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自分の好きな人、もの、ことが、別の誰かに認めて貰えたり、何か賞を取ったり、ランキングに入る。これほど嬉しいことはありません。名古屋に巡回している再興第105回院展を、覗いて来ました。院展の最高賞といえば、日本美術院賞(大観賞)です。今年の受賞者は、2人います。吉村佳洋さんと、木下千春さんです。木下さんとは長いお付き合いです。ずっと応援させて貰っています。実は、彼女は、昨年も、同賞を受賞しています。まさに偉業です。これほど歓喜に満ち溢れることはありません。『夜行』と題された作品です。 夜の深き海底で、それぞれに、生活を営む生物たち。個々に生きながらも、どこか会合をしているかのような、連帯感を漂わせます。画面は、上から下へと、グラデーションで結びます。濃紺から白への変化が、美しいですね。差し色のターコイズや青、オレンジ(茶色)は、空間に緊張感を、与えますね。画面の中に吸い込まれそうな、求心力を持つ世界観でした。後世に遺るだろう作品を、今観られることに、幸せを感じます。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.12.05
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なんて、チャーミングな女の子たちを描く人なんだろう。イラストレーターの中村祐介さんの描く、彼女達の雰囲気に魅了され続けて、もう随分と経ちます。彼の展覧会が、東京後楽園のギャラリーアーモで開かれています。『中村佑介展』。彼の絵のファンである娘と一緒に、出かけました。確かなデッサン力に裏打ちされた上での、現代的なポップなイラストです。上辺だけをなぞるだけの模倣品とは違います。絵と一緒に、ペンで描いた線画や鉛筆画も展示されていることが、自信の表れではないでしょうか。裏打ちされた実力です。その存在が、十分価値になるわけです。人間が作り出す、ユニークな作品群に、とっても豊かな気持ちを分けてもらいました。上の写真は、今年7月に発売された森見登美彦さん作(上田誠さん原案)の『四畳半タイムマシンブルース』の表紙絵ですね。こち亀とのコラボやドラえもんとのコラボ。こんなユニークな企画が持ち上がるのも、彼がいかに認められているかの現れですね。実に面白いですね。四畳半タイムマシンブルース [ 森見 登美彦 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.11.04
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先日、久しぶりに訪れた豊田市美術館。数々の傑作が、迎えてくれました。心に残る印象をくれた作品の一つが、若林奮(いさむ)さんの彫刻でした。大風景(4th Stage)という作品です。黒い鉄の塊に、犬の頭部と前脚2本が取り付けられています。鉄、木、アルミニウムから、出来ています。混合された彫刻に、とっても惹かれますね。面白いです。真上から見ると、日本列島のシルエットに似ているといいます。確かに。ただ、いろんな解釈が許されるのが、芸術。じつは、日本列島というより、カメラに見えていました(笑)。作者は意図していないと思いますが、黒色と白色の配置とバランスが誘導する錯覚です。空間の中で、スポットライトを浴びた作品を、暫く見入っていました。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.11.01
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芸術を展示する空間、つまり美術館やギャラリー。それらに、魅了され続けて数十年です。そんな中でも、豊田市美術館の完成度の高さは、世界に誇れるレベルだと思っています。ただ、そんな大好きな場にも、コロナ禍で、今年は今まで一度も訪れることができませんでした。久々に行ってきました。さて、その豊田市美術館に関するニュースが、今月上旬マスコミを賑わせました。豊田市美術館が、奈良美智さんの新作絵画を、購入したというのです。値段は、1億1千万円とか。彼の作品群の中では破格の値段だったそうです。というのも、彼の愛知やこの美術館への理解があったから実現したとか。タイトルは、「Through the Break in the Rain」彼の象徴である少女が、真正面を見据えています。現在、豊田市美術館では、開館25周年を記念したコレクション展を、開催しています。多くの傑作を抱えた美術館ですが、そこに、更に一点、名画が加えられたということです。その一枚を目に納めるために、伺いました。こちらは、1994年の作品で、「Girl on the Boat」という名がついています。木に彩色された、立体作品です。奈良さんの作品はもちろん、多くの傑作に出会えました。まだ、世の中の流れが本調子に戻ったわけではありません。観覧者は、お世辞にも多かったとは言えません。ただ、それが逆に芸術鑑賞と言う意味では、贅沢な鑑賞空間を提供してくれることになりました。一点一点を、納得いくまであらゆる角度から考察できるのは、この上ない喜びでした。やはり、安らぎをくれる場所でした。豊田市美術館。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.18
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この10ヶ月、実現が困難なことが沢山ありました。その一つが、芸術鑑賞でした。観られなかった作品、体験出来なかった展覧会が、多々あります。東京国立近代美術館で、2月から、面白い展覧会が開かれる。そう聞いてから、8ヶ月が過ぎました。イギリスの画家、ピーター・ドイグの展覧会です。コロナが落ち着けばと思いながら、開催期日は、10月11日と迫っていました。なんとか、滑り込めました。そして、この溢れだす感動を、どう伝えれば良いのか、分かりません。キャンバスに塗られる絵の具の、生々しいしいこと。まさに、生を感じます。実に人間的に見えます。無理してでも来て良かった、改めてそう感じています。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.10.09
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新型コロナの感染拡大に伴う自粛ムードは、世界の進化を停滞させました。多くのマイナス面がクローズアップされました。一方、まとまった時間が持てたのも、また事実ですね。それらの時間に、ちょっとした過去へのタイムスリップを、体験した人も多いかと。新しいものを見ることは不可能ですが、過去の遺産を再認識することは可能です。ネットフリックスにアマゾンプライム、ユーチューブに、ブルーレイ、、、、、ドラマやアニメなど、シリーズものの傑作を、見直す時間が作れました。10話とか20話を一気に見るのには、ちょうど良かったです。普段では、なかなかこれだけの時間は作れません。そんな感動の再確認に浸ったものの一つが、約1年半前に大ヒットしたアニメ『ゾンビランドサガ』でした。続編の制作が発表されてはいるものの、その続報がなかなか届かない状況です。その期待値を消さぬため、間を埋めてくれたブルーレイでした。始まって、1分15秒で、主人公が死んでしまうなんて、、、、、。何度も見ても斬新すぎます。初めて見た時も、このシーンで、傾倒を覚悟したのでした。ゾンビランドサガ SAGA.1【Blu-ray】 [ 宮野真守 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.06.02
