2作目の「イップマン」(2010)の舞台は日中戦争や中国共産党の迫害から逃れてきた香港でした。当時、テーブルの上での格闘が面白かったのであのシーンはよく覚えています。そういえばこの2作目には黄暁明さんも出演していたんですよね~。そしてあれから10年経ちました、という設定で公開されたのが「イップマン 継承」(2015)でした。ブルース・リー(チャン・クオックワン)も登場しますが病気の妻に尽くすイップマンの姿が印象的でした。不動産王フランク(マイク・タイソン)との格闘も凄かったけれどただいま公開中の「イップマン 外伝」の主人公チョン・ティンチ(マックス・チャン)との対決はつい、何度も観たくなりますやはり本格的な武芸のできる方々のアクションはいいですね。負けを認め潔く身を引いたチョン・ティンチその後の彼のお話しは前出の「イップマン 外伝」へと続きます。そしてシリーズ4作目の予告編が先日公開されましたよね。「イップマン 完結篇」まだ、日本の公開日は決まってないようですが楽しみです。今度の舞台はアメリカさて?木人椿や詠春拳とは何ぞや?と興味を持たれた方はこちらを詠春拳(Wikipedia)◇そういえば今日はエイプリル・フール。今年は新元号の発表があり、忘れそうになりましたが結局、今年も例年通り気の利いたウソを思いつくこともなく終わりそう。ちょっと、つまらないですね^^;
2019.04.01
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強風で風がうなってますが気温は上昇春めいてきました。でも、ご近所の桜はまだ蕾のようです。昨年と違って長くお花を楽しめるのかもただスギに代わってヒノキ花粉が大量飛散のようで今日も大気が濁っております。。さて今日は2014年作の映画のおしゃべりです。よろしかったらお付き合い下さいませ。この映画の鑑賞をずっと先延ばしにしていましたがいや~ もっと早く観ればよかったです~^^私には面白かったので残念ながら、既に日本HPはありませんが予告編を貼っておきますね。冒頭の回顧シーン男たちの「後悔」とは何ぞや?? と想像を掻き立てられますがそれは実にアイロニカルなラストへと繋がっていました。主人公は隣人のパン屋のおじさんマルタン家業のパン屋を継ぐため、都会からノルマンディーの田舎へ居を移して7年。文学好きマルタンの愛読書はいまだに少年期に読んだ「ボヴァリー夫人」(かなり毒されてます)パラダイスを求め田舎暮らしを始めてみたけれど理想の生活には程遠く刺激もない毎日暇なんですね。そんな、ある夏の日に向かいの空き家へ新婚のイギリス人、ボヴァリー夫妻が越してくる。夫の名はチャーリー・ボヴァリーで妻はジェマ・ボヴァリー。なんと !!マルタン、ビックリです。まるで小説「ボヴァリー夫人」ではありませんか。(小説での夫の名シャルルは英語読みでチャールズ、妻の名はエマだったので)ボヴァリー夫人と重ね興奮気味のマルタンに妻は「どこにでもいる普通の女よ」と半ば呆れつつクールです。ジェマは特別美人ではないが、若く肉感的でチャーミング特にマルタンにとっては芳しい女。2人は愛犬の散歩中に度々挨拶を交わしていたがある日ジェマはマルタンの目前で蜂に刺され応急手当をしているところをパリから戻ってきた青年エルヴェに目撃され誤解を受けそうになるがアナフィラキシーショックで倒れたジェマを2人の男は助けることに。後日、マルシェでマルタンはジェマとエルヴェが偶然再会した瞬間をパン屋の店先からじっと観察。小説「ボヴァリー夫人」のエマとレオンの出会いのシーンと重ねこの2人の行く末を妄想し始めるのだった。エルヴェは司法試験を控えノルマンディーのお屋敷で勉強中の青年。小説の中のレオンも田舎の下宿先で法律を学ぶ青年だった。人妻でありながら夫にはない若く魅力的な男に惹かれていくジェマとエマ(同じではないか)退屈な田舎で歳の離れた夫との刺激のない結婚生活ジェマの奔放で危うい行動はじっと彼女を傍観していたマルタンにとってフローベルが描いた「ボヴァリー夫人」そのもの。彼女を知るほどにマルタンの妄想はますます膨み彼女が薬剤師からすすめられたヒ素入り殺鼠剤の使用まで禁止する始末。何としてでも小説と同じ不幸なラストは避けなければならない!!どうしたらよいのだ?思いつめた彼はある行動を起こすのでした。フローベル著「ボヴァリー夫人」をモチーフにした絵本作家シモンの小説をアンヌ・フォンテーヌ監督が映画化したそうです。彼女の作品といえば数年前の「美しい絵の崩壊」を思い出しますがあちらも危ない関係性を描いてましたよね。◇映画の序盤はパンの芳しい香りがこちらにも伝わってくるような心地とともにマルタンが感じる彼女の「匂い」や「体温」や「感触」とむわぁ~した熱く薄い空気も伝わってくるかのようでした。フランス映画っぽい?で女性に特別な意図がない限り、ですねパンを捏ねるさまや作業中にセーターを脱ぐさまがあんなに官能的に見えてしまうというのはいささか不自然だと思いますがマルタンの主観的妄想で彼女をみつめるとあのように見えてしまうのでしょう。白く柔らかく弾力のあるパン生地と焼きあがった時の芳ばしさ。それは女性の官能美を想像させジェマのイメージにもなっていく。捏ねているのはパン生地なのですが女性の柔肌に見えてしまいます。さてこのおじさん。妄想しながら勝手に人の人生を自己創作、自己完結。善人だけどちょっとうざい。自身の脳内だけで楽しむのならまだしもおせっかいなの。そしてそこそこインテリで小うるさい。 一般的に人は自分のことをいちいち説明することはないし誤解を受けても容易に心の内は明かさない。なのにしたり顔で超真剣なマルタンおじさんはかなりやばいですね。暇を持て余しているのなら自分の人生こそ、取り戻してはいかが?と問いたくなりました。他人の行動が気になるということは合わせ鏡のように自己投影された何かがそこに潜んでいるのかもしれません。思い込みは真実を遠ざけます。4人の男性がそばにいてジェマを理解できた男はいたのでしょうか。映画はハッピーエンドではないのですがでもね妄想おじさんの脳内鑑賞みたいなものだったのでどうしても鈍~い笑いが・・・^^;さてオチがあります。季節は冬空き家になってしまった向かいの家へ新たに女性が引っ越してきます。降り積もった雪、金髪、ロシア風の服装。。いや~ もう 笑ってしまった。監督のアイロニーを感じてしまいましたわ^^;気になる方はご覧になってくださいね。(アマゾンプライムで無料配信中)退屈しない映画だと思います。
2019.03.27
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今週はなんだか冬に逆戻りのような気温が続いてますね。花粉の飛散量も多いので体調がスッキリしないと感じる方も多そうです。外はまだ寒いし、桜の開花もまだまだだし。。ということでなんとなく映画館が心地よいこの頃です。アカデミー賞作品賞、脚本賞、助演男優賞獲得の「グリーン・ブック」、評判がいいですね。私も先週、観てまいりました。作品情報はこちらでHPStory1962年、アメリカ、ニューヨークナイトクラブの用心棒として働くイタリア系移民のトニー・バレロンガは2人の子を持つ愛妻家。店が改修工事で一時閉店する間運転手の職を得るため面接を受けることとなりやってきたのはカーネギーホールの上階に住んでいるというドクターこと天才ピアニストのドン・シャーリーの部屋。彼は玉座に座りトニーに職務内容と条件を提示するがトニーはシャーリーの条件を固辞。しかしシャーリーがツアーを成功させるためにはどうしてもトニーのような屈強な男が必要だった。後日、シャリーはトニーの妻、ドロリスへ電話をかけ説得結局、トニーは好条件で運転手(兼用心棒兼マネジャー)としてアメリカ南部ツアーへ同行することとなる。ニューヨークに戻るのはクリスマス・イヴの予定。当時、ツアーに携帯必須だったのが「グリーン・ブック」それは人種差別が合法化されていた時代の黒人専用の宿泊施設などを記載したガイドブックだった。ここからこの凸凹コンビの珍道中が始まるのだがなぜ、シャーリーはツアー先に差別のより激しい南部を選んだのか音楽の英才教育を受け白人社会で受け入れられている天才音楽家でさえ行く先々で理不尽な差別を受ける。。トニーはシャーリーの人となりを知るほどに尊敬と友情を感じるようになりシャーリーもまた正直で親しみやすいトニーに孤独な魂が癒されるがごとく心を開いていく。シャーリーはトニーが綴る酷い文脈の妻への手紙を手伝ったりトニーは紳士的で融通の利かない完璧主義者のシャーリーを守ったり出自も文化も性格もまったく違う二人時にぶつかり理解を深めながらも行く先々で起こる様々なトラブル。。さて二人は無事にツアーを終えイヴまでにニューヨークへ戻ることができるのでしょうか。実話に基づく物語です。◇こちらがシャーリー、ご本人ですね。若い頃は繊細で可愛らしい感じ。◇「それでも、私にしか弾けないショパンがある」「勇気が人の心を変える」「君にしかできないことがある」「黒人社会でも疎外感しか感じず、白人でもない、私はいったい何者なんだ」印象に残る台詞です。一応、人種差別がテーマだと思いますがこの映画は重くて辛く暗い歴史を深刻に描いているのではなくユーモアを交え希望を与えつつ現在も世界中が抱えている全ての様々な差別に対してもどうよどう思う? どう感じる?私たちは、どうしたらハッピーになれる??そんなに難しいことかなと問われているような気もするし単にこんな「ホットな友情があったんだよ」だから共有して、みんなハッピーな気分になろうよなんてことかもしれない。ただ簡単な言葉の中に心理を見つけたような気にもなるし説明をしなくてもちゃんと伝わってくる演出はうまいなと思う。深く考えてみるのも悪くはないけれど静かにすんなりと心に寄り添い響くような後味の良さは観る方も癒されます。2人の友情が育っていくプロセスは丁寧に描かれていたと思います。地味ではありますが心に優しい映画ですね。そうそう青いキャデラックと南部でくすねたらしき、お守りの「石」、なんだか象徴的で印象に残りました。ヴィゴ・モーテンセンさーん私の中のイメージでは映画「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンいやいや、もとは昔観た、映画「G.I ジェーン」での鬼曹長かなもちろん多くの映画作品に出演してきた役者さんですし色んな役をこなされてますが今回は武骨で無学で粗野おなかもでっぷりしたイタリア移民のおじさん。