子供のころから音楽好きで、両親からギターを与えられたり、ニューヨーク市の青少年交響楽団でヴァイオリンを演奏したりしていたという。大学卒業後、アメリカン航空のスチュワーデスをしていた時に音楽業界の有力者と知り合い、レコード・デビューの機会を得た。そうしてリリースされたのが、スペイン語と英語の両方で吹き込まれたデビュー作で、ここで取り上げる『エン・エスタ・ノチェ(En Esta Noche)』はそのスペイン語版の方というわけである。
本盤収録の中で特にお薦めは、シングルとしても好評だった1.「デ・レペンテ(De repente,突然に)」、この人らしい曲調の2.「ケダテ(Quédate,もうしばらくいてほしい)」、アルバム・タイトル曲の8.「エン・エスタ・ノチェ(En esta noche,この夜に)」。それから、少し変わったところでは、10.「プエブリート・ビエホ(Pueblito Viejo,古い村)」。アルバム収録曲のうち、この曲だけは自作ではなく、幼いころに叔父から教えてもらったコロンビアの伝統的ナンバーとのこと。
1. De Repente 2. Quédate 3. Amor En Tus Ojos 4. Avalancha 5. Calma Antes de la Tormenta 6. Las Ruinas en Mi Mente 7. Debo Saber 8. Razón Para Creer 9. En Esta Noche 10. Pueblito Viejo