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日本中で誰もが知っている日本産のキャラクターと言えば、ドラえもんやキティーちゃんをはじめいくつか存在します。そんな中でも、知名度の1位2位を争うのは、アンパンマンではないでしょうか。幼稚園児や保育園児たちが使うあらゆるものや絵本、遊具には、アンパンマンに登場するキャラクターが描かれたものが多いです。幼稚園の送迎バスなんていうのも、結構見かけますね。小さい子たちがそれらに囲まれていれば、そのご家族や祖父母さん達にも、馴染み深くなるのは当然です。あの愛くるしいキャラを生み出したのは、言わずとしれた、やなせたかしさんです。1919年生まれですから、昨年が生誕100周年。その記念行事の一環としての展覧会、『やなせたかしとアンパンマン展』」が、現在名古屋市博物館で開かれています。覗いてきました。やなせさんは、言葉を紡ぐ詩的な才能にも長けていますね。分かりやすい言葉を使いながらも、独特の世界観を生み出しています。心に沁みる詩が、味のある字と挿絵で構成されていますこんな額装が、飾られているところから、展示のスタートです。『やさしいライオン』というお話の一コマです。この色使いとキャラのユニークさも素敵ですね。さあ、これがおもしろい。最初期のアンパンマンです。顔がアンパンではありません。アンパンを世界中に配り歩くお腹ぽっこりのオジサンだったとのこと。それから、改良?変革を経て、現在の形に。こども向けに描かれた最初のアンパンマンだそうです。今のスタイルですね。そして、悪友であるばいきんまんです。決して、ヒーロー物語だけに終わらせず、人の持つ二面性、つまり善悪両面を存在させるところが、『アンパンマン』の秀作たるところです。極悪になり切れず、憎めないきゃらのばいきんまんです。『アンパンマン』の誕生の秘密が、書かれてプレートがありました。戦争の体験が、心優しいヒーローを生みました。彼の平和への想いは、ちゃんと多くの子供達の胸に届いていますね。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.02.22
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美術の話が共通語である先輩がいます。アート散策のため、ニューヨークにも良く行かれています。先輩と共通のお気に入りの美術館の一つが、ニューヨークにある、フリックコレクションという美術館です。ニューヨークには、大きな美術館が沢山ありますが、こちらは、小規模と言われます。鉄鋼業で富を得たヘンリー・クレイ・フリックのコレクションを、その豪華な邸宅で展示するスタイルです。ただ、個人のコレクションで小規模と言いながら、そこは、アメリカ。桁が違います。エル・グレコにレンブラント、フェルメール、、、、、、、。美術史における至宝が、集まっています。フェルメールなどは、世界で30数点しか存在しないと言われているのに、この美術館だけで、3点も所蔵しています。そして、ここの美術品の価値を高めている要因の一つが、どれも門外不出だということです。つまり、ニューヨークに行かないと観られないのです。さて、そんなフリックコレクションのお土産を頂きました。とっても綺麗な模様が印刷された、お皿です。フリックによって、購入された、家具がモチーフとなっています。Jean-Henri Riesener(ジャン=アンリ、リーズネル)が手掛けた、机です。彼はドイツ出身で、フランスで活躍した家具職人ですね。ネオクラシカルスタイルであるルイ16世様式の家具を作りました。マリー・アントワネットのために作られた家具でも有名ですね。彼が作ったテーブルに施されたブロンズの文様が、印刷されています。ニューヨークに行かれる度に、粋なアートお土産を頂いています。もうしばらくニューヨークに行けていません。次に訪れるのはいつでしょう。待ち遠しいです。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2020.02.09
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フィンランド好きの方の多くが、ムーミンを受け入れているに違いありません。その愛くるしいキャラクターなのか、哲学にも似たストーリーなのか、全体の世界観の特異性なのかは、分かりません。ムーミンの何かに触れているとき、とても安心できる自分がいます。現在、名古屋の松坂屋美術館で開かれている『ムーミン展』。約500展の作品は、フィンランド・タンペレ氏にある「ムーミン美術館」からの出展だそうです。今回の特徴は、原画やイラストの展示がとにかく多いことです。トーベ・ヤンソンが描いた線を見つめているだけで、絵が動いているように見えるから不思議です。命の通う線ですね。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.12.26
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歳末になると、助け合いの募金やチャリティーが盛んになりますね。名古屋でもいろんな形の寄附などが、あちこちで、行われます。新聞社や放送局が、地元にゆかりのある芸術家の作品を集め、チャリティー美術展を開いたりもします。著名な作家の作品が、平常よりは、お手頃で手に入ります。そして、払った額も寄付として、誰かのためになるとしたら、少し嬉しい機会です。ある放送局主催の美術展を、覗きました。陶芸家 加藤清之さんの『白泥彩花入』という花瓶型のオブジェを頂きました。愛知県瀬戸市でご活躍の陶芸家です。幾何学的な造形を駆使したモダンな陶芸で、国内外の評価が高い先生です。高さ18cm、直径4.5cmほどの、小ぶりの花瓶です。糸巻なのか太陽か、人の顔か、目か、花か、上部に取り付けられた円が、大変ユニークです。彫りこまれた模様も、現代的でもあり原始的でもあります。大変、面白いですね。直感的に、気に入りました。一品もののオブジェは、大変価値があると思います。幸せな気持ちになります。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.12.04
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横山大観と言えば、日本で最もと言ってよいほど、有名な日本画家ではないでしょうか。近代日本画壇の重鎮だった人です。現在名古屋に巡回中の再興第104回院展を、覗いてきました。最上の日本画が集まる展覧会と言っても、過言ではありません。この展覧会に絵が飾られるだけでも素晴らしいことです。が更にいくつか賞も存在します。そんな中でも、最高の誉と言えば、日本美術院賞です。別名大観賞です。横山大観を冠にした賞ですね。今年は、そんな名誉ある賞を獲得した画家は、二人いました。その内の一人が、木下千春さんです。『渦巻く』という作品を発表されていました。海の中の世界を、独特の世界観で表現していました。魚やタコ、ふぐが描かれています。渦の捉え方が、本当に美しいですね。木下さん曰く「~略 生き残りをかけて混沌としつつ調和する有様を 表現しました。~略」とあります。まさに絵の一コマを表現された説明だと思います。薄いベージュの中に、青と白と灰色、そして若干の赤みが、物凄く絶妙に配置されています。この海に潜ってみたいと感じさせてくれました。実は、木下千春さんとは、随分前から親しくさせていただいています。彼女の美術や絵に対する真摯な姿勢には、いつも感心するばかりです。この名誉ある賞をいつか受賞することは、約束されていたように感じます。友人のハレの舞台を、分かち合えて幸せでした。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.11.27
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『STAR WARS IDENTITIES』の展示も、いよいよ最後の展示スペースに。オオトリを飾るのは、やはりこの男です。ダース・ベーダ―です。この展覧会のテーマは、アイデンティティです。善と悪の間で葛藤するダース・ベーダ―こそ、その象徴ですね。映画の撮影で実際使われた衣装が、展示されています。この迫力と威厳は、相当ですね。ダース・ベーダ―と対峙した後、最後の質問が待っています。うーん、そこで、自分のアイデンティティが、ダークサイドかライトサイドかが分かれます。迷います。大変充実した展覧会でした。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.11.18