ビックリした^^;化けましたよね~でも、新鮮でもございました。さすがですね。20キロ増量したらしいヴィゴさんこの方だけではありませんが役作りで体重増減をコントロールされる役者さんたち、若い世代はともかく中高年は、「その後」が大変だろうな。。と。こちらインタビュー動画があったので貼っておきますこの映画を観て、ちょっと気になってしまったのがイタリアン・マフィアゴッド・ファザー(ナポリ系)シリーズをはじめ香港ノワール系など若い頃から、あちら系の映画が好きでして。。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は長~い映画にも関わらず何度も観たわ。。^^;(午前10時の映画祭のプログラムにもありました)イタリアンマフィアが台頭してきたのはこの時代より少し遡りますが先にアメリカへ移民したイギリス、ドイツ系より100年遅れてやってきたイタリア系移民は当時のアメリカ社会の底辺だったと言われてますから生活環境や雇用状態は60年代初頭でも差別的要素は多かったでしょう。なので手っ取り早い彼らの「商売」といえば裏社会とつながってしまうものも多かったのでは。劇中のトニーは高級クラブの用心棒でしたしそんな「つながり」もありましたがお調子者だけれど根は善良な愛妻家のおとうさん。緊張や争いをうまく「口八丁」で交わしながら自分らしい信念を貫いていくあたりはガサツな男だけれど人間としての品性を感じる一面でもあり親しみを感じるキャラだなと。映画でも描かれているように恵まれなかったからこそ同郷出身者たちはお互いに協力関係を持って逞しく生きていたしシャーリーの痛みも理解できたのでは。。その「同胞の血」の相互つながりがイタリアンマフィアを巨大化させた要因でもありますがそれはここでは関係のない話ですね^^;蛇足でした。
2019.03.14
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先週末、精神疲労の友人が「なーんにも考えないで楽しめる映画が観たい」と。で「タクシー ダイヤモンドミッション」を推すので付き合いました。今回、主要キャストを刷新したらしいのですが本当にリュック・ベッソンが脚本を書いてるの?と疑いたくなるような超おバカ映画。フランスでは大人気のシリーズものらしい。(人気過ぎてドラマシリーズもあるとか)うーーーーーん、信じられない。好みの問題ですが。(アメリカのリメイクは面白かった)結局、私にはフランス人の笑いのツボは理解できなかったですわ。ヨーロッパなので車はプジョー、フェラーリ、ランボルギーニ、ベンツ、などまあ、色々出てきますがカーアクション以外はもたついていて退屈な上に笑えないギャグを挟みつつ演出は最低最悪だし前置きも長かった。(飲食しながら観るのもNGです)あの程度のカーアクションなら現在では珍しくもなんともないしJ・ボンドが乗るような改造車も二番煎じかな。でも、友人はそれなりに楽しめたらしいので誰かのニーズは満たしてくれる楽しい映画なのかも。昔はフランス映画の大ファンだったのですがおバカ系は合わないのかな。対してイギリスの笑いは、けっこうツボだったりします。例えば、こちらあの有名な「ミスター・ビーン」シリーズも良いけどこれは最新作の「ジョニー・イングリッシュ」シリーズ。イギリス映画では自虐ギャグやブラックジョークがよく使われているのでそれらを発見すると思わず、くすっと笑ってしまうのです。◇さて先週発表されたアカデミー賞ノミネート作品ですが例の話題作も含め今年も面白そうなものがありますね。2019年 アカデミー賞 ノミネート作品一覧日本からは2作品がノミネートされましたよね。発表は2月24日。そうそうこちらの拡大上映、まもなく公開ですよね。「ゴッズ・オウン・カントリー」この作品は過去ブログでも話しましたが配給会社が決まってよかった。単館系ですが北海道から沖縄まで全国公開のようです。まあ・・ これなんで好みは分かれそうですがこれもまた、イギリス映画らしいかなと。多くの受賞歴があるようですが日本では口コミパワーの拡大上映なのでそれが単なる腐女子を満足させるものなのか作品的に響くものなのかうん、 私なりに確かめてみたい。2月2日から順次公開ですが福岡の日程はまだ未定(泣)2スクリーンしかない映画館なので仕方ないけれど鑑賞気分が廃れないうちにお願いいたします <m(__)m>ジョニー役のジョシュ・オコナー以前、「ライオット・クラブ」のレビューをこちらで書きましたがメインではないけれど出演されていたと思います。ここ二度は見る気になれない、胸の悪くなるような映画でしたがあれも、また まさに「英国!!」でしたよね。◇先週、この冬一番の寒気が南下して寒い毎日が続きますね。インフルエンザ流行のレベルマップでは日本列島はほぼ真っ赤(警報)ですね。新薬の耐性ウイルスが発見されたニュースもありましたし予防にせっせと励んでおります。みなさまも、どうかお気をつけて。
2019.01.28
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また寒くなりましたね。牧野植物園のお話が長くなっているので今日はちょっと息抜きです^^先日の映画の日に観に行きました。監督 ラッセ・ハルストレム、ジョー・ジョンストン詳しくはここHPストーリーをざっくり申しますと母を亡くし心を閉ざし父親を批判してばかりのヒロイン、クララがクリスマス・イヴに贈られたものは亡き母からの美しい卵型のケースだったが鍵がかかっていて開けることができない。名付け親ドロッセルマイヤーおじさんのクリスマスパーティへ行く気もなかったけれどおじさんの作ったこのケースの鍵がほしくてパーティへ参加したところゲームの途中でくるみ割り人形と一緒に不思議な世界へと迷い込んでいく。 ここは、クララの母親が作った王国らしい。 クララもプリンセスとして大歓迎されます。雪の国、花の国、お菓子の国の統治者たちと第四の国のマザー・ジンジャー ジンジャーは反乱を起こしているらしい。クララの探していた鍵はネズミが奪ってマザー・ジンジャーのもとへ シュガー・プラムから聞いたジンジャーから王国を守るために必要な「鍵」はクララが探していた鍵と同一だった。兵隊を引き連れてクララは第四の国へ鍵の奪還へと向かいます。協力して無事に鍵を取り戻してみたけれど。。さて ??大人が語るような映画ではないかな。ただ、ただ、クララ役のマッケンジー・フォイが綺麗で可愛らしかったおもちゃの世界だからでしょうかその世界観は全体的にこじんまりとしていてネズミと兵隊の戦い方も可愛らしくまさに「おもちゃ」らしいワールド感。クララがシュガープラムやマザー・ジンジャーを誤解していたように見た目だけに囚われてはいけないその本質を視ようねということでしょうか。それはそのままクララ自身のことでもあるのかな。姉のような女子力を持たず女の子として「変人」扱いされるクララの素晴らしい個性を誰よりも理解していた亡き母からのクリスマスのメッセージ。その真意を探ろうと迷い込んだのは母が作ったおもちゃの王国でした。これは、自分と似ている娘への最高のプレゼントだったのではないでしょうか。「必要なものは全てここにある」最初は意味不明だった母のメッセージをクララが理解できた時彼女の「闇」も霧散し、クララらしい心と自信を取り戻します。実に普遍的テーマですね。2004年の映画「プライドと偏見」でダーシーとエリザベスを演じていたマシュー・マクファディンとキーラ・ナイトレイの共演は「アンナ・カレーニナ」以来? マクファディンは声がとっても魅力的なので多少、容貌が変わってもすぐにわかりますね。^^キーラのシュガー・プラムああいう役どころって見たことがなかったので新鮮でした。そういえば映画館でちょっと個性的な人を見かけました。体の前後左右のあらゆるところにポリ袋や布袋を提げ、大きなリュックを背負い手には大きな紙袋。。伸びたままの長髪に長~い顎髭は真っ白寒空に裸足で服や靴はボロボロ。。年齢は70代?かな。でチケットを買っていたので何をご覧になるのかしら~と思っていたら「くるみ割り人形と秘密の王国」まさに「見た目に囚われるな」というこの映画のテーマのような光景なのでした。
2018.12.06
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大ヒット上映中ですね。クイーンをご存じない若い世代も彼らのヒット曲ならば聴いたことがあると思います。試写会から約20日経ち、私の記憶は曖昧なのですがレビューを残しておこうと思います^^予告編詳しくはこちら HPStoryペルシャ系インド人でイギリス保護領ザンジバル・スルタン国で生まれたフレディはザンジバル革命後(幼少期はインド在住)イギリスへ移住。そんな複雑な出自と、人より多い歯を持つ容姿に彼はコンプレックスを抱いていた。1970年、ロンドンヒースロー空港で働いていたフレディはボーカルが辞めてしまったバンド「スマイル」のメンバーブライアン・メイとロジャー・テイラーに出会いボーカルとしてバンドに参加することとなる。後にジョン・ディーコンを迎えバンド名を「クィーン」と改め自身の本名も「フレディ・マーキュリー」と改名する。あるライブの夜フレディは会場でメアリーにひとめぼれ意気投合し、やがて二人は一緒に暮らし始める。駆け出しのころの「クィーン」は他と違い過ぎる個性からレコード会社やプロデューサーから理解されないが曲の長さが6分以上ありラジオ放送には不利な曲だと言われた「ボヘミアン・ラプソディ」は「キラー・クィーン」に続く大ヒットに。当時のレコーディングスタイルが超アナログでしてえーっ、あの曲ってこんな風に録音されていたんだーなんてことも新鮮でした。なんだかわけのわからない歌詞だわ~と感じていましたが当時のメンバーたちも同じだったのね。「We Will Rock You」この曲が「足踏み」から派生したとは。。バンドとしての「クィーン」はその後も大成功をおさめ、ワールドツアーは続くがフレディとメアリーの関係はギクシャクしたものへと変化していく。フレディは常に自身のセクシャリティに疑問を持っておりついに、メアリーから「あなたはゲイよ」と宣告される。それでもフレディは「一緒に生きていきたい」と懇願するがお互い求めるものが違いすぎた。またビッグバンドになるとフレディを利用しようとするものや誘惑も多い。アーティストとしてソロで試してみたいという欲も出てくる。