音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2013年09月17日
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カテゴリ: その他ワールド




 オフラ・ハザ(Ofra Haza)はイスラエルの女性シンガー。テルアビブのイエメン系難民家族の9人兄弟の末っ子として1957年に生まれた彼女は、12歳から7年間地元の劇団で活躍し、その後、18歳で歌手デビュー。1980年代に入ってイスラエルを代表するシンガーへと成長し、“東のマドンナ”とも称された。

 1980年代後半、いわゆるワールド・ミュージックが一つの潮流として注目される中、オフラ・ハザもまた、国外マーケットへの進出を果たす。ヨーロッパ経由で火が付いた経緯のおかげで日本でも作品がリリースさるようになり、世界的な人気を博すに至ったのが1988年リリースの本盤『シャダイ(Shaday』というアルバムだった。

 当時の筆者も、最初にラジオで1.「イム・ニン・アル(幸福の扉)」を耳にしたのが、オフラ・ハザを知ったきっかけだった。オリエンタルな歌姫のイメージそのままの民族舞踊風のナンバーであるが、プロ歌手だった母から受け継いだ曲にうまく現代的(というか西洋的?)なアレンジを交えて仕上げている。実はこのナンバーこそが国外進出の大きなきっかけとなった曲で、もともとそれ以前から彼女が歌っていたこのナンバーにリミックスを施してロンドンのクラブシーンで注目されたところが当時の人気の火種だったとか。

 他にオリエンタル風味がベースになっている曲としては、6.「ガルビー(私の心)」、アルバム表題曲の9.「シャダイ(神聖)」がいい。その一方で西洋マーケットを明らかにターゲットにしたナンバーも組み合わされていて、イエメン/イスラエル系の楽曲の西洋風アレンジとともに、聴き手の評や好みが分かれる部分ではある。筆者の個人的な意見としては、4.「マイ・エイキング・ハート」や7.「フェイス・トゥ・フェイス」を聴く限り、あっさりし過ぎな感じはするものの(かといって8.「テイク・ミー・トゥ・パラダイス」はちょっとやり過ぎなアレンジという気もする)、英語曲でも歌唱力・表現力の高さは存分に発揮されていて、ディスコ/クラブ・シーンで終わらせてはもったいないという感じが十分に伝わってくる。

 このように、オフラ・ハザは1980年代後半から90年代初頭にワールドワイドな成功を収め、その後も活動を続けた。1997年には結婚もしたが、世界的スターとしても、私生活においても、幸せは長く続かなかった。2000年、エイズ合併症によってオフラ・ハザは42歳の短かすぎる生涯を終えた。歌姫よ、永遠なれ。



[収録曲]

1. Im Nin'alu
2. Eshal
3. Da'ale Da'ale
4. My Aching Heart
5. Love Song
6. Galbi
7. Face to Face
8. Take Me to Paradise
9. Shaday

1988年リリース。






Ofra Haza オフラハザ / Shaday 輸入盤 【CD】







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Last updated  2013年09月17日 07時57分19秒
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