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世界の美術史の中で、フェルメールやゴッホの絵などは、貴重とされています。にも拘わらず、なんども日本にやってきてくれます。毎回、多くの感動を与えてくれます。ありがたいことです。映画『スター・ウォーズ(シリーズ)』において、もっとも貴重な資料の一つと思っているのが、上の絵です。ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』の脚本を執筆中、彼の初期のアイデアを概念化、具現化、視覚化するために雇われたのが、ラフル・マクォーリー(マッカリー)でした。彼が最初期に描いたとされる、R2-D2とC-3POです。大袈裟なことを言えば、この絵から、『スター・ウォーズ』の見える化が始まったと言ってもよいのかもしれません。ですから、大変貴重な原画です。実際の凸凹コンビです。イラストで描かれた雰囲気は、保たれています。先のフェルメールやゴッホ同様、そんな貴重な原画が、何度か日本に来てくれています。この展覧会でも、さりげなく飾られていました。この絵を見る度に、感慨深くなります。ラルフ・マクォーリー、憧れたアーティストでした。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.11.17
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昔から自分探しは、誰もが経験することです。いや、人生そのものが、自分を探す旅とも言えますね。現在、天王洲アイルで開かれている「STAR WARS IDENTITIES」という、スター・ウォーズの展覧会に行きました。スター・ウォーズ好きな長女と二人旅です。スター・ウォーズには、物凄い数の種族やキャラクターが登場します。今回の展覧会では、単なる資料的展示だけでありません。参加者が、映画に登場するキャラクターを再認識しながら、自分との類似性を発見すると共に、自分のアイデンティティを見つめ直すという趣旨が、含まれています。こんな質問を10個ほど答えながら、展示会場を進みます。ただ受動的に鑑賞するだけの展示ではなく、こちらから能動的に参加する喜びがあります。大変すばらしい企画だと感じました。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.11.16
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イタリアが誇る絵画界の天才の一人と言えば、カラヴァッジョです。彼の才能は、死後およそ400年経った今も評価されています。その光と闇を巧みに描いたドラマチックな画面は、観る人に臨場感と衝撃を与えます。彼の展覧会「カラヴァッジョ展」が、名古屋市美術館で開かれています。朝一で、鑑賞してきました。今回注視したい絵のうちの一枚が、「ゴリアテの首を持つダヴィデ」という作品です。ローマ、ボルゲーゼ美術館から、初来日です。上の写真の中のポストカードに描かれているのが、それですね。ダヴィデが切り落とした男の首を持つという、なんとも不気味さが漂う絵です。この首のモデルが、カラヴァッジョ本人だと言われています。彼は、この絵を描く数年前に、乱闘の末、殺人を犯しています。それ以前から血の気が多く、警察沙汰になっていたといいます。殺人という決定的な罪の前に、彼はどんな精神状態だったのでしょうか。この絵を描いた後、38歳で短い生涯を閉じました。悪の象徴ゴリアテに自分を投影したというところに、懺悔の念を見出すことは、美術好きの贔屓目でしょうか。実際、そんな犯罪人を、社会は批判をしたといいます。しかし、決してその成果物、この場合は絵画を、葬りさることはしませんでした。罪や人を憎んでも、作品は憎まず、、、、、如何に彼の作品が傑作かが窺えるエピソードです。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.11.12
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天才的なテクニックで、光と影を描き分ける画家がと言えば、カラヴァッジョです。イタリア・バロック絵画の代表選手です。今でこそ、写真の加工は当たり前。色調や明暗を変えたり、整えるのは、普通のことです。いずれも、その根底には、写真や絵を、うまく、綺麗に見せたいという願望があります。1571‐1610を生きたカラヴァッジョ。当然その時代には、カメラも、写真加工アプリもありません。そんな中、時代を映し遺す手立ては、絵画がしかありませんでした。そして、カラヴァッジョは、単なる絵を描くだけでなく、そこに明暗の強調を用いました。それにより、劇的な空間づくりに成功しています。そこが彼の魅力の一つです。現在、名古屋市美術館で開かれているカラヴァッジョ展。どうしても観に行きたい展覧会の一つです。さて、前置きが長くなりましたが、今回、その展覧会のフライヤーが、とっても面白いです。2種類あります。一つは、いわゆる正統派のものです。絵画をど真ん中に置き、美しい書体で、展覧会名とキャッチコピーが、レイアウトされています。そしてもう一枚が、面白いです。漫画のカラヴァッジョが描かれています。『テルマエ・ロマエ』の著者であるヤマザキマリさんによるものです。この柔らかく、とっつきやすい感覚のポスターも、いけていると思います。クラシックスタイルの絵だからって、重苦しく考えることなんかありません。気軽に、多くの人が観てくれたら、嬉しいですね。さあ、いつ行きましょう。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.10.30
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高校や大学の学園祭、文化祭が、盛んな時期ですね。その学校の校風などが表れて、とっても面白いです。なかでも、ユニークだと言われるのが、美術系、芸術系大学の文化祭です。東京は小平にある、武蔵野美術大学の芸術祭に行ってきまいした。今年のテーマは、海賊のようです。大きく「YO-HO!」と掲げられています。もちろん、ヨーホーとは聞いたことありますが、意味は良く分かりません。ディズニーランドのパイレーツ・オブ・カリビアンのそれを、想像するくらいです。会場入り口のゲートからして、もう美大の力をみせつけている感じがします。あちこちに点在する、立体造形物の完成度の高さは、半端ないですね。さきのディズニーランドとはいかないまでも、十分テーマパークらしさを味わせてくれました。掲示物や看板も、凝っていますね。学生もお客さんたちも、みんな本当に幸せそうでした。あちこちで賑やかなシーンがありました。そして、そこはやはり美大、芸術作品の展示も充実していました。これは、他の学校にはあまりないことです。(もちろんその学校の性格によって、 その学校にあった展示物はありあすが)この学生たちが、次世代をひっぱっていってくれるとしたら、ちょっと面白いよの中になるかも。そんなことを期待したお祭りでした。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.10.28
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どの世界にも、色褪せないアイコンやカリズマが、存在します。 現代アートにおいて、その1人に間違いなく数えられるのが、バスキアですね。バスキアの大回顧展が、六本木の森アーツセンターギャラリーで、開かれています。世界中から集結した130点の作品は、その数と質で、見ているこちらを圧倒します。物凄い充実振りです。日本をモチーフにしたものや、日本語など配置した作品もあります。日本との繋がりがあったことも、再確認できる展覧会でした。雲の上、天の上の人だけど、どこか身近に感じられるところが、彼の作品の面白さですね。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.10.26
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美術展に出かける時は、平日の開園時間直後を狙う。一応定説ではないでしょうか。ただ、逆に言えば、誰でも同じように考えるわけです。豊田市美術館を訪れました。現在「クリムト展」が開かれています。朝10時から開館です。いつも通り、早めにでかけたのですが、、、、、。駐車場にも入れず、臨時駐車場へ促されました。更にチケット売り場に行くと、長蛇の列が。係の人曰く、チケット購入までに、1時間ぐらいかかるかもしれませんとのこと。実際には、もう少し早く行列は進みました。館内も、人がすれ違うことができないくらいの混みようでした。恐るべし、クリムト。クリムト人気は、もうずっと続いていますね。今回日本初公開だという、「女の三世代」という作品。これは、必見の価値がありました。171cm角のキャンバスの中に、赤ちゃんと母、老婆が描かれています。人の人生が凝縮されています。混んでいる展覧会でも、入り口付近よりは、出口近辺は空いていたりするもの。ただ、今回は、会場のどこを輪切りにしても、混在していました。美術好きとしては、これほど嬉しいことはないのですが、美術鑑賞という意味では、辛さも残ってしまいました。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.10.11
