音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2017年03月03日
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テーマ: ラテン音楽(411)
メキシコの偉大な作曲家へ捧げた3枚組大作(前編)


 タニア・リベルター(Tania Libertad)は、ペルー出身ながら長年メキシコで活動する女性シンガー。透明感をもつ揺らぎのある声の“癒し”の歌唱が特徴のシンガーで、現在ではラテン音楽の世界で大御所の域に差し掛かりつつある。そんな彼女がメキシコの代表的な作曲家・シンガーソングライターであるアルマンド・マンサネロ(Armando Manzanero)へのトリビュート盤として発表したのが、この『マンサネロ・ア・トレス・ピスタス(Manzanero a tres pistas)』だった。リリースのタイミングもマンサネロの78歳の誕生日の直後の2013年12月だった。

 1枚ずつが決して大部ではないとはいえ、3枚組という、アーティストにとって気合の入った盤である。1枚目が“クラシコ(クラシック=古典)”、2枚目が“エレクトロニコ(エレクトロニック)”、そして3枚目が“ピアノ・イ・ボス(ピアノとヴォーカル)”という風に、それぞれにテーマが掲げられている。当初これを聴いた時は、マンサネロの歌を演じるにはどのような解釈があるだろうか、それをタニアが押し進めていったら、3通りの演奏形態になったのであろう、なんて勝手に想像していた。実際、アルバム表題の『マンサネロ・ア・トレス・ピスタス』というのは、“3通りのマンサネロ”といったような意味である。

 後にリリース当時のメキシコの新聞記事を見て、制作過程は少し違っていたことが分かった。タニア自身が言うには、最初に1枚目と2枚目を作り、まだ足りないと思って3枚目を吹き込んで3枚組になったという。確かに、1枚目と2枚目はいわば“静と動”の関係にある。その意味では3枚目はやや蛇足だったかもしれないのだが、原曲の作者であるマンサネロはこの3枚目が最も気に入ったとのこと。また、1枚目では、多くの曲(2. 「ドルミール・コンティーゴ」 、4.「ムイ・ア・ミ・ペサール」、6.「エル・シエゴ」、7.「ヌエストラ・カサ」、8.「シ」)にマンサネロ本人が参加している。

 話が長くなってきたので、続き(曲目リストを含む)は、次回更新の 後編 へ。





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Last updated  2017年03月04日 20時46分34秒
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