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wna

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2024.02.22
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カテゴリ: 映画・俳優


ご無沙汰しております。m(__)m


だんだんと
春めいた季節になってきましたね。


こちらは
この一週間、雨天が続いて鬱陶しいのですが、


そろそろ
お花見の日程も気になってきたところです。




さて、



先月、映画「哀れなるものたち」を
鑑賞したのですが

レビューを書こうと思いつつ先延ばしにしていました。


既に鑑賞から3週間以上が過ぎましたので
記憶はかなり曖昧です(←言い訳^^;)


なので、
備忘録のつもりで綴っております。



来月発表される
米アカデミー賞のノミネート作品でもあり、
(18禁ですが)


主演女優賞に関しては
最有力候補だと言われていますよね。





公開後約1ヶ月近く経過しましたので
結末以外はネタバレしています。























詳しくはこちらで





HP










<story>



ある日、妊婦ヴィクトリアは投身自殺をし
天才外科医ゴッドに拾われるが


まだ生きていた胎児の脳は
ヴィクトリアへと移植され、彼女は「ベラ」として蘇る。​








生まれたてのベラは

体は大人の女性でも脳年齢は新生児。


しかし


ゴッドの父性愛と庇護の下、
彼女は驚異のスピードで言葉を覚え成長していく。








ベラの目まぐるしい成長を確認したゴッドは

医学生のマックスに

「ベラの観察記録をつけてほしい」と依頼。







快諾したマックスは
エマと接しているうちに、恋に落ちてしまい


ゴッドのすすめもあり
条件付きでベラと婚約をすることになる。



ゴッドとの契約を交わすため
呼ばれてやってきた弁護士のダンカンは、
一目でベラに魅了され、



「一緒に世界を旅しよう」 とベラを誘う。​



​いつも屋敷に閉じ込められ
自由に外出できなかった彼女は



「世界を見てみたい」


という純粋な好奇心だけで
ダンカンと旅に出たいとゴッドに告げる。






ダンカンとは

本能のまま知ったばかりの肉体的快楽に
ふけるという関係だったが、


リスボンでひとり歩きをした際には

様々な経験と刺激を受け
彼女なりに少しずつ見聞を広め始める。







しかし


独占欲の強いダンカンは
貞操観念という概念を持たず奔放すぎるとして

彼女を監禁し

強引にクルーズ船に乗り込ませる。








その船上で出会ったのは
知的な老婦人マーサとハリーという青年だった。


彼らとの交流を楽しむうちに
彼女は哲学に興味を抱き、読書に楽しみを覚えるようになる。








知的好奇心によって
ダンカンの束縛から逃れるベラだったが、


そんな彼女を理解しようとしないダンカンは
酒とギャンブルに溺れていく。



ある日


ベラはハリーと共に
寄港地アレクサンドリアで悲惨な光景を目撃する。


​それは
貧困のために亡くなった多くの子供たちだった。









初めて目の当たりにした残酷な現実に
ベラはショックを受け


ダンカンがギャンブルで得た全財産を

「助けたいの、彼らに渡して」と

船員に大金を託してしまうが横領され



無一文になった彼らは
次の寄港地マルセイユで下船させられパリへ。









無一文では食事もホテルの部屋にもありつけない。



路上で娼館の女主人と出会ったベラは


「お金になる」
ことを知り娼館で働くことにする。


激怒するダンカンには

「これで帰国して」と

ゴッドから渡されていた非常時用の現金を渡すが


未練いっぱいのダンカンは
ベラにまとわりついた挙句、見放されてしまう。










パリの生活にも慣れてきた頃、

ゴッドが危篤だという知らせを受けて、
ベラはロンドンに戻ることに。


そして

自分がゴッドによって作られた
人造人間だと知ってしまい

衝撃と共に複雑な心境にかられるのだが

マックスの告白を受け
彼との結婚を改めて決意するのだった。








そして


迎えた結婚式。


その最中に
ヴィクトリアだった頃の夫アルフィーが
ダンカンと共に乱入してくる。



「ヴィクトリア、君は私の妻だ」


「家に帰ろう」


そう言ってベラを連れ去ろうとし


ベラもまた、ヴィクトリアの過去が気になり
ついていくことにするのだが。。









これはシュールなコメディ?

フェミニズム映画?

いやいや、

テーマ性はもう少し深いよね、


時代背景はヴィクトリア朝だけれど

まさに

現代のスピリチュアルを象徴するかのような
魂の自己回帰と開放を感じるよね?


まずはそんな印象でした。



男の手によって作り出されたベラに

男たちはそれぞれの価値観で
彼女を教育し作り上げようとするけれど


生まれたての脳には
もともと洗脳による学習経験はなく

先入観による
あらゆる概念も持ち合わせていない。


彼女が
知性や教養、社会性を身につけていく時

魂が求めているか否かが
あらゆる原動力の基準となっている。



映画を観ながら


ふと、


「マイ・フェア・レディ」とか「プリティウーマン」などの
昔の映画を思い出してしまいました。


それらと違って


ベラは男のミューズになるのではなく
完全なるベラになっていくだけ。


その成長過程の描写では
確かに性的な表現も多いのですが、

まるで
肉体が魂と統合するまでの成長過程を
(アンバランスだったので)

見せられているようでもありました。




男たちはというと

独占(監禁)、所有、支配などの欲求を満たすため
彼女を必要とするけれど


彼女の意図に関わらず
勝手に翻弄されて自ら破滅していくので滑稽です。


女性の自己犠牲や侵害される権利、人権は
今も全世界で普遍的な問題の一つでもあるし

アルフィーがベラに強制しようとした
性器切除思想もしかりですが、

そういった問題を
今だに抱えたままの社会であるということも

この映画の登場人物たちが
雄弁に語ってくれていたのではと思います。










さて

ここで、ゴッドのお話を少し。


ベラがロンドンの家に戻った時、


ゴッドが新たに作った
「フェリシティ」という女性がいましたが、

彼女の成長はとても遅くて、ベラとの違いは顕著でした。


ゴッドは

ベラと違って彼女には愛情を注いでいない、
ただの実験体だと言います。


あらゆるクリエイチャーの成長には
やはり「愛」が不可欠。

その欠損こそが本質的な歪さを生じさせるのではと。。



(カメラワークも時折特殊なレンズを使用することで
歪みを強調していたように思えます)




ゴッド自身も
クレイジーな父親の犠牲者であることは、

シュールな体質とビジュアルによって
彼が語る以上に想像できますね。


かつて父親の実験台とされ

あらゆる苦痛と
不自由さを与えられたゴッドだったが


ベラを作り
彼女を父親として愛することで
父親の愛の形を見出そうとしていたが、


そんな父親を理解することが
自身を救う方法だと信じていたようですが、


実際には

ベラが全てを受け入れてくれたことによって
救われたのかも、ね。








そうそう

もう一つ気になることがありました。


アルフィーは
妻を取り戻し子供を産ませ
恐怖で再び支配するつもりでしたが、

ベラの脳は
ヴィクトリアとアルフィーの子供のもの。



もしかして

これも、DVの他に、
子供への虐待を仄めかしていたのかな?
(考え過ぎ?)





🔸





乏しい記憶の断片をつなぎ合わせたレビューでした。


ほぼ主観のみで語っておりますので
個人的見解に過ぎませんが


久々のアップに
お付き合いいただき有難うございましたスマイル























​​






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Last updated  2024.02.24 00:24:32
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