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何かと話題になっている、「あいちトリエンナーレ」。テレビも新聞もかなり大きく取り上げていますね。その会場は、愛知県内に4つあります。騒がれているのは、愛知芸術文化センターの展示ですね。そこは避け、豊田市美術館の会場を訪れました。と言いますか、丁度、「クリムト展」が開かれています。同時に見られるのが、この会場の売りです。まず、キューバのレニエール・レイバ・ノボ。「革命は抽象である」という作品群のインスタレーションです。巨大な大きな二つの手は、実際ロシアに存在するモニュメントのレプリカだそうです。壁面の絵は、コンクリートに描かれた、抽象画です。こちらも、ソ連時代のプロパガンダポスターが、ヒントとなっているとか。当時のスローガンや文字を取り払った背景を、コンクリートに写し取っています。部屋全体が、一つの芸術空間に仕上げた、アンナ・フラチョヴァ―。チェコ生まれです。美しいターコイズブルーと白の世界です。その中に女性と男性だと思われる人型のオブジェ2体が、白いワイヤーフレームと共に、存在します。女性の顔には、アイロン、男性の顔には、電気シェーバーが印刷された紙が、貼られていました。なかなか意味深です。この独特の空間が持つ、問いと美しさに興味を惹かれました。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.10.10
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本物だけが素晴らしいとは、限りません。大活躍のモノマネ歌手の人たちがいます。皆さん、オリジナルの歌手の方たちと同じくらい歌がうまいし、そっくりです。ただ、それに留まらず、オリジナルの魅力を更に引き出すことに長けています。特徴の捉え方が巧みで、それを上手く料理し、デフォルメしますよね。オリジナルの人たちにお墨付きをもらう人も多いとか。長浜にある、海洋堂のフィギュアミュージアムを訪れました。現在は、もともとのミュージアムが改装中とのこと。5分くらい離れた臨時移転中の場所でした。世界に誇る海洋堂さんのフィギュアです。食玩用の小さなフィギュアから、等身大のものまで、さまざまなリアルなフィギュアが並んでいました。どれも本物そっくりです。が、それとは別の迫力や解釈、面白さがあるんですね。モデルをどのように切り取るのか、原型師と呼ばれる人たちの腕のみせどころです。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.10.07
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今から10年前、2009年の夏、偉大なるギターリストが、天国に旅立ました。レス・ポールです。世界で最もクールと言っても過言ではないギター、ギブソンのレスポール。ギブソン社と共にそのギターを開発した、生みの親ですね。世界中に、レスポールを愛用しているギターリストが、沢山います。アニメの世界でも愛用者が存在します。『けいおん!!』の主人公、平沢唯が使用しているのも、レスポールです。愛称は、ギー太です。久々に『けいおん!!』を見直しています。コンパクトコレクションというBru-rayを購入しました。第1話から23話+番外編が収められています。全部見ると648分の大ボリュームです。それらが2枚のディスクにまとまっています。そこが、最大の利点です。連続ものの場合、ディスクを入れ替えたりは、結構手間のかかるものです。2枚なら、許容範囲です。ご存知、このアニメの制作は、京都アニメーションです。改めて、その丁寧な仕事に感心しています。どのシーンもとっても美しいですね。優しさや愛が詰まっています。ずっと見続けるだろう、アニメです。けいおん!!コンパクト・コレクション【Blu-ray】 [ 豊崎愛生 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.10.05
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アートには、癒し効果があると言われています。昨今、医療や介護、心のケアの場で、アート作品やアート行為などを取り入れるケースが、増えているといいます。人を励ましたり、元気にさせたり、開放的な気持ちにさせたり、少しでも痛みや悩みを和やらげることができるとしたら、それは、なんと素晴らしいことでしょうか。先日、六本木の個展会場で見た、増田セバスチャンさんの作品。見ているこちらのモチベーションを上げてくれる、元気なものばかりでした。彼が手掛けるアート作品には、不思議な力がありますね。さて、我が家の中学二年生の次女。思春期ですもの。いろんな悩みやスランプだって、感じる年ごろです。セバスチャンさんの作品の中で、ユニコーンのおもちゃを使ったものがありました。その次女は、大のユニコーン好きなんです。その作品が、我が家に来たらどうなるのでしょうか。そう思うだけで、わくわくした気持ちになりました。そして、昨日、その作品が届きました。このところ少し元気のない娘でしたが、ぱっと目が輝きました。とっても嬉しそうに作品を眺めていました。作品の題名は、「Microcosmos-Chubby Blue & Me」と言います。まさに、小宇宙的な作品の世界観です。Chubbyは、ふっくらとしたとか、ぽっちゃりと言う意味でしょうか。それとブルーが組み合わさった場合の意味は分かりませんが、ぽっちゃりな青と私ぐらいのニュアンスでしょうか。彼らしいチャーミングさに溢れていますね。ギャラリーの方とお話していて、とっても貴重な情報を仕入れています。今回、セバスチャンさんは、個展の作品を作るにあたり、世界中でいろんなものを集めたと言います。そんな中で、このMicrocosmosシリーズには、私物の大切な小物たちも混ぜて構成したと言うのです。そういう意味で、題名に& Meを付けたそうです。自分のものを、作品に注入してくれたところが、とっても嬉しいエピソードでした。家のどこに飾ろうかと、次女を含め家族みんなで、前向きに一緒に悩んでいます。我が家には、色付きの壁がいくつかあります。水色がベースで、その仲間のピンクや紫も垣間見える作品です。背景となる壁は水色が良い!、いやピンクだ、紫だ、まったく違う緑だ、目立たすためには、グレーや白は?などなど議論は深まるのでした(笑)。アートが、人の気持ちに及ぼす影響を、直に感じています。※次女が大切にしているユニコーンも、 ユニコーンが配置された作品を見つめています。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.09.29
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子育ては、とても大変なものです。一人や二人で出来るものではありません。夫婦、兄弟姉妹、家族、親せき、友人、教育施設、コミュニティーなど、多くの人たちの協力が、助けとなります。また、子育てをサポートしてくれるものの中に、絵本があります。いろんな教訓やしつけを、こどもに、上手に語ってくれます。時には、ただただ楽しくさせてくれたり、泣くことの大切さを教えてくれたり、、、します。直接こどもに伝え辛いものでも、親しみやすい絵やインパクトのあるイラスト優しい文章、リズムある文字列で、子供の注意を引き、集中力を高めてくれます。そうすることで、直接こどもに伝え辛いものでも、やわらかく伝えてくれます。愛知県刈谷市にある刈谷市美術館を訪ねました。本日より、「せなけいこ展」が開かれるというので、車で出かけました。絵本のベストセラー「ねないこだれだ」の作者と知られる、せなけいこさんです。我が家の娘たちもこの本のお世話になりました。彼女の作品の原画などが並んでいました。彼女の絵は、いわゆる絵具やマーカー、色鉛筆で描かれたものではありません。貼り絵のスタイルで描かれています。彼女が使った紙や包装紙なども並べてありました。和紙や色紙、セロハンの他、お店の包装紙なども使っていたようですね。単純化されたフォルムが、これほどの存在感を示す理由は、単一の紙や絵具だけではなかったからかもしれません。今でも、何冊か、彼女の絵本が、家には保存されています。久々に頁を捲りたくなりました。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.09.21