この時期体の異変にも気が付いていたフレディバンドメンバーとの衝突も続き マネジャーやプロデューサーとも問題が生じソロ活動を始めても虚しく孤独を感じるばかりだった。。そんな時に知り合ったのが一般人のジム・パットン。初対面で短い会話を交わしただけだったが彼はフレディの苦悩と孤独を見抜き後にフレディの生涯にわたる恋人となる。同じ頃メアリーがフレディを訪ねてくる。「あなたのホームはここじゃない」「バンドに戻って!!」「あなたを愛するファミリーの場所へ!!」「僕はパフォーマー」一度に何万人もの観客と一体化し自分の世界へと巻き込んでしまう才能は当時、類をみなかったらしい。1985年クィーンはライブエイドに参加します。それを長年の友人メアリーと、その夫そしてジム・ハットンが見守ります。スタジアムを埋める72000人の観客の前での圧巻のパフォーマンス。映画を観ているというよりもはや、ライブに参加しているという感覚。フレディの曲に彼の人生が彼のパッションが幾重にも重なって伝わってくるようでした。小学生の頃から洋楽が好きでクィーンの曲もよくラジオで聴いていました。私は特別なファンではなかったしプロフィールも知りませんでしたがこんな人生を抱えていたんだと彼の45年間を思うと心に響いてくるものを感じます。ラスト21分のライブシーンは必見です。そうそうこちらが実際の伝説となったライブ映像なんですが。。これを見て改めてビックリです。映画での見事な再現力に!! そしてこちらは「クィーン」の公式YOUTUBEなのですがなんと公式が日本語訳をアップしていたのですね~。「ボヘミアン・ラプソディ」実際、彼は自身のアイディンティティーをどう捉えていたのか人間関係を含む彼の人生そのものは全体的にあっさりした描写に留まり深くはわかりませんでしたがエンタティメントとしては十分、楽しませていただきました。親日家で有名なクィーン。日本語の歌詞が含まれる曲や日本語を交えたフレディのMCも語り継がれているようです。既にヒットバンドではあったけれど母国で辛辣な評価を受けることも多かったクィーンを日本の女性ファンたちがアイドルのように応援し日本での爆発的ブレイクは彼らの存在価値をより押し上げたとも聞きます。短い映画の中では日本に言及するシーンはほんのわずかで残念でしたがフレディが伊万里焼のコレクターだったり自宅に日本庭園造っていたことはよく知られているようですね。ないものねだりですができればデヴィット・ボウイやマイケル・ジャクソンとのコラボも表現してほしかった。確かに3人とも、既に故人なので難易度は高いですよね。。^^;でもブライアンとロジャーが音楽総指揮を執っているのでクィーンの音楽の再現には間違いない、ですよね?皆さん、70代、まだまだお元気そうで何より^^それにしてもブライアン役のグウィリム・リーさんご本人の若い頃にそっくり😲
2018.11.16
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昨日は「ボヘミアン・ラプソディ」の試写会へ行ってきました。応募したことも忘れてましたが鑑賞予定だったのでラッキーでした夜は冷えるかなと薄手のセーターとコートにストールを羽織っていましたが帰りは寒かった。。とはいえ来週はまた20℃越えするとか?長期予報では今年は暖冬なんですね。その通りなら冬服の新調はせずに他のことで使いたいな~と思っているのですが。。映画「ボヘミアン・ラプソディ」のお話はまだ公開前なので控えるとして今夜はハロウィンでもあることだしこんな映画はいかがでしょう。「5日物語」気になりながら先延ばしにしてまして先日、やっと鑑賞しました。大人のダークファンタジーです。原作は17世紀のイタリア民話集(約50話)でその中のペンタローネ(5日物語)からピックした話を一遍にまとめたものらしい。キャストはけっこう、有名どころですね。まずは子供がほしい王妃の物語から魔法使いが言うには海に棲む怪物の心臓を食べれば一日のうちに子供が授かると言う。怪物の心臓と引き換えに王は命を落としてしまうが王妃は心臓の方が大切。その心臓を人目に触れることなく生娘が調理し食さなければならない。命じられた娘は調理するとともに王妃は食するとともにどちらも、その夜に男子を出産。双子のような二人は王子と使用人ではあるが、無二の親友として成長する。しかし王妃はそれを決して許さない。◇次は若さと美貌を取り戻し王の愛に応えたい老婆、ドーラと妹のおはなし。ある夜、美声に誘われてその主の家を訪れる王だったが美声の主(老婆)はなかなか姿を見せてくれない。さんざん、王をじらした挙句ついに約束の夜、暗闇に紛れて王と一夜を共にするのだがその正体を暴かれ窓から捨てられてしまう。それを助けてくれたのはひとりの魔女だった。その後イノシシを追って森に入った王は赤毛の美女にひとめぼれしてしまうがそれは若返ったドーラの姿だった。そのドーラが王妃となる夜、彼女は妹を城へ招待する。「どうやって若返ったの?」「私にも教えて」と妹にせがまれ「皮を剥いだのよ」とドーラは嘘をつく。それを信じた妹は。。◇最後は大人の世界に憧れ城を出たいお姫様ヴァイオレットのおはなしひとり身の王はまだ幼いからという理由で、なかなか娘を手放そうとしない。娘、ヴァイオレットは外の世界を知りたくてウズウズ。まだ見ぬ殿方との恋愛に憧れ結婚相手を探してくれと頼んでも王は上の空それどころか一匹のノミを自室で密かに育てペットとして溺愛していた。やがて巨大化し過ぎたノミの寿命が尽きてしまうと王はその皮を剥いで「何の皮か当てたものに娘を嫁がせる」と宣言。絶対に当てることはできないと信じていた。しかし言い当てたものが現れたのである。オーガ(鬼)だった。娘は父の不手際のため怪物のもとへ。新居は断崖絶壁にある狭い洞窟床には様々な骨の残骸自力で脱出することは不可能。泣いてばかりいたヴァイオレットだがある日、抜け出せるチャンスがやってくる。。それは、あまりにも過酷だったが彼女は「自由」のために決して諦めなかった。予告編ちゃんとしたレビューを書こうかなと思いましたがこの記事がわかりやすいかと。ここノミの息づかいや発する声を初めて聴きましたわ(笑)17世紀って、きっと身近な生き物だったのね^^;こういうおとぎ話の類は教訓的なものや風刺的な意味がありがちですがこの作品もそんな要素を含みつつ悲哀と滑稽に満ちても、なお逞しい「女」を感じさせます。母性や権力にとらわれた女が身を滅ぼしてしまうのはよくある話だし老婆は嘘をつかず、避けられない老いを受け入れていれば姉妹ともに妄想に狂わなくて済んだしヴァイオレットのように親の都合で捨てられる娘は昔から世界中にたくさん存在している。三つの物語の登場人物たちはラストで集うことになるのですが彼らの頭上高くで綱渡りをする人物を皆が見上げています。これは、なんだか象徴的でした。この物語の救いはヴァイオレットかな。ラストの彼女の微笑みは女性のあらゆる能力や可能性を示唆しているよう。以上、簡単な私見でした。配信鑑賞なのでもう一度観て確認しようと思いましたが時間的にアウト!なので、記憶違いはご容赦くださいませ^^;そうそう映画の城や岸壁はセットではなくロケだそうです。中には世界遺産のお城などもあるらしくそういう面では目にも楽しい映画ではないでしょうか。
2018.10.31
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このところ、お天気は安定していますがすっかり秋めいてきましたね。私は毎日のようにレンコン料理を作ってますがなぜか飽きないです^^さてこの映画を先週末に観てまいりました。東京ではフェルメール展(上野の森美術館)ともタイアップしてますね。映画の舞台は好景気に沸く17世紀のオランダ、アムステルダム原作者のデボラ・モガーがフェルメールの絵画の世界を物語にしたいと願い彼の描いた肖像画に触発された妄想ストーリーを映画化したもの。詳しくはこちらでHPStory物語はメイドのマリアのナレーションで語られます。両親を亡くし修道院で育ったソフィアは将来の選択を迫られる年齢になり買われるように裕福な商人サンツフォールト氏へと嫁ぐことになる。初老の夫、コルネルス・サンツフォールトはクローブなどの香辛料で財を成した商人。かつての妻たちの間に子供は生まれていたがいずれも早逝しておりそのため、夫婦は後継をもうけることに必死だったがなかなか授からずにいた。一方、メイドのマリアは恋人のウィレムと逢瀬を重ねる毎日に満足していたがウィレムはマリアとの結婚資金を得るため一攫千金を夢見てチューリップの売買を始める。その頃のオランダでは異国から入ってきたチューリップ球根の投機に沸き値段も高騰、珍しい球根は高値で売買された。また絵画を所有することも富の象徴だった。ある日、夫は「気晴らしに」と夫婦の肖像画を絵画商人へ依頼する。紹介を受けてやってきたのはヤン・ファン・ロースという若い画家だった。射るようにソフィアを見つめるヤンの眼差しや傲慢な態度にソフィアは本能的に不安を感じ夫に不快感を訴えるがそれは自分でもよく理解できない感情だった。しかし肖像画制作で彼と何度か接するうちに次第にソフィアは彼に惹かれていくのだった。一方既にソフィアにひとめぼれしていたヤンはついに感情を抑えられなくなりチューリップを理由に彼女へ手紙を送る。ヤンから依頼されたチューリップを持って彼のアトリエへ向かうソフィアこの日から二人はサンツフォールト氏の目を盗みながら逢瀬を重ねていくこととなる。そんなある日、ウィレムは買い付けた白い球根の証明書にサインをもらうため所有者の修道院長を訪ねると白花の中に1球だけ「ブレイカー」(赤の斑入り)があるのを発見。それは予想以上の高値で売れた。「これでマリアと結婚できる!!」しかしマリアが画家の部屋を訪ねるのを目撃したウィレムは(実際はマリアのマントを羽織ったソフィア)裏切られたと思い込んで酔いつぶれチューリップで得た現金も盗まれ乱闘の末、兵士としてアフリカへ渡ることに。突然、何も告げずに姿を消してしまったウィレム茫然とするマリアはソフィアに彼の子を妊娠していることを告白する。「私を追い出したら" あのこと"を話しますよ」こんな状態では実家にも帰れないと泣くマリアはソフィアを脅迫するがソフィアは、ある計画を思いつく。その「計画」はヤンや身近な人々を巻き込んでいくものとなりまたソフィアとの将来のためにどうしても大金が必要だと考えたヤンも修道院長の指南を受けながらチューリップの売買に身を投じていくこととなる。