森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.01.07
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「かくあるべし」を小さくして、事実本位、物事本位の生活態度になると、神経症の悩みは少なくなります。ただこれは目の前に高い壁が立ちはだかっています。1人で体得するのは難しいと思います。
そうゆう時は、体得した人と理論学習をすることが一番です。

イソップ物語に「ブドウと狐」の話があるそうです。
この狐がブドウをとって食べようとしたが、何回挑戦しても手が届かない。この狐は負け惜しみで、あのブドウはきっと酸っぱくて食べられるようなものではないと自分の気持ちを欺こうとした。さらに、もともと自分はブドウなんか欲しくなかったのだと、欲しいという事実をごまかそうとした。またそのブドウをとる力のない自分に対して、劣等感を抱いたり、そのような自分を生み育てた親を恨んだりした。ブドウを欲しくない人間になろうとか、ブドウをすぐ手に入れられる超能力を得たいと考えました。
これは迷いです。迷いのもとは、事実をあるがままにみないことです。「自分はブドウが欲しい」という事実と、「自分の力ではブドウをとることができない」という事実をあるがままに認めることができないのです。
苦しい困難な状況に直面したとき、野生の動物でしたら、四方八方力を尽くして及ばなければ、そのまま事実に服従します。ところが人間は、事実をあるがままに認めようとせず、観念で事実を偽ったり、自分を欺こうとします。
森田の学習で最も大事なことは、世の中の事実を如実にありのままに認めるということです。





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Last updated  2013.01.07 19:13:26
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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