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きゃりーぱみゅぱみゅさんのデビュー曲「PONPONPON」は、本当に衝撃的でしたね。今でも、時折、元気を貰うために、プロモーションビデオを観たりします。きゃりーさんの可愛さ、中田ヤスタカさんの曲の面白さはもちろん、最高にユニークでポップです。ただ、その映像作りにも衝撃を覚えました。あの独特の現代的なアート感覚。一気にはまりましたね。増田セバスチャンさんの手掛けたイメージでした。単なる可愛いだけでなく、プチ毒もあるんですよね。その融合が、爆発的に愉快でした。そんな不思議なセンスを持った増田セバスチャンさんの個展が、先日まで、六本木で開かれていました。ヒルズウェストウォーク3FのA/D Galleryにて、行われた「FOREVER COLORS」です。増田さんが旅をして集めたという、様々な色のかわいい小物たち。それらが、集まり、一つの作品へと化けます。観ていてまったく飽きません。おもちゃ箱の中に入ったような錯覚を感じます。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.09.20
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2次元を捉えることはできても、3次元を表現するのは、本当に難しいことですね。彫刻家の人たちの才能には、いつも感心させられてばかりです。愛知県の碧南市にある、碧南市藤井達吉現代美術館で開かれている、「空間に線を引く~彫刻とデッサン展~」を、観に出かけました。彫刻家たちが、その作品の制作過程において、最初に描くデッサンと共に、出来上がった彫刻作品が、並べて展示されていました。なかなかおもしろい試みですね。3次元の出発点は、やはり2次元のデッサンだったりするのでしょうか。工程を踏むという上で、実に興味深いですね。三沢厚彦さんの動物シリーズは、いつみても、愉快て親しみやすいです。彫のタッチというのでしょうか、人間的で好きですね。棚田康司さんの「少女」という作品です。この細い独特のフォルムに、和的なものと、なぜかキリストを重ねて、想像しました。影がとっても、ユニークな演出をしていました。青木野枝さんの「雲谷」という作為です。他の具象的な作品に対し、唯一抽象的な表現でした。鉄の輪っかが、複雑に重なり、一つの塔のような形を作っていました。とっても考えさせられるものと空間でした。船越桂さんの作品も展示されていましたが、こちらは写真はNGでした。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.09.15
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サンフランシスコの中心地は、ユニオンスクエアです。旅行者だったら、滞在中、その周辺を何度も通り過ぎることになると思います。その中の西側を通るパウエルストリート沿いに、大型店舗を構えるのが、ユニクロです。ガラス張りで、とってもオシャレな作りの外観です。日本のそれともそんなには変わらないかもしれませんが、なぜか、ディスプレイがとっても尖がって見えます。ネオン管のサインは、特に目を引きました。市内で、アンディ・ウォーホル展が開かれているからでしょうか、アンディ特集の一角がありました。アンディの作品を扱った商品は、昔から沢山ありますね。そして、このミニ冊子が、ユニークでした。サンフランシスコを中心に活躍する、ERIK MARINOVICHが手掛けました。彼は文字を巧みに操るデザインで有名です。彼が紹介する、「A mini GUIDEBOOK to SF(サンフランシスコ)」です。このあったかくて、読みやすい字、好きです。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.09.02
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アメリカというのは、その大きさ故か、大胆というのでしょうか。歴史における明暗も、コントラストがはっきりしています。平和で裕福な時もあれば、戦争や冷戦、不景気に悩む時も。1960年代は、ベトナム戦争やケネディ大統領の暗殺など、大きな分岐点でもありました。混沌とする社会情勢の中で、生まれたのが、独特のヒッピー文化でした。若者たちは叫びました。「反戦、平和、自由」を!そんな若者たちが移り住んだのが、ヘイト・アシュベリーという地区です。現在でも、当時の自由な雰囲気が、漂っています。お店はどれも個性的です。すれ違う人たちも、ユニークです。このおもちゃ箱をひっくり返したようなムード、最高です。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.08.29
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1988年の8月12日、この世を去った、若き天才バスキア。27歳でした。あまりにも人生を速く駆け抜けてしまいました。そんな彼の命日に、彼の作品と対峙できるという偶然に、感謝するのでした。サンフランシスコ近代美術館を訪れたのは、8月12日でした。アンディ・ウォーホルと出会えたことが、バスキアにとって、物凄いチャンスでした。一躍スターになった彼は、アンディ・ウォーホルとの共同作業も多いです。今回のアンディ・ウォーホルの展覧会でも、共作が並びます。上の写真は、Pramaountという絵です。真ん中にパラマウント映画のロゴが、大きく配置されています。な、の、れなどの日本語も、確認できますね。たのしい一枚ですね。彼の命日に、彼が実際に遺した筆跡を感じられる。幸せなことです。9月21日からは、六本木の森アーツセンターギャラリーで、「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」が、控えています。もう今から楽しみです。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.08.25
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流石アメリカです。美術館には、監視員ではなく、警察官がいます。拳銃や警棒まで携えています。これでは、落ち着いて鑑賞することができません。なーんて、冗談です。これは、Duane HansonのPolicemanという作品です。サンフランシスコ近代美術館に所蔵される傑作の一つです。ドゥエイン・ハンソンは1925年ミネソタ州生まれのアーティストですね。1996年に亡くなっています。実際のモデルを型取りし原型を作り、その上に本物そっくりのペイントをします。更には、ガラスの目を入れ、毛を植え、洋服を着せます。もちろん、小道具にも拘ります。当然リアルに近くになります。が、、、、、がです。そこはアーティストが製作したもの、ただの蝋人形やマネキンとは違う、趣があるのです。アート作品と感じることができるのは、どうしてでしょうか。このとぼけた表情が、よいですね。上は、Ron Mueck(ロン・ミュエク)のMask Ⅱという作品です。こちらは、リアルでもスケール感は、原寸大ではりません。巨大です。そこがユニークなところですね。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.08.25