まさにバブルでした。フェルメールの絵画を意識しているだけあって映像もまた、絵画を彷彿させるような雰囲気です。この映画を鑑賞しながらバブル期が脳裏をよぎりました。個人的には全くバブリーではありませんでしたが世の中の景気の異常さは若かった私でも何か不気味なものを感じたものです。証券会社の営業電話も頻繁ですすめられた商品の金利の10%はざら。。画廊での展示即売も多く高級絵画も売れていた時代です。20代だった私は連日、会社の飲み会に引っ張りまわされ長距離をタクシーチケットで帰宅する毎日。友人と食事に行けば友人の友人や、そのまた知り合いというなんだかよくわからない人たちもやってきて高級な食事をご馳走してくれたものです。もちろんマリアナにも連れていかれ、すごい熱気の中お立ち台に立たない口実をいつも考えていました。歯止めはどこ? そんなのあるの?社会全体が大きな波に飲まれ熱病に罹っていたかのような現象。映画「チューリップ・フィーバー」にも同じような匂いを感じました。社会が異常に沸くと人間もうなされるような熱に侵されてしまうのかな。バブルがはじけ初めて本来の「姿」が見えてくるのかもしれません。そしてそれぞれの場所に落ち着くことができたのかも。物語は8年後も見せてくれます。まだ、二人のストーリーは終わっていないようです。一番の幸福を手に入れたのはマリアかもしれないですね。「幸せ」のカタチは、求める人によって違うけれど彼女の世界は良い意味で激変しました。映画について、語ることをあまり思いつかなかったのでちょっとおしゃべりを。ヒロイン役のアリシア・ヴィキャンデル彼女の出演映画はわりと観てます。「コードネーム アンクル」のヒロイン役は可愛かったし「エクスマキナ」では残酷で魅力的なアンドロイドまさかの「トゥームレーダー」では意外性を見せてくれました。今後も色々な役に挑戦してくれそうですね。夫役のクリストフ・ヴァルツって悪役のイメージが強い俳優さんですが今作では、それなりに良い夫でした。ヤン役のデイン・ハーンもそこそこの売れっ子さんではないでしょうか。最近の映画では「ヴァレリアン」や「ディーン、君がいた夏」があるようですね。彼を初めて知ったのは映画「欲望のヴァージニア」でしたが衝撃的な脇役がとても印象的でした。そして色々な出演作の中でもこれは彼のビジュアルが生かされた映画だったかも。「キル・ユア・ダーリン」しかしアリシアもデインも30代ですが童顔ですよね。
2018.10.16
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去年の秋、見逃していた映画ですが上映期間の短い単館系は配信鑑賞で楽しんでいるこの頃です。この邦題だとコルビジェとアイリーンの恋愛絡み?そんな印象ですがオリジナルタイトルは「The Price of Desire」(欲望の値段)。2009年、サンローランとベルジェの遺品のオークションでドラゴンチェアが28億円で落札されたことを機にデザイナー、アイリーン・グレイが注目され監督も映画製作に興味を持ったらしい。アイリーンは亡くなる前に自身に関わる資料等を処分してしまったらしく映画のためのソースを収集するのは大変だったようです。革新的な家具デザイナーであり建築家であった彼女がなぜ、人々から忘れられていたのかどんな風にコルビジェと関わっていたのか興味のある方には楽しめそうな映画だと思います。詳しくはこちらで。HP<story>1923年、フランス。アールデコがひとつの潮流であった時代にアイリーン・グレイは富裕層を顧客とした家具デザイナーとして成功していた。彼女はアール・デコ調の家具も作っていたが当時の流行や主義に関せず属さず自らが作りたいものを生み出していた。カメレオンと称されたように次に発表したデザインは新しく革新的で装飾を排したミニマムモダン。当時、駆け出しだったル・コルビジェも彼女の才能に驚き称賛していた。ある日彼女は雑誌の特集記事の依頼で編集者兼建築家のジャン・バドウィッチと出会う。雑誌に協力する条件としてアイリーンは彼から建築を学ぶこととなりいつしか二人は恋人同士に。家具デザインだけでなく建築もやるべきだというジャンの言葉に心動かされ彼女は二人で過ごすヴィラE.1027をコート・ダジュールのカップ・マルタンに建て彼にプレゼントする。設計の段階でジャンは友人のル・コルビジェに協力を依頼していたが価値観が相反する彼とアイリーンは対立し彼女は独自のコンセプトでE.1027を完成させた。その後彼女のデビュー作、E.1027はコルビジェの嫉妬と欲望の対象となってしまうのだった。物語はル・コルビジェのモノローグで語られていきます。何度か殴りつけたくなる衝動にかられますが。。^^;二人の愛の巣に、特にアイリーンにとってデザインであれ建築理念であれ本来、コルビジェは完全なる部外者なのである。建築家として才能に乏しいジャンが彼に協力を依頼したことでややこしくなるのだがそのジャンでさえE.1027の完成披露で設計者アンリーン・グレイの名を公表しなかった。コルビジェはE.1027がジャン名義であることをいいことに「この家に不足した芸術を無償で提供する」と、独善的に価値を押し付け自分色に落書きを繰り返したのである。その小さなヴィラはアイリーンがジャンの使い勝手を考えて設計し建物と家具が一体化しバランスよく調和するミニマムでモダニズムの家だった。そんな心地よい小さな空間であちらこちらにある壁いっぱいの落書きは圧迫感とコルビジェの自己満足が充満しこの家の調和を抹殺、息苦しささえ感じてしまう。。コルビジェは自身の建築5原則が最高であり建物は装置であり機械のようなもの要するに形式による美を主張するのに対しアイリーンは形式なんて無意味、生き方が全て家は人を包み込む殻であり拡張された自己を発散させる場所、と主張。5原則に逆らうアイリーンの存在はコルビジェには疎ましかった。現在も根本(建前ではなく)はあまり変わらないけれど当時の男性の権利や地位は女性に比べるとはるかに尊重され社会的に堅く守られていたのになんて懐の狭いこと。才能ある女性に対するコルビジェの醜悪な蔑視はかえってアイリーンへの脅威を物語るようだった。それでもアイリーンは(映画ではわかりにくかったけれど)コルビジェを心から尊敬していると言う。彼女の尊敬に満足しなぜ、その個性を尊重することができなかったのか。。ああ。。小さいわ。。おまけにコルビジェは彼女の知的財産を侵害、冒涜し行うことは子供っぽく傲慢なのである。そもそもアイリーンは彼のクライアントでもなくE.1027は彼女の「愛」で完成していた。まるで子供が「僕のもの」と唾をつけるようにまたは彼女の注目を煽るように一方的な価値の押しつけで服従させようとするのはファシストではないか。または、こんなカタチで彼女の才能と融合することにより一種の興奮を得ていたのか。。映画では海水パンツですが実際にはいつも全裸でペインティングしていたらしいのでアーティストとしての倒錯愛も連想させる。一方ジャンは劣等感からなのか女癖が悪くコルビジェの言いなりで俗物に見える男だが心ではアイリーンを愛していた。関係に危機を感じながらも終戦後、二人は復旧に尽力するようになりある日、ジャンがドイツ軍に占領されていたE.1027を訪れると居座るコルビジェによって壁の落書きは増えその裏手には「妻のために建てた」という小屋がありE.1027と小屋が共にコルビジェ作だと人々に誤解される様相を目の当たりにする。思えば、アイリーンが「テンペ・ア・パイヤ」(熟していく家)を建てE.1027に寄り付かなくなったのはコルビジェの落書きに深く傷ついたからだった。「この家の個性をひどく否定している」ようやくジャンは抗議するがコルビジェに伝わるどころか彼はアイリーンの功績を隠し世間の誤解のままに終生、真実を語ることはなかったらしい。その後主を失い競売にかけられたE.1027を元通りに修復し保全するためあのオアシス氏が落札しようとしたが落書きを文化遺産だと吹き込み資産家の友人に落札させたコルビジェ。不要なものを無理やり買わされた友人がアイリーンの家具を窓からポイポイ投げ捨てるのを目撃し「やめろ、価値がわからないのか!」と、怒り憤慨するが思わず「お前が言うな」「そのまま返すわ!!」とつぶやいてしまった。^^;◇コルビジェがどんなにあがいても結局、手に入れることができなかったE.1027晩年、彼がこの海で溺死したのは有名ですがE.1027に居座っていた彼にとってここはアイリーンが言っていたように自己を拡張、開放し心地よく生きることのできた場所だったのかも。また作品のためにはクライアントを選ばずナチでも共産主義の指導者にでも近づき利用したとも聞きます。もちろん今と時代もシステムも違うけれどその才能だけでなくエゴであり自己肯定力や顕示欲が強かったからこそ「近代建築の巨匠」と言われるほどの実績を残せたのかもしれない。たとえ、性格が○○でも、ね。そうそうエンドクレジットにもご注目。当時の様々な分野で活躍したアーティストたちの名が連なっております^^こちらが裏手に建てた実際の小屋で現在は見学できるらしいです。アイリーンに刺激されたものでは?◆関連記事も面白いです。コルビジェに消されかけた女性建築家こちらは、まだ観ていないのですがもう一つのドキュメント映画も同時期に公開されました。「アイリーン・グレイ 孤高のデザイナー」映画は事実に基づいたフィクションなので当然、製作者側の意図が含まれています。ここでは映画の視点からおしゃべりしており誤解を生じているかもしれませんのでコルビジェやアイリーンに興味のある方は信頼できる他の情報を頼ってくださいね。ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました。<m(__)m>台風21号の猛威が甚大な被害をもたらしているようですが明日もまだ大きな影響を受けそうですね。。どうか、くれぐれもお気をつけくださいね。
2018.09.04
