森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.01.09
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わがままな上司、理不尽なことを言う上司、金銭や女性問題を起こす上司。部下を奴隷のように扱う上司。多かれ少なかれどこの会社にも、こんな上司がいます。

こんな上司とどう向き合っておられますか。普通ですと、そんな上司はとても許すことはできないでしょう。少し反発してみても、そんな上司に限って以前にまして威嚇してきます。どこか他所に転勤してくれればよいのに。事故で死んでくれればよいのになどと思ってしまいますよね。

ある方の体験を聞きましたら、その方もずっとそう思いながら、憂鬱な会社生活を続けておられました。時には風邪で寝込んでいるのに無理やり出勤を命ぜられたりしたそうです。その上司は、自分が責任を持って処理するべき案件を忘れていて、突然部下に、どうなっているんだと叱り飛ばす人だったようです。その人にとってはとても腹立たしいことです。

そんなある日、その方はふと森田の考えが頭に浮かんできたそうです。「事実を受け入れる」ということです。そういう理不尽とも思える上司がいるのは、事実なのだ。自分は今まで事実を受け入れることができず、事実に反抗しようとしていたのではないか。ひどい対応をする上司がいるというのはとても受け入れがたい事実だが、森田先生の言うように一旦事実を受け入れてみよう。そんな上司がいるという事実を、腹をくくって覚悟して認めることにしたそうです。

そうすると、上司の机の上に未決済の案件がいくつもおかれていることに気がつきました。そのままにしておくと、期限ぎりぎりになって、すぐに処理しろと無理なことを言ってくるのが目に見えています。それを上司にいわれる前に、前もって処理することにしたそうです。また、本社の人に連絡して、上司になにか依頼する時は担当である自分にも知らせてもらうように手を打たれたのだそうです。
とにかく意識して事実を正確に認識しようとすると、このような変化が生まれてくるのです。





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Last updated  2013.01.09 19:46:38
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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