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何をもって成功者というのかは、永遠の疑問かもしれません。といいつつも傍から見れば、その世界でトップにたどり着いた人達や、華やかに活躍している人達を指すのでしょうか。または、お金を稼いだ人達?それとも、優等生的に考えれば、何か物凄いイノベーションを起こした人達?現代アートの世界において、アンディ・ウォーホルはその内の1人に違いありません。一方成功者には影もつき纏います。強烈な光があれば、影ができるのもいかしかたのないこと。アンディも常に順風だったわけではないと言います。例えば、1968年、彼は、銃による襲撃事件に巻き込まれています。生死をさまよったといいます。その事件は、その後の人生の中で、ずっと引っかかっていたとも言います。1981年に描かれた、GUNという絵です。一方彼は、小さいころから、敬虔なクリスチャン一家で育てられます。GUNの横に展示されたのは、同じく1981年頃の作品、CROSSです。銃と十字架の対比に、大変興味をそそられました。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.08.24
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アンディ・ウォーホルは、有名人だからモチーフにするのか。アンディが描いたから有名なのか。当然有名人だから描きました。彼は初めから、スポットライトにあたる人物をターゲットにしています。そして、彼が描くことによって、さらにイメージが頑強に定着します。Maoと名付けられた絵(シルクスクリーン)です。シカゴ美術館所蔵のものが、サンフランシスコに貸し出されています。Maoとは、毛沢東のことです。中華人民共和国の最高責任者だった人物です。娘たちは、多少は歴史で触れたかもしれませんが、それほど、彼について詳しいわけではありません。それでもアンディ・ウォーホルによって描かれたこの絵、もしくは、このような絵は見たことあるといいます。そして不思議なのは、単なる毛沢東の写真を色違いで、摺り上げただけでは終わっていないことです。何かわかりませんが、何かを訴えている気がするわけです。いや、実は、そこに何の意味もないのかもしれません。アンディ・ウォーホルの描く絵の魅力は、その二面性ですかね。意味を見出そうとすれば、いくらでも見つかる。でも、もしかしたら、まったく無かもしれない。難しくて、簡単。簡単で難しい。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.08.23
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サンフランシスコが誇る美術館の一つが、サンフランシスコ近代美術館です。今まで二度訪れたことがあります。2016年にリニューアルしてからは、初めて訪れました。20世紀のポップアートの所蔵は、目を見張るものがあります。今回、そこで、アメリカが生んだ巨匠アンディ・ウォーホルの大回顧展が開かれていると、聞きました。「Andy Warhol-From A to B and Back Again」です。旅の大きな目的の一つが、それを体験することでした。彼の初期の作品から、順序だてた展示は、大変分かりやすく、好感が持てました。いつも彼の作品を観て思うのは、ポップアートの全てが、まずそこで完結してしまったような気になることです。彼が活躍した時代から、いくつかの時代が過ぎました。が、今でも彼スタイルをオマージュしたもので、溢れています。彼が偉大なる巨匠である点は、そこにつきますね。アートを大衆に落とし込んだと言われる訳ですが、それを思いつこうとすれば、困難なものばかりです。結果的に、誰でもできるじゃん、絵を描いてないじゃんと吠えるのは、いとも簡単なこと。最初にやったことに意味がありますね。改めて感嘆の溜息が洩れます。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.08.22
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アートや芸術に対する、ステレオタイプは幾つかあります。情熱のなすがまま作品と対峙する様、黙々と緻密な作業を重ねる様、などなど。本日、感銘を受けた作品は、小松美羽さんが描いた絵画でした。現在、愛知県一宮市の三岸節子記念美術館で開かれている、彼女の展覧会を覗きました。炎と魂が絵具の塊となり、キャンバスに張り付いている様は、尋常になく生々しいです。生きているというこを、感じることができるというと、大袈裟でしょうか。昨今の彼女の制作コンセプトは、「大和力を、世界へ。」だそうです。それにブレない作品が、ずらりと並んでいました。実は、この展覧会、明日18日までだそうです。ぎりぎり間に合いました。危なく、こんな魅力的な展覧会を、見逃すところでした。 故松見羽展 一宮市三岸節子記念美術館 愛知県一宮市小信中島字郷南3147-16月には、ライブペインティングも行われたとのこと。その絵と散らかった絵具のチューブです。小松美羽 大和力を世界へ [ 小松美羽 ]BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.08.17
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抽象画というのは、鑑賞していて面白いです。キャンバスという画面の中にある世界。それが意味するものを、自由に想像してよい許可を、与えられいる気がします。さて、ジュリアン・オピーの展覧会を観に行った、東京オペラシティアートギャラリー。その2階で開かれていた、末松由華利さんの個展が、おもしろかったです。彼女は、にじみやぼかしを多用した抽象画を得意としています。ノートに描きたいテーマや題材、タイトルなどを、記録していると言います。つまり、彼女が描く抽象画は、偶然性のユニークさや、自由の果てに生まれた美ではなく、彼女にとっては意味ある絵だということになります。目を引いたのが、10枚の連作である「架空の値打ち」という作品です。さあ、ここからが勝負です。彼女は、ここにも具体的な何かイメージを落とし込んでいるのでしょうか。観覧者は、それを読み解けるのか。山にも木にも葉っぱにも見えます。また、月か太陽にも見えますね。うーん、「架空」をどう捉えましょう(笑)。一度お話して、尋ねてみたいですね。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.08.05
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彗星のごとく現れるスターっていますね。若くして確固たる地位を気付いたヒーローっていますね。と同時に、とっても長い下積みに耐え、頑張る人達もいます。その場合の多くは、苦汁が味となり魅力が増しています。ジャニーズには、多くの輝くタレントさんが属しています。その中にふぉ~ゆ~さんがいます。4人組グループです。既に30歳を超えているのですが、なかなかブレイクには至りませんでした。(もちろん、彼らが才能を持っていることは、 周知の事実でしたが、、、、)ただ、昨今、その面白い4人のキャラクターと、卓越したダンスや演技力で、露出と人気度が、急増し始めています。今最も注目している4人組です。そんな彼らの舞台「SHOW BOY」が、本日名古屋市公会堂で、開かれました。ここの歴史は古く、1930年に開館しています。この数年の改修工事を終え、今年3月にリニューアルオープンしました。約90年の歴史です。基本は当時のままですが、モダンテイストも織り交ぜ蘇りました。この深い趣のある建物は、素晴らしいですね。ふぉ~ゆ~の舞台として、相応しいと思いました。ふぉ~ゆ~は、ちゃんと下積みを重ねながら、新しいスタイルに挑戦しています。そしてこの建物も、歴史を刻みながらも、未来を見据えて新しく生まれ変わりました。神田沙也加さんや樋口日奈(乃木坂46)さんを迎えてのミュージカルとなりました。豪華客船内のショービジネスが舞台となります。音楽もダンスも美術も演出も、とってもユニークだし、素晴らしかったです。テンポが良く、時間の扱いが巧みでしたね。素晴らしいエンターテイメントでした。ますます彼らのファンが増えたのではないでしょうか。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.08.03