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今日は日差しの見えないお天気のせいか最高気温30℃、夕方には28℃。久々に少し、しのぎやすい日になりました。台風が前回と同じようなコースを辿りそうで心配ですがやっと猛暑も落ち着きそうですね。最近、映画のレビューばかりなのですが(たまってるので^^;)よかったら、おつきあいくださいませ。1作目から10年、続編があるとは思わなかったけどキャストも10年前と同じメンバーでカムバック。今回は、ネタバレなし。(プロモで公表されている範囲内で)もともとがミュージカル、関心のある方には説明のいらない作品ですよね。ギリシャ、カロカイリ島ソフィーはママの残した小さなホテルをリニューアル、今後も守っていくつもりだが夫スカイはニューヨークでの仕事を望んでおり妊娠を機に悩みつつもオープニングパーティの準備に追われていた。こんな時・・・ママならどうする?そんなママの若き日のストーリーはこのように始まりました。ガールズグループ「ダイナモス」も。わかりやすい情報はこちらでHP予告編1979年、オックスフォード卒業後ドナ(ママ)はギリシャ、カロカイリ島へやってくる。その旅の途中、パリでハリーと出会いその後カロカイリ島へのフェリーに乗り遅れた彼女は停泊中だったビルのヨットで島へ。島に到着し、ドナがある廃屋を訪ねた時ふいに激しい嵐に襲われ偶然通りかかったサムに助けられる。こうやってハリー、ビル、サム3人のパパたちとの出会いのエピソードが語られていきます。ダイナモスのメンバーターニャとロージーも島へやってきてドナを支え島の住人達との暖かい交流も描かれていきます。映画はドナの若い時代とソフィの現在とがリンクしながら同時進行。これはとても上手くできていたのでは。今回、製作総指揮にトム・ハンクスやカーティス監督(「アバウト・タイム」)らも参加し監督は原案も提供したのだとか。そして「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」のオル・パーカーが監督ですね。どちらも素敵な作品ですし、なるほど。。と納得いたしました。◇娘のように可愛がってくれる良きアドバイザーのターニャとロジーソフィーのために駆けつけてくれた3人のパパたちハリー ビル サムいつもツアー中で訪れたことがなかったグラン・マまで現れ母と子、両方の気持ちが理解できるようになったソフィーとそれを見守るドナの姿に多くの人(特に女性)が共感して思わずホロホロしてしまうシーンも。こうやって多くの愛情に恵まれ支えられて生を受けたことを感謝するソフィ、彼らの三世代に自身を重ねる人も少なくないのでは。デトックス映画というコピーをどこかで見ましたがまさにそうですね。ハッピーは伝染しますほんの束の間ですが、時にはこんな映画も必要ですわもともと、音楽が絡む映画は好きなのですが歌がセリフのミュージカルは苦手。。でも、キャラクターの想いを曲が代弁するミュージカルは楽しい今はファッションも80年代~90年代風が復活し当時のユーロビートを新鮮に感じる世代も多いらしいので世代を問わず楽しめそうですね。前作のような派手なインパクトはないかもしれないけれどそれなりに豪華でした。シェール(グラン・マ)と同世代の方は彼女の登場に注目したようですし笑えるセリフも多いし、カメオ出演もチラホラ。。個人的にはフェリー乗り場の税関の毒舌おじさんがハリーにうっとりしていたのが面白かったり^^;リリー・ジェイムズってほっそりしたイメージでしたが意外に肉感的なのね、とかブルー系を意識したインテリアや色調だとかハートウォーミングなお話しなのですがストーリーは単純なのでよそ見も楽しめるのではないかと思います。前作を全くご存じない方には分かりにくいかもしれませんが。。パパたちの昔と今確かになんとなく似てますがコリン・ファース(ハリー役)は違うでしょう~。あんなに顔が長くない。ということで「アナザー・カントリー」(1984)時のコリンを。今回はネタバレしてないですよね?ドナのような尻軽 いえいえいえ・・腰軽です、腰の軽さ。若気のいたりと言わずいくつになっても、そんな身軽さを持っていたいものです
2018.08.30
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8月も残り5日となりましたが、蒸し暑い日が続きますね。今日は乙女座で満月。晴れているので月がとても綺麗です。さてさきほど「マンマミーア Here we go」を観てきました。 前作から10年。えっ? そんなに経ちました? という感覚しかない。。時の流れは恐ろしいですわ。。と言っても今日はそのおしゃべりではないのです。忘れてしまいそうなので 昨日、鑑賞したこちらを。観るものの想像力を大いに発揮できる映画です^^;あるいは人によっては爆睡を誘う映画。詳しくはここでHPStory注: マイナー系映画だと思いますが完全ネタバレなので鑑賞予定の方はご注意ください。"川辺の慣習では、父親を亡くした息子は黒い魚を捕まえ それを香炉に入れ、餌を一切与えない。そうして、魚が死んだ日、父の魂は安らぎを得る"父を亡くしたガオ・チュンは父の跡を継いで古びた貨物船「広徳号」の船長になった。ある日、上海の港で若くもなく生活に疲れている風情にもかかわらず妙に惹かれる女性を双眼鏡で眺めていたがルオ(顧客)の依頼で、シアン、ウー・シェン、そして「黒い魚」と共に江陰へ。移動中、ガオが機関室で見つけたのは父が1989年にしたためた「長江図」と題した詩集だった。ルオから江陰で預かった荷は違法取引で得たものらしく公安に見つかるとまずい。それを長江上流まで運ばなければならない。リスクを背負わされたガオは請負額を増額させる。その江陰では上海で見かけた女性とも遭遇する。名前をアン・ルーといった。二人は束の間の情を交わしその後、ガオは南京、小洲へ。するとそこにもアン・ルーはいた。そして次の港、萩港にも。。二人は銅陵、和悦洲の廃墟の地を共に歩く。◆黒い魚を捕って2か月餌も与えないのに、いまだに生きている。それを嫌悪するウー・シェンガオは香炉から魚を網に移し、ロープに繋ぎ河の中へ沈める。その船を河岸から眺めるアン・ルー。しかし、ガオは気づかない。アン・ルーは叫ぶ。「ここは私の長江よ」◇次の寄港地ボンザー、小狐山。ここは下流と中流の中間地点。ここから遡る船は潮を推進力にできない。ここでのアン・ルーは寺で修業中だった。一方ガオは黒い魚を放そうとするウー・シェンと揉めるが河から引き上げた網に、その魚はいなかった。。次にアン・ルーが現れたのは鄂州、観音閣。ガオの父が残した詩集を手にしている。観音閣の窓越しにガオの船が通り過ぎていく。。それ以後アン・ルーは姿を見せなくなる。船は宣昌、三游洞を過ぎ上海から23日目には三峡ダムに入った。そしてズ帰、巴東、巫山と進むが彼女はどこにもいない。ある夜、船底で不思議な声を聴いたシアン。「積荷は魚一匹だけだった。それを放した。船長に責任はない」そうメモを残しシアンは姿を消す。◇次にガオが彼女を見たのは豊都、鬼城。そして、江安、渋崗。船で河岸の彼女を追い座礁してしまうが彼女の視界にはガオはいない。するとふとした瞬間に船は動き出し川底から姿を現した大きな魚らしきものが静かに遠ざかっていく。その後も船はずっと遡っていく。ある日その舳先に立つガオは、前を行く船をじっと見つめている。見覚えのある、その船の船尾に立っているのはアン・ルーだった。一緒に乗っている男が彼女に詩集を手渡した。その男はガオと生き写し。彼女は舳先に立つガオに気づき驚くがガオは何かを悟った。彼女から受け取った詩集を散らし、涙を浮かべてガオは言う。「もう詩集は必要ない」「辿った道をたどる必要はない」船は消えた。◇32日目、宣賓。ガオは船上で刺され倒れる。積荷を逃がしたことへのルオの報復だった。朦朧とするガオ・・・・98日目、長江の北源チベット、チュマル河に到着(ガオは生身なのか、既に亡霊なのか不明だが)そこで、彼はひとつの墓碑を見つける。「母、アン・ドゥオの墓」”アン・ルー あなたのおそばに" 男は河を遡り、女は河を下る。上流へ遡るほど、若返っていくアン・ルー。お互いが行く二つの時間軸の中で時に出会い、時にすれ違う。私は途中で、河の中流あたりでこの物語はロジックで理解するものでないと傍観することにしたのですがやはり深読みしたくなる映画でもありました。◆中国の歴史小説や武侠小説で描かれる長江周辺のイメージしか持たない私にとってこの映画は河口から(揚子江)長江の源流まで美しい映像と共に現在の長江を案内してくれました。長江は6300キロにも及び上流に建設された三峡ダムは全長が660キロ。ダムに適しない地盤から現在も様々な問題を抱えているようですがダム建設で周辺地域の三分の二が水没し約140万人の住人が移住したと言われています。かつての景勝地の風景は激変し一部保護されましたが多くの史跡や文化遺産も水没したと聞きます。またダム建設以前からの河川環境の悪化は水生生物の生態系に多大な影響を及ぼしいくつかの貴重な固有種も絶滅、または絶滅の危機にあるらしい。◆そのように激変する長江流域でこの映画は、いくつかの隠喩を示していたと思います。貴重種の水生生物、洪水で廃墟と化した岸辺の村黒い魚に象徴される父親の魂、詩集に秘められた様々な想い。そして、巨大ダムで分断されてしまった流れとアン・ルーの記憶河は時に異世界とをつなぐ象徴でもあり流れが変わってしまった今、時もまた交錯することがあるのかもしれない。詩集「長江図」を辿るかのような現在と1989年との会遇父親と次第に同化していくガオまるで長江の化身のようなアン・ルー船がひたすら遡るだけの静かな映画なのですが何千年にもわたる河の変遷を寡黙ながらも強く問うようでもあり失ってしまった全てのものへの鎮魂のようでもありました。ラストたくさんの仏像と長江を見下ろしているアン・ルーの後姿が印象に残ります。
2018.08.26
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台風19号の直撃は免れましたがこちらは先ほどから暴風になってきました。奄美地方は大丈夫でしょうか。台風は強い勢力を保ったままなので影響を受ける地域の方はお気をつけくださいね。さてこちら、劇場公開を逃していたのでお盆に配信で鑑賞いたしました。Storyアートギャラリーのオーナー、スーザンは関係が冷え切ってしまった夫ハットンと豪邸に住み裕福な暮らしを手に入れていたが常に心は空しくストレスで睡眠障害を抱えていた。そんなある日元夫のエドワードから「ノクターナル・アニマルズ」という小説が届く。それには「スーザンに捧ぐ」と記してあり彼が執筆したものだった。エドワードとは地元テキサスでの幼なじみ。学生時代、ニューヨークで偶然再会し親の反対を押し切って結婚した相手だった。彼は不眠症のスーザンを時に「ノクターナル・アニマル」と呼んでいた。しかし小説家志望で情緒豊かなアーティスト気質の彼と保守的で実利主義のスーザンとでは目指すものの相違から未来を共有できないことを思い知り2年で離婚することになる。またスーザンは秘密裏にエドワードとの子を中絶し自身の犯した罪に苦しんでいた彼女はハットン(現在の夫)に助けを求めその現場をエドワードに目撃されてしまう。あれから20年。。音信不通だった彼がなぜ、小説を送ってきたのか。。気にはなりつつも読み進めていくうちにスーザンは壮絶な内容にひきこまれていく。◆現実世界では表面的には何も起こりません。小説の内容が凄まじいだけです。現実のスーザンの世界と架空のエドワードの世界がスーザンの中で時に交錯しながら並行して語られ小説の読み手によって登場人物のキャラが創造されるようにスーザンの精神性を通して彼女の頭の中を覗いていくような物語。(脳内映像)◆そのエドワードの小説「ノクターナル・アニマル」をざっと説明するとある夜、主人公のトニーは妻と娘を連れ西テキサスのハイウェイを走行中にあおり運転の常習犯グループによって車を奪われ、妻と娘も無残に殺されてしまう。それを救えず逃げるしかなかったトニーが1年後、警部補のボビーと共に犯人たちを追い詰めて復讐を果たす。・・・というもの。小説の中の主人公たちを演じるのがリアルな世界の主人公たちと同一なので観客の目には架空のお話しであるにもかかわらずその境界が曖昧になりリアルさが迫ってきます。予告編(HPは見つかりませんでした)◆オープンニング、ちょっとビックリ。ジャンクカルチャーと称したパフォーマンスからいびつなものを感じさせられます。なに? なに? なに? これ。あれを力強い生命のパワーと考えるのか陳腐なただのジャンク、ゴミと感じるのか。。「全ては相対的にできているの」と友人は語ります。この言葉は様々な形でリンクしているように感じました。◇愛なのか、復讐なのかどっちでもいいし、他の見解があってもいいそう思ってますが(監督も明言を避けているらしい)私にはエドワードの告白のようにも感じたのです。ただ、受け取ったスーザンがその本質を読み解くことができたのか。。それは、わかりません。◇「お母さんと同じ悲しい目をしているね」かつてのエドワードの言葉。母親と似ていることを否定してきたスーザンだが今では、同じような虚飾世界の住人になり果てている。不都合なことから逃げ続け、物質主義を選択し自分を偽って生きているうちに魂が欲するものを見失ったまま。。しかし力強いエドワードの小説を読むうちに希薄だった感情が大きく揺さぶられかつて、購入したことも忘れていたアートやギャラリーのロビーにあるいくつもの矢に射抜かれた動物のオブジェ など今まで視界に入らなかったものにスーザンは敏感に反応していきます。スーザンが投影し見せてくれる小説の世界はバイオレンスにも関わらず悪人でさえカリスマ性を纏い妙な魅力を発しています。突然現れて全てを奪い破壊するレイはスーザンの象徴だったのか「助けるべきだった、止めるべきだった! 止めるべきだった!!」「罪を犯して逃れようとするものは誰ひとり、許されない! 誰ひとり!!」このトニーの叫びは誰の叫び?トニーはエドワードでもありスーザンでもあったのか小説のラストシーンでエドワードは登場人物たちを全て殺してしまいます。そして現実世界のラストシーンではスーザンとエドワードは再会の約束をします。スーザンは厚く塗った口紅をぬぐいかつての彼女のようにほのかな期待の笑みを浮かべ彼を待つのですが。。◇このラストシーンには、少々もやもやしますね。これは復讐なのか決別なのか異質な告白だったのかはたまた今だ小説の本質に気づかないスーザンに絶望したのかそれは観客の受け取り方次第のようです。現実と架空の間には言葉のリンクや伏線がたくさん散りばめられていてそれを回収するのが好きなタイプの方にはピッタリな映画かもしれません。エドワードはかつて、こうも言ってました。「書くことで、いずれ死ぬに行くもの(忘れられるもの)を救いたい」「永遠に生きるから」でも20年もこんなカタチで付きまとわれていたなんて忘却という選択肢はなかったのね。粘着質でおそろしい。。スーザンの母親のセリフが思い出されます。「みてなさい、娘は母親そっくりになるものなのよ」(結婚したら)「エドワードの長所も傷つけることになるわ。」今回、犯罪者レイを演じたアーロン・テイラー・ジョンソン(中央)いままで、演じたこともなければオファーもなかった役に挑戦しゴールデン・グローブ、助演男優賞を獲得してますね。私の記憶にあるのは「アンナ・カレーニナ」いかにもイギリス人らしいイメージ。(ロシア人の役でしたが)今作では大変貌でしたね。エイミー・アダムスをはじめジェイク・ギレンホールの演技も素晴らしかったしマイケル・シャノン(警部補役)も素敵でした。アーミー・ハマーがハットンというのは若すぎて不自然でしたがキャストが良いと安心して映画に集中できますね。監督はファッション・デザイナーのトム・フォード(前作「シングルマン」)背景の作り方もアートやインテリアも無駄なく登場人物の心理を反映するかのごとくでスタイリッシュでした。また大きな赤いソファーでお互い裸体のまま母親に抱かれるように亡骸と化して発見された母娘「娘さんは、もっと(母親より)苦しんだようだ」検証をした警部補がトニーにそう伝えます。これはスーザンの胎内で突然命を奪われてしまったわが子を象徴してますよね。残酷なシーンにも関わらず妙な美しさが印象に残っています。
2018.08.21
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連日の猛暑、夏バテなどなさってませんでしょうか。居住地域の気温は32℃ですが湿度が80%。。内陸部の気温はもっと高いはず。しんどいですね。。さて夏休み中は上映メニューが大人にはしょぼいのですがちょっと気になる映画があったので行ってきました。ロシアでは上映禁止になったそうです。いつもと違って今回は簡単に。というのもメタボで 頭の薄くなったおじさまたち・・というか、おっさん、ですね。そんなおっさんたちがスクリーンいっぱいにあふれていてコミカルでブラックすぎる権力闘争に駆けずり回っているわけですが画ずらは悪すぎるし巨体の変態おじさん出てくるし。。ビジュアルに耐え忍んだ私の記憶中枢はしっかりお仕事することができなかったのです。^^;この顔が○○さんで・・・あの顔が△△さんで□さんの~さんが☆☆さんで ・・とああ・・名前がややこしい。史実に基づいてますがここで表現されているストーリーは単純。一見、地味に見えますがブラックコメディ映画だと言われている通りかなりの、とんでもないブラックなのでその辺りの雰囲気はぜひ、劇場でどうぞとおすすめしたい。◆Story舞台は1953年の旧ソ連今夜も「リスト」を片手に命令を下す独裁者スターリン。「粛清」という恐怖政治でソ連を支配していた彼はある夜、自室で笑いをひくつかせたまま昏倒してしまう。翌朝、○○まみれで発見されただちに駆けつけた中央委員会の側近たち。さて、どうする。医者を呼ぼうにも有能な医師たちはスターリンが毒殺を恐れ粛清してしまったので一人もいない。とりあえずヤブ医者たちを拉致し診断にあたらせるがスターリンはあっけなく死去。喜ぶ側近たち。ここから、後継者をめぐりブラックすぎる椅子取り合戦がはじまります。暫定的なスターリンの代役には補佐役の、ちょっと頭の鈍いマレンコフ(右)後釜を狙い水面下で精力的に動くNKVD(秘密警察)警察長ベリヤ(左)第一書記のフルシチョフはベリヤに葬儀責任者を押し付けられ外務大臣、貿易大臣、労働大臣、国防大臣たちの他に勲章がめちゃくちゃ自慢の陸軍元帥ジューコフまで政権バトルに介入してくる。お互い嘘をつき、足を引っ張り、脅迫するも全員が「後ろめたい過去」の共犯者なので脅しにもならない。そこにスターリンを憎むピアニストのマリヤやスターリンの息子、娘たちが絡み、フルシチョフの大どんでん返しもありまさに狂想曲さて、どうなる?◆イギリス映画です。監督は政治風刺作品がお得意な方らしいですね。詳しくはこちらで。HP上のリンク先にある予告編の他にも冒頭の5分間動画もあります。私にはコントのようでした。^^;スターリンの側近たちによる後継者争いなのでやり方もスターリン式可笑しくて笑いが出るけれどやはり、お腹の底からは笑えないですわ。恐ろしすぎるもの。だってあれも、これも全て「事実」だったらしいので。実にシニカルですね。◇監督の意図ではなかったらしいのですがこの映画を観るといまだ現在進行形の某大国の大統領や半島や様々な国や地域の独裁者たちが思い浮かぶのではないでしょうか。いびつな思考回路を持つ独裁者たちはいつの時代も健在のようですね。少し残念だったのはスターリン時代やNKVD(秘密警察)のことを少々知っていた方がより楽しめたかなと感じたことでした。映画の帰りに「小腹がすいたね~」と冷やしうどんをいただいたのですがカボスのまあるいスライスが8枚、スープに浮いていてとっても爽やかで目にも楽しい(写真は撮り忘れました^^;)外は炎天下。この時期の酸味の利いたうどんは美味ですね。
2018.08.05