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もうすぐ訪れる8月10日が誕生日で、世界で最も愛されている犬と言えば、スヌーピーではないでしょうか。チャールズ・シュルツが、約50年間に渡り新聞に連載した、「ピーナッツ」。そこに登場するスヌーピー。「その愛くるしさは、どこからくるのでしょうか?」期間限定で六本木で開館していた、スヌーピー・ミュージアム。その展覧会が凝縮されたのが、今回の企画展です。上の疑問に答えてくれる展覧会です。初期の作品や当時のおもちゃやグッズなども並びます。どんなキャラもそうですが、年を重ねると、その表情が少しづつ変わります。スヌーピーも初期と後期では、違う魅力を持ち得ています。そんな変化を楽しむのも良いかもしれません。大変充実した展覧会でした。物凄く沢山の人が訪れていました。そこには笑顔しかありませんでした。いかに皆に愛されているか、、、、BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.07.30
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オランダ美術界の巨匠、レンブラントは、今から413年前の今日、7月15日に生誕しました。彼の油絵は、ものすごく有名です。が、同じくらい才能を発揮したのが、エッチングという版画の一種でした。緻密な線の集合は、まるで生きているかのような塊に見えます。六本木ヒルズの森美術館で開かれている、「塩田千春展~魂がふるえる」を鑑賞しました。ベルリンで活躍する塩田さん。彼女の代名詞とも言える、糸を使ったインスタレーションに感じた、生々しさ。先のレンブラントのエッチングに、類似した力を感じました。一本一本は細い線である糸。それらが無数に織り成すことで、特有の物体、空間へと昇華します。上の赤い糸の作品:不確かな旅黒い糸の作品:静けさの中でこのピアノと観客席を黒い糸で覆う様は、異様であるけれど、物凄く美しくも感じました。自分の魂が、身体を離れ、この椅子のどこかに座り、出ない筈の壊れたピアノの戦慄を、嬉しそうに感じているという錯覚に襲われました。展覧会の題名である、魂が振るえるという感覚を、観客としても味わえました。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.07.15
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デンマークは、コペンハーゲンにある、デザイン博物館。北欧好きなら訪れた方も多いかもしれません。もう10年以上前ですが、訪れました。そんなデザイン博物館の協力で開かれている「デンマーク・デザイン」展。訪れた会場は、三重県の県庁所在地・津にある三重県立美術館です。とっても静かな環境の中にあります。喧噪なき場所は、鑑賞に適しています。ハンス・ヴィーイナ(ヴェグナー)やヤコブセンの椅子、クリントの照明器具、ジョージ・ジェンセンの食器など、デンマークを代表する傑作が、ゆったりと展示されていました。まさに教科書そのものでした。デンマークのデザインを再認識できる展覧会でした。そうそう、看板やポスターのデザインが、素敵でした。色使いとレイアウト、実写とデフォルメのバランスも良いですね。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.07.11
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新宿から京王線に乗りました。10個めの駅が、芦花公園駅(ろかこうえん)です。小雨が降っていましたが、傘を広げている人はいません。5分ほど南下すると、豪華な低層マンションが見えます。そこを左に曲がると、世田谷文学館があります。訪れました。「萬画家・石ノ森章太郎展」が、開かれていたからです。「サイボーグ009」「仮面ライダー」「人造人間キカイダー」「ホテル」などなどで、有名な石ノ森さん。漫画の原画やイラストが、多数飾られていました。彼の発想が、いかに独創性に溢れているかが分かる展示でした。特にキャラクター作りにおいては、その天賦の才を発揮しましたね。尊敬する漫画家の1人です。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.07.02
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日本のアニメを語るとき、富野由悠季(よしゆき)さんの貢献度の高さを、無視するわけにはいきません。ガンダムを生んだ父と言ったら良いでしょうか、日本のアニメ監督、演出家ですね。伝説巨神イデオン、無敵超人ザンボット3、海のトリトン、勇者ライディーン、無敵鋼人ダイターン3、、、、、彼の功績は、枚挙に暇がないですね。展覧会のお話があった時、「展示するものなどないのだからやめたほうがいい」と繰り返したそうです。もちろん、謙遜です。絵もお上手です!と同時に監督や演出家という立場からは、ある意味正当な答えとも言えます。展覧会という性質上、物質的なものの展示が必要になることが多いのは、宿命です。模型や絵は分かりやすい例ですね。監督や演出家は、自分の考えを具象化してくれる人たちと組むことで、作品が日の目を浴びます。今回の展示では、彼の描く絵や絵コンテなども多数展示されています。そしてそれだけに留まらず、安彦良和さんや大河原邦夫さん、安田朗さん、、、、、、たちのイラストやポスターが、花を添えています。この資料だけでも相当な数です。系統立てされていて、物凄く充実した展示となっています。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.06.30
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福岡に行くと、見たくなるのが、大きな黄色い南瓜です。福岡市美術館のエントランスに、どんと構えます。約2.5m立方の南瓜です。黒いドットは、そう、草間彌生さんのデザインですね。1994年、福岡で開かれた、アートプロジェクト「ミュージアム・シティ・天神’94 Fukuoka, Japan」に出品された作品だそうです。これは知らなかったのですが、草間さんが、初めて手掛けた野外彫刻作品だそうです。今では、国内外のあちこちで、草間さんの作品をみることができます。その原点(屋外作品としての)が、ここにあったんですね。何度観ても、飽きさせない、魅力的な南瓜です。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.06.29
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●ロゴを作る際のスケッチNHKの連続ドラマ。広瀬すずさん演じるなつが魅力的な「なつぞら」そのオープニングが話題ですね。スピッツさんの軽快な音楽の背景に、アニメが流れます。いわゆるクラシックスタイルの絵で、好感が持てます。それを手掛けたのは、アニメータの刈谷仁美さん。その初の個展「かりや展」が、西荻窪で開かれているというので、さっそく足を運びました。ササユリカフェというカフェで、展示されていました。今までの作品と作品集、なつぞらのためのスケッチやロゴの制作過程、アニメの原画などが並びます。まだ放送中のドラマの裏側を見られるなんて、こんなありがたいことがあるでしょうか。写真撮影もご自由に!だそうです。その制作過程を感じられることは、とっても貴重ですね。どの線にも、刈谷さんの人柄がにじみ出ている気がしました。優しくて温かい線に癒されます。●オープニングのタイトルバック原画 パラパラ漫画の原理で、動く絵を見ることができます。●ドラマでも重要な役割をはたす絵。 そのための準備スケッチと思われます。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.06.25
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東京・神田の昼時は、お昼を求めるビジネスマンの往来が、多くなります。レストランや定食屋さんが並ぶ路地を曲がると、そっとギャラリーの入り口が見えてきます。スペース・カイマンというギャラリーです。右手にレストランの様子を透明なガラス越しに見ながら、廊下を進みます。趣のある階段を降りると、ギャラリーの入り口です。アニメスタジオMAPPAによって、テレビアニメとして蘇った「どろろ」。原画展が開かれています。手塚治虫さんが50年以上前に、書き上げたマンガです。原作の雰囲気を壊すことなく、それでいて現代的にスタイリッシュに、進化しています。その原画などが、所狭しと、展示されていました。物凄く、沢山!生きた線で溢れていました。家に戻り、改めて、アニメを見直しました。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.06.25