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最近、40℃越えのニュースをよく聞きますがまさに酷暑列島日本ですね。沖縄の方が涼しいなんて信じられない。昨日は午後からの雷雨で27℃まで下がり福岡はわりと過ごしやすい一日だったのですが、今日はしんどい。皆様の地域はいかがでしょうか。まだまだ続く猛暑に対応できる体作りも大切だなと・・つくづく感じております。さて週末に配信映画を2本観ました。劇場公開を逃していた「レッド・スパロウ」と結局、日本未公開だったのでしょうか。「レイチェル」です。どちらも「闇」を抱えたドラマでしたがここでは「レイチェル」のおしゃべりを。私は読んだことはありませんがダフネ・デュ・モーリアの原作「My cousin Rashel」がベースでかつて映画化もされているのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますがご存じない方にはラストまで完全ネタバレになりますのでご注意を。長文です。「レイチェル」予告編(日本語版なし)ネタバレストーリー背景は19世紀のイギリス。フィリップは幼くして両親を亡くしコーンウォール領主の従兄弟のアンブローズに育てられた。彼が大学を卒業し帰省すると体調を崩していたアンブローズはイタリア療養へ旅立つがほどなくしてイタリア在住の従妹のレイチェルと結婚したという知らせが届く。しかしその後にフィリップ宛てに届いた手紙には「頼む、早く来てくれ」「レイチェルが私を苦しめる」と。フィリップはすぐにフィレンツェへ駆けつけるがすでにアンブローズは埋葬されレイチェルは行方知れずで死亡診断書にも不信感を抱いたまま帰国することになる。フィリップの代理人、ニック・ケンダル弁護士はアンブローズの遺産は遺言によりフィリップに遺されたという。そんな時、レイチェルが訪ねてくる。父親同然のアンブローズを死に追いやった憎い女の訪問にフィリップは身構えて迎えるが彼女の魅惑的な容姿や会話にすっかり魅了されてしまうことに。二匹の犬も初対面から彼女に懐いてしまい領内の使用人たちやアンブローズの友人たちとも彼女はすぐに打ち解け信頼を得てしまった。フィリップは未亡人として相応しい手当てを相談するためケンダル弁護士を訪問するが娘のルイーズは「レイチェルみたいな女性があなたを操るのは簡単でしょうね」とさりげなく忠告する。「台所を使わせて」と言ったレイチェルがフィリップに差し出したのはイタリアでティザーナと呼ばれるハーブティ。「体にいいのよ」どうやら、彼女は色々なレシピを習得しているらしい。その後弁護士から金額の提示を受けたレイチェルは激怒しフィリップに財産目当てではないと泣いて訴えるがアンブローズの妻だった女性の生活をアシュレー家は保障する義務があることを説明し誤解が解かれるとレイチェルは自身のことを打ち明けるようになる。そして迎えたクリスマス。フィリップは彼女のために森でモミの木を伐採し相続前の母親の形見の真珠のネックレスを独断で贈るが事情を知ったレイチェルは返還する。そんな時、イタリアで会ったレイナルディがレイチェルを訪ねてやってくる。フィリップは親密な二人を見て疑心暗鬼に。他にも気になることがあった。ケンダル弁護士からクリスマスの夜に聞かされたレイチェルの悪い噂の数々や相当な大金を海外送金している事実など。しかし恋する男、フィリップは聞く耳を持たない。25歳の誕生日をもって財産を相続するはずだったがその前日に相続財産の全ての相続人をレイチェルに変更する手続きを取ってしまう。ただしレイチェルの死後はフィリップが相続するがレイチェルが再婚した場合はフィリップに返還されるという条件付きだった。その書類と相続した母の形見の宝石類を持ってレイチェルの部屋を訪れたフィリップは全てを彼女に差出し、改めて真珠のネックレスを贈り「妻」として一夜を共にすることに。誕生パーティの夜フィリップはいつもとは違うスペシャルなレイチェル特製のティザーナを飲み意識が朦朧としながらも弁護士父娘の前でレイチェルにプロポーズ。しかしレイチェルに激しく拒絶される。フィリップには断られる理由がわからない。書類を受け取った前夜、承諾してくれたではないかと詰め寄るがあれは「あなたへの感謝のつもりだった」と否定される。◆ルイーズが彼に訊ねます。「彼女が書類を確認したのは誕生日の前? 後?」「彼女が再婚したら相続の権利を失うわ」「僕との結婚では問題ないはずだ」「でも、勝手に大金を海外送金できなくなるわね」「それに夫と共にイギリスに住まなければならないわ」◆悶々と過ごすうちにフィリップはレイチェルへの不信感から深く泥酔し倒れてしまう。5日ぶりに目を覚ますがレイチェルお手製の「ティザーナ」で介抱される毎日。少し体力を取り戻したある日、フィリップはレイチェルを尾行しレイナルディとの密会を目撃。また使用人に形見分けしたアンブローズのジャケットのポケットや遺品の書籍に挟まれた紙片からもメモが見つかる。「信じられるのはお前だけだ、すぐに来てくれ、命の危険を感じる」「あの苦い薬は毒だった」「湯水のように金を使う、強欲で頭のいいずる賢い女だ」・・・呆然とするフィリップ◆そんなある日、ルイーズの訪問があり「天気がいいから遠乗りしましょう」と誘うレイチェルに「僕たちは仕事の話があるから」と断るフィリップ。「じゃ、ひとりで行ってくるわ。すぐに戻るわね」「どこ、行くの?」「決めてないわ」「この時期はアザラシの子が見れるよ」とフィリップはかつて一緒に訪れたは海岸の崖をすすめる。◆「キングサリか、毒に関することか、何でもいい、探すんだ」レイチェルの留守に二人で家探しをするが疑われるものは何も出てこない。それどころか贈られた真珠のネックレスをフィリップが相続するまで保管依頼した書類を発見する。それでもレイナルディとの関係を疑うフィリップにルイーズは「父の調べでは彼は同性愛者だった」と告げる。驚いたフィリップは急いでレイチェルの後を追うがレイチェルは馬と共に崖下で転落死していた。数年後ルイーズと結婚したフィリップは二人の子供の父親になっていた。ルイーズは穏やかな笑みを浮かべて幸せそう。結局レイチェルのことは何もわからずフィリップは謎だらけの闇を抱え過去にとらわれたままだった。「・・・頭痛がする。。」「レイチェルが僕を苦しめる」解釈は観客に丸投げしました~という映画でした。謎だらけのレイチェルの過去は明かされないまま大金の使い道も人間関係も謎のまま。アンブローズは「毒殺される」と言ってましたが彼の死因は脳腫瘍。。他の登場人物の描写も浅め。というのも映画の語り手は主人公のフィリップご本人なので若い彼の主観は洞察力を欠き、時に幼稚。アンブローズに育てられたフィリップは母親の愛情を知らない故なのかかなり年上の従姉、レイチェルの存在は母性的魅力を持つ特別な女性だったのかもしれませんね。この映画は誰を語り手にするかで見方がずいぶん変わるのではないでしょうか。まずは本編。そしてレイチェルを主人公にしたもの。もしかしたら悲劇のヒロインかもしれません。さらに弁護士父娘を主人公にしたもの。あのルイーズの聡明さは侮れない。幼馴染の、密かに愛するフィリップと結婚するためには。。・・・と考えるとこちらも違うストーリーが展開しそうです。要するに何が真実なのかわからないし善悪も実に曖昧。フィリップの様にわからないものに人間は翻弄され惑わされ虚構や偶像を生み出したり愛憎に囚われたりするが時に善悪が表裏一体であるように他人が裁くことのできない真実や「視えない」ものは確かに存在する。。でね、君はどう?そんな風に問いかけられているようでした。レイチェルは悪女に見えなかったです。だから余韻がちょっとだけまとわりつくのでございます^^;では、また。
2018.07.23
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暑中お見舞い申し上げます。梅雨が明け猛暑日が続いていますがお元気にお過ごしでしょうか。各地の豪雨被災地の皆様、犠牲になられた皆様には正直、おかけする言葉もみつかりませんがせめて捜索作業が早く終わりますように。そして復興に時間はかかると思いますが今は酷暑が続きますのでお体に気をつけてお過ごしいただけたらと思っています。先日、ポスターが公開になりましたが 予告編の日本語盤はまだないようなのでこちらをあの「インターステラー」で娘役だったマッケンジー・フォイがヒロイン。もう17才なんですね。脇にはキーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン、モーガン・フリーマン、トップダンサーのセルゲイ・ポルーニンなど、豪華です。そしてラッセ・ハルストレム監督作品ということで期待度もアップ。また「くるみ割り人形」の実写化ということはチャイコフスキーの名曲を楽しめますよね。日本公開が待ち遠しいですわ。セルゲイ・ポルーニンと言えば前にもつぶやいたので重複しますが彼のドキュメンタリー映画は天才的アーティストゆえの苦悩が印象深い作品でした。有名ダンサーなので、単館上映にしてはわりと長い期間上映されていたように記憶します。現在は配信もされてますので興味のある方はいかがでしょうか。さて本日は「ジェラシック・ワールド」を観てまいりました。観たい映画というよりはシリーズをずっと観てきたので成り行き・・ですね。^^;相変わらず「こいつ、そのうち食われるわ」なーんて、わかってしまいますがストーリーは単純なので、ぼーっと観ていても大丈夫、疲れません^^;映画館で涼むのもいいかも。ラストには、ちょっと唖然としましたがあれは映画の完成度を高めるためというよりもむしろ、それを犠牲にしてでも地球の、科学技術への、国際社会への「警鐘」なのかなと感じてしまった。クローン技術は新たなマイノリティを生み愚かな競争をも生むというリアルさ。最近は似たようなテーマの映画が増えてますね。今夜はワールドカップの3位決定戦ですね。昨夜もほとんど睡眠をとっていないのでリアルタイムに観戦できそうもありませんができればベルギーに勝ってほしい
2018.07.17
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本日は睡眠不足の方が多いのかも。(←私も)サッカーのお話は他の方に任せて私は映画のおしゃべりを。鑑賞から10日以上経ったので記憶が曖昧ですがご容赦くださいませ。河瀬監督は「足を運んでくれる多くは岩田君のファンの方」なんておっしゃったようですがジュリエット・ビノシュ目当や純粋な映画ファンに、いささか失礼なのでは^^;でも、HIROがプロデューサーなのでカンヌで有名な監督作品に岩田君をキャスティングする=製作費ということなのかな。しかしこのポスターのセンスって酷いコピーも。。個人の感想なので悪しからずです<m(__)m>詳しくはここで HP storyフランス人エッセイストのジャンヌは通訳の花と共に何かに導かれるように奈良の吉野の森を訪れそこで「山守」をする智と出会う。二人は彼の家の離れに滞在しながら人々を癒すという幻の薬草「ビジョン」を探すのだが誰もそれを見たことはないらしい。しかし森に長く暮らす盲目の老女アキだけはそれを「知っている」と言う。しかもジャンヌにも会ったことがあるらしい。「わたしゃ、1000年前に胞子と一緒に産まれた」ジャンヌたちが訪れる前智にそんな不思議な話をしていたアキ「もうじきじゃ。。」◇しばらくして、花は去り吉野の森で共に暮らすうちにジャンヌと智の心は次第に寄り添っていくがジャンヌが時折見るフラッシュバックには昔、恋人だったらしい「岳」が現れそれは「智」と重なっていく。そんなある日アキが突然姿を消してしまう。ジャンヌと智はアキを探すが見つからなかった。その後「ビジョンはもうじき始まるわ」と言い残しジャンヌはフランスへ一時帰国する。ある日智は森で倒れていた「鈴」を発見。鈴は智の仕事を手伝いながら離れに住むことになる。季節が流れ、ジャンヌが再び吉野に戻ってくると奇妙な三人暮らしが始まる。ほどなくして猟犬コウが死んでしまうがなぜか鈴はそれを予知していたようだった。するとしばらくして、今度は鈴が姿を消してしまう。智とジャンヌは鈴を探して森に入るがモロンジョの木で二人が見たものは。。なぜ、遠いフランスからジャンヌは吉野の山奥へ来たのかそこから物語は始まりますがまあ、吉野の山奥の景色は美しいです。スクリーンいっぱいに広がる木々や木漏れ日を見ているとまるで森を歩いているようでなんだか癒されます。 鹿、冒頭の銃声風の音、木々のそよぎ、水面の光、流れる雲、雨の雫。。モロンジョの木必然的に出会った人間たち素数山火事ビジョンコウもアキもこのトンネルを抜けて消えてしまった。でも全ては繋がっていました。鈴は度々、森の中で何を感じていたのか。万物の終焉と再生ビジョンを繰り返しながら守られる万物の命モロンジョ の木が命を象徴する特別な存在のようですね。木々は何百年もの間、同じ場所で様々な経験を経て生きるものへ与えられる全てを与え続けてきた神がかりな存在その命には宇宙があり命を持つものすべてのクリエイチャーへと繋がり意識も内包され更新される。そこには時間軸がない。そしてその時期に巡り合った人間たちは過去から繋がった新たなビジョンを受け入れる。そういうことだと解釈しました。監督は何度も観て理解してほしいと言われたようですがタダではないので無理です。^^;さて1000年生きているというシャーマンのような存在がアキなら 次の担い手は鈴?説明や表現はあまりないのでそれぞれの感じ方で観てほしいのだとか。しかしですね良く練り込まれ必要最低限まで剃り落とした省略や表現そんなアートゆえの無言であればその解釈を観客にゆだねるってありだと思いますが今作はそういう類ではなかったと思うのです。付焼刃的に練ってやってみたいテーマに押し込んではみたけれど準備不足でうまく表現できていない。。そんな印象でした。なのですでに使い古された表現があちこちに見えて観ている方が痛々しかった。。^^;良い材料があるのにその世界観はこじんまりとし過ぎてなんだか薄っぺらい。にもかかわらず不出来の危うさをそれぞれの観客の解釈にゆだねることですり替えてる感が否めないの。ちょっと、ずるい。。そこに良い評価ができない人間はアートが分からないから仕方がない、という高飛車な姿勢が見えてしまう。でも、悲しいかなこれってアートですか? というレベル(私見ですのでご容赦を)ただ、幸運にもジュリエット・ビノシュや夏木マリの演技と存在感に救われましたね。あ、ワンちゃんにも。制作費のかかった岩田君のためのプロモーションビデオとまで言わないけれど ^^;でも感じ方は人それぞれなので私のおしゃべりは読み流してくださいませ。(おまけ)約1000年、生きているらしいマキの家。たくさんの薬草に親近感を感じますわスタッフが2か月かけて廃屋同然の家を智の「家」に再生したらしい。こんな山奥で大変だったでしょう。お疲れ様でした。PSジュリエットさん、冒頭の吉野へ向かう車窓シーンで涙が頬を伝いますがあれは演技ではなく自然に流れてきたそうです。出演は業界関係者の紹介による逆指名だと聞きましたが個人的に以前から日本の奥深い山や森などに惹かれていたらしくもしかしたら奈良在住の監督とカンヌで知り合ったのは彼女の引き寄せのパワーかもしれないですね。映画を観て気づいたのですが映画「ショコラ」を撮った若い時は綺麗というより個性的なお顔だと思ってましたが今回は美しく見えました。良い人生を生きてきたのかな。化粧も薄く皺も隠さず引っ張らず^^;そんな自然体の美しさが魅力的でした。
2018.06.25
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こちらは梅雨入りしていますが土日はサラッとした気持ちの良い陽気が続きました^^今日は1週間前に鑑賞したこの映画のおしゃべりを。ただしネタバレありますので鑑賞予定の方はスルーしてくださいね。「ファントム・スレッド」詳しくはこちらでHPうろ覚えが多いので細かい記憶違いはご容赦くださいませ。。^^;天才仕立屋レイノルズ・ウッドコックはオートクチュールの大御所。自身は神経質でストイック、理想高き完璧主義者である。美しいドレスを作るためには取り巻く人々に対してもファシスト的でありエゴイストでもある。そんな彼を長年補佐するのは彼の理解者であり相談相手の実姉のシリル。ある日疲労困憊していた彼は、姉のすすめで別荘を訪れ近くのレストランで働くアルマと出会う。「ディナーに行かない?」年齢は離れていてもハンサムで紳士的な彼に、一瞬で惹かれるアルマ「いいわ」食事の後、レイノルズの別荘を訪れ談笑しながらアルマは尋ねる。「どうして、結婚しないの?」彼は微笑むだけ。「ちょっと、手伝ってくれないか」アルマを階上の作業部屋へと連れて行き仮縫いのドレスを纏わせるレイノルズ。しばらくして訪ねてきた姉と共に二人は彼女を細かく採寸し始めるのだった。強引な彼らに戸惑いながらも逆らえないアルマ。その後、アルマを送っていく道すがら彼は心の内を告白するのだが女には恋でも男にはマネキン。。アルマにとって自身のスタイルはコンプレックスだらけだったがレイノルズには彼のドレスを着るためだけに舞い降りてきたミューズだった。それをきっかけにレイノルズはオートクチュールのハウスにアルマを同居させ彼女はモデルとして洗練されていくが同時に女性として見てくれないレイノルズへの不満が次第に抑えられなくなっていく。まるで、通夜のような朝食の「掟」その後、二人が恋人関係になってもそれは同じだった。彼は私の顔を見もしない。「いったい、私は何なの?」ここでは、彼の美意識とこだわりのみが世界の中心それ以外の存在は許されないそんな家の中でアルマの彼への執着は独占欲となりそれを満たすためある恐ろしい試みに手を染めていくことに。そしてその試みは功を奏しついにレイノルズはアルマにプロポーズする。アルマを妻に迎え苦手な彼女の所作をも受け入れようとするが彼の寛容さにはタイムリミットが。やがて、レイノルズから微笑みは消え彼の苦悩は頂点に達してしまう。彼の「時間」に入り込んでくる彼女の存在が邪魔。自分の世界が崩壊する。まるで悪魔だ。「姉さん、僕はもう耐えられない」「彼女を追い出してくれ」「アルマの愛が弟を破滅させる・・・」そんなことはわかっていた。しかし姉のシリルさえ、そんな弟に辟易していた。背後で二人の会話をじっと聞いていたアルマ。キノコを探しに出かけます。。天才が天才たる能力を発揮するには静寂と一人時間、または孤独は必須であると思う。他の感情は集中力を欠き思考を妨げ鈍らせる。同時に他の激しい感情を受け止めるべく包容力もない。決して悪意からではなく己に純粋なだけ。ゆえにエゴイストでもある。それを「罪」と言うのなら関わらなければいい。レイノルズが独身を貫いてきたのもそのためであった。しかしアルマが望んだのは彼の全て。彼女は彼のマザコン気質を利用し母性愛でコントロールし支配しようとする。愛のマウンティング?愛したいがために毒を食らう。愛されたいがゆえに毒を盛る。正気の沙汰ではない、からこそ生死の境を彷徨う魂で、二人は愛をつなぐのである。一応、ハッピーエンドです。倒錯的連帯と言うか・・・犯罪だと思いますが。命がもつといいけど。まあ、勝手にやってください。そんなお話でした。でも、出会えてよかったね。唯一無二の相手なのかもしれないので。うっとりと穏やかな表情でアルマは言います。これでたとえ、彼が消えてしまっても構わない。私は来世もその次の世も、また次も・・・ そう、永遠にずっと、ずっと彼を追いかけるわ。(怖いわ~)ラブストーリーなのか、ホラーなのか私はこういう世界の住人ではないのでわかりかねますがわりと普遍的なお話かもしれませんね。だって毒にも薬にもならないってつまらないと言いますし毒の種類にもよりますが「毒」使いの上手い人もその「毒」が大好きな人も案外、そこらじゅうにたくさんいそうですもの^^;そうそうハイソな世界や高級感にふさわしく音楽も衣装に負けず美しくて素敵だったと思います。では、また。
2018.06.03
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昨日から少し涼しくなりましたね。今日の日中は16℃程度、また、はおりものを引っ張り出して着ています。さきほど、つきあいで映画を観てきましたが今回はいつものようなレビューではなく簡単に少しだけ。「ホース・ソルジャー」HPで日本語予告編にリンクしていますがこちらのオリジナルの方がよいかも 2001年9月11日、テロ攻撃直後にアフガニスタンへ派遣された グリーンベレーの極秘任務を映画化したものです。ネルソン大尉率いる最前線部隊12人が現地反タリバン勢力率いるドスタム将軍を陸と空から援護しながらテロ集団より土地を奪還しその拠点マザーリシャリーフを制圧するという実話に基づきます。険しい山岳地帯での移動手段は馬、アメリカ兵には多額の懸賞金がかけられ、味方でも油断できない。おまけに敵兵は5万。三つの反タリバン勢力も仲が悪い。タイムリミットは21日。アメリカから見た対テロ、アメリカンヒーロー物語なのでその視点が「気に食わない」人には向いていないかも。ただ映画的に盛っている部分が大きかったとしても地獄絵のような戦場で戦ったのは事実ですし戦争の是非云々を問えない世界へ自ら志願して赴くという主人公たちにはひとかけらの迷いもなく捨て身の覚悟クールで優等生すぎやしないかと洗脳されたナショナリズムは怖いよと思っているとラストシーンで上官から渡されていた「(戦いの)動機付け」をネルソン大尉は地中に埋めましたね。。少しホッとしました。ドスタム将軍は言います。「我々は兵士ではない」我々は「戦士だ」何のために戦っているのかおまえに信念はあるのかとそんな風に聞こえました。私たちも守るべき大切なものを考えると皆ソルジャー、ですよね。◇実話なので申しますが12人は無事生還できましたので安心してご覧いただけます。^^さすがに映画館は男性ばかりでしたが集団自爆テロの生々しいシーンがあります。苦手な方はご注意くださいませ。。◇しばらくエンタ系の話しが続きそうです。エンタオタとも申しますが。。では、気温の変化で体調を崩さないようにご自愛くださいね。
2018.05.19
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