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綺麗な絵が描けたら、どんなにか素敵だろう。きっと、誰もが一度は思う感情です。何々を描かせたら、あいつに任せろと言われたとしたら、さぞかし、幸せなことでしょう。美しい人間、可憐な女性の絵を得意とする人の1人が、窪之内英策さんですね。マンガ家であり、イラストレーターです。代表作である「ツルモク独身寮」の舞台は、彼が以前働いていたというカリモク家具のことだそうです。さて、そんな窪之内さんの展覧会が、大阪のあべのハルカスで開かれているというので、覗いてきました。24階にある、大阪芸術大学のスカイキャンパスというところが、その舞台でした。沢山のイラストが並んでいました。どれも、本当に美しいですね。技法は、アナログに拘っていると言います。その姿勢、いいですね。鉛筆の扱いが本当に巧ですね。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.06.12
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血の気の引いた顔を、青い顔と言います。今日は、そんな青い顔の人たちと会いました。といっても、元気がないから、血色がないわけではありません。むしろとってもアグレッシブで、楽しくて面白い人たちです。ブルーマンの名古屋公演を、観劇してきました。1991年に結成された、アートパフォーマンス集団(劇)ですね。顔が青く塗られた3人の男たちが、無言のままパフォーマンスします。音楽がその主でありながらも、様々なアートを織り交ぜながらステージは進みます。彼らのステージを見たのは、もう10年ぐらい前でしょうか。その時から更に進化していました。何度観てもおもしろい。観客を巻き込んでのショーは、開場全体に一体感を生みます。不思議な高揚感を与えてくれます。100分の上演時間は、あっという間に過ぎてしまいました。終了後、会場ロビーに現れてくれたブルーマンたち。当然凄い人だかりです。写真を撮ったりは無理かな?と諦めていました。が、次女の方に歩いて近づいてきてくれ、握手をしてくれました。また、あの青い絵具を、ほっぺに塗ってくれました。とっても貴重な思い出となりました。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.06.09
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アメリカのディズニーランドに、新しくスター・ウォーズをテーマにしたエリア「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」が、オープンする。というニュースが、大々的に流れました。映画ファン、スターウォーズファンにとっては、待ちに待ったパークですね。なんでもっと早くに作ってくれなかったの!!!といつも思っていました。さて、そんなスター・ウォーズに関する本を一冊、手に入れました。「THE ART OF THE BROTHERS HILDEBRANDT」1997年に発売されたものです。少しだけ古いですね。アメリカの人気イラストレーターが描いた、スター・ウォーズのイラスト集です。通称ヒルデブラント兄弟と呼ばれる、イラストレーターです。グレッグとティムいう双子なんです。二人で分け合って描くスタイル。そこがとっても面白いところです。既に知られている絵がほとんどですが、一つにまとまったものとして、大変充実した内容でした。特筆すべきは、絵ができる工程が、惜しみもなく記録されているところです。アメリカに出来たテーマパークゾーンに、12月には、新しいスター・ウォーズの映画が封切られます。イラスト集のページを捲りながら、気分を盛り上げています。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.06.02
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朝の連ドラは、毎回面白いですが、ハマる時とそうでもない時があるのも事実です。今回のドラマ『なつぞら』の主人公は、広瀬すずさんが演じる奥原なつさん。彼女が、アニメーターを目指す話です。アニメや美術が好きな人たちは、きっと共感できますね。我が家では、毎日見ています。さて、そんななつさん、幼少期に、ディズニーなどのアニメを見たことが、アニメーターを目指すきっかけとなりました。今六本木ヒルズで開かれている展覧会の一つが、『PIXARのひみつ展~いのちを生みだすサイエンス~』です。この展覧会の面白みは、いわゆる、ただイメージ画やデザイン画を見せるだけに留まっていないところでした。現代の最新のアニメーションの成り立ちを、自分で体験することを主眼に置き、分かりやすく科学しているところです。是非、見学した子供達の中から、なつさんのような、未来を担うアニメーターが生まれてくれたら、素敵ですね。照明の当たり方を調整できるシミュレーションです。いろんな雰囲気を作ることができます。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.05.28
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東京で、アートに触れたいと思えば、昔なら、上野か、ギャラリーが沢山構える銀座に行くとよかったかもしれません。今なら、六本木界隈もその一つですね。六本木ヒルズに行けば同時に2つ、3つの展覧会が開かれています。また、その周りには、アート的な展示も沢山ありますね。そんなヒルズ内にある森美術館で、『六本木クロッシング2019展:つないでみる』を、観覧しました。2月から行われていたのに、修了間際となってしまいました。森美術館が、3年に一度開くシリーズ的な展覧会です。2004年から開催していると言いますから、今回は、第6回目となりますね。まず迎えてくれるのが、飯川雄大さんの、『デコレータークラブ―ピンクの猫の小林さん―』です。蛍光ピンクが目に飛び込む、なんともひょうきんな猫です。深淵なる世界観に、どっぷり浸れます。目さんの景体という作品です。巨大なジオラマが目を引きます。よく見ると、陶器でできた猫たちが集まっています。その数は、1300を超えると言います。竹川宣彰さんの「猫オリンピック:開会式」という、作品でした。猫というと、どうしても愛くるしさに目がいくのですが、作品の裏には、死と政治的な意味が隠されているとのことです。アートは、深いですね。だから面白いです。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.05.27
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上野にある国立西洋美術館。今から60年前の1959年に設立されました。日本の美術館の最高峰と言ってもよい存在ですね。今まで、何度となく足を運びました。貴重な収蔵品はもちろんですが、企画展も大変充実していますね。そんな美術館で、ある有名な建築家の画家的一面と建築を紹介する展覧会を、観ました。建築家や画家の展覧会なら、今までも何度もこの美術館でも国内外の美術館でも、開催されています。ここで特筆すべきは、その建築家が、今回の器である国立西洋美術館を設計していたことです。自分が設計した空間に、自分が描いた絵や設計した建築の模型などが、並ぶということです。そう、その建築家とは、ル・コルビュジェです。『ル・コルビュジェ 絵画から建築へーピュリスムの時代展』です。チケットを見せると、通されるのが、19世紀ホールと言われる場所です。コルビュジェが拘った、美術館の見せ場です。高い吹き抜けの空間、十字の梁とガラスが特徴的な天井。そこからは、柔らかな光が注ぎます。コンクリートの支柱とジグザグなスロープが、空間を引き締めます。そこに、彼が手掛けた建築の模型が並びます。大変感慨深い展示ですね。BLOGランキングに参加しています。お別れ際に、クリックして頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2019